戦姫絶唱シンフォギア 〜歌姫と6人の転生者達〜   作:財団K

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良いタイトルが思い付かなかったんでオーズ風に。
オーズのタイトルってその話の中で重要なワードとかを三つ並べるだけでいいんで結構便利ですね。
あ、そう言えば最近グリスのVシネ見たんですけど良い作品でしたね。特に敵ライダーがかっこよかった。
小説も出るみたいなので今後もビルドに期待です。


第3話:アニメとデパートと魔法少女

「…むぅ……。」

 

雲一つない晴天。昨日の事件が、まるで嘘のような青空だが、はるか上空の飛行船から流れる崩壊したスタジアムの映像が、昨日の出来事が嘘ではない……という事を教えてくれる。

昨夕起きた大規模のノイズによる殺傷事件は、早速各メディアで放送され、今はどの放送局もこの話で持ちきりだ。

被害者は総勢1万人以上……あの会場には10万を越える人数の人がいた為、十人に一人があの会場で命を落としたという事になる。

なにより話題になったのは、ツヴァイウィングに関してだ。

今朝、ツヴァイウィングの活動休止が発表された。

理由としては、二人のメンタルケアの為だと言うが、ネットでは様々な憶測が飛び交っていた。

片方が死んだだの、あの二人がノイズを呼び寄せただの。

どれも真実とはかけ離れた内容だったが、中にはあの二人がノイズを倒したんだという、かなり的を得ている噂もあった。(まあ多分偶然だろうが)

活動休止という事なのでいつかは活動を再開できると思うが、それでも世間からは活動休止を惜しむ声は多く、ツヴァイウィングがどれだけ世間から愛されていたかを知る事ができた。

とまあ、長々と昨日の事件についてのエピローグを語った俺だったが、そろそろ言いたい事がある。

 

「おっそーい!自分から誘っておいて遅すぎるぞ!!」

 

公園のベンチにて、一人叫ぶ俺。

何故俺が公園のベンチで人を待っているのか……その理由は昨日まで遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数時間前〜

 

 

「……同年代かよ!」

 

まさか自分と同年代の子供だったとは……いや、さっきの発言からして精神年齢はもっと上か。

目の前の男…クロウは苦笑いを浮かべこちらに話しかけてくる。

 

「まあそういう事。ビルドも変身を解除したらどうかな。お互い生身で話し合おうよ。」

 

「むっ……まあ別にいいけど。」

 

少しの警戒心を伴いながらも、俺はドライバーのフルボトルを外し、変身を解除する。

 

「ほら、これで満足か?」

 

「満足かって……まるで僕が無理やり変身解除させたみたいだなぁ。」

 

心外だといった表情でこちらを見てくるクロウ。

 

「それにしても…」

 

と、ジロジロこちらを見てくるクロウ。俺は気味が悪くなり体を手で隠す。

 

「な、なんだよ。」

 

「いやなに、体格も身長も僕とおんなじくらいだなって思ってさ。君って転生してきたの多分7年前くらいでしょ?」

 

「なっ!………何で分かったんだよ。」

 

ピタリと転生した年を当てられ、さらに気味が悪くなる。そんな俺の様子に気づいたのか、クロウは誤解だよと手を上げる。

 

「ちょ、ちょっと!僕も7年前に転生してきたからそう思っただけだってば。そう変に勘ぐらないでよね。」

 

そうやって苦笑いをしてくるが……

 

「微妙に信用できないな。そもそもなんで俺にこんな絡んでくるんだ。」

 

実は、この倉庫に来て話をしようと言い出したのはクロウの方からなのだ。無論、話を切り出された時は罠かと疑ったが、今の所はそんな気配は無さそうだった。…あくまで今の所だが。

 

「まぁ……その…ほら、僕達同じ転生者じゃん。君が仮面ライダービルドになった時から絶対にそうだと思ってたんだよ。」

 

「……それで?」

 

「それなら同じ転生者同士仲良くできたらいいなって思ってさ……ね?」

 

「……はい?」

 

思わず耳を疑う内容だった。いや分からんでもないが、まさかそんな事が理由だったとは…。

 

