ハリー・ポッターRTA ヴォルデモート復活チャート 作:純血一族覚書
焚書した方がいい害悪でしたが、完成して厚みが増した方がよく燃えそうなので続行します。
RTAってのはなぁTASとは違ぇ。タイムが遅かったヤツが敗者になるんじゃねえ。最後まで“走りきれなかった”ヤツが負けるんだよ(自戒)。
なRTAイクゾー!
デッデッデデデデ(カーン)デデデデ!
さて、なぜだかホグワーツ特急に一年以上も揺られた気がしますが気のせいでしょう(メタ発言)。簡単に状況を振り返ります。詳しい状況は読み返して、どうぞ(懇願)。
前回、ホグワーツ特急に尋常じゃない量の吸魂鬼が押しかけ、それを辛くも撃退したところでした。
まあそんなことは些事も些事! 野獣先輩の存在程度にはどうでもいいことです。
問題は──
「ああ、まったく残念だ! 残念だ。
──目の前のセイウチのような老人。我らが偉大なるナメクジ党党首! ホラス・スラグホーン氏です。
彼は、本来ならば6章「謎のプリンス」編で登場するキャラクターです。断じて「assガバガバンの囚人」編で登場するキャラクターではありません。
ああん? なんで?(レ)
ほんへルートならば、犬みたいにワンワン鳴きそうな男ことリーマス・ルーピン氏が今年度のDADAの教師として就任します。そして、本RTAにおいてもここで教師枠を変更する予定はありませんでした。
狼男くんが就任しないことによるデメリットはざっくり見て二つあります。
一つ目は、ハリーの成長が遅れるということです。3年生、4年生というDADA名教師二連打により1、2、5年生の頭MURなクソゴミ授業によるビハインドを取り戻せます。
それだけでなく、有能魔法・守護霊の呪文を習得できないのも非常にまず
二つ目の問題点として、親世代の因縁の回収ができなくなることが挙げられます。
尻ウスの冤罪発覚、ピーターの偽装と裏切り、スネイプの苦悩と献身……。
そういった諸々の問題は3年生、ルーピンとの出会いにより加速します。正直旧囚人現浮浪者のおっさんや、ガキの恋愛を拗らせた教師なんざどうでもいいのですが、RTA的に見逃せない要素が一つだけあります。
それは、ピーターくんの偽装を破ったのち、速やかに脱出いただいてお辞儀様を復活していただくことです。
ゴーストより下等な存在となっている現在のお辞儀様は淫夢3章並みに空気なので、逆説的に頃すことすらできません。とどめを刺すためには、一度生き返っていただく必要があります。
だから、ピーターくんを逃す必要があったんですね。
はてさて、長らくリーマスくんが就任しないデメリットを語ってきました。
これを聞いた聡明なる視聴者兄貴姉貴たちは、
「チャート壊れちゃーう」「なんだよ、お前のプレイガバガバじゃねぇかよ」「さあそれでは! ここでこのRTAをリセットしたいと思うんですよ!」
とお思いかと思います。
まっことその通りです。賢明な判断です。
──なので、このRTAを続行します(ゴブリン銀の意志)。
「──いや、しかし、不幸中の幸いだ!
まさか学生のうちからこんなにも見事な『守護霊の呪文』を使える子がいたとは!
それに動きも素晴らしい! 現役闇祓いと比べても遜色ない杖捌き! さぞや名のある魔法使いから薫陶を受けたのだろう。
よろしければお名前をお教え願えますかな、お嬢さん?」
場面を戻して。
人材蒐集癖のあるスラグホーン氏にとって、守護霊呪文で大多数の吸魂鬼を相手取れるレズちゃんは喉からもケツからも手が出るほど欲しい逸材のようです。
そこまで言われちゃあ仕方あるまい。家名を名乗って差し上げましょう!
レストレンジ家現当主、ズィラ・レストレンジとはわたくしのことです!
「────そうか! そうか! 君があの!」
──予想とずれた反応ですねクォレハ……。
スラグホーン氏の特徴として、リスクリターンの管理に長けている点があります。本人の性質はさておいて、基本的に社会善を好み、闇の魔法使いを嫌うことが多いです(ただし慮外の才能を除く)。
人間の屑の家系であるレストレンジ家と知られれば、蛇蝎の如く嫌ってくるのが通常時の彼の性格です。
もろちん、今のレズちゃんがトム・リドルくん並みの才覚を持っているはずもありません。
少し探りを入れてみましょう。
レストレンジという名前に思うところは何もないんですか、と。
「まさかまさか。君が生まれる前から教師をしていたわたしが、家柄がどうこうで生徒を判断したりしませんよ」
うわぁ、これは建前ですね……。間違いない。
「それに、知っているよ。去年は大活躍だったそうじゃないか。
あっ、ふーん(察し)。
人脈トド野郎の目的がわかったところで、一度彼と別れ、ハリーたちの様子を見にコンパートメントに戻りましょう。
ノックしてもしもーし、と。
「──ああっ! ズィラ! 無事だったの! ハリーも、ハリーもさっきネビルが連れてきてくれて、わ、私心配で……」
瞬間、中からハーマイオニーちゃんが飛び出してきて、抱きついてきました。
あ〜、たまらねぇぜ!
