†MULTIPLE AIGIS† True Eyed Knight   作:てゐと

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こんにちは。我ながら容赦ねぇなと思うバトルです(´ω`)


第八歩 ミッシングリンク

 

 

 

まなこ「ずつき!」

モルル「あいよっ!!」

 

ベノ「ニーナ!」

ニーナ「うん!」

 

モルルは頭に被ってる頭巾を外して小さな角を正面に突撃する。一方ニーナは身構えて待っていた

ニーナ「はぁっ!!」

小さな角を掴んで勢いを止めるとニーナは渾身の力を込めてモルルの体を宙へ浮かせた!

まなこ「ガードシェア!!」

持ち上がった事にまなことモルルが驚いたのは一瞬。すぐさま対処に当たる

ニーナ「その前にっ!!」

セーブされているとは思えないほどの力で持ち上げられてジャーマンスープレックスのように後ろに落とされたモルル。しかし体の綿毛がクッションになってほぼノーダメージ。ニーナはガードシェアで防御力を低下させられたせいか少し痛そうだ

モルル「効かないさ!」

振りほどいて距離を取る。立ち上がったニーナも後ろに下がった

まなこ「ウールーって綿を出したり跳ねたり出きるの?」

モルル「いや?普通に寝そべって牧草食べてるだけじゃ出来ないよ。私はそういう生活が嫌だったから努力した。他のウールーたちには出来ないことね。(超小声)…だから連れ出してくれて感謝しているよ」

照れ隠しか丸くなって詰め寄るモルル。だが高揚からかニーナが何かを取り出した事に気がつかなかった

ニーナ「やるじゃん。あなたみたいな野生のしがらみ嫌いは好きだよ。私達もそういうのの集まりだし」

正面から受け止められ勢いを殺される前に再度加速しようとするモルル。しかし加速が出来ない。踏ん張りがつかないのだ

モルル「体が宙に…!?」

ニーナ「掴みやすくて…助かるよっ!」

投げ飛ばされて距離が離れ、ニーナの姿が変わっていた事に気付いたまなことモルル。ベノはやれやれという顔をしている

ベノ「あー、お前ら。こうなっちまったらニーナは歯止めが効かねぇ。全力でこい」

青と金の小さな王冠を片耳に。スポーティーな格好は一変して動きやすそうな鉄のドレスを身に纏い、ガントレットとグリーヴを装着した姿になったニーナ。これこそエボリューションキャンディーによって疑似進化した姿だ。本来のニーナは「ベノの名を継ぐものしか進化することを許されない」という一族の掟によって進化出来ないのだがこのエボリューションキャンディーによって数分間ならばニドクインになれる。彼女にとってまさに掟やぶりの切り札なのだ

ニーナ「さあ!敵わないなんて思わず全力で来てよね!!」

モルル「兄妹揃って言うこと同じかよってね!」

まなこ「待った!」

モルル「どしたの」

まなこ「ちょっとこっち来て。聞かれる」

冷静になって後ろに下がる。確かにやたら距離が離れているのにも関わらず話を聞かれているとは薄々思っていた。それもそのはず、ニーナの種族はニドリーナ。聴力が極めて優れている種族だ

まなこ「あのまま突っ込んでも返り討ちだよ。あの状態は時間経過で解ける。だから時間を稼いで。元に戻った時が攻め時だよ(小声)」

モルル「りょーかい。任せな(小声)」

ニーナ「作戦会議は終わったかな?そろそろ行くよ!」

すぅっと音が聞こえるほど強く息を吸うと大音量の超音波を口から放たれ、床が変形する程の破壊力が迫る!

モルル「まなこ!」

まなこ「まねっこ!」

モルル「うああああっっ!!!」

まねっことは言ったがそれはただの咆哮だった。何故ならニーナが出している超音波は技の「ちょうおんぱ」ではなく種族柄最初から持ち合わせている個性。だからまねっこで返すと失敗する。なのにその咆哮はわずかに超音波を押し返している!

ズヴァイ「進化している相手の力を越えるということは…。いよいよか!」

モルル「悪いね!私が一番乗りだああっ!!」

その身体は光輝き、光のエネルギーが超音波を押し返した!

ニーナ「(時間オーバーかな…。もうそろそろ三分だね…!)」

超音波を放ちながらニーナの身体は光に包まれた。その瞬間を二人は見逃さない!