「いや、まあ俺としてもこの世界の事を知ってそうなお前と仲良くできたら安心すんだけど…」

 

さっきもシンフォギアがどうとか言っていたし、俺よりはこの世界の事を知っている筈だ。それなら出来る限り情報を聞き出しておきたい……そう思い言った言葉だったが

 

「う〜ん、まあ何て言うんだろうね……」

 

何とも歯切れの悪い返答が返ってきたので、どうしたんだと声をかける。

 

「そこら辺の事は明日話そうよ。どうせ暇なんでしょ?」

 

またしても図星をつかれる俺だったが、そんな事はどうでもいい。

 

「明日って……そんな急すぎるぞ。」

 

「まあまあそんな事言わずにさ…ね?」

 

そう言って強引に約束の場所と時間を言われ、じゃあね!と別れの挨拶を言われる。

 

「……まじか…。」

 

断る暇もなく約束を取りつけられてしまった俺は、仕方がないと考えるのを止め、帰路につくのだったが……

 

 

 

 

 

 

 

 

〜現在〜

 

 

「そろそろ約束の時間から一時間経つぞおい……まさかドタキャンでもされたかぁ?!」

 

額に青筋を浮かべながら、公園の時計を睨み付ける。

時刻はもう11時を指そうとしていた。

 

「あ、おぉい!」

 

と、ようやく聞いた覚えのある声が公園の入り口から聞こえてきた。

俺はクロックアップでも使ったかのような高速移動をし、クロウの胸ぐらを掴む。

 

「おいクロウ!お前自分から誘っておいて遅れるって何事だオラァ!」

 

そう言って至近距離でメンチを切ると、申し訳なさそうな顔をしてクロウは謝ってくる。

 

「ご…ごめんごめん、着てくる服を迷ってる間に時間が経ちすぎちゃってさ。」

 

「着てくる服だぁ?」

 

そう言ってクロウから離れ、服装を見てみる。

確かに何も考えず半袖半ズボンを来てきた俺に対し、こいつは薄着の上にダーググレーのシャツを重ね着してきており、下は半ズボンでなくジーパンをはいてきていた。

 

「……なんでわざわざ夏なのにジーパンはいてんだよ。」

 

「それがオシャレってもんだからだよ。さ、まずは自己紹介からだ。」

 

クロウはそう言い、自己紹介をしてきた。

 

「僕の名前は有馬 玄兎(ありま くろう)、呼び方は変身後と同じくクロウでよろしく。」

 

さあ君の番だよと、こちらにも自己紹介を急かすクロウ。

どこか調子が崩れるテンションに、俺は半ばやけになりながらも自己紹介をする。

 

「はぁ……俺は桐生 晴矢。呼び方は変なもんじゃなければなんでもいいよ。「じゃあハルハルで」止めろ。」

 

こいつ俺の言ってた事聞いてたのか?…という目線をクロウにぶつけるが、クロウはニコニコ笑ってるだけでその表情からは何も感じとれない。

 

「(ったく、つくづく変な奴だな。)んで、お前こっからどうする気だよ。そこのベンチにでも座って昨日の続きでも話す気か?」

 

そう言って、俺がさっきまで座っていたベンチを指差す。

 

「ん〜、まあそれも悪くはないんどけど」

 

そう言ってクロウは近くにあるデパートを指差し

 

「あそこなんていいんじゃないかな?」

 

「……いや反対する理由もないんだけど、なんでデパートなんだ?」

 

と、疑問に思った事をぶつける俺。そんな俺の疑問にクロウは笑顔で返す。

 

「何か楽しそうじゃん♪」

 

これ大丈夫かな……今さらになって不安を覚える俺であった。

 

 

 

 

「〜〜♪」

 

「うわ……しんど。」

 

デパート内で楽しげにスキップをしながら店を物色しているクロウとは対称的に、俺はげんなりとした表情でその後をついていく。それもその筈、この調子でさっきから約2時間ほど連れ回されているのだ。…無論荷物持ちもしている。

 

「うわ……みてこの服!めっちゃオシャレじゃない?」

 

と、嬉々とした表情で店頭にならんでいた服を手に取るクロウ。

 

