ハリー・ポッターRTA ヴォルデモート復活チャート   作:純血一族覚書

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初島航です(犬かき)。

遅くなって申し訳ございません。
これも全て肺炎+ぎっくり腰のコンボが悪いんや。聖マンゴのおっさん、至急エピスキーくれや。


ハリー・ポッターと謎の囚人編
13/? 〜登校準備まで


 皆様、お久しぶりです。緊縛師のズィラ・レストレンジです……。本章は、assガバガバンに投獄されている純朴中年、シリウスを調教したいと思います……。それでは、シリウスが監禁されている部屋へ参りましょう……。

 

 ……ちょっと待って!? シリウス・ブラックが脱獄しとるやん! どうしてくれんのこれ。

 

 

 

 

 

 まっすぐ自分の構想は曲げねぇ、それが俺のガバチャーだ、なRTA、は〜じま〜るよ〜。

 前回、グランドクエスト「秘密の部屋」を無事閉幕させました。第一の分霊箱「トム・リドルの日記帳」の破壊にも成功し、残る分霊箱の数は既に存在する五つとまだ生まれていない蛇の合計六つです。この調子でいきますよ〜いくいく。

 

 さて、嬉し恥ずかし、リザルトターイム!

 

 最初に取り上げるべきは、ジニー・ウィーズリーについてでしょうか。救出したジニーですが、五体満足、問題ありませんでした。やったぜ。

 その結果、無事にハリーに対して惚れ込みました。些細な違いとしましては、ロン及びレズちゃんへの好感度が目に見えて上がったという点でしょうか。チャート通りに進めば、ジニーは最終決戦における固定メンバーの一人です。必須ではないにせよ、重要な肉壁。適度に鍛えておきましょう。

 

 本来ならばハリーの所属に関する悩みが解決するイベントがあるのですが……。これについてはそもそも発生すらしていません。自分よりも蛇寄りのレズちゃんがいたからですね。なので飛ばします。

 

 散々悩ませてくれたロックハート君については、これにてお役御免!

 お辞儀様の呪いによって、通年でのDADA教授としての所属が不可能となっております。なので、ロックハートともこれにてお別れです。適当にのたれ死んどいてください。

 

 と、ここまではチャート上重要でない事柄について触れました。

 ここからは今後に関わる内容です。

 

 まずは分霊箱「トム・リドルの日記帳」についてです。

 これについて、少々問題が発生してしまいました。

 というのも、本来であればその残骸はルシウス・マルフォイに回収されることになっていました。

 ですが今回のプレイにおいては、どうやらそうはなっていないようです。

 ハリーの話によれば、ドビー閣下の解放イベント時に日記帳を囮として用いなかったそうです。不思議ですね〜(すっとぼけ)。

 未確認事項ですが、恐らく日記帳はまだダンブルドアが所持していると思われます。いったい現在の彼の Greater Good(より大きな善の)値はどうなっているのでしょうか? 頭の片隅に留めておきましょう。

 

 次に「グリフィンドールの剣」についてです。

 これについては、問題なく「バジリスクの毒」を吸収したようですね。

 実のところ本チャートではそこまで出番はないのですが、手札は多いに越したことはありません。リカバリー手段の一つとして考えておきましょう。

 

 不穏な要素が散見されますが、RTAは続行します(ゴブリン銀の意思)。

 既プレイの方ならお分かりでしょうが、本ゲームは、経過年数並びにプレイ履歴によってランダムイベントの発生率が変わる仕様となっております。キャラクターが過去・現在に重大な事件を起こせば起こすほど、未来の事象が変動する、というリアル志向な仕様です。

 現在レズちゃん生誕より十三年近く、プレイ方針もグランドクエストへの積極介入でネームドキャラとも友好を深めている。こんな形であれば、一切合切全てをチャート通りに進めることそのものが無理筋です。

 ここから先は、グランドクエスト毎の確定イベント、そこに向けたチャートを指針に、乱発するランダムイベントを乗りこなす作業が待っています。冗談はよしてくれ……(絶望)。