まなこ「モルル!!」

モルルは輝いたままニーナに向かってロケット頭突きのような勢いで突進した!

ニーナ「(まなこ達の潜在能力を引き出す。確かにやったよ!お兄ちゃん!)」

アイコンタクトで意志疎通する二人。ニーナの超音波を抜けてモルルの頭突きがニーナに炸裂!プロテクターをバラバラにしながら吹っ飛んでベノに受け止められたニーナは元の姿に戻って笑顔で親指を立てた

ニーナ「合格!」

バチバチとエネルギーがまだ身体を走る。小さかった角は大きく立派に伸び、モルルはバイウールーへ進化した!

まなこ「これが…進化…」

仲間達から挙がる歓声。モルルはぷいっと顔を隠すとまなこの方へ歩き、「疲れた」と一言言ってボールの中へ入っていった

まなこ「お疲れ様。ありがと、モルル」

 

 

 

ベノ「大丈夫か?」

ニーナ「うん。お仕事しただけだもん。いずれやるんでしょ?本番」

ベノ「あいつらが望むならな」

ニーナの頭を撫でて前に出るベノ。意気揚々と声をあげる

ベノ「見直したぜ、この短期間でやるじゃねぇか」

まなこ「ありがとさん。次はどこでやるの?」

ベノ「お前が三つ目のバッジ手にいれたら…と言いたいがその前にもう一戦だ。ひぐらし!それとフェルムって言ったか。お前ら二人の相手したい奴がいるんだよ。こっち来い」

やれやれと向かうフェルムに対して「ヒェェ」と情けない声で逃げようとするひぐらし。ベノも呆れた様子で時間を止めてひぐらしの後ろに回り込む

ベノ「とっとと向かえっ!」

首根っこを掴まれてスタジアム中央に投げ飛ばされるひぐらし。ベノはその後ろから歩いてトレーナーゾーンで止まる

ベノ「ダブルバトルだ。お前ら徹底的にやってやるから覚悟しろよ」

フェルム「なんで私まで巻き込まれてる訳?」

まお「最悪の場合。貴様にまなこを任せるかもしれんからだ」

観客席からひとっ飛び。ベノの隣に着地したまおが続いて口を開く

まお「貴様は素晴らしい逸材だ。経験を積んで強くなればてゐ劇でも通用するだろう。そのためのテストだ、そこのひぐらしを蹴落とせとまでは言わんが今のままではまなこをこの先護れんだろう」

うぐっと心を刺されるひぐらしは意気消沈するがニーナと同じように現れた二人を見て仰天する

ひぐらし「ギョエーッ!?」 

まお「この間は世話になったらしいな」

MEXさん「ただのおせっかいですよ。それよりまお、ベノさん。ご指示お願いしますね。カオティクスさん。合わせましょう」

カオティクス「ええ、ひぐらしさん。フェルムさん。お手合わせお願いします」

ひぐらし「もうダメだぁ…おしまいですぅ…」

フェルム「あっそ、腑抜けてろよ。穀潰し」

まなこ(言い方キッツいなぁ…)

ベノ(ドストレートだな…)

現れたのはMEXさんとカオティクス。いずれもてゐ劇所属なら色々(MEXさんはカウンセラー、カオティクスは書類担当のためベノと彼だけてゐ劇所属の顔と名前を全部覚えている)お世話になっている二人のため下から数えた方の序列一番のひぐらしからすれば実力差も明白。絶望するには充分すぎた

ひぐらし「命だけはゴカンベンォォ…」

声が小さくなるひぐらしを他所にフェルムはフェアに握手する

フェルム「フェルム・レインズ。よろしく」

MEXさん「ええ、改めてお願いします」

カオティクス「あなたはココガラですね?なら近いうちにアオガラスになれるかも知れませんね」

フェルム「ども。じゃあやりましょっかね」

スタスタと歩いて土下座しているひぐらしを掴み飛び、二人に投げ飛ばす!奇声交じりの絶叫を放ちながらひぐらしはズサーと二人の前に転がった

カオティクス「ベノさん。いいんですか?」

ベノ「やるか。おいまなこ、今回は俺がカティに、まおがMEXさんに指示を出す。勝負はいつでもフェアじゃねぇ!二人のトレーナーと一人で戦いいなせるか!そのテストをさせてもらうぜ!カティ!ブレイククロー!!」

