ハリー・ポッターRTA ヴォルデモート復活チャート   作:純血一族覚書

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初投光です(ルーマス・ソレム)。


5/? 〜黒ローブ戦まで

 眠らずドラゴンをくすぐっていくRTA、もう始まってる!

 

 

 

 前回は「ニコラス・フラメル」のイベントキーを回収しました。早速ですが、グランドクエスト「賢者の石」を進行させようと思います。

 ……と言いたい所さんですが、残念ながらそうは問屋が卸しません。日程的にはイースター☆ に突入するのですが、そうするとハーマイオニーちゃんが勉強を強要してくるためクエスト進行は一時中断となります。チャート工程的にも一定期間までの高成績は必須なので、この機会に魔法史・天文学といった教科のステータスを上げておきましょう。フヨウラ! と言えないのが学生の悲しい所さん。

 

 昼間は社交的で図書館通いの優等生。

 深夜は「必要の部屋」への第三次遠征──そして伝説へ──の継続。

 こんなんじゃレズちゃんの身体、壊れちまうよ……。いくら食事である程度回復できるとはいえ、こんな成長期の無茶苦茶な生活リズムでは肉体的成長が色々心配ですが、でもこれRTAなのよね、仕方ないね♂

 

 さて、そんなこんなで今日も仲良し四人組で図書館に向かうのですが……おっと、ハグリッド君がいますね。読んでいる本は「イギリスとアイルランドの竜の種類」、「ドラゴンの飼い方──卵から焦熱地獄まで」……。

 はい。毎年恒例の「ハグリッドのアニマルクエスト」ですね。1991年度はノルウェー・リッジバックのノーバートくんの飼育です。魔法省だ!(法律違反)

 アニマルクエストには、年度ごとのグランドクエスト進行に必須なものと、そうでないものがあります。ノーバートくん育成は「賢者の石」クエストには(・・)必ずしも必須ではありません。仮にハリー一行を含めて関わらなかった場合でも、ドラゴンについては天下無敵校長が全て解決してくれます。ちょっとこの爺万能すぎんよ〜。

 

 アニマルクエストが開始されましたが、ここからレズちゃんの取れる行動は大別して三つに分かれます。

 一つは「ドラゴン出荷ルート」、二つ目は「ドラゴン育成途中離脱ルート」、最後に「ドラゴンノータッチルート」です。それぞれについて詳しく解説します。

 一つ目ですが、基本ルートと同様にノーバートくんを育成、その後ロンの兄貴のチャーリーに出荷するルートです。このルートのメリットとしては、ハグリッド並びに三人組の好感度大幅上昇。それとエリア・禁じられた森に入場でき、イベントボス戦に参加できます。デメリットとしては、禁じられた森行きは罰則なので、レズちゃんの風聞が悪くなり、蛇寮を除いた多くの人の好感度が下がるということでしょうか。また、優等生ムーブをしていなかった場合、個人の成績の減点とともに、寮の点数の減点が致命的なものになり獅子寮の優勝杯獲得が壊れる危険性があります。今回は大丈夫ですが。

 二つ目のルートですが、これは一つ目のルートの亜種です。ノーバートくん育成中にわざと噛まれることで、噛まれた箇所が野獣先輩のクソデカ枕並みに腫れ上がる為、禁じられた森以降のイベントをスキップできます。特有のデメリットとしましては、噛まれた箇所の治療に時間を要する為、「必要の部屋」での育成が遅れるといった所さんでしょうか。

 最後のルートに関しては、他のルートで得ることのできるメリット・デメリットを全て得られないというだけです。あえて付け加えるなら三人組の好感度が1か2くらい減少するという些細なデメリットがありますが、その程度なら問題ありません。ハグリッド兄貴の好感度は下がりません。これは人間の鑑。でもドラゴンに人喰い蜘蛛、生物兵器に巨人をホグワーツにぶち込むのは森番の屑以外の何者でもないんだよなぁ。ちょっとホグワーツの鍵と領地ガバガバすぎんよ〜(ホグワーツ理事会)。

 

 ここでの選択は一つ目と三つ目の可変式チャートとなっております。ここまでに十分な風聞が稼げていれば育成、足りなければ放置しましょう。二つ目は中途半端すぎる上育成計画が壊れちゃうのでキャンセルだ。

 さて今回のプレイでは、そうですね……、やっぱりわたくしは王道を征く、育成ルートですかね。各方面に地道に媚を売りまくった結果、予定以上の好感度が稼げていました。これにより、好感度が底値に達することによる排斥・襲撃ルートに陥ることはありません。人脈つなぎは大切、はっきりわかんだね(スラグホーン)。

 一時間後、ハグリッドの小屋を訪ねますが、卵が孵るためには竜の吐息並みの温度が必要なので、小屋の中はクッソ高温多湿です。

 アツゥイ! すいませへぇぇ~ん! 暑いっす! 暑いっす! アッ! 暑い! 暑い!

