赤メッシュも天才ちゃんも色々絡む新たな冒険、始まります。
ポケットモンスター、縮めてポケモン。
この星のふしぎなふしぎな生き物。
ポケモンは海に、空に、大地に、街に、世界中のありとあらゆる場所に存在している。その数は100、200…、1000以上かもしれない。
『ピピピピピッ』という目覚まし時計の高い音が部屋に鳴り響く。部屋には朝日の光がカーテンの隙間から射し込み、その光によってとても気持ちいい朝であることを感じさせる。
「ん…ムニャ、もう朝か…?」
ベッドに寝ている少年は寝惚けながら目覚まし時計に手を伸ばしアラームを切って起き上がる。少年は側に寝ている黄色の生き物に声をかける。
「ピカチュウ…起きろ…朝だぞ…」
少年に声をかけられたピカチュウは欠伸をしながら起き上がる。ピカチュウが起きたのを確認した少年はベッドから降りる。
降りると同時にドアが開き、少年の母親が入ってくる。
「サトシ、もう朝よ…って起きたのね」
「ママ、もう16だよ俺」
「そうね、あともう少し早かったら言うことなしだったんだけどね」
「えっ…」
サトシは母の言葉に戸惑いながら時計を見る。時間を確認するとサトシの表情は一気に焦燥に変わる。
「ヤバい!」
サトシは大急ぎで支度を始める。
母のハナコは呆れながら部屋を後にし、独り言を言う。
「まあ、自力で起きれるようになっただけ成長したかな。心配事はまだまだあるけど」
サトシがピカチュウを連れ、荷物を持って部屋から出てくると、すぐに玄関へと向かう。
「ママ、いってきます!」
「いってらっしゃい!」
サトシは家を出るとオーキド研究所へと向かう。
「オーキド博士!」
「おー、サトシ。間に合ったか」
「はい!なんとかギリギリ」
「それじゃあ、クチバシティに向かうとするかの」
サトシはオーキド博士が運転する車に乗り、クチバシティへと向かう。
事の発端は数日前へと遡る。
「へっ?俺を女子高にですか?」
オーキド博士に呼び出されたサトシは『高校に興味はないか?』という誘いに戸惑っていた。ピカチュウは初心者用ポケモンのフシギダネ達と遊んでいる。
「正確には元女子高じゃ。共学にしたのはいいものの中々男子生徒が集まらんかったみたいでのう」
「それでなんで俺にその話が?」
「実はそこの理事長とは古い知り合いでの、サトシの話をしたところ、『ぜひ来てほしい!』とのことでの。どうじゃ?」
「大丈夫なんですか?俺、中学校行ってないから勉強に着いていけないというか、まず入学試験みたいなので落ちません?」
「その辺は大丈夫じゃろ。最悪補修を行うとも言ってたしの」
「う~ん…」
サトシは迷っていた。『高校に興味があるか?』と聞かれたら『ある』と答えるくらいには興味はあった。だが、サトシはあまり勉強が好きではないし、得意でもなかった。
しかし『好奇心はチョロネコをも殺す』ということわざがあるようにサトシの高校への興味は強かった。
「分かりました。俺行きます」
「おお、そうか。じゃあワシの方から連絡しておこう。一週間後に向かうからな。それと向こうには飛行機で向かうからの。準備はしっかりしておくように」
「はい、分かりました!」
こうしてサトシは高校に入ることになった。
クチバの空港に着き、オーキド博士と共に飛行機へと乗り込む。
「そういえば、住む場所とかはどうするですか?」
「ワシの後輩が向こうに研究所を構えておるからそこに住まわせてくれるよう頼んでおいたぞ」
「ありがとうございます!」
「これくらいは構わん」
サトシとピカチュウとオーキド博士は談笑しながら飛行機での時間を潰した。
飛行機を降りて空港の入口付近に行くと40代後半くらいの男性がいた。男性はこちらを見ると近づいてきた。
「お久しぶりです、オーキド博士」
「久しぶりじゃのう、ツキシマ博士」
「博士、この人は?」
「さっき話したワシの後輩じゃ」
「君がサトシくんだね。初めまして、ツキシマです」
「初めまして、サトシです。こっちは相棒のピカチュウです」
ピカチュウは鳴き声をあげて返事する。
サトシはツキシマ博士が差し出した手を握り、握手する。
「ここからの案内は私が務めます」
「よろしくお願いします!」
サトシ達はツキシマ博士の車に乗る。
「どこに向かうんですか?」
「まずは君が通うことになる高校から」
「高校も君が案内するのかね?」
「はい。授業の一環でポケモンの講師として呼ばれることがあるので」
「なるほどの」