 恐らくはこれが定型的な100%RTAが流行らなかった理由ではないでしょうか。自由度の高さとランダム要素が災いして画一的なチャート遵守がほぼ不可能となっているわけですね。

 構築したチャート上の動きとしても、ここからのプレイはほんへルートをガン無視していくため、既存ルートの崩壊は加速していきます。

 その為、「神秘部の戦い」での終了が不可能となる致命的な事柄が起こるまで、リセットの基準がやや甘くなります。ご了承ください。

 嫌です……、な兄貴たちは追走オナシャス! センセンシャル! 俺もやったんだからさ(同調圧力先輩)。

 

 

 というわけで特急に乗ってさっさと帰りましょう。

 お迎えには今年もガウェイン君が来てくれました。お久しブリーフ……♂ 久しぶりだけど最近どうなん?(レ)

 …………。

 ここでは特にやることもありません。ハリーたちに手を振って別れます。じゃあな!

 

 

 

「お嬢様! お帰りくださいませ!」

 

 あぁん、なんで?(レ)

 レストレンジ邸宅に着きました。カーン君の屋敷しもべ妖精特有の謎敬語は華麗にスルーして自室へ向かいましょう。

 今年の夏休みは、RTAの今後を左右する非常に重要な夏休みです。やることも盛り沢山なので頑張ります。

 

 一つ目は例年通りですが、デミガイズ君から文字通り剥ぎ取った透明マント(偽)の補充です。

 昨年のクリスマスに補充を行なっていないため、現在レズちゃんは効果が切れかけなものも含めて、透明マントを一切保有していません。絶対に忘れずに補充しましょう。

 「賢者の石」「秘密の部屋」編においては、最悪透明マントがなくても「必要の部屋」での育成が遅れるだけで詰んでしまうことはありませんでした。しかし、「アズカバンの囚人」編においては違います。今回、仮に補充に失敗した場合は、即致命傷です。十中八九リセットになります。理由はまた今度。

 

 二つ目にやるべきであったことは、一定等級以上の「闇の魔術」が記された書物を入手する、です。

 その手法についてはリカバリー案も含めていくつかあります。

 本来の、今は亡き蛇寮チャートであれば、入手手段はルシウス・マルフォイをあてにしていました。ドラコの好感度を高めることで、夏休みのマルフォイ家のパーティーにお呼ばれする。そこで、同胞への投資も兼ねた施しをルシウス氏から受け取る。そんなチャートです。

 ですが、今回はそんなことはフヨウラ!

 リセマラに次ぐリセマラによって齎されたゲーム開始時の豪運の賜物。

 「深い闇の秘術」をレズちゃんは既に所有しています。

 この書籍は分霊箱すら記してある、闇の魔術に関する書物の中でも最上級の代物です。しゃぶり尽くしていきましょう。

 

 三つ目は、入手した本からとある二つの呪文を習得、そのうち片方の熟練度を可能な限り上昇させるということです。

 さて、二つの呪文とはなんでしょうか?

 考えてみてください。ヒントは、「代用が利かない」です。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

 あぁ、いったぁ……(レ)。

 それでは答えあわせといきましょう。

 片方の呪文については正解者も多いのではないでしょうか。

 そうです、「悪霊の火」です。

 真っ当な方法で分霊箱を破壊するには、大別して三種の方法が存在します。それぞれについて検討しましょう。

 

 第一の手法「ニワトコの杖」。現在ダンブルドアが所有している杖を用いることです。

 ……無理もう無理〜! 「ニワトコの杖」を忠誠心も含めてダンブルドアから秘密裏に入手する、というのは通常プレイでは不可能です。

 キャラクターエディット時に「記憶・魂転写の血の呪い発症」を選択することで、強くてニューゲームな状態でゲームを開始できますが、それでもワンチャンを求める戦いになるでしょう。言うまでもなく本RTAでは禁止事項にあたります。

 なので、この方法はクビだクビだクビだ!