 そう泣き喚いても、ハグリッド兄貴は無視して暖炉に薪を投げ入れ、窓は開けさせてくれません。諦めてください。

 あっそうだ(オリチャー)。人力ドラゴンの卵孵化RTAを行なっていらっしゃるハグリッド兄貴ですが、今まさに、木製の小屋で大規模卵焼きを作るというガバ行動を行なっています。

 注意一瞬ガバ再走という諺もあります。ここは先駆者走者としてリカバリーしてあげましょうか。インパービアス! 防水・防火せよ!

 

 数日経ちました。そろそろ卵が孵るそうです。見に行きましょう。背後からマルフォイ君がついて来てますが、そんなことどうでもいいわ♂ 彼の行動に関わらず我々はフィルチに捕まります。スクイブ如きが、ぺっ。

 そうこうしているうちに、ノーバートくんが誕生しましたね。お〜ほっほっほ〜元気だ(レ)。数週間の間可愛がってあげましょう。チャーリー兄貴早く来て〜早く来て〜。

 

 早速ですがロン君がガバりました(規定路線)。餌のネズミを与える際に、誤って噛まれてしまいました。ノーバートくんはまだ赤さんですが、その牙には毒が含まれています。そのまま放置すると野獣先輩の枕並みのサイズに腫れ上がります。はぇ〜すっごいおっきい(炎症)。マダム・ポンフリーの医務室なら現段階だと治療できますが、そうするとロンまで禁じられた森遠征に向かう羽目になります。流石に減点が大きく、年度末ダンブルドアブーストで補えないので涙を飲んで放置しましょう。ロンはベッドで寝てな!

 

 というわけでノーバートくんの出荷当日です。流石にハリーの透明マント(真)に三人とドラゴン入り木箱は入らないので、ここでレズちゃんの透明マント(偽)を開帳しましょう。ハーマイオニーちゃん達には、この日の為に取り寄せたと言っておきます。

 もし透明化の手段が無かった場合、残念ですが誰か一人はここでお留守番となります。これで透明マントを所持している正当な理由付けができましたね(論拠捏造)。

 ……これより先、「必要の部屋」遠征の際のハーマイオニー判定が強化されます。絶対にガバらないようにしましょう(無敗)。

 目的地は天文台塔屋上です。「必要の部屋」の近くなので、もはや親の顔より通い慣れた道ですね。ハーマイオニーももっとこっち来て(透明化)。

 ドラゴンを運んでいる途中で、マルフォイ君がマクゴナガル姉貴に逮捕されているのを見つけました。じゃあな!

 さて屋上まで着きました。しばらく待っていると……来ましたね。箒に乗ってやって来たのは、チャーリーの友人である青いローブを纏った四人のいい男です。うほっ、いい男♂ まずここさぁ、屋上なんだけど……焼いてかない?(ドラゴンブレス)

 彼らはこれからノーバートくんをチャーリーの待つルーマニアまで輸送します。これは……密輸じゃな?(名推理)いくらドラゴン使いでも出生場所等一切不明のドラゴンを国外輸送はまずいですよ!?

 まあこれから彼らがassガバガバの囚人になろうがレズちゃん達には知ったことがありません。ご冥福をお祈りしましょう。

 

 

 

「これは困ったことになりましたねぇ……」

 

 なんだお前!?(素)

 管理人だ!(アーガス・フィルチ)

 

 階段下で待ち構えていたフィルチ君にねっとり声で絡まれました。

 ここでの逮捕イベントですが、実は発生条件、正確に言えば非発生条件がよくわかっていません。当初はマルフォイの密告がトリガーかと思われていたのですが、彼に一切知られずドラゴンイベントを進めた場合でもこのイベントは発生します。その後Wiki議論上での推察では、「ノーバートを天文台塔屋上に運ぶ間にミセス・ノリスに発見された」という説が主流となりましたが、これも有志による検証(ミセス・ノリスの排除)の結果否定されました。現在では「そもそも禁じられた森イベントがアニマルクエストに含まれているためフィルチの行動は固定である」と暫定的に結論づけられています。情報をお持ちの方、至急メールくれや。

 もっとも、単純に罰則を避けたいだけなら、屋上に脱ぎ捨てた透明マント回収を忘れなければいいだけなのですが、今回は罰則を受けたいのでキャンセルだ。

 話をゲーム内に戻して。いつものように御用されたので、大人しくマクゴナガル姉貴の元へ向かいましょう。

 既に先客にはネビル君がいました。ネビル君オッスオッス!

