仮面ライダーの世界が複数あるなら・・・・、って話。 ▼ビョウ、D、ニクス、ガウ、クロスが出てます。 ▼誰得。

こちらの作品はPixivとのマルチ投稿です。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12036662

よろしくお願いいたします。


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黒猫の増えた話。

世の中には自分と同じ姿をした人が三人いるという。

 

が、自分が三人いることは、おかしいことである。

 

 

「え、今朝ビョウと同じ顔の人を見た?」

「あぁ。そう言われた。」

ビョウとDは次のマイピク飲み会の場所を下見しに来ていた。

何故変身のままなんだというツッコミはなしだ。

 

「顔というか、ライダーなんだが。その頃はまだ自分の世界の大学でレポートを書いていた頃なんだ。ここへ来たのはついさっきだ。」

「へー・・・。で、誰情報?」

「電機だ。」

「信じて良いのか分かんないな。」

世界のとうさ、撮影者の電機がいうのだから、写真が有れば事実なのだろう。

手元にはそれがないのだが。

 

「偽物の可能性もあるんだが・・・」

「うわぁ!!!」

「!」

ニクスの叫び声。

すぐさまDとビョウはニクスの方に走って向かう。

 

「どうしたニクス!」

「なんの騒ぎだっ。」

「ビョウが、え、ビョウ、あれ???」

ニクスも走ってこちらへ向かって来ていたんだが、ビョウを見た瞬間立ち止まる。

そして一人大混乱。

 

「何を一人で騒いでいる。」

「・・・・ビョウ、だよなぁ?」

「どうかしたのか?」

「さっきビョウが」

「ニ・ク・ス!」

「なっ?!」

ビョウがニクスに飛びついた。

いや、ビョウ、なのか?

Dと共に行動していたビョウはその光景を呆然と見ているのだ。

 

ニクスに飛びついたのも、ビョウなのだが。

 

「・・・・・・・・誰だお前。」

Dの隣のビョウ(以下ビョウA)は攻撃態勢に入った。

 

「あ、見つかった。つまんなーい!」

声も姿(ライダー)もビョウAと同じビョウ(以下ビョウB)はニクスの腕に抱きついたまま。

 

「この世界でも俺は記録者なんだから解るよな。」

「っ?」

「平行世界。俺は平行世界のビョウ。」

「つまりパラレル?!」

「D、あったりー!」

ビョウBはきゃっきゃと女の子の様に話す。

元のビョウを知ってると、ちょっと・・・。

 

「普通は行き来できないんだけどな、今日は平行世界に行きやすくなってたんだ。だから俺みたいな別世界への移動能力が秀でてる奴は平行世界に行けるんだよ。説明終わり!」

「・・・・だとすると、別の平行世界もあるんじゃ?」

ニクスがおそるおそる尋ねる。

ビョウBはにっこりと無言で答えた。

当たりのようだ。

 

「しかし、ニクス懐かれてるな。」

「んー? 俺の平行世界では、一番最初に俺に気づいたのはニクスなんだけど。こっちは違うわけ?」

「あぁ。俺はガウに見つかった。」

「へー。ニクスが腹痛で変身出来なかったときに対戦記録書けなくてさ、それで俺が帰ろうしたときに見つかって、こっちの世界は見つかったら即対戦でな、腹痛で変身できなかったくせに変身しようとして・・・・・」

よく喋るビョウだ。

ビョウAに慣れてると、ちょっとこわい。

なんかこわい。

 

「で、俺はニクスが気に入ってるってわけ! ・・・聞いてるか?」

「一応はな。」

ふとDが気になったことを質問する。

 

「ビョウ、自分を察知することはできなかったのか?」

「自分の気配を知っている人間がいるか?」

「そうですね。」

Dは納得した。

そしてまたあることが気になった。

 

平行世界がまだあって、この二人のビョウが気づいていないビョウがもし居たのなら・・・・。

 

「ビョウ!!!??」

「ちょっ、どうしたんや!」

・・・・被害者増えたか。

今度はガウとクロスの声。

全員でその声の方へと向かう。

 

そこに居たのはガウ、クロス、そして、ビョウ(以下ビョウC)。

 

「やはり居たか、平行世界の俺。」

「さっきの叫び声(?)はなんだったんだ?」

ニクスは冷静にツッコミをいれた。

見たところ、ビョウAと変わりはなさそうだが。

 

「いや、何もしてはいないぞ。ただ俺はクロスに『まだこの世界の俺はお前を襲っていないのか?』と訊いただけだ。」

「クロスとは対戦していないからな。」

「お前がこの平行世界のビョウか。・・・くくっ、天然が入っているようだな。」

「?」

クロスとガウはまだこの状況を理解できていなかったため、この間にビョウBが説明する。

 

「もう少し正しくいうと、『まだこの世界のビョウはお前(クロス)によばいなどをしていないのか?』と訊いたんだ。」

「よばい? 寝首をかくのか??」

「うわー、そっちの俺はそんなことしてんのかー。」

ビョウAが首をかしげる隣、ビョウBが退く。

ビョウCは黒い笑みを浮かべて二人を見ている。

 

この三人が同じ人間だとは・・・・・・、いや、同じではない、のか?

 

「それより、まだ増えるのか、平行世界とかいう所のビョウはっ。」

「普通は三人で定員オーバーだ。多分もう来ないと思うぞ? それともクロスは来て欲しいのか??」

「こ、これ以上増えてもらっても困る!!」

「うちは他の平行世界のライダーの尻を比べてみたいわー!」

ビョウBがからかうようにクロスに尋ねる。

クロスは全力否定だが、ガウはウェルカムなご様子。

勿論Dとニクスは否定派。

 

「・・・・といっても、もうすぐ時間切れだ。そう長くは別の平行世界には居られない。」

「あー、ほんとだ。じゃ、また来れそうなときに来るからな!」

「機会があれば、な。」

ビョウBはそそくさと別世界への入り口を創り、自分の平行世界へと帰って行った。

 

「お前も帰るんだろう。」

「あぁ。クロスも待ってるしな。」

「対戦の予定でもあるのか?」

「くくっ。そんな感じだ。」

ビョウCはクロスを見て、にやりと笑った。

そして直ぐに、自分の平行世界へと帰って行ったのだった。

 

「嵐が去った。」

「だな。」

「おもろいなぁ、平行世界か!」

「・・・クロス、顔色が悪いぞ?」

「っ!」

ビョウはその顔色の悪い理由が分からないのでクロスに訊くのだが、クロスは言いたくないの一点張り。

D達はその光景を見て安心していた。

 

 

あぁ、やっぱり俺らの世界のビョウはこれだなぁ、と考えながら。

 

 

【end?】


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