「知らんがな。勝手に着て勝手に買ったらいいだろ。」

 

オシャレの事なぞよく分からんしさっきから色んな所に連れ回されてちょっと不機嫌気味になっている俺はぶっきらぼうにそんな事を言う。

 

「じゃ、ちょっと待っててね。」

 

そう言って嬉しそうに試着室に入っていくクロウ。

 

「(なんで男同士でこんな事しなきゃならんのだ。)」

 

着替え終わったクロウに似合うかどうかを聞かれ、適当に似合うと答えた俺は店の壁にもたれ掛かりながらそんな事を思う。

 

「いやあ買った買った。ここのデパート品揃えがまじでいいね。」

 

幾つかの紙袋をその手に持ちながら、クロウが店から出てくる。

 

「さて、それじゃ次は……」

 

と、次の店に行こうとするクロウの肩を俺が掴む。

 

「待てよ、そろそろこの世界の事とか聞かせてくれてもいいだろ。」

 

そう言って、クロウを人気のない通路まで強引に引っ張る。

 

「いてててて……もう、移動方法が強引すぎだよ。」

 

通路の壁にもたれかかりながら、クロウは不満げにそう口にする。

 

「話をはぐらかすなって……いいから、もう教えてくれたっていいだろ。」

 

いい加減この世界の事を知りたい俺は、クロウに詰め寄る。

 

「…分かったよ。でも、その前に言っておきたい事がある。」

 

そう言ってクロウはニッコリと笑い

 

「僕にもよく分からない♪」

 

そう言ってのけた。

 

「……まて、俺の耳が壊れてなけりゃ今 僕にもよく分からない♪………とか言わなかったか?」

 

「うん、そう言ったよ。ごめんね、役にたてなくて。」

 

「……はぁぁぁ??!!」

 

今日一番の衝撃に脳が震え、軽いめまいがしてくる。

 

「ちょ……ちょっと待て!だってお前シンフォギアがどうたらって…」

 

「う〜ん、まあまずそこから説明するよ。」

 

そう言って、クロウはこの世界について説明する。

 

「この世界は僕らが元居た世界でやっていたアニメ……戦姫絶唱シンフォギアってアニメと同じ世界っぽいんだよね。」

 

「あ……アニメ…」

 

「そ、まあ深夜アニメだし知名度はあんまり高くはないと思うんだけど、それでも人気アニメと言って差し支えがないアニメだったと思うよ。」

 

いまだに信じられないと唖然とする表情の俺に、クロウはさらに話しかける。

 

「僕はこのアニメを前世で一回、リアルタイムで見たことがあるんだ。だからシンフォギアって単語を知ってたって訳。あ、ちなみにシンフォギアっていうのは翼さんが身に付けてたあの鎧の事ね。あの鎧を着る事で常人でもノイズに立ち向かえるって訳。」

 

「な……成る程。」

 

何とか状況を呑み込む事の出来た俺。しかし、ここで一つ疑問が生まれた。

 

「でもよ、じゃあ何でお前はこの世界の事をよく分からない…だなんて言ったんだ?前世で見たことがあるんだろ?」

 

と、思った事をそのままぶつける。

 

「見たことはあるよ?でもほんの一話だけだよ。それ以降はまったく見てないし、実はその一話の内容もほとんど覚えてない。」

 

「なるほど、つまりお前はさっき俺に言った事しかこの世界の事を知らないんだな?」

 

「まあそういう事だね。ごめんね?期待に添えなくて。」

 

手を合わせて謝ってくるクロウを手で制止しながら、俺は壁に寄りかかって一息つく。

無駄……ではなかった。少なくともこの世界がアニメの世界という事や、何故翼さんがノイズと戦えたのかもしれた。

しかし、思ってたより収穫が少なかったというのも事実だ。

 

「あ、ちなみに仮面ライダービルドの事も名前と姿だけしか知らないよ。特撮系は僕の趣味の範囲外だったから。」

 

と言い能天気に笑うクロウ。

思ってた展開にはならなかったものの、最低限の情報を手に入れられた良しと思おう。そう思い、礼の言葉を口にする。

 

