この小説は、大体のプロットに沿って提供致します。
その為、「ここ矛盾してね?」とか「ここ間違ってね?」みたいな事が起こる可能性があります。
その時は感想欄等でゆ゛る゛ざん゛!!と言いながら訂正して下さると幸いです。
「お主、もう死んでるから。」
それが、この何もない空間に飛ばされた俺の聞いた、最初の言葉だった。
「え……俺…」
確か最後の記憶では、轢かれそうになった子供を突き飛ばして代わりに車道に飛び出て……
「あっ、確かに死んでる。」
我ながらあっけない最後だったと、肩を落とす。
「いやいや、子供の代わりに自分が死ぬとかすげぇかっこいいと思うよ儂は。」
目の前の神様っぽい格好をした人にそう言われ、ありがとうございますと頭を下げる。
この現実離れした状況でもパニクらないのは俺の精神が壊れちまったか、それとも脳の処理が追い付いてないだけか……
そこまで考えた俺は、改めてこの空間を見渡してみる。
辺り一面が真っ白……という訳でもなく、所々が歪んでいたり、虹色に光ったりしていて、正直かなり不気味だ。
そもそもどうして死んだ筈の俺がこんな空間にいるのか。
「えっと、もしかしてここで前世の罪とか数えられて天国行きか地獄行きか決まるんですか?」
お前の罪を数えろ的な展開になった場合、俺は幾つくらいの罪を起こしてしまったのだろう。
少なくとも、両手よりは多いんだろうな。
「いんや、お主の場合は違うね。」
絹のような白い一枚布を体に巻いている老人は、手に持っていた書類をペラペラとめくり、該当するページを指差す。
「お主の場合神律第5条第6項における、過失致死転生に値する。つまりもう一度人生やり直せるぞい。」
転生って、嘘だろ?んな事出来る訳……ていうか!
「あの、過失致死って事は誰かの不注意で死ん…「あ!?何か言ったか?」なんでもないですすみませんでした。」
駄目だ、これ以上言ったら物理的に消される。言葉には出てないけど目がしちゃいけない目になってた。
「ふん…神律第5条第7項によればお前は儂の叶えられる範囲の願いを言う権利がある。何でも言ってみい。」
転生の次は願いを叶えるって…せめて神龍くらいの迫力を纏ってから言って欲しいな。てかこのおじいさんの叶えられる範囲ってお茶いれるくらいが精々だろ。
いや嘘です完全に殺る気の目で俺を睨まないで下さいお願いします。
「えっと…それじゃあ"平成2期主役ライダー全ての力"が欲しいです。あっ、もっと細かく言った方が」
出来る訳ないだろうが、一応言ってみる。というかこんなおじいさんに平成2期ライダーとか分からんか。
そう思い、詳細を説明しようとした俺をおじいさんが止める。
「分かるわそんくらい。えっと……仮面ライダーという作品のだぶるからじおうまでの主役ライダーの力じゃな。よし、もう転生してよいぞ。」
「え、そんな簡単に」
最後まで言う暇無く、俺の視界は真っ白に染まっていく。
最後に見たのは、後5人か……と言い、頭をかきながら書類を見る老人の姿だった。
side.おじいさん
「ふむ……後5人はどんな奴かの。出来ればまともな連中だといいのじゃが。」
そう言って老人は書類を見る。
「ふむふむ……買い物の帰りに通り魔に刺され死亡とな。そりゃ可哀想に。」
そう言って老人が見た紙には目付きが鋭い男の写真が
「ほお……こちらは通学中駅のホームで突き飛ばされ死亡と。まだ若いのに残念だのう。」
そう言って見た紙にはパーカーを着たショートヘアーの女性の写真が
「ふむふむ…病に犯され死亡と。この歳じゃ碌に外で遊べなかったんじゃろうな。」
そう言って見た紙には病院服を着た幼い少女の写真が、それぞれ添付されていた。
「全員すまないの……部下がもっと慎重にお主等の魂を管理していたら。」
そこまで行って最後の書類を見たとき、老人の顔が一転する。
「こいつ……女を廃工場に拉致し殺した挙げ句、死姦した最中に落下物が頭を直撃して死亡しておるな。どうしようもないクズじゃ。」
しかし、神律ではどんなクズでも殺してしまった場合は転生させなければならない。が、このようなクズを放っておいたら転生先の世界で何をしでかすか分かったものではない。そこまで考えた老人は、苦肉の策を思い付いた。
「……しょうがない、お主達に託したぞ。」
そう言って、老人……いや、この次元の神は全員の行き先を一つにするよう部下に命じた。
……Welcome to world of SYMPHOGIA……
チャオ☆