灯花とアリナが居なくなったところで私はホッとした。
そして、演技をやめて本音で3人に接した。
「さて、2人とも洗脳されたフリはやめていいよ」
そう言うと、2人はギクッとしながら演技を続けた。
「何言ってんだよ!意味わかんねーよ!」
「そんなことより、早く行かせてください」
2人の演技を見てまだまだだなと思いながら、そっと一言言ってあげた。
「私はみふゆさんが洗脳を解くのを見てたよ」
すると、3人して驚いた顔をして、まずいという雰囲気になった。
「安心して、あの時はあなた達の敵だと言ったけど、私は中立の立場で動いてるから。あなた達をこの場で消したりしないよ」
そう言うことでみふゆさんは少し安心してくれた。
「つまり、マギウスでありながらどちら側でもないと」
「そういうことだよ。でも、私はどちらかというとこっち側に傾いてるから、最後まで手を貸せるとは限らないけどね」
そう言いながら私は二葉さなに近づいた。
「これを受け取って、次のウワサとの戦いできっと役に立つから」
そのメモを見てさなはうなずいてくれた。
そして、「ありがとうございます」と言ってくれた。
「みふゆさん、私はあまり下手なことをするべきじゃないから、後の手配はあなたに任せるね」
そう言って静かに部屋を後にした。
自室に戻る途中でまたスリルを楽しんで心が躍ってるのを感じた。
私の今の生きがいは平均台をバランスをとりながら進むこと。
今回のようにバレそうになりながら、誤魔化して突き進むのは楽しくてしょうがないのだ。
「この達成感は、いいわぁ〜」
そんなことを呟きながら自室に戻った。
そこで次に自分が動くのはキレーションランドであると予想して休むことにした。
実際、私はその時まで出番は無かった。
あの後は原作にほぼ沿って進んだ。
そして、私も観覧車に行く時が来た。
正直、キレーションランドのウワサで人が死ぬのは怖い。だから、早く終わって欲しい。
でも、今ちょうど下に環いろは達が到着したばかりだ。
「あれ?私が知ってる状況と少し違う」
よく見てみると本来ならいろは、やちよ、フェリシア、さな、十七夜、ももこ、この6人しか来てないはずなのに、すでにレナとかえでが合流しているのだ。
たった一枚のメモが運命を変えて6人から8人に増やした。そう考えると合点がいく。
そして、原作通りのタイミングで私達は降り立った。
「まさか、2人が逃げられるなんて思わなかったよ」
「アイツらがエスケイプしたのは、みふゆの責任だヨネ。魔女を従えて容赦なく攻撃するこよみがそんなことするわけないカラ」
「うん、みふゆが失敗した方が可能性は高いよね。こよみなら今頃魔女化させてるだろうからね」
2人はさなとフェリシアが逃げた責任をみふゆに向けた。
てか、2人の中で私はそんな風に見られてるんだ。
「確かに私の責任です。申し訳ありません」
みふゆさんは申し訳なそうにして謝った。
その様子を見て私は一言かけてあげた。
「みふゆさんを罰するなら私にもしてね。みふゆさんだけに任せた私にも責任があるんだから」
この言葉で2人は完全に許す方向に向けてくれた。
「こよみがそう言うなら今回は許してあげるよ」
「だけど、今回だけだカラ。今度はギルティーになったら許さないカラ」
みふゆさんはあの2人に許してくれるようにしたことに感謝した。
こうしてるうちにあの4人が中に向かおうとした。
それに気づいてアリナが攻撃しようとしたから止めた。
「何で止めてくれちゃうワケ?意味がわからないんですケド」
アリナはものすごく不満そうにして私に怒りを向けた。
それに対して私は不気味な笑みを浮かべながら答えた。
「あのまま行かせればいいよ。どうせ失敗するんだからさ。そうしたらあそこには私の結界も入れてるから、その中で絶望して魔女化するよ」
私は悪魔の笑みを浮かべてアリナにそう言った。
すると、アリナも素敵な笑みで返してくれた。
「アハっ!それはいいね!頑張っても仲間を救えずに絶望して魔女になる。それでビューティフルな魔女が手に入るなら素敵なんですケド!」
「こよみはやっぱりすごい考え方をするね。しかも、いつの間にか仕掛けをしてるしね」
2人はまた私を評価してくれた。
まぁ、すでに裏切って場所と助け方をメモに書いてるんだけどね。
だから、多分数分で出てくる。
次回、キレーションランドがすぐに壊されて不機嫌なマギウス
おばさんはゲームをやったからこそ知っています。ちなみに、アリナ並みに非道なことを言いますけど、実行に移すのは簡単に出来ません。