ツキシマ博士は高校へと車を走らせる。
高校に着き、校門を見てみると『羽丘学園』の看板があった。
「ここが俺の通う学校…」
「そうだよ。どうだい第一印象は?」
「どうと聞かれても人があまりいませんけど…、授業中とかですか?」
「この時期は期末テストの期間だから午前中で終わるんだよ。残っていても図書室で勉強しているから今の時間校内を歩いているのは先生達ぐらいさ」
「取り敢えず、まずは理事長に挨拶じゃな」
「ああ、その事なんですが、理事長から『挨拶とか面倒なので結構です』との伝言がありまして」
「それでいいんですか?」
サトシは戸惑いの表情をツキシマ博士に向ける。するとツキシマ博士少し困った表情をする。
「まあ、あいつは昔から変わり者じゃからあまり気にせんでいいと思うぞ」
「分かりました」
「それでは案内をします」
ツキシマ博士の後をサトシ達は着いていく。
教科書や制服も受け取り、街の案内もある程度済み、ツキシマ博士の研究所へと向かう。
「俺はいつから通うんですか?」
「来週からだよ」
「随分と早いのう。こういうのはキリのいい二学期からとかではないのか?」
「理事長の意向でこうなりまして。サトシくんは何か問題はあるかい?」
「特にありません!」
「それなら良かった」
ツキシマ博士は大きめの建物の中に入り車を止める。
「ここが私の研究所です」
「ここが…」
「随分と立派じゃのう」
「オーキド博士の研究所には負けますよ」
ツキシマ博士は笑って応える。
「サトシくんの部屋に案内しないといけないね。着いてきて」
「はい!」
サトシとピカチュウはツキシマ博士に案内され、部屋に入る。
「思ってたより広い…」
「それは良かった。この部屋は自由に使ってもらっていいからね」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
これから部屋のインテリをどう変えるかピカチュウと相談し始めるサトシを余所にツキシマ博士は下に降りてオーキド博士と話す。
「そういえば君には娘さんが一人おらんかったか?」
「ええ、今は家を出て、『CiRCLE』というライブハウスで働いているようです」
「一人っ子じゃし色々不安じゃろう?」
「まあそうなんですが、一番心配なのは色恋沙汰があんまりなさそうなので結婚できるかが心配で。かといって親が口を挟むのも」
「確かに、難しいところではあるな」
「ところでオーキド博士はいつ頃カントー地方に戻られますか?」
「明後日の便には帰ろうとは思っとるよ。あまり助手に任せっぱなしというのは良くないしの」
「ケンジくんでしたっけ?ポケモンウォッチャーとしてポケモンをよく観察してたそうですね」
「サトシの旅に着いてきてマサラタウンにやって来ての。優秀じゃからかなり助かっておる」
「優秀な助手は私もほしいですね」
「なら一人ぐらい雇ったらどうじゃ?」
「ほしいと言っておいてなんですが一人でゆっくり研究するのが今は楽しいんです」
「そうか」
こうして楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
「似合っているよ、サトシくん」
「ありがとうございます」
羽丘の制服を着たサトシは学校に行く準備を整えて、下に降りると、朝食の準備を終えたツキシマ博士がいた。
「楽しみかい?」
「はい!な?ピカチュウ?」
サトシの問いかけに賛同するように鳴くピカチュウ。
そんな一人と一匹を微笑ましそうに見つめるツキシマ博士。
朝食を食べて鞄を持って玄関に向かう。
「いってらっしゃい、サトシくん」
「いってきます!」
サトシはいつも通りピカチュウを連れて出かける。
「電車ってあんなに混むんだな…」
高校の最寄り駅に着いたサトシは通勤ラッシュの人の多さにピカチュウ共々ぐったりしていた。
気を取り直し、改札口を出て学校へと向かう。
「どんな奴がいるんだろ?楽しみだなあ」
サトシの独り言は電車が出発する音に掻き消された。
学校に着いたサトシは周りの生徒から奇異な目で見られながら職員室へと向かう。
職員室のドアをノックして中に入る。
「失礼します。今日からこの学校に通うユウザキ・サトシです」
「ああっと、すまないが今少し立て込んでいてね。少し廊下で待っててくれ」
「分かりました」
サトシはドアを閉めて廊下で待機する。五分ほど待つと職員室から20代後半くらいの女性が配布物を持って出てくる。