「まあ…ありがとな。思ってたより情報は無かったけど、それでも貴重な情報だったよ。」

 

そう言うと、クロウも苦笑いで答える。

 

「ありがと。正直怒鳴られるんじゃないかとヒヤヒヤしてたよ。」

 

「お前は俺を何だと思ってるんだよ……。」

 

ごめんごめんと手を合わせて謝ってくるクロウ。そんなクロウの姿に、呆れと疲れが半々の表情を返す。

 

「さて……それじゃ用済みになった事だし、僕は帰ろっかな。」

 

「おい…用済みってお前……」

 

そんな言い方する事ないだろ…と続けようとした、その時

 

 

キャァァ!

 

 

「!今何か声が……」

 

「うん、僕も聞こえた。」

 

俺とクロウは顔を合わせて頷くと、通路を出て声の聞こえたテラスの方を目指して駆け出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side:Iriya

 

「……あ、行っちゃった。もう少し会話を聴いてたかったのに。」

 

晴矢達の出ていった通路の近く、そこの壁に外見が小学生位の少女がもたれかかっていた。少女の格好は薄手の桜色のシャツの上に群青色のベストを羽織り、下はワンピースという極自然な格好だった。

 

『イリヤさんも悪趣味ですね〜、盗み聞きの為に魔術を使うだなんて。』

 

と、そんな少女のベストの内側から、かん高い女性のような声が聞こえる。聞こえるはずのその声にしかし、イリヤと呼ばれたその少女は動じず、逆に強い口調で言い返す。

 

「ルビーは黙ってて。他の人に聞かれてたらどうする気?」

 

『酷いですよ〜、都合のいいときは酷使するくせに〜。』

 

そう言って、ベストからひょっこりと顔……でなくステッキが顔を覗かせる。先端部分は巨大な星と3対の白い翼があしらわれており、持ち手は全体的にピンク色っぽい。

そんなステッキが、まるで生き物のようにニョキニョキ移動しながらイリヤの前に登場する。

 

「ちょ、ちょっと!こんな人前で何してるのよ!」

 

そう言ってルビーと呼ばれるステッキをその手に掴む。

 

『ほら、こうしていれば魔法少女に憧れる年頃の女の子にしか見えませんよ?いや〜身長も相まってほんと小学生みたゲブゥ!』

 

最後の奇声は、イリヤがルビーを地面に叩きつけた為に出た音だ。

 

「あんまり変な事言うとサファイアに変えるからね?」

 

『ひいぃ!』

 

ルビーを強引に説得(ちょうきょう)した後、イリヤは晴矢達の向かったテラスの方を向く。

 

「この感じ……まるでノイズみたい。いや、ノイズよりもっと悪意が明確………これって…。」

 

『いやぁイリヤさんの悪意も相当ゲボォ!』

 

神妙な顔をしながらルビーを両手でミシミシと折り曲げた後、イリヤもテラスの方へと赴く。

何者かの悪意を、その身に感じながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side:Haruya

 

 

 

「これは……一体どうなってやがる!」

 

テラスへと出た俺とクロウは、そこで暴れていた一つの集団を目にする。

そこには、全身がひび割れた石のような姿をしている大量の灰色の鬼と

 

「ハァァ……」

 

ローブに身を包んだ、全身が赤黒い異形が居た。

 

「なんで………なんでグールとアナザーウィザードがこの世界に存在していやがんだ!」

 

そう、目の前にいるこいつらは前世で放送していた特撮、仮面ライダーウィザードと仮面ライダージオウに出てくる怪人達だ。いや、アナザーウィザードは怪人というよりダークライダーに近しい存在か。

 

「その様子だと、あれらってこの世界じゃなくて元の世界の?」

 

「あぁ、あっちの灰色の鬼みたいなのは仮面ライダーウィザードって作品の雑魚敵で、あのローブ纏ってんのがそのウィザードの別の可能性……アナザーライダーって奴だ。」

 

出来るだけ心中を冷静に保とうとするが、それでも冷や汗が止まらない。

明らかに人為的に仕組まれてるとしか思えないこの光景に、俺は誰かからの悪意を明確に感じた。

 

