プラネタリウムのシノブ戦。
真由子は恋人の力を吸収できても、そのサポートを得ることは出来なかった。
それでも、誰かに捕まることなく逆に利用してると感じて、満面の笑みでとても嬉しそうにした。
「シノブゥ、もう諦めなぁ。ルールでだいぶ範囲も狭くなったんだし、ついでに連携の子も終わったみたいだからさぁ」
真由子の余裕のあるゆったりした口調は、隠れるシノブへのプレッシャーになった。
少し前は怒りに身を任せてるだけだったけど、今は静かな怒りで冷静に対処できる。
しかも、ただ冷静になったのではなく、容赦なく鬼として魔法少女を切れるようになった。
「やれると思ったのに、結局ダメとはね」
そう言いながらシノブが隅っこから出てきた。
どうやら空間も増殖させられて、壁と壁の隙間を広げてそこに入っていたようだ。
「大人しく諦めて自首するよ」
そう言ってシノブは大人しく両手を差し出した。
「分かった。しばらくは拘束させてもらうけど、その状態でこよみがいる政清の家に案内してくれるぅ」
「それくらいならお安い御用だよ。こっちは負けたんだからさ」
完全に諦めたシノブが案内すると言ってくれたので、真由子は軽めに持っていたロープで手を縛った。
「なんかあっさりしてるの」
「こんなものよぉ。こよみが動いたのならあのチート魔法で楽々やって見せるだからぁ」
かりんが困惑してるところに鬼の真由子はゆったりとそう言った。
そして、真由子はプラネタリウムを出るために歩き出し、そのあとを縛られたシノブと緊張の糸が切れたかりんが付いて行った。
学校の地下組は半魔女の残りも完全な魔女になる前に終わらせてあげていた。
他にもソウルジェムの中で魔女化したのが沢山あったので、一つ一つ丁寧に破壊して砕けたソウルジェムと体を後で埋めることにした。
アリナ達を迎えにゆかりが来て、その遺体はここから外に出してくれることになった。
それから全員をゆかりが連れて政清の家に移動した。
しばらくして全員がここに揃った。
一番日の当たる部屋で、少しずつ日が沈むのを見つめながら、こよみは最後の仕事をすることにした。
「シノブ、悪いけど敗北者のあんた達には手伝ってもらうからね」
「一体何をするの?」
こよみは覚悟を決めた真剣な目をしてるけど、何も知らないシノブ達は疑問符を浮かべた。
「魔法少女を救うのが私の役目だから、ここに揃ったキュゥべえの力を奪った6人と天使である私の力で世界から魔女化を取り除くんだよ」
そのセリフで灯花、ねむ、シノブ、コトハは理解した。
「なるほど、7人でやればできるかも」
「わたくし、大急ぎで準備するね」
理解できてる4人はすぐに行動を始めた。
理解できてないういと政清にはこよみ自身が詳しく説明した。
魔法少女の救済。
その準備が整ったので7人が伊藤家の庭で必要な位置に立った。
「みんなはそこで見ててね。それじゃあ、始めるよ!」
まず、シノブがこよみの背中に触れて魔力を増殖させた。
それをういが回収して、ういから灯花がそれを受け取って変換した。
変換された魔力は、本来ならすり減る命の代わりにねむとコトハが利用して、ドッペルシステムを魔法少女に与えるウワサと規律にして作り出した。ついでに自動浄化システムも作った。
作られたものの効果が世界に広まるように政清が連携して、地球全体に届くように魔力を借りて使った。
これによって世界中の全ての魔法少女が、魔女化の絶望から解放された。
本来ならこれでいいが、キュゥべえがいる限り危険なのは変わらないから、増えるこよみの魔力を真由子がもらってルールを使った。
『呪詛ルール、キュゥべえはこの星から出て他の星を探しにいかなければ、3日以内に全滅する。スタート』
それの内容も政清の連携でキュゥべえに伝えた。
これで実質解放されたことになる。
ハッピーエンドを掴んだこよみは、天使の力を真由子とコトハの二重で封印した。
もう、これ以上の戦いがないことを願って、自分の大きな力を封じることでそれがなくても生きていけることを見せるのが目的だ。
全てが終わったあと、魔女は全てこよみの管理下に置かれることになった。
走馬市は完全にも通りになって、今度は見滝原や神浜とも仲良くやっていけることになった。
アリナはどっちの作品も描くようになって、いまだに記憶が戻らないまま有名になっていった。かりんを横に連れて。
まだ世界は完全には変えられない。
でも、少しずつならキュゥべえの呪縛から解放できる。
だから、こよみは見滝原のボスになって、ここから魔法少女同士の戦いを無くせるように進めて行った。
鬼の真由子が神浜に行くのを抑えながら。
最終回、レコードを聴く存在
ここまで読んでくれた方はありがとうございました!