 

「あきれはてたことです」

 

 猫姉貴のお説教です。初めて先生に怒られたのかハーマイオニーちゃんが泣きそうになっています。か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛ハ゛ー゛マ゛イ゛オ゛ニ゛ー゛ち゛ゃ゛ん゛(野獣の眼光)。

 

「一晩に五人もベッドを抜け出すなんて──ミス・レストレンジ、あなたは優秀な生徒だと思っていたのですが……。どうやら私の目が曇っていたようです」

 

 レズちゃんは入学初日から毎晩のように出歩いてるんだよなぁ……。遅い遅い遅い。猫は節穴。

 

「いかなる事情があろうとも、ホグワーツは生徒が夜歩き回ることを認めてはおりません。よって一人五十点、全員で二百点グリフィンドールから減点です」

 

 そう……(無関心)。いくらでもリカバリーできるので、というより究極的には今年優勝せずともいいので問題ありません。

 あっ、そうだ。優勝を目指す理由ですが、ハリーの守護霊習得率を上げる以外の理由はありません。これにしても、殆どの場合三年生時のクィディッチでいくらでも挽回できるので、本当にどっちでもいいです。

 むしろ重要なのは、悪行を積み重ねることで例のチートアイテムを入手できなくなる危険性があることです。ハーマイオニー姉貴と同レベルなら問題ありませんが、それ以上積み重なるとリセットの憂き目にあいます。

 

 翌日。ホグワーツ生がホグワーツ生特有の手のひら返しを始めます。一晩で二百点失ったら当然なんだよなぁ……。

 風聞がクッソ悪くなる上、好感度がガタ落ちしましたが、年度末にいくらでも取り返せます。無視して毎日を過ごしましょう。流石にハーマイオニー姉貴に捕まるので「必要の部屋」には今はいけませんが、次のボス戦用の呪文は幼少期に習得済みです。問題ありません。

 

 というわけで皆で第四次公認深夜徘徊遠征に向かいます(導かれし者たち)。

 今回のパーティーメンバーは、レズ! メガネ! 穢れた血! ビビリ! フォイ! 半巨人! 犬!

 ……なんだこのゴミパ!? こんなんじゃ勝負になんないよ〜。

 ハグリッド兄貴の采配により、

 ズィラ、ハリー、マルフォイ、犬のファングチームと

 ハーマイオニー、ネビル、ハグリッドチーム

 に別れました。これは名采配。ズィラちゃんはハリーとドラコの緩衝材としての役割ですね。

 パーティー編成を終えたところで、ユニコーン襲撃犯を探しにイクゾー! デッデッデデデデ。

 

 

「今日は火星が明るい」

 

 しばらく先に進むと、半人半馬が現れました。赤い髪に赤い髭、赤い毛をした彼はこの森に住むケンタウロスくんです。オッスオッス!

 

「今日は火星がとても明るい」

 

 おっ、そうだよ(同意)。彼らは予言系のスキルを保持していると言われています。しかし、人間キャラでは彼らとの正確な意思疎通は極めて困難です。私はケンタウロスプレイをやったことがないので、正直情報の真偽さえよくわかりません。経験者は攻略Wikiに情報提供オナシャス! センセンシャル!

 

「今日は火星がいつもと違う明るさだ」

 

 それしか言えんのかこの猿ゥ!

