私はあれから度々見滝原の魔法少女同士の戦いの仲介に入った。
そして、3日で見滝原の全魔法少女に救済を与えた。
戦場に現れては適当にしながらも、みんなに救済を与えて戦いを終わらせるその姿から、私は『戦場の天使』と呼ばれるようになった。
ただ、それでも見滝原の中での戦いは終わらなかった。
その場では収まっても、マミ達神浜擁護派と織莉子達神浜否定派によって内部の争いが絶えない。
まぁ、私達3人はみんながやり合ってる中で、ほとんど干渉せずに自宅でのんびりしてたけどね。
私は学校に行こうにも、別人になってるから行きにくくて諦めた。
そうしてるある日、私は見滝原の魔法少女だから中立派の代表として、それぞれのトップの会談にお呼ばれすることになった。
会場は手紙に同封された地図にある美国邸だ。
私は気が乗らなかったけど、仕方ないから2人を置いて行くことにした。
会場に着くと呉キリカが門番をしていて、招待状のチェックをされた。
そして、本物であることを確認したキリカは、あの時のお礼を一言言ってから私を奥に通した。
部屋には巴マミと小倉真由子がすでに着席していた。
驚いたことに、否定派の席に座るのは織莉子ではなく、突然存在感を強めてきた小倉真由子だった。
「これは謝った方がいいのかな?」
一番最後でしかもちょっと遅かった気がしたから、私は先に来ていた2人にそう尋ねた。
「別にいいわ。来てくれただけで嬉しいから」
「これであなたが来てくれてなかったら、わざわざ話し合う場を用意する意味がなかったよ」
2人はそう言ってくれた。
すると、美国織莉子が私の後ろを通って、空いてる4つ目の席に座った。
それを見た私は急いで自分の席に座った。
「本日は来ていただいてありがとうございます。この会談を主催した美国織莉子です。今日は有意義な話してください」
そう言うと美国織莉子は後のことを私達に投げた。
「とりあえず、肯定派5人の代表として、神浜は不幸な目ににあっていたのだからこれはとがめるべきじゃないと言わせてもらうわ」
先に巴マミが意見を言った。
それに続いて小倉真由子が口を開いた。
「私は否定派4人の代表として、見滝原も血が流れたんだ。それなのに許すのはおかしくないかな?と言わせてもらうよ」
この一言に恨みと殺意が入り混じった感情を感じた。
それはとてもドス黒くて直視できないほどの物。
なるほど、これが織莉子を抑えて否定派のトップになった実力か。
「私は互いの意見をぶつけること自体が不毛だと思う。何の利益もないし、神浜とやり合っても勝てるわけもない」
私がそう言うと、2人の矛先が私に向いた。
「そんな意見で逃げられない状況になったのよ」
「私達は決着をつけないといけない。そう言う運命になってるんだよ」
2人が言う中で、真由子は私に火をつける単語を言ってしまった。
「今、運命って言った?運命は少しでも変えられるもの。やり合わない運命は必ずある。無いと言うなら私が書き換えてあげる」
私の威圧感と、変身してないのに見える気がする羽によって、2人は完全に黙ってしまった。
「神浜は放置すべき場所。守る必要も恨む必要もない。あそこに恨みがあるならここで言ってみろ」
その言葉によって真由子がしゃべらざるを得なくなった。
「私達は神浜に魔女を取られた。そのせいで私の親友も死んでしまった。あの廃墟で魔女化したのは間違いない。それはあいつらの仕業だ!」
真由子は震えながら少しずつ怒りの火を大きくして、最後には私にさえその恨みの目線を向けた。
「それはこの子のことかな?」
私は身に覚えがあったから、その魔女を浄化された魔法少女の姿で出した。
「久しぶり、真由子と織莉子」
この子がそう言うと2人は同時に立ち上がって驚いた。
その顔にはどうしてこの人がこの子を連れてるのって言う疑問が浮かんでいた。
「この子は私が2番目に味方にした魔女だよ。私の固有魔法が変わって『浄化魔女支配』になったから、今はこうして姿を変えてあんた達と再会させた」
「主人のおかげで今の私があります。奏流きさねにはこの方に使える義務があります。だから、お二人ともさようなら」
せっかく再会させたのに、きさねは暗黒の魔女のグリーフシードに勝手に戻ってしまった。
それからは私の独壇場となり、私の意見でしばらくは内部抗争だけで済ませるように決まった。
ただ、真由子が私を見る目はいやらしく、私の全てを撫で回す見方のようになって、途中から気味が悪くなって帰りたくなったが我慢して終わらせた。
次回、天使の前に現れる鬼
見滝原でも問題を起こそうとしたらこんな展開になりました。
おばさん改めて天使はこれからも救済と言いながら暴れるでしょう。