絶望の魔法   作:黒野真琴

3 / 50
おばさんは別の世界の自分と混じって人格が歪んだようです。




第3話 最初の魔女はみんなのトラウマ

 キュゥべえが帰ってから翌日の夜になるまでの長い時間を使って私は回復と支度をした。

 回復するために寝て、支度のために起きてを繰り返して、どうにかこっそりと抜け出せるまでには回復した。

 

 

 だから、今がチャンスと思って窓から飛び出すことにした。幸運にも病室は4階だったので変身すれば余裕で出られる。

 

「うわっ、意外と怖いな」

 

 その高さを確認してから髪ゴムを取り出して、長くて綺麗な黒髪のロングヘアをツインテールに結びながらルートを確認した。

 前髪の一部に白が混じってるのを気にしながら、150cmで40kgの体をどう使ったら安全に降りられるかを考えた。

 

「なるべくダメージを受けたくないからそのまま直で降りたくないんだよね。出来るなら30m先の木に飛び移りたいけど、初めての変身だしよく分からないな」

 

 そんな感じで悩みながらもいつも通りに、「よし!後悔するくらいなら突っ走るのみ!」と言ってすぐに覚悟を決めた。

 それで変身したが、夜で暗かったのでその姿を自分でもちゃんと見ることは出来なかった。

 

 まぁ、後で見る機会はあるだろうしその時でいいかな。

 そう思って窓から飛ぶ態勢に入った。そして、一気にジャンプして木に飛び移ることに成功した。そのまま枝を次々と飛んで降りて行った。

 

「案外変身してると恐怖も減るんだね」

 

 そう言いながら変身を解いて、バッグの中に入ってたチェックのスカートと黒い長袖Tシャツとスニーカーとパーカーのファッションに戻った。

 なんだかこのバッグにあってない気がするが、元々ヒキニートだったのであまり気にしかなった。しかも、元がおばさんだからファッションにも疎かった。

 

 

 

 

 

 病院を抜け出した私は街中を散策した。その途中で、見滝原の主要メンバーである5人全員とすれ違った。

 ただ、この時の暁美ほむらはメガネをかけていたので、まだそんなに繰り返していない頃だろう。

 

 それから、まだあの5人に関わるべきではないと思った私は小走りで人気のない方に進んだ。

 すると、魔女の反応を感じ取った。その瞬間、喜びと幸福に満ちた満面の笑みが溢れてしまった。

 

「アッハ!初めての魔女の反応だ。これが私の最初のおもちゃになるんだね。どんな子なのか楽しみでしょうがないよ」

 

 そう言って、反応のある廃墟に向かって走った。その途中で変身してその廃墟に誰も近寄らないように結界を張った。

 その結界は佐倉杏子が使うものより広範囲で頑丈だ。その結界を張った変身後の姿は月明かりに照らされると、不気味としか言いようがないものになっていた。

 神浜のアリナの衣装をスカートを伸ばして全体的に黒を増やした感じだ。

 

 中身まで少し若返った気がするよ。これなら少し恥ずかしい格好でも我慢して遊べるね。

 

 

 

 

 

 当然、一番乗りで結界にたどり着いた私はなんでも出来る気がしていたから、強気に真っ直ぐ魔女の元へと向かって行った。

 

 結界に入ると、一目でこれがお菓子の魔女の結界だと分かった。

 しかも、どんな戦い方をしてくるかも分かってるからすごくやりやすく感じた。

 

「魔法は直感で使えばいいよね。さっきも直感で結界を張れたし」

 

 そんな風に余裕ぶっていると、すぐに魔女の方から呼びつけてきた。

 そして、1番奥に無理やり連れて行かれた。すると、目の前に小さい状態の魔女がちょこんと座って現れた。

 

「みんなのトラウマ、お菓子の魔女シャルロッテ。原作だとマミさんがパクッされたけど、私はそうはいかねぇんだよ」

 

 そう言って私は外の結界を消して、指を鳴らして魔女を閉じ込めた。

 それを突き破ろうと魔女は中身を出したが、その様子を滑稽だと言わんばかりに嘲笑ってやった。そして、サッカーボールを蹴る要領で思いっきり壁に叩きつけやった。

 それから結界を収縮させて押し潰した。

 

 ストレスを発散することが出来た私は壁から落ちたグリーフシードを拾った。

 それに対してキスをして私の物になるように魔法をかけた。これで魔女に戻っても私の言うことに従う。はず。

 

 

 後で試してみることにした。




次回、この世界の闇に直面する

ちなみに、おばさんはヒキニートだったけど、元々いじめっ子です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。