ハイスクールD×D 案①『遠坂凛に転生したら』 作:ら・ま・ミュウ
「六百、七百、八百、九百…………千!」
どうも皆さんこんにちは遠坂凛です。
いや~三大勢力の和平に反対するであろうテロ組織の事は前々から知っていましたが、ここまで多いなんて予想以上でしたよ。
シャルバ・ベルゼブブは逃しましたが……彼らに勝てると思いませんし、どのみち大丈夫でしょう。
もうっウハウハです!これだけあれば並行世界なんて渡り放題だし、エレちゃんに擬似的に聖杯を捧げて限界を超えた強化することが出来る!
一度、FGOの世界に行ってみたかったんですよ私!
セイバーさんに会いに行きたいのでzeroの世界にも行こうと思います!あぁ、夢が広がりますね!
「…………ただオーフィスが居ないのに蛇なしでどうやって勝つつもりだったのかしら?神器も神滅具クラスの物は一個もないし、もしかしてシャルバが何か知ってるとか?」
オーフィスがテロ組織『禍の団』を抜けたのは周知の事実。オーフィスの蛇頼りだった旧魔王派は大幅な戦力ダウンを強いられた。今回の会議を早めたからには何らかの、蛇の代わりになる何かを手に入れたからだと遠坂は思い込んでいたが、違ったのか?
「シャルバが蛇に変わる何か持ってたとしてもあの無慈悲集団に勝てるとは思えないし、後でアーチャーにでも聞けばいっか!」
場所は変わり
「―――やはり、俺だけがこちらに来たか」
遠坂の策略により単独で転移したシャルバ・ベルゼブブが浮かべたのは嘲笑。
「四大魔王も72柱も要らぬ、俺こそが魔王ベルゼブブである!」
圧倒的戦力差に気が狂ったのか?各勢力が検討違いの推理をするなか、凛の影武者として会議に参加していたエレシュギガルは叫ぶ。
「何かデカイのが飛び出そうとしてる!気をつけて!」
英雄派や堕天使勢力はその言葉に首をかしげつつシャルバ・ベルゼブブから距離を取った。四大魔王や天使も結界で身を守るなど警戒の色を強める。
しかし、タンニーンだけはその忠告を聞かず突撃し
「見よ!これこそが世界を造り変える力!
魔獣創造――真の姿だ!」
津波のように溢れる“泥”に埋もれた。
思えば何故誰も疑問に思わなかったのだろう。
世界を産み出した筈の神が存在しないことに。
メソポタミア神話で語られつつ、神器が誕生してからティアマットというただ名が似ているだけの龍に存在を重ねてしまったのは。
「Aaaaaaaaaaaaa!!!!」
彼女は再び現世に蘇る
全ての母にして創生の女神
子を愛するあまり聖書の神によって神器に封印された
人理のみならず、悪魔、天使、堕天使、神、妖怪、怪異、愛ゆえに全てを喰らう
ビーストⅡ 存在悪 ティアマト
目覚める筈のなかった獣が目を覚ます。
次回『増えるタンニーン』