カオティクス「ひぐらしさん!本気で行きますよ!」

間一髪かわすひぐらし。もっとも端からみれば避けるまでカオティクスが待っていたのがわかる

MEXさん「ですのでプロテクターは無しです。悪しからず」

まお「こうそくスピン」

指示する前からそのモーションに入っていたMEXさん。こちらも技を言ったのはひぐらしたちにわかりやすくするためで本来この二人は意志疎通が仕草やアイコンタクトで出来るため技の名前をわざわざ言わないのだ

ひぐらし「ぐぇっ…!」

軽く吹き飛ばされたひぐらしの横をフェルムが飛んでMEXさんを急襲!しかしわかってましたとカオティクスがおいかぜを起こして動きを鈍らせ、MEXさんがカポエラ特有の逆立ち蹴りで迎撃する

MEXさん「ここで負ければ。先ほど勝ちをもぎ取ったモルルさんを裏切る事になります。仲間を故意に裏切るような者は不要です」

フェルム「デタラメな強さで言うこともえげつない。でも正論ちゃ正論か。私らはまだ出会ってそんなだけど仲間だしね」

まなこ「その通りだよ!フェルム!つめとぎ!ひぐらし!みずのはどう!」

ベノ「ひぐらし、技の構えが遅えよ」

まお「はどうだん」

またしてもその指示より先に行動していたMEXさん。出来上がっていないみずのはどうをかき消して軽く吹き飛ばした

フェルム「まなこ!」

まなこ「つけあがる!」

ベノ「未来のお手本を見せてやれ、ブレイブバード!!」

カオティクス「(さすがに手加減はしますよ…!)」

強く地面を蹴ってフェルムに向かって垂直蹴りを放つカオティクス。真正面からそれを受けたフェルムは気合いと根性で踏ん張った!

フェルム「受け止めてやるよ!」

地面を抉りながらなんとか受け止めるフェルム。しかしそれは悪手になった

ベノ「やれ」

カオティクス「でも!」

躊躇うカオティクス。いくらなんでもやっていい限度が少し過ぎている

ベノ「やれ!」

カオティクス「ごめんなさい!」

温情があるカオティクスからすればやりたくはないがこれもまなこたちへ課せられた試練だと割りきって覚悟を決めた

まなこ「!、離れて!!」

フェルム「離れないっ!」

ガッチリと脚で掴まれて逃げられないフェルム。カオティクスの種族。ウォーグルの脚力。掴む力はこの地方でタクシーをしているアーマーガアを裕に越えている。上空に投げ飛ばされるフェルム。きりもみ状態から真横をカオティクスが飛び去る!

まなこ「ひぐらし!みすでっぽう!」

カオティクス目掛けて連射されるみずでっぽうは全てMEXさんによって撃ち落とされ、カオティクスはフェイバリットホールドに入る!再び急降下するが今度はフェルムを自身の翼に巻き込んで落下。勢いよく地面にフェルムを叩きつけた!

カオティクス「翼刃の断頭台!」

別名フェザーブレイド。強烈だが加減された一撃にフェルムは耐え抜き立ち上がる

ベノ「ほお、加減されてても立ち上がるなんざ根性すげぇじゃねぇか」

まお「ふっ。伸び代が楽しみだ。それに比べてどうしたワースト一位よ」

未だ絶望顔が消えないひぐらし。フェルムとは感じてるプレッシャーが違うため仕方ないがかなりペースを乱されている

ひぐらし「か…勝てるわけ…ないのに…」

ベノ「強くなるんだろ?」

ひぐらし「!」

顔を上げるとベノはこちらを見ていた。そして言いはなった

ベノ「強くなるってのはな!腕っぷしだけじゃねぇ!てめぇは最弱も良いところだ!だかな!その往生際の悪さまで無くして仲間を目の前で見捨てるような奴に強くなる資格なんかねぇ!相手が誰だろうが関係ねぇ!立ち上がれ!立って立って立ち続けてみろ!そして這ってでも勝て!勝利が泥の中なら飛び込め!」

まなこ「ベノさん…」

ベノ「強くなるのはいつだ!?今だろうが!一矢報いて見せやがれ!!」

その一言は、先ほどひぐらしが絞り出した本音そのもの。溢れる涙を拭って今一度自分の心に激を撃つ!

