東側諸国による異世界『解放』録   作:スターリニウム

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思い付きで書いてみることにしました。

表現力が無難ですが暖かい目で見ていただけると幸いです。


第一章 接触
第1話 東側諸国の異変


ー1978年 11月7日 午前10時00分 ソビエト連邦ー

 

11月2日、この日は本来であれば『10月革命記念日』すなわちソビエト連邦の誕生日のため、モスクワの赤の広場で軍事パレードが行われ、観客に紛れた西側の諜報機関の職員も参加し、冷戦で最も重要な日になるはずだった。

 

しかし赤の広場を見てみると、軍事パレードが開始する午前10時になってもそこに一糸乱れぬ列をとる兵士達の姿はなく、レーニン廊に立つ書記長一行の姿もなければ、赤の広場近くの通りにある装甲車両の列も全く無い。

 

更に付近の建造物に掲げられているはずのソビエト連邦の国旗ですら全く見えない。

 

その理由は軍事パレードが始まるはずだった午前10時から約3時間前辺りに遡る。

 

この頃、平凡な朝を迎えていたソビエト連邦の国民は、いつも通りに朝食を食べたりしていた。そして朝食を終えたら仕事の準備をし、全国民は職場へと向かう時間帯だったのだ。

 

しかし、そんな時間帯に突如予想にもしなかった事態が発生した。

 

本来大陸プレートの境界と折り重なっていないはずの東ヨーロッパで突然『地震』が発生したのだ。

 

この『地震』は震度が2ぐらいの軽い地震だったのだが、これが同じタイミングでソビエト連邦の全土で発生するのは歴史上例を見ない事件だった。

 

しかもソビエト連邦だけでなく、ポーランド、ルーマニア、チェコスロバキア、ハンガリー、ブルガリア、東ドイツといったソビエト連邦の衛星国も同様の地震が観測されている。

 

だがそれだけでなく、地震が収まった直後空は黒い雲に包まれ、日が地上に届かないといった時間が続いたものの、発生からおよそ5分で黒い雲は無くなり、地震が起こる前の曇天とは全く違い、雲ひとつ無い快晴な空となった。

 

東側諸国の政府機関や国民は、突如として発生した自然災害が一気に発生したかのような災害に頭が追い付いていけなかった。

 

しかし、この一連の事件で一番混乱していたのは、ソビエト連邦の外交を担う外務省だった。

 

外務省本部の外務省本館ビルのオフィスでは、職員が慌ただしく辺りを動き回っており、その顔には焦りが見えている。

 

更にオフィス内は職員達の声でうるさく、近くの人の声を聞くのも精一杯だった。

 

「報告だ!西側の奴らとの通信が一切出来なくなった!アメリカもイギリスもだ!」

 

ある職員がそう言うと、オフィス内のざわめきはエスカレートしだす。

 

「おい嘘だろ…」

 

「西側の奴らまさか俺らに戦争仕掛けてるつもりか?」

 

職員達は近くの人と感想を共有しだすが、一人の職員が質問をしだす。

 

「なあ、ワルシャワ条約機構の国はどうなっているんだ?」

 

「ああ、あれか?何故かは分からないんだが、地震みたいなのが発生する前とそう変わらないんだよ。だから条約機構との通信状態はいつも通り良好なんだよ。」

 

そう言うと、職員達のざわめきはピークに達し、もはやなにが起きてるのか全く理解できないくらいにまで騒いでいた。

 

「とにかくこの事を報告書に書くぞ!まとめないとどういう対応をすればいいかさっぱり分からなくなるぞ!」

 

すると、さっきまでのざわめきとは打って変わって少し静かになり、職員達は今起こっていることを報告書に書き出し始めた。

 

報告書には内容がびっしりと書かれており、報告書に収まりきれないぐらいの量の字が書かれていた。

 

ソビエト連邦は混乱の極みに陥っていた。人工衛星からの通信途絶に、西側諸国との通信途絶、更にあの『地震』が起こったあとに何故か天気がガラッと変わったので、国民の間では国ごと別世界へと移動したのではないかと囁かれていた。

 

これはワルシャワ条約機構の加盟国も同じ状況で、東側諸国との通信はそう変わらないのに西側諸国との通信は何故か繋がらないことに加盟国は謎で仕方なかった。

 

そして混乱の最中である本日の夜頃に、条約機構本部があるモスクワでワルシャワ条約機構加盟国の緊急会合を開くことが政府の間で決定し、加盟国にもその事を伝えた結果ほとんどの国が参加すると決めた。

 

こうして、ワルシャワ条約機構加盟国は異世界へと転移してしまうこととなった。




もし宜しければ感想や評価を。

三作目となりますが、表現力が未だに成長していませんので、どうかよろしくお願いします。
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