それはモンスターと絆を結び共存する、モンスターを狩るハンターとは対をなす者たちである。それ故に、ライダーは余程の事がない限り自分達の村から出ようとはしない。
しかし、何事にも例外というものは存在する。
彼もまたライダーだ。雷狼竜ジンオウガ "ライライ" をオトモンとしている。しかし、彼は訳あって自分の生まれ育った地を離れ、龍歴院を中心に多くの場所を転々としていた。
その間、自分の生い立ち故に問題が起こることもあったが、いろんな者たちと出会い、絆を結び、彼らはハンター達の仲間として認められた。共に狩りをし、探索をし、ある時は古龍に挑み、何時しか彼らは "轟雷のライダー" と呼ばれ、ライダー初のG級の称号を得られるのではと噂されるほどだった。
……だが、誰にだって終わりの時はやって来る。
「はぁッ……はぁッ……!」
「グルルル……」
場所はマグマが迸る灼熱の大地『溶岩島』。
ライダーたちと対峙するのは絶望の伝説。とある伝承で『怒れる邪龍』として語られている紅き古龍 "紅龍 ミラボレアス" であった。
「……………………」
ミラボレアスは空を悠々と飛び、遥か上空でライダーたちを睨む。一方のライダーたちは立てるのがやっとの状態。鎧も武器もボロボロで回復アイテムも殆どない。ライライに到っては甲殻はひび割れ、雄々しき角は砕け、自慢の毛は焼け焦げていた。
「俺たちもここまでか……」
そう呟いたライダーは体力の限界で倒れ伏しそうになるのだが、それを止める者……いや。モンスターがいた。
「ガウゥ……」
ライライが前足でライダーを受け止め、エメラルドに輝く瞳をライダーに向ける。その瞳を見たライダーは彼が伝えようとしている事を感じ取った。
「そうだな……───ライド・オン! ジンオウガ!」
残るの力を振り絞って、ライダーはライライの背中に飛び乗る。
「最後に散るなら、俺たちらしく散ろうじゃねぇか!!」
「オォォォォン!!」
「────!!」
ミラボレアスが雄叫びをあげ、空から巨大な隕石か幾つも降り注ぐ。
ライダーはライライと共に雄叫びをあげる。次の瞬間、ライダーの右手の手甲に取り付けられた蒼い石 "絆石" が眩い輝きを放った。
「行っけええええええ!」
「ウオオオオオ!!」
二人は轟雷を纏い、自分達に迫る隕石に向かって飛び上がる。
ぶつかり合う閃雷と流星。
次の瞬間、眩い閃光が溶岩島を照らした。
●●●●●●
カランカランと
四方世界の神々にとって、そこに住む生命は神々が求める刺激の為の
今日も呑気に賽子を転がす神々だったが、そんなとき、『混沌』の神が新たな刺激を求めるため、ある提案をした。
別の世界から新しい
神々の多くは混沌に賛同し、早速他の世界から良さげな
亡くなった者なら、どうなっても文句は言うまい。そんな考えでボロボロの駒を新品同様に直し、
───巨大な獣のような竜に股がっている、その駒を。
●●●●●●
気がつくと、
「何処だ……ここ?」
目覚めて一声。頬を撫でる暖かい風の感触で意識を覚醒させたライダーの口から出た言葉がそれだった。
木々の隙間から見える青々とした大空。木葉の隙間から漏れる日の光。鼻孔をくすぐる植物や土の臭い。
「いや。なんでだよ……」
「クゥゥ……」
明らかに溶岩島ではない。それに今頃気づいたが、古龍との戦いでボロボロになっていた武器や鎧、体の傷。それらが全て何事も無かったかのように消えている。
まさか、さっきまでの戦いは夢だったのか?
そんな事を考えたライダーだったが、すぐに否定する。実際、ミラボレアスとの戦いで使用したアイテムはちゃんと減っていたし、何よりも対峙した時の威圧感や攻撃を受けた時の痛みを体が覚えている。
(ここが死後の世界って奴なのか……? いや。俺は……そして、ライライも生きている。じゃあ、ここは一体───)
『───!!!』
「「───?!」」
二人の聴覚が捉えたのは女性の悲鳴。音の感覚からして、場所はそこまで離れてはいない。
「……とりあえず、考えるのは後回しだ。行くぞ、ライライ!」
「オォン!」
───ライド・オン! ジンオウガ!
その言葉と共に、彼の絆石はまた輝いた。
主人公設定
渾名:ライダー
性別:男性(18歳)
防具:ジンオウSシリーズ
(デザイン:MH4G)
武器:メイン・・・チャージアックス
サブ・・・ガンランス/双剣
趣味:料理
オトモン:ライライ(ジンオウガ)
四方世界の神々の気紛れで、オトモンと共に異世界転移させられた青年。基本は明るい性格だが、パニックになると頼りなく感じてしまうのが玉に瑕。
とある事情で、持ち主のいない絆石を幾つか持っている。
ライライ(ジンオウガ)
ライダーのオトモン。クールでありながらも熱い心の持ち主だが、ライダーとは別の事情からタマミツネが大の苦手で、視界に入ったら一目散に逃げるか身を隠している。
伝承の儀によって、とある古龍の力を伝承。結果、毛皮の白い部分が氷雪を思わせる淡い空色に変わっている。
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