絶望の魔法   作:黒野真琴

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おばさんはここまで来て疲れている。


第10話 自分がすべきことを見つめ直して

 私は作業部屋に入るとすぐに結界で囲った。

 確かフェントホープは傷つけたらいけないはずだから、絶対に結界を解くわけにはいない。だから、なるべく集中しながらアリナの不定形な結界から魔女を解放した。

 

 そして、その中に入って私は結界をうまく使いながらキスをして支配した。

 私の定型のある結界は魔女を従えてる分だけ、使える数と広さを変えられるようだった。

 

 結界を連続して使えることに気づいたのは、今直感でやった時だった。

 

「ストップ!私を傷つけることは許さない!」

 

 そう言うと魔女はすぐに止まってくれた。

 この調子で次々と私は魔女を支配下に置いて、たった1日で20体に増やした。

 しかも、アリナの魔女だから餌にされるような雑魚と違って、上質で力のある魔女だけが私の手持ちに入った。

 

 

 作業を終えた私はシャルロッテと戯れていた。

 私の魔女支配の絶望の象徴となる魔法は、シャルロッテのようにうまく扱うことでその魔女の力を引き出すこともできる。

 

「あんたみたいにみんな言うことを聞いてくれれば、私はあんたみたいに戦い方をうまくさせて強くできるよ」

 

 そう言いながらシャルロッテの頭を撫でた。

 チーズを食べてるお菓子の魔女は自分の結界の外にいる。

 それは、私の結界の中だから可能なことだ。私の結界は魔女の結界みたいなもので、そこに出てくる魔女は私の使い魔みたいなものだ。

 

 

 

 

 

 

 あっ、これはアリナの被膜より面白い使い方が出来るかもしれない。

 結界の中で魔女をずっと出せることに気づいて、私はみんなが絶望しそうなことを思いついた。

 元のバッドエンドのさらに上のバッドエンド。

 

『最終実験、イブの結界内での永久支配』

 

 私が居なくなっても永久に結界が持続されるなら、イブはその中でずっと猛威をふるえる。

 その隙に被膜を使う余計な力を使わさせずに、最後のアリナのウワサを使った暴走をさせられる。

 

 イブの猛威とワルプルギスの脅威とアリナの狂気、この3つを私のサポートがあれば暴れされらる。

 これが私を軸にした最悪のシナリオ。私がいるから起こる最低最悪なバッドエンド。

 私が堕ちればそれだけで世界は終わる。

 

 

 

 

 あー、やっぱり私はみんなを傷つけるだけなんだ。

 

 

 

 

 

 私は自室に戻って休憩することにした。

 入ってすぐにベッドで横になって、自分がどう行動するべきかを考えた。

 

 最悪なバッドエンドに、自分がマギウスの翼側にいる必要があるなら回避は可能だ。

 みふゆさんのように裏切ればいい。

 

 でも、自分はマギウスでイブに魅了されてしまっている。

 ワルプルギスも手元におきたいと思うし、アリナの作品達を奪いたいとも思う。

 

「私は本当は何をしたいんだろ」

 

 ベッドで横になりながら、私は自分の役目と魔法と情報を合わせて、自分が何者かを考えた。

 

 そうしている時に、この世界の私の日記が目に入った。

 暇な私はちょうどいいかなと思って、座ってそれを興味本位に開いてしまった。

 

 

 その日記の最後に書かれたページに、指に血をつけて書かれた思われる記述があった。

 

『私は親を殺した。その報いなのかな?』

 

 私と違ってゴミみたいな人間じゃないと思ってたのに、この世界の私は親を殺していた。

 しかも、それがバレることはなく。それから2年も生きてしまった。

 

「親戚とかから逃げたのはこれが理由なんだ」

 

 私は人をいじめて鬱まで追い込んだこともあるけど、殺しは怖くて一切したことがなかった。

 そんなゴミは見た目からゴミな人間だと分かるような状態になった。

 

 それなのに、この世界の私は見た目では分からないし、本当に殺しをするようなクズだと思えなかった。

 でも、ここに死ぬと自覚したから真実を残していった。それを疑うことは出来なかった。

 実際に両親は死んでいる。

 

 

 

 これを見て私は自分がそこまでゴミじゃないことに気づいた。

 それで、自分がするべきことが決まった。

 

 目的は、みんなを守るためにワルプルギスとイブを支配下に置いて、絶対に近づけさせないようにすること。




次回、やる気を取り戻してイブとワルプルギスの夜を調べる

おばさんは何がいいことなのかを見失いかけていますが、まだやるべきことは決まってます。
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