ひぐらし「そうです…。私は…確かにヘタレで口先ばかり…でも!諦めたくない…勝ちたい…!強く…強くなるんです!!」

セイレーンの方天画戟を取り出して構えるひぐらし。ようやくやる気になったその姿にフェルムは笑みを浮かべる

フェルム「遅いっつーの」

ひぐらし「まだ巻き返しできるですぅ!」

その一言で飛び出す二人。しかし善戦はするが体術でも遠く及ばない

ベノ「やる気と根性は認めてやるがそろそろ終わりだ」

突風と水圧で押し流されてまなこの前に転がる二人。そんな二人にまなこは小声でささやいた

まなこ「フェルム、ひぐらし、これを…。今から賭けをするよ…!」

渡されたものを見て二人は向き合う。チャンスは一度、その一度で勝負をつけなければいけない

フェルム「ひぐらし、強くなるんだろ。だったら…!見せつけてやりな。今回だけお膳立てしてやるから」

ひぐらし「ずっと私を立たせるために尽力してもいいんですよ?」

フェルム「はいはい。いくぜっ!!」

回転するフェルム。竜巻のように風を起こして二人に向かって行く。まおは不審に思いながら見ているがMEXさんが冷凍ビームで凍らせた時、まおはニヤリと笑った

まお「(あの一瞬で考えたか。なかなか面白い…!)」

フェルムは徐々に凍る竜巻の中で勝利を確信した!いきなりスピンを速めると中だけが凍らず空洞になる。そしてバチバチと花火のように中で火花が散る!

カオティクス「何が…!?」

ベノ「…!」

フェルム「フルメタルハリケーン!!」

氷を割って飛び出す何かの破片と熱風!あまりに破片の量が多く熱風も凄まじく目を開けていられず隙を見せる!

フェルム「ひぐらし!!」

気がついた時にはもう遅かった。目をどうにか開けてひぐらしを迎撃するべく見渡すがどこにもその姿がない

ベノ「上か!」

ひぐらしは上にいた!そこからセイレーンの方天画戟を振りかざしカオティクスに一撃!さらにMEXさんに横凪払いでもう一撃!その矛先は…ベノの目の前で止まっていた…

ひぐらし「川流戟。綿流し…!(せんりゅうげき わたながし)」

ベノ「倒すにゃ程遠いが合格だ。がんばれよ」

ひぐらし「…!あ、ありがとうございますですっ!!」

かすり傷だったが高嶺の花に触れたその感動は、とても大きな経験となった

ベノ「上昇気流か」

まなこ「れいとうビームやふぶきを持ってること前提の賭けだったけどね。凍らされた竜巻の中、はがねのつばさで火花を起こして視界を妨害。その時に起こる上昇気流で上から不意打ち。だけど決定力に欠けちゃったや」

ベノ「それでも俺達にこの実力差で一撃与えられたのは充分過ぎるぜ。これは餞別だ」

そう言ってタマゴを渡すベノ。まなこはキョトンとする

まなこ「なにこれ」

ベノ「ポケモンのタマゴだ。捨てられたタマゴで面倒見てやりたかったんだが俺らも時間が中々無くてな…で、今のお前になら託せられる。歩いてれば産まれるからよ」

まなこ「ありがと!」

微笑むまなこの後ろからフェルムを巻き込んで観戦していたメンバーが称賛の言葉と共に駆けてきた。その賑やかさの中にひぐらしは…

ひぐらし「…」

MEXさん「あら、気絶してますね」

疲れきったのか、それとも緊張感がどっと抜けたからか、幸せそうな顔で立ったまま気を失っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

 

 

 

まなこ「ベノさんたちを突破した勢いでジムを突破した私たちは再びフランチェスカと出くわした。約束どおりバトルをするも終わった直後にダークネスポケモンを使うトレーナーを発見。ここで逃がすわけにはいかない。でも皆は傷ついてる。どうすればいいの…?」

 

 

 

 

もみじ「次回!使命と決断!まなこ…!選んで…!」

 

 

 

 

ひぐらし「次回も見るですぅ!ってヴェエェッ!?回復なんで無いんです!?」

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。ミッシングリンクとは簡単に言えば噛み合わない事。ひぐらしとフェルムのコンビにはぴったりですね




現在のメンバー

もみじ ガーディ
ひぐらし メッソン
フェルム ココガラ
ズヴァイ タンドン
モルル バイウールー
スイカ ナゾノクサ
アリサ スコルピ
エリー カジッチュ
タマゴ

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