衝撃的な歓迎を受けて神浜に上陸した私はあの後で、立ち耳の魔女、屋上の魔女、羊の魔女の三体の回収に成功した。
本当は砂場の魔女も欲しい所だったけど、あんなのがいたら作業をできるはずがなかった。
最初にするべきことを終えた私は、お菓子の魔女の結界に入って簡単に情報の整理をした。
『この世界はマギレコの世界である』
『マギウスの翼が存在する』
『すでに巴マミが上陸を済ましている』
『私は魔女操作の影響でドッペルが適応されない』
『魔女が多いと言う割にはあまり回収できない』
『ウワサに接触する手段がない』
この世界で生きていくのに必要になるである情報はこれらだろう。特にドッペルと魔女は問題になる。
マギウスの翼と戦うことになれば、手駒の少なさとドッペルが使えないのは痛手になる。
あれはいざという時には役に立つから無いのは辛い。
それでも、魔女化しないと考えればいいことではある。
「ウワサがどこまで倒されてるのかが気になるわね。ミザリーウォーターまで行ってたら最悪なケースも想定しないと」
最悪なケースとは、駒が揃わないうちにマギウスの翼と接触しなければいけなくなることだ。
接触する目的は魔女の回収において邪魔になるであろうウワサの排除。あれがいることで魔女を回収できなくなる可能性もある。
それと、アリナも魔女を飼ってるけど奪い取れる可能性は低いだろうから、倒せるだけの駒が必要になる。
なんで私がマギウスの翼と敵対する方向で考えてるのかと言えば、私の目的がワルプルギスを含む魔女の回収だからだ。
とりあえず、街を散策しようかな。
そう思って変身を解きながら結界を出てみると、魔法少女とも魔女とも違う反応を感じた。
多分、これがウワサの反応なんだろう。
方角的に、ウワサが姿を見せたのは口寄せ神社だ。
原作で知ってるから地図さえあればその場所がわかる。
その反応がしてるならそこには環いろは達がいる。
それでもウワサにあってみたくてうずうずする。
でも、そこには巴マミが現れる。
悩んだ末に私はまだ動くべきではないと判断して、魔女狩りに出かけた。
「今はまだ干渉するべき時じゃない」
そう思っていたのに、運が悪かった。
隠れていたのはさっきとは別の公園で、今は噴水の近くに来たところだった。
そこでウワサに巻き込まれしまった。
アラもう聞いた?誰から聞いた?
神隠し公園のそのウワサ
午後3時ちょうどに遊んでいると
突然何かに連れて行かれて
どこを探しても見つからなくなる公園サン!
噴水の近くにいないと連れて行かれないって、
神浜市の人の間ではもっぱらのウワサ。
ドコイッタノー?
という内容がゲームの中でもあった声で聞こえてきた。
ウワサの結界の中だら可能なのだろう。
ただ、周りには本体に従う小さなウワサがあるけど、一体も私を襲ってこなかった。
もしかしたら、絶交ルールのウワサのように帰れなくなるから動く必要がないのかも。
と、思ったけど一向にウワサの本体が出てこなかった。
どうするべきかと悩んで、一応変身してから少し歩いてみると、途端に周りが騒がしくなった。
危険だと思った私は少し戻った。すると、また静かになった。
まさかと思って背後を確認すると、最初からそこにはウワサの本体があった。
あのウワサの内容にあったことから、この噴水が本体で神隠しの原因なんだろう。
確か、噴水の近くにいないと連れて行けなかったはずだから、この噴水から離れるのがいけないんだろう。
だから、噴水から離れようとすれば広い結界にいるたくさんのウワサに捕まって戻されるのだろうから、抜け出すのは難しいと思った。
「だったら、一気に本体を叩けばいいじゃん」
そう思って本体の噴水を結界に閉じ込めた瞬間、周りの神隠し番犬のウワサ達が一斉に騒いで襲い始めた。
さっきまで結界内が暗くて敵の姿もよく見えなかったけど、これならさらに実験ができそうだった。
「おっ、これはちょうどいいかも。試しにやってみようかな」
そう言ってグリーフシードから最初に捕獲したお菓子の魔女と暗黒の魔女を出した。
これがウワサとの初戦闘になる。
次回、設置型のウワサには羽が群がる
この程度のウワサならミザリーウォーターより安全です。そう思いです。