身体が冷え切っていますね。このままくんずほぐれつ……する時間はないので、適当に宥めすかして中に入りましょう。
ハリーの様子が気になります。
ハリーは──無事、気絶していますね。
ここで、「根源の記憶──両親の死」を回収することにより、ヴォルデモート並びに両親の死に携わった人物に対する敵対心が増幅されます。
技術だけでなく、精神の成長も積み上げることが、お辞儀様討伐最終兵器の育成には重要です。
彼が起き次第チョコレートを与えて、残りはレズちゃん自身の体力気力の回復に努めましょう。流石に吸魂鬼ラッシュは肝と玉を冷やしました。
……と思ったらもう持っていますね。ならばヨシ!
嫌がらせと今後の布石に
エクスペクト・パトローナム 伝達ロバよ、来たれ。
その後は、何事もなくホグワーツ城に到着し、雨の降る中、城内へと歩みを進めました。
……あまりにも吸魂鬼くんの数が多すぎてさしものマルフォイくんも気絶したハリーを揶揄する余裕はないようですね。後半のクィディッチ戦、吸魂鬼のコスプレをしたマルフォイ乱入事件に影響があるかもしれません。覚えておきましょう。
ホグワーツ城内に着くやいなや、ハリー、ハーマイオニーを含めて猫姉貴に呼び出しを受けました。ロンくんは一人寂しく大広間に向かってな!
マクゴナガル教諭に連れられて彼女の事務室に向かうと、そこには既に先客──マダム・ポンフリー姉貴がいらっしゃいました。
彼女たちはハリーが気絶したと言うことを聞いて、心配して彼を呼び出したようです。
素敵なことやないですかぁ(感涙)。
「──他人事のように聞いていますが、あなたもあなたです、レストレンジ!」
ファッ!?
「スラグホーン先生が私にお伝えくださいました。3年生のあなたが列車の外に出て、山ほどの吸魂鬼と闘った!?
──何か一つ噛み合わなければ、あなたは今ごろ死んでいたのかもしれませんよ!」
クゥーン(子犬先輩)。
「──他人のために勇気を振り絞ることは素晴らしいことです。しかし、まずは自分が死なないことを第一に考えなさい!」
おかのした(大嘘)。
タイムは命より重いってそれ一番言われてるから。
その後、ハリーが先に解放され、事務室にはマクゴナガル姉貴とハーマイオニー、それからレズちゃんの三人が残されました。
そうだ、三角形になって、三人でしゃぶりあわねぇか?(提案)
などとくだらないことを考えていると、マクゴナガル先生が話し始めました。傾聴します。
「グレンジャー、レストレンジ。あなた方は3年生からの選択科目において、その全てを選択しています。勉学への意欲があることは、非常に喜ばしいことです。
──しかし、これらの授業の中には、同時間に開講されるものも数多くあります。当然ながら、すべての授業を受講することは、時間的制約により通常不可能です」
そうだよ(同意)。
「ホグワーツでは助けを求めるものには常に助けが与えられる」
マクゴナガル先生がそう言って、机の中から金の鎖に繋がれた砂時計を取り出しました。
ようやく2年間の優等生ムーブに一区切りつきそうですね。
「
言うまでもありませんが、授業以外の目的で使用することは厳禁です──」
本RTAにおける3種の神器、その二つ目「
「──レストレンジ、あなたに言っているのですよ!」
使用方法は後日説明します。
猫姉貴の一言で解放され、大広間に向かっていると
「────────」
声にならない怒声が廊下まで漏れ出ていました。
中に入ると、満面の笑みのスリザリン生と絶望を浮かべた獅子寮生が見えました。
どうやら、今期のDADA教師をセブルス・スネイプ、魔法薬学教師をホラス・スラグホーンとする人事が発表されたようですね。
あ〜よかった〜二人の人事が6章どおりで。
これで、なんとかRTAを続行できそうです(ホモ特有のフレキシブルチャート)。逆だったかもしれねェ……、となっていた場合詰みでした。
DADAスネイプ、魔法薬学スラグホーン体制は、ある意味ではDADAルーピン、魔法薬学スネイプのデフォルト体制を越えるメリットが存在することが、「謎のプリンス」における検証により判明しています。
RTA範囲外のことも勉強していてよかった〜って思うわけ(ヒゲクマ調教師)。
メリットについては後ほど。
スラグホーン召喚が無理筋のためチャートに組み込んでいませんでしたが、召喚条件が判明し、安定するならば検討の余地はあるかと思います。
追放者兄貴センセンシャル!