 

 第二の手法「バジリスクの毒」。公式によるほんへシナリオでも利用された由緒正しき手法ですね。「自身を強化するものの性質を得る」という特性を持つ「グリフィンドールの剣」がほんへでは主に用いられました。

 ですが、この方法も無理筋です。「グリフィンドールの剣」を入手するためには、獅子寮適性を極限まで高めて「組分け帽子」から引き抜く必要があります。

 当然ながら、レズちゃんにはそこまでの適性が──恐らく──ありません。それ以前に「組分け帽子」を校長室から盗み出す方法すらありません。これは、校長室に存在する「グリフィンドールの剣」本体にもいえます。

 バジリスクの死体から毒を抽出するという方法も存在しますが、これについては安全に、なおかつ劣化させずに保存する手段を確立できませんでした。「秘密の部屋」から脱出した際に身体検査を受ければそれだけで破綻する、というリスクもありますので、あえなく没です。

 

 ここまでの二つの手法は概ね最強無敵校長によって妨げられてしまいました。

 というわけで、満を持して「悪霊の火」の登場です。

 

 この魔法には、他の魔法にはない珍しい特徴があります。

 それは「キャラクターが呪文を認識した段階で、自動的に習得される」という特徴です。

 初見プレイにおいて、はぇ〜すっごい、と思った方も多いのではないでしょうか。

 ですが、これはアイスティーよりも甘く、中野くんステーキよりも苦い罠です。

 「悪霊の火」は、誰でも簡単に使えるというメリットの代わりに、魔法熟練度、又は闇の魔術適性が一定以下であった場合に使用者を燃やし尽くすという強烈なデメリットを抱えています。

 これにより、推定114514人ものプレイヤーが自札したことでしょう。悲しいなぁ……。

 

 勿論、熟練度と適性さえ上げてしまえば問題なく使えます。

 ですが、事前調査の結果安全に使用するためには、なんらかの加速要素がない限り頑張っても四年生後期までは使用不可とケツ論づけられました。

 

 ……遅い遅い遅い!

 仮に、安全確保が五年生にまでずれ込んでしまった場合、一年未満で全ての分霊箱を破壊しなくてはなりません。ハリー育成と並行して行うにはとてもではありませんが、時間が足りません。

 蛇姉貴以外の分霊箱破壊は、可能であればヴォルデモート復活までに終えておくのが望ましいでしょう。

 どうすっかな〜俺もな〜。

 

 これから紹介するのは、1919回(当社調べ)にも及ぶ検討の末、気分転換にマホウトコロ兄貴のプレイを見ていた際にふと思いついた手法です。

 

 先述したように、「悪霊の火」には、使用者を焼き尽くすという致命的なデメリットがあります。ですが、逆に言えばそれだけです。

 仮に熟練度がゼロであったとしても、使用者一人の命と引き換えに魔法を放つことができる、と言い換えることができます。

 ここまで言えば、お分かりですね?

 

 そうです。「服従の呪文」を用いた、人間爆弾マスク法(意味不明)です!

 使い方は極めて簡単。

 

 まず、「夜の闇横丁」にいるいつもの浮浪者のおっさん(60)に「服従の呪文」をかけます。

 次に、分霊箱のある場所へと向かいます。

 最後に、レズちゃんが十分に離れた後で浮浪者のおっさんに「悪霊の火」を唱えさせます。

 

 たったこれだけで分霊箱をリスク・準備無しに破壊できるというわけですね!

