忍びの王 作:焼肉定食
「おい。香織いたか?」
「いえどこにもいないわ?」
「あいつもしかして外に行ったのか?」
あれから少したち70層の攻略が終わったところで一休みをすることが決まった俺たちはホルアドで休憩していたのだが。
俺たちのグループ総出で行方不明の香織の捜索が行われていた
「チッ。とりあえず光輝と龍太郎は街の中で。俺と雫、鈴と恵里は街の外を探すぞ。」
「お、おう。」
「えぇ。」
「うん。」
といい急いで外を出る。どうせあいつのことだから危険な街の外に向かったんだろう。
ついでに光輝を話したのはハジメのことを無自覚に話しかけるだろう醜態によってまた香織が無茶をしでかすのを防ぐためであり、こんな中でも俺の頭は冷静だった
「……雫。」
「えぇあっちよ。」
雫の香織センサーには反応があったらしく俺も気配感知を使いそれに付随する。
「いた。」
「あのバカ。」
しばらく走っているとすでにディロスと呼ばれる魔物にトドメを刺されそうになっているところだあった
「雫。」
「えぇ。」
俺たちは一瞬で魔物を殺していく
「香織!!」
「ぅ雫ちゃん?快斗くん。」
「えぇ。そうよ。あなたの親友の雫ちゃんよ。怒髪天を突きそうな雫ちゃんよ。今もこの瞬間も、香織の頰が真っ赤に腫れるまでつねってやりたい雫ちゃんよ。」
「お前とりあえずこの後説教だからおぼえとけよ。その前に。」
俺は魔力回復薬を香織の口元に突っ込む。
「あぁもう口元から垂れているじゃない。」
と俺と雫は大きな子供の世話に明け暮れていた。
「たく。無茶をするなって言わないけどせめて俺か雫に話しかけて安全マージンを取ってからにしろ。あのときに無茶をするときは俺か雫か誰かがいるときだけっていったよな?」
「うっ。ごめんなさい。雫ちゃんが楽しそうに快斗くんとデートって言っていたからいい辛くて」
「ちょっと香織!!」
「デート?」
確かに今日は雫と買い物や街の中を色々食べ歩きしていたのでデートと呼べるものであったのだが
「……」
明らかに目が泳いでいる雫。だからおめかしとかしてたのか。
「はぁ。たく。まぁそのことには触れないでおくけど……せめて鈴や恵里を連れていってくれ。もう二度とあんな思いはしたくないから。」
「……っ!」
「……そうね。今回はご飯を誘うために気づいたからよかったものの一歩間違えれば死んでいたのよ。」
「ご、ごめんなさい。」
「とりあえず、正座な。今日という今日は一度その突撃癖を思いっきりぶった斬ってやるから。」
と俺と雫は香織に説教を始める。
ガミガミと説教を始めると雫も俺も二度とこういうことをしないようにと思う存分に怒ることにした。
モンスターが何度か襲ってきたがチートの俺たちには全く歯が立たないでいた
若干雫は別方向に怒っている気がしたのだが無視することにした。
「……分かったか?二度と一人でフィールドに出るなよ。」
「は、はい。」
と俺たちの説教が終わる頃には恵里や鈴どころか光輝や龍太郎もきていてなぜか直立不動の体勢でずっと立っていた。
「ん?お前ら来てたのか?来てたんだったら街の中でやったのに。」
「……あっ。うん。」
「さすがにちょっと入りづらくて。」
まぁ気づかないで説教していた俺らも俺らだな
「でも無事のようだね。よかった〜〜。」
「おうおう。らしくねぇ無茶やらかしたなぁ。休むために地上に戻ったとはいえよぉ。別に鍛錬に付き合うくらい問題ねぇんだから、遠慮するなよ。」
「みんな。心配かけてごめんね。町外れの魔物ぐらい私一人でも大丈夫だと思ったんだけど…引き際を間違えちゃった。本当にごめんなさい。」
「最近じゃ俺が全部指揮とっているからなぁ。雫か永山に一旦任せるか?」
と俺は苦笑していると少し鈴が足を引きずっていることに気づく
「……鈴。足どうした?」
「へ?」
「……ちょっと触るぞ。」
俺は一旦視線を落とし鈴の足を触るとうっっと小さな呻き声をあげる。
「やっぱどっかでくじいたか。」
「よ、よく気づいたね。」
「剣道でよく無茶しでかす奴がいるからな。香織は魔力尽きているから辻にかけてもらうか。おんぶと抱っこどっちがいい?」
「へ?それじゃあ抱っこ?」
「了解。」
と俺はお姫様抱っこをし、鈴を持ち上げる
「ちょ、快斗くん!?」
「いいから捕まっておけ。さすがにこれ以上けが人増やすっておいこら恵里。お前は動けるだろうが。」
「……鈴ばっかりずるい。それに最近快斗くん成分が足りないから。」
「お前……あぁもういい。このままいくぞ。……クラスのやつにどんな目線向けられるんだろうなぁ。」
俺は軽くため息を吐きながら街へと向かう。
その後香織をお姫様抱っこをした雫にジト目で睨まれ、クラスメイトに説明したのち永山と野村、遠藤と辻に愚痴を聞いてもらったのはいうまでもない