「待たせてしまってすまない。私は君のクラスである1年A組の担任コムラだ。よろしく」
「よろしくお願いします!」
「元気な少年だな。羨ましいよ」
挨拶をしているとチャイムが鳴る。廊下にいた生徒達が教室に戻っていき、職員室からは先生達が配布物を持って出てくる。
「おっと、時間か。教室に案内しよう、着いてきたまえ」
「はい」
サトシはコムラの連れられ廊下を歩く。ピカチュウは昨日も訪れたのにキョロキョロとしている。
「クラスにはどんな人がいますか?」
「特に問題児のような生徒はいないよ。ただ、あまり人と関わろうとしない生徒はいるがね。私からも質問いいかな?」
「はい、なんですか?」
「ピカチュウはモンスターボールに入れないのかね?」
「俺のピカチュウ、モンスターボールの中が嫌いなんです」
「なるほど、わかった。他の先生方には私から説明しておこう」
「ありがとうございます!」
「気にするな。さて、ここが君のクラスだ」
『1年A組』のプレートが掛かった教室の前へと着く。教室の中からは生徒の話し声が聞こえる。
「私と共に入ってきてくれ」
「分かりました」
コムラはドアを開け中に入っていく。サトシとピカチュウもそれに続く。
サトシが中に入ると、さっきまでの喧騒はどこにやら急に静かになる。立ち歩いていた生徒も自分の席へと着く。
「皆も知っての通り今日から我が校に初の男子生徒がやって来た。自己紹介を頼む」
「カントー地方のマサラタウンから来ました。ユウザキ・サトシです。こっちは相棒のピカチュウ。今日からよろしくお願いします」
サトシの自己紹介にピカチュウも『自分もよろしく!』という風に鳴き声を出す。
教室から『パチパチパチ』という拍手が響く。
「君の席だが窓際の一番後ろの席だ」
サトシはコムラが指差した方へと視線を向けると、前の席の生徒は赤メッシュをしており、こちらに視線を向けず、窓の外を眺め、一切の興味がなさそうである。しかし、そんな事は気にしてられないのでサトシは普通に席へと着く。
「色々と面倒なこともあるだろうがよろしく頼む。あと、ユウザキへの質問攻めは控えるように」
コムラはそれだけ言うと教室から出ていく。すると、すぐにチャイムが鳴り、先生が入ってくる。
(どんな授業なんだろう?)
サトシはわくわくが押さえられなかった。
結論を言おう、サトシは甘かった。授業は全然理解できなかったし、クラスだけじゃなく他クラスからも女子生徒がやって来て質問攻めを受け、凄まじいことになった。サトシとピカチュウはぐったりしていた。幸いテスト終わりで四時間授業なのが助かった。
サトシ達は帰ろうと校舎を出ると入口付近にクラスメイトの赤メッシュの少女がいた。
(確か前の席の…名前なんだっけ?聞けばいいか!)
サトシは近づいて声を掛ける。少女は少し鬱陶しそうに反応する。
「なあ?」
「何?」
「俺はユウザキ・サトシ。名前は?」
「…美竹蘭」
「どんなポケモン持ってるの?見せてよ」
「なんであんたに見せないといけないの」
「いいじゃん、減るもんじゃないし」
「そういう問題じゃない」
「じゃあどういう問題?」
「どうって聞かれても…」
サトシの勢いに押され少し狼狽える蘭。すると、何かと何かがぶつかって爆発したような音が響いてくる。
「何の音?」
「ポケモンバトルでもやってるんでしょ」
「ポケモンバトル!?観に行ってみようぜ、ピカチュウ!」
ピカチュウは返事の鳴き声を出す。サトシはバトルフィールドがある校庭側へと走る。
(やっとどっか行った…)
サトシが去ったことで一安心する蘭。そこに四人の少女がやって来る。
「遅くなってごめん!」
「ごめんね、先生の話が長くて…」
「いや〜、長かったな〜」
「モカはほとんど寝てただろ」
「別に遅くなったのは気にしてない」
蘭達は校門に向かって歩き出すが、近くを通った女子生徒達の会話にひまりが反応する。
「薫先輩ポケモンバトルしてるって」
「観に行こう!」
「聞いた!?」
「あー、はいはい。観に行こうな」
「やったー!」
ひまりが観に行きたいと言うので校庭側に向かうが蘭は嫌な予感がしていた。
校庭側のバトルフィールドでは二人の少女がポケモンバトルしていた。
「ケンホロウ、『はがねのつばさ』」
「ルガルガン、『かわらわり』!」
ケンホロウとルガルガン(まひるのすがた)の技ぶつかり合う。砂埃が舞い、二匹の実力を感じさせる。
「一気に終わらせるよ!『がんせきふうじ』!」