 対応も面倒なので、とりあえず先に進みましょう。

 

 おっと。ユニコーンくんを見つけました。あれ〜おかしいね息がないね。辺りには彼女がのたうち回った血の跡が散乱しています。

 さて──

 

「ぎゃああああァァァ!」

 

 ──イベントボスのお時間です。

 小藪の陰から黒フードの存在が這い出て、ユニコーンくんの血液を啜り始めました。いったい彼は誰なんでしょうか(すっとぼけ)。

 突然の襲撃と凶行に、びびったマルフォイ君とファングくん達が悲鳴をあげて逃げて行きました。はぁ〜つっかえ! 彼らの悲鳴でこちらの存在が気づかれてしまいました。

 戦闘開始です。じゃオラオラ来いよオラァ!(おじさんインストール)

 

 戦闘の解説をします。

 本戦闘は、イベントによる耐久戦です。

 勝利条件は、ケンタウロス・フィレンツェが駆けつけるまで敗北条件を満たさないこと。

 敗北条件は黒フードによるハリーへの接触です。正確には本戦闘はあくまでイベント戦闘なので被害はありませんが、「賢者の石」クエストの最終戦での敗北が確定するためどっちみち詰みです。「リリーの護り」を学習されてしまうからですね。

 

 戦闘開始とともに、ハリー君はなぜか(・・・)傷跡を押さえて蹲ってしまいました。不思議ですね〜。その為本戦闘では彼を庇って戦う必要があります。

 ……プレイヤーキャラがいなかった場合? フィレンツェ兄貴のご機嫌次第でリセットだ。

 黒フードですが、彼は基本的にハリーに対して接触しようと行動します。その為一度だけ先制で攻撃することが許されています。

 ただし、一度でも手を出すと攻撃者を排除してこようとしますし、盾の呪文で防御も行う為、生半な攻撃では通用しません。

 またフィレンツェくんが駆けつけるのは彼が異常に気がついた後です。その為、必要耐久時間は彼のさじ加減、言い換えると乱数で変動します。ふざけんな!

 この戦闘は、これら二つの問題を解決する必要があります。

 だから──

 

「ルーマス・ソレム! 太陽の光よ!」

 

 ──閃光魔法を覚える必要があったわけですね(メガトン構文)。

 夜間による暗順応も相まって、閃光魔法は確実に有効打を叩き出してくれます。彼が怯んでいるうちに、ひとまず距離を稼ぎましょう。

 

「ヴェンタス・マキシマ! 暴風よ!」

 

 ナナカマドくんも活性化しています。決闘判定が出ているので、どうやら相手は魔法使いのようですね。風で吹き飛ばしましたが、黒ローブは空中で身を翻して難なく着地しました。いよいよ本格的な戦闘といった所ですが……。

 だけど今晩はもうおしまい!

 閃光の知らせに気がついたのか、遠くから蹄の音がこちらに近づいてきました。黒ローブ君はそれに気がつくや否や撤退しました。イベント戦闘終了です。お疲れ様でした。

 

「大丈夫かい? ポッター家の子と、ズィラ・レストレンジ」

 

 駆けつけたフィレンツェ兄貴が語りかけてきました。ヘーキヘーキ、ヘーキだから。大丈夫だって安心しろよ〜。お前の救援が好きだったんだよ!

 彼が二人を乗せて安全な場所まで運んでくれます。途中でケンタウロスのベインくんに会いますが、ベインは人を乗せて走り回るというロバのような行動をしたがらないため、彼に分乗することはできません。

 えっベインくんわたくしの守護霊馬鹿にしてますの?(守護霊・ロバ)

 移動中に、フィレンツェ兄貴が黒幕・ヴォルデモート説を提唱します。これは予言者。ハリーもそれに同意したようです。そうだよ(同意)。

 これによって、ハリーが成長キーである「ヴォルデモートの配下との邂逅」を獲得しました。やったぜ。

 これだけの為に、今回のアニマルクエストを進めたといっても過言ではありません。

 本RTAを終了させる為にはどうしてもハリーにお辞儀様を頃してもらわなければならないのですが、その為にはハリーの育成を行う必要があります。

 ただでさえ「神秘部の戦い」という通常より二年早い段階で決着をつける予定ですので、通常ルートの成長イベントまで落とすわけにはいきません。

 ハリーの経験特徴として、座学よりも実技、それもヴォルデモート陣営との戦闘によってより成長するという特徴があります。ちょうどハーマイオニーと逆ですね。なのでこれからも、回収可能なイベントは積極的に拾っていきます。

 と、ハリー育成について触れた所で。

 

「幸運を祈りますよ、ハリー・ポッター。それからズィラ・レストレンジ。私と君達の惑星は一致しています。読み間違えていないことを互いに願いましょう」

 

 無事にハグリッド達と合流できました。尺も短いですが、今回はここまで。ご笑読ありがとうございました。

 ……今回は一切ガバのない、完璧なプレイだったな!(自画自賛)


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