「ふ〜ん…つまり、敵って認識でいいんだよね?」

 

そう言うと、クロウはポケットから銀色の首輪…というよりかはチョーカーを取り出し、首元につける。

 

「あぁ、でもあのアナザーウィザードは同じウィザードの力じゃないと……」

 

と、俺が最後まで言う前にクロウは力強く叫ぶ。

 

「バーストリンク!」

 

バシィッ…と、空間が割れるような音がし、クロウの体が青色に染まる。そして、段々とクロウの体が割れ始め……砕け散る。

すると、そこには先ほどまでのクロウの姿はなく、代わりに一人のヒーローが立っていた。

全身が眩い銀色に光り、頭にデカイヘルメットのような物を被っているこのヒーローの名は

 

「シルバークロウ参上!……ってね。」

 

アナザーウィザード達に対しファイティングポーズをとりながら、クロウはそう言う。

 

「それじゃ、パパっと片付けるよ!」

 

そう言うと、クロウはグール達に駆け出し、次々とグールを殴り飛ばしていく。

 

「……っやべ、俺も変身しないと。」

 

アナザーライダーの法則を知らないシルバークロウでは、グールを倒せてもアナザーウィザードは倒せない…そう思った俺は急いでウィザードライバーを出現させ、変身しようとする。

 

「悪意の原因はあいつらね。」

 

しかし、指にリングをはめた所で謎の声が聞こえ、その方向を見る。

そこには、どう考えても小学生にしか見えない少女…いやもうほとんど幼女が、おもちゃのステッキを持ちながら立っていた。

 

「ちょっとそこのお前!、ここは危ないから早くお母さんの所に…」

 

『あなたこそ、こんな所に居ると怪我をしますよ?』

 

と、俺が危険を訴えこの場を離れさせようとすると謎の声が少女の方から聞こえてきた。

少女ではない。先ほど聞こえてきた声より今の声は低かった。では誰の声だ…?

 

『ん……あぁ、貴方も転生者でしたね。これは失敬。どうにも最近物覚えが悪くてですねぇ。特徴のない物は直ぐ忘れてしまうんですよ。』

 

また聞こえた、そしてさりげなく煽られた。うぜぇ。

もしかして俺はからかわれてるのかと少女に注意をしようとし…

 

「ん?転生者?今確かに転生者って…」

 

転生者というワードに気を取られていると、少女は杖から手を離す。すると杖は重力に従って落ちずに、あろうことか俺の目線まで浮いてきた。

 

 

『う〜ん……やっぱりパッとしませんねぇ。イリヤさん、本当にこの人転生者ですか?』

 

と、そのステッキはグニャリとその体?を曲げイリヤと呼ばれた少女の方を向く。

 

「私の盗み聞きが確かならね。ほら、無駄話してないでさっさと変身するよ。」

 

『了解しました!』

 

そう言い、ステッキはアクロバティックな動きをしながらイリヤの手元に戻る。

 

「ちょ……まだ話が!」

 

俺を抜き、前へ向かうイリヤに手を伸ばそうとするが、それはイリヤの声により遮られる。

 

「一応先に言っておくけど……私も貴方と同じだから。」

 

「(俺と同じ?つまりそれは仮面ライダー好き…って事じゃなくてつまり……)」

 

転生者?……その思いをうらずけるように、イリヤはステッキを上空にかがげる。

 

「いくよ、ルビー!」

 

そう叫んだ瞬間、彼女の体が光ったかと思うと、私服姿だった先ほどから一変。桃と白色を基調とした可愛らしい服を着ていた。その姿はまるでアニメに出てくる魔法少女のようで……

 

「嘘だろ…まさか本当に……。」

 

驚愕する俺の姿を見て、イリヤはペロッと舌を出した。

 

 

 

 




このペースの投稿がいつまで続くか……というかもうテスト間近なんで絶対ペース落ちる。
あんまり間隔空けるとモチベーション下がるんで嫌なんですよね。
一期最終話まではエタらないよう頑張ろうかな。

感想、批評、評価、どれでもお待ちしております。
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