 より大きな善のためには小さな犠牲は仕方ないってそれ一番言われてるから。

 

 ……あっおい待てい(江戸っ子)。「服従の呪文」中の浮浪者のおっさんが闇の魔術を使えるかわからないゾ。

 

 とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

 ご安心ください。「服従の呪文」中でも「悪霊の火」のみに限って誰でも使用することが可能です。

 例えば、ほんへルート四年生、第三の試練を思い出して下さい。そこでは、「服従の呪文」支配下であったビクトール・クラム兄貴が「磔の呪い」を使用していました。

 これはクラム兄貴に「磔の呪い」を使用できるだけの素養があったことを意味しています。というのも、「服従の呪文」中に魔法を使う際には、支配者と被支配者の双方が魔法を使える必要があるからですね。

 

 と、これはあくまで、通常の魔法に関する処理です。

 これに対して「悪霊の火」は、自傷デメリットに目を瞑れば誰でも使用可能です。

 それこそ、クラッブやゴイルといった頭MUR並みであっても使用するだけならできます。

 レズちゃんと浮浪者のおっさんも、使用するだけならすぐに可能になることでしょう。

 つまり、「悪霊の火」に限っては「服従の呪文」の制約を無視できるということです。それどころか、「悪霊の火」のデメリットさえもふみ倒せます。

 なんだこれは、たまげたなぁ……。

 

 

 これによって生まれた卑劣なチャートこそ、「そこら辺のモブを人間爆弾にして分霊箱を破壊する」という手法です。

 先駆者兄貴に敬意を評して、「深い闇の卑術」とでも命名しましょうか。

 

 この夏休み前半は、ひたすらに「服従の呪文」の熟練度上げが待っています。浮浪者のおっさんとは言え魔法使いです。しっかり鍛えましょう。

 

 

 

 というわけで、説明終わり!

 これら三つについては、夏休みが始まり次第超スピード!? で行う必要があります。

 具体的には夏休み開始から五週間後、アーサー・ウィーズリーのガリオンくじ当選発表までには終わらせなければなりません。

 何故なら、掲載されたウィーズリー家の家族写真に裏切り鼠を発見したシリウス兄貴が脱獄を敢行するからですね。

 レズちゃんレズちゃんと呼称しているためお忘れの方もいらっしゃるかもしれませんが、プレイヤーキャラの名前は、ズィラ・レストレンジ。レストレンジ家の一員にして、ベラトリックスの娘です。

 つまりは、シリウス兄貴の従姪です。

 死喰い人の娘にして脱獄者の血縁。当然ながら、闇祓いの監視が厳重化されます。仕方ないね♂

 このような状況下で許されざる呪文の一つである「服従の呪文」を練習していることがばれたらassガバガバン行きは不可避です。気をつけましょう。

 

 そのほかにやるべきことも列挙しておきます。

 まずは好感度維持のためのハリーへのご機嫌伺い。誕生日プレゼントはクィディッチ関連の道具であればなんでもいいです。グローブとかでいいでしょう。今回は透明マント(偽)補充時の表向きの理由として利用しました。

 次に、今年度の履修教科確認。

 ここで規定数以上の教科が確保できていなかった場合、敢え無くリセットです。勿論ハーマイオニー姉貴から例のアレを借り受けてもいいのですが、無理ゲーでしょう。

 今回は問題ありませんでした。やったぜ。

 因みにですが、沢山の教科を履修したのには、例のアレの入手以外にももう一つの理由があります。それは、沢山教科を取れば必要な教科書が沢山持てるということです。

 ……は? とお思いの方のためにより正確に言いますと、沢山の教科書を持つために、大きなバッグ、それこそ検知不可能拡大呪文がかかったバッグを買う正当な理由ができる、ということです。

 最後に、リセマラで粘って入手した一組のアイテム。その片割れを学校に持っていくことを忘れないようにしましょう。アイテム名はまた後ほど。

 レデュシオ 縮め!

 来たるべき時が来るまで、検知不可能拡大呪文のかかった内容量クソデカバッグくんに納めておきましょう。もっとも、バッグはまだ買ってはいないのですが。

 

 

 こんな感じでインターバル期間は終わりでしょうか。

 ……ああん? なんか解説ばっかりで全然進んでねぇな?

 ただ、尺もいっぱいいっぱい裕次郎なので、今回はここまでにしとうございます。ご笑読ありがとうございました。

 




腰が自然に動いちゃう……(激痛)のため今後の投稿ペースがひょっとすると遅れるかもしれません。多分問題ないですが、遅れたらごめんね!

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