目玉人事の後は、シリウス・ブラック及び吸魂鬼に対する注意喚起が行われ、今宵のパーティーはお開きになりました。
クソみたいな量の吸魂鬼を相手にして、流石に疲れました。今宵はこれまでにしとうございます。
明日からは逆転時計くんをしゃぶり尽くして差し上げましょう。
「さて、さて、さーてと」
次の日。
3年生初の授業は、スニベルス閣下の跡を継いだ、スラグホーン氏による魔法薬学のようです。
スラグホーン氏の授業は、スネイプ先生とはある意味で対極的です。
初授業においても、その特色は掴めるでしょう。
「みんなに見せようと、いくつか魔法薬を煎じておいた。今すぐには難しくとも、ホグワーツを卒業するまで魔法薬学を学び続ければきっと君たちでもこういったものを煎じることができるはずだ」
スネイプ先生は開幕で演説をぶち込むことで、生徒に注意を促し、魔法薬学に適性のないネビルくんのような生徒を遠ざけることを第一としていました。
彼の趣味が多分に混ざっているとは言え、他の科目と比べても事故の可能性が高い以上、NEWTレベル、高等教育を見据えた方針とすれば間違ってはいません。
一方で、スラグホーン氏は生徒の興味を惹くように授業を組み立てる癖があります。取りこぼしを減らすことで、より優秀な芽が育つように仕向ける方針です。
内向的と外向的。
ただ一人に心血を注ぐ男と、広い人脈を血肉とする男。
彼ら自身の性格から漏れ出たような授業方針となっています。
「──そうだな。3年生ではまだ難しいだろうが、この薬について何かわかるものはおるかね? ああ、名前だけでも構わない」
スラグホーン氏がそう言って指差した大鍋には、無色の液体が入っています。
この薬は──
「
──ハーマイオニーちゃんの言うとおり、
無味無臭、薬効明快、対策不能。
一説によると、バットマンvs野獣先輩において
「彼女とかいる? 今」
「今はいないです」
「今はいない? いつまでいたの?」
「……こ、去年ですね」
と言うやりとりがなされたのは、今年と見栄を張ろうとした野獣先輩に対し
おっと、スラグホーン氏が次の大鍋を指し示していますね。
……実のところ、スラグホーン氏の初授業において提示される薬は通常全8種類と少なく、全ての名称と特徴はwiki含め多くのサイトに提示されています。そのため、全問正解も容易でしょう。しかし、ここではすでに気に入られているレズちゃんよりも、ハーマイオニーの評価を上げた方が得策でしょう。回答権はスルーするー(激うまギャグ)。
「──ポリジュース薬です」
大鍋で煮えている泥のような液体はみなさんご存知ポリジュース薬です。
こちらについても、野獣先輩が日常的に服用することで、世間から目を眩ませていることは有名です。
しかし、「秘密の部屋」時点でもお話ししたように、動物の体毛等を変身素材に用いた場合、ポリジュース薬は正常に作用しません。
クッソ汚い淫獣の化身である野獣先輩が人間様の体毛を使用した場合でも、それと同様に正しく別人に化けることができません。
これが、野獣先輩○○説が発生する原因と言えるでしょう。全ての説は、実は野獣先輩が対象に化け損ねた姿と言えます。Q.E.D.。
「──アモルテンシア、魅惑万能薬!」
などと野獣先輩新説シリーズを執筆している間に、次の魔法薬へと進んでいました。
アモルテンシア。一言で言ってしまえば媚薬ですが、そんじょそこらのホモビで使われるそれとは、一線を画した特徴があります。
それは、キャラクターが好んでいる人物、あるいはそれに由来する環境の香りを対象に感じさせると言う特徴です。
今のところレズちゃんには……無臭に感じますね。愛を感じるほどの対象が、マスクデータレベルでも存在しないと言えるでしょう。
悪くない兆候ですね。仮にここで4種、5種と異なる匂いを嗅ぎ分けていた場合、将来の修羅場待ったなしです。
「神秘部の戦い」で決着をつける以上、恋愛フラグを構築するのは無意味です。
RTA走者に愛などフヨウラ!
