絶望の魔法   作:黒野真琴

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おばさんはチートで災厄に無傷でたどり着く。


第18話 災厄の捕獲と害悪の登場

 私は環いろは達がイブと戦ってる裏で、あのワルプルギスの夜に接触しようとしている。

 途中で走るのが面倒になったので魔女に乗せてもらって、その姿が確認できるところまで近づいた。

 

「予想以上にデカい。これじゃあ、私の支配下に置くにために魔女達を使うけど、具現化のための結界の範囲外になっちゃう」

 

 イブの使い魔達が動けるようにするのにも、アリナの皮膜と私の結界を使用している。

 でも、その範囲は高さも含めて決まってるから、十分に高くするとなるとイブの消耗はシャレにならない。

 

 そう思った途端、イブの分の魔力が突然減少した。

 多分、時間が結構かかったから、もう拘束されて攻撃が始まったのだろう。

 

「マジで時間がない。神浜中に結界を張ってるけど、イブがこれ以上やられたら上にあげられなくなる」

 

 そう思った私は支配下に置いてる魔女達の目を使って様子を見ながら、イブを動かして危機を回避することにした。

 イブの足りない頭を私で補えば少しは時間を稼げる。

 それと同時に結界を広げてワルプルギスの夜を捕獲する。

 

 することが多すぎて混乱しそうだけど、時間がないのだから多少の無理は仕方ない。

 

「こなクソが!みんなが命削って戦ってんのに!平和ボケしてた私が首突っ込むなら最後まで突っ走れや!」

 

 そう言って自分に喝を入れながらワルプルギスの夜を睨みつけた。

 まだ少し離れたところをゆっくりと前進している。

 それに私は魔女の力を借りずに突撃することにした。

 

 大量の結界を使って道を作りながら、あのワルプルギスの夜を固定する。

 動きが止まってる隙にキスをするために私は走った。

 

 当然、ワルプルギスの夜は使い魔を呼び出して私を攻撃させる。それはかなりの広範囲を移動できるイブの使い魔で処理した。

 そして、走りながらも次々とイブの操作と使い魔の操作と結界の操作を、切り替えまくってかなり体力と魔力を消費しながら、私は2、3分走ってようやく到着した。

 あのワルプルギスの夜は結界を壊そうと暴れてはいるが、頑丈でその力でも壊せない結界によってずっと拘束されている。

 

 だから、ようやくこの時が来た。みんなが大怪我せずに終われるこの時が。

 私はゆっくりと歩いて階段状に使った結界を下って、ワルプルギスの顔へと向かった。

 その途中でも使い魔に襲われたが、もはや私に群がるハエ。

 その程度にしか感じず、余った結界を使ってガードしながら下を目指した。

 

 そして、ようやくその顔に到達した。

 本来なら別の場所にキスをしてもいいんだけど、このクラスの魔女ともなると顔じゃないと効果が出ない。

 それはイブで実は試していた。

 だから、ここまで来るまでのみんなの苦労を考えながら、私はその顔に手を触れてからそっと頬にキスをした。

 

 その瞬間、私の中で大変なことが起こった。

 それは予想外で、かつてない危機をみんなにもたらすことになる。

 

「ヤバイッ!みんな逃げて!」

 

 そう言った次の瞬間には私の意識は薄れた。

 

 

 

 そして、目の前に私が現れた。それは死んで消えたはずのこの世界の私。

 

「よく頑張ってくれました。はなまるです!」

 

 その私と話してる場所が精神世界なのだと気づいた時には、もう何もかもが遅かった。

 

「まさか、すべてはあんたとインキュベーターの計画のうちだったの?」

 

 私が変身したその姿でそう尋ねると。

 あの私服姿の私は笑っていった。

 

「違うよ。すべては私の計画通りです!円環システムと悪魔システムとイブシステム、私が断片的にだけど魔法少女になって集めてた情報を使って最善策を導き出したのです」

 

 そう言いながらこの世界のこよみは、黒板を用意してそこに色々と書き始めた。

 

「まず、あなたに知って欲しいのは、この体には今2人分の固有魔法が存在することと。私は完全消滅したのではなく。謎の力でこの世をまだ彷徨っているということ」

 

 私でも知らないありえない情報が飛び出した。

 円環と悪魔のどちらの力が作用しても、魔法少女が死ねば消えるはずなんだ。

 それなのに、まだこの世にその魂が残留している。

 そんなことがあるはずがない。

 

 そこで、私が混乱していると、この世界の私は一度チョークを置いて私に笑ってみせた。




次回、おばさんは色々と知る最低女なこの世界の自分をぶん殴る!

なんの因果か、出会うことになった自分と話しておばさんは最高な判断をします。この世界にとって必要とされるのはどっちなのか。
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