八方美人に交友関係を広げていましたが、少なくともセルフ五等分の花嫁化しなかったのは僥倖僥倖。
……他人の好感度? 知らなーい。
いよいよ大鍋は残り一つ。
金の飛沫が飛び跳ねる一つの器。
「これこそは、数多くある魔法薬の中でももっとも煎じるのが難しく、もっとも興味深いものの一つ。
──フェリックス・フェリシスと言う」
幸運の液体、フェリックス・フェリシス。
言うまでもなく、神アイテム、チートアイテムであり、本RTAにおける三種の神器、最後の一つ(繰り上げ当選)です。
チャート上では「プリンスの教科書」が神器でしたが、彼は幸運の液体の付属品となりました。悲しいなぁ。
これ一本で、ルーピン先生が無職になるのを補ってあまりあるほどの価値があります。
この薬は、服用後効果時間の間、あらゆる乱数を服用者有利に固定する効果があります。
文字通り
ほんへルートにおいて、服用者は死の呪文が不自然なまでに当たらなかったものの、その構造を知らないペルー産「インスタント煙幕」を突破できませんでした。
わかりやすく言えば、「いずれも盗める確率は0パーセントと表示されるが、このゲームでは小数点以下を切り捨てているため、実際は小数点以下の確率で盗める。気が遠くなるほど低い確率だがゼロではない」ならば一度目の試行で確実に盗めますが、「実は嘘です。確率0パーセントでした」と言う場合には、絶対に盗めない、と言うことですね。
なので本RTAにおいても、分霊箱を無視してお辞儀様を札害、などはできません。
しかし、それを差し引いたとしてもあまりにも強力すぎる一品です。
「この希少な薬を君たちの誰かに小瓶一瓶──12時間分プレゼントしよう。
──もちろん、条件はあるとも。これは魔法薬学の授業だ。わかるだろう?」
調合ルートでの入手では、希少植物を含む多量の材料、寸分狂わぬ魔法薬の調合技術、何より、半年という膨大な時間がかかります。
しかし、スラグホーンの授業においては、彼が幸運の液体を与えるに足る、と判断するほどの価値がある生徒がいた場合のみ、授業中にプレゼントキャンペーンが開催されることがあります。
ハリー・ポッターと授業を受ける場合、ある意味で確定イベントとも言えるでしょう。
いずれにせよ、通常プレイ、RTAその他すべてのプレイにおいて有用なのは疑いようもありません。絶対に入手しましょう。
「今年君たちに作り方を教えるいくつかの薬。その中から一つ先取りしようか。
そうだな……よし決めた。縮み薬。これにしよう。
3年生になったばかりの君たちには難しいだろうが、君たちの才覚を見せてくれたまえ!」
幸いにして、魔法薬作成に関してレズちゃんが絶大なるアドバンテージを保持しています。
取り出したるはプリンス蔵書・「魔法薬調合法」の複製品。
複数の有用魔法取得、闇の魔術適性の底上げだけでなく、魔法薬学の調合にプラス判定をもたらす神アイテムです。
スネイプ先生大好き、本当に憧れてる(YMN)。
「──ほっほう! すばらしい! 杖捌きだけでなく魔法薬学まで一流とは! ブラック──名家の血統を証明するにふさわしい才覚だ!」
過程省略。
と言うわけで、スネイプ先生から受け継いだ(大嘘)アンチョコを使うことで無事幸運の液体、フェリックス・フェリシスを手に入れることができました。
スラグホーンの説明にあった通り、小瓶程度しかないため、効果時間は半日ほどしかありません。
しかし、逆に言えば1時間刻みで実に12回TASさん並みの豪運を発揮できます。
やったぜ。成し遂げたぜ。あ〜、たまらねぇぜ! 三人で杖を舐め合いながらローブだけになり、フェリックスの小瓶を3本ずつ入れあおうや(一人4時間分)。
ここから先は、「assガバガバンの囚人」のグランドクエストを、「謎のプリンス」イベントを交えながら攻略することとなるでしょう。
さしずめ、「謎の囚人」編といったところでしょうか。
なぁに、6章のイベントは分霊箱と恋愛、マルフォイご乱心のみ!
分霊箱は既知であり、恋愛を進めるには未だ幼く、マルフォイ暴走の原因のお辞儀様はまだ霞!
幸運の液体入手のように、うま
今回はここまで! ご笑読ありがとうございました。
無限列車(ホグワーツ特急)編、終了!
再開すればエタってないってそれ一番言われてるから(暴論)。
書き溜めはほとんどありませんがぼちぼち投稿します。