「『かげぶんしん』」
ケンホロウは『かげぶんしん』で避けようとするが避けきれず『がんせきふうじ』を喰らってしまう。
「そのまま『ストーンエッジ』!」
攻撃でよろめいたケンホロウは『ストーンエッジ』をもろに喰らってしまう。こうかばつぐんを二度受けたケンホロウは倒れる。
「ケンホロウ、戦闘不能!ルガルガンの勝利!」
審判の少女が勝敗を下す。ケンホロウのトレーナーはケンホロウに近づき、優しく撫でる。
「よくやってくれた、ゆっくり休んでくれ。相変わらず儚い強さだ、日菜」
「薫くんも相変わらずだね。麻弥ちゃんもありがとね、審判やってくれて」
「気にしないでください」
薫の敗北にファンは悲しんでおり、ひまりもその一人である。
「あぁ、薫先輩負けちゃった…」
「仕方ないよ、相手は日菜先輩だし」
「確か入学以来負けなしだろ」
「相手が悪すぎましたな〜」
四人がバトルの感想を言うなか蘭はふと横を見てみるとさっき自分に絡んできたサトシの姿があった。すると、サトシとピカチュウは日菜達のもとへと走る。
「すみません!」
いきなりやって来たサトシに驚く三人。
「えっと、なんでしょうか?」
「ルガルガンのトレーナーさん!」
「あたし?」
「はい、俺達とポケモンバトルしてください!」
「えっ、それは…」
サトシの言葉に止めようとする麻弥。勿論勝てるわけないと思っているからだ。
しかし、日菜はバトルの誘いを受ける。
「いいよー、あたし2年A組の氷川日菜」
「俺はマサラ…じゃなかった。1年A組のユウザキ・サトシです。こっちは相棒のピカチュウです」
「麻弥ちゃん、もう一回審判お願いできる?」
「分かりました」
「これはなかなか儚そうだ」
薫は端により、各々の立ち位置に向かう。
「ルガルガン、もう一戦お願い」
日菜の言葉に「任せとけ!」と言わんばかりの鳴き声を出す。
「頼むぜ、ピカチュウ!」
ピカチュウも気合い十分の返事をサトシにする。
「両者出揃いましたね、バトル開始です!」
麻弥はバトル開始の宣言をする。いち早く動いたのはサトシだった。
「ピカチュウ、『10まんボルト』!」
「ルガルガン、避けて『かみくだく』!」
ピカチュウの『10まんボルト』を避けて向かっていくルガルガン。
「ピカチュウ、『アイアンテール』で迎え撃て!」
ピカチュウは鋼を纏った尻尾をルガルガンに向かって振るうが尻尾に噛みつかれ、受け止められてしまう。これにはサトシもピカチュウも驚く。
「ルガルガン、そのままぶん投げちゃって!」
「『エレキネット』で和らげろ!」
ルガルガンに放り投げられたピカチュウは『エレキネット』を張って衝撃を和らげた。
「なんかるんっ!ってきた!」
「『でんこうせっか』で詰め寄れ!」
「ルガルガン、『ストーンエッジ』!」
詰め寄るピカチュウに『ストーンエッジ』を放つが素早さに追い付けず、かわされる。
「『アイアンテール』!」
「『かわらわり』!」
『アイアンテール』と『かわらわり』がぶつかり、砂埃が舞う。二匹は距離を取り、お互いを睨み合う。激しい攻防に観客も息を飲む。
「ルガルガン、『がんせきふうじ』!」
「『アイアンテール』で打ち返せ!」
ピカチュウは降ってくる岩石を『アイアンテール』で打ち返していく。しかし、全てを返すことはできず、攻撃を受ける。
ピカチュウは少しよろめく。
「今だよ、『ストーンエッジ』!」
「『エレキネット』で飛び上がれ!」
隆起した岩石に『エレキネット』を張り、それをトランポリンのように使い飛び上がる。
「連続で『エレキネット』だ!」
「ルガルガン、避けて!」
ルガルガンは避けきれず、顔に『エレキネット』を受けていまい、外そうと暴れる。
「今だ!ピカチュウ、『アイアンテール』!」
ピカチュウの『アイアンテール』をもろに受けたルガルガンは地面に伏せてしまう。
「ルガルガン、大丈夫!?」
日菜の言葉に『大丈夫だ』と言わんばかりにルガルガンは立ち上がる。こうかばつぐんな上に落下の勢いもあって威力の上がった『アイアンテール』を受けたルガルガンは無事ではなかった。
(強いなー、あの子。正直ここまで苦戦すると思ってなかったかな)
日菜は油断したことを少し反省した。しかし、今はバトルの最中。目の前のことに集中しなければならない。
(あのピカチュウの素早さから考えて『ストーンエッジ』は陽動以外に使えないよね。『かみくだく』は『10まんボルト』を受ける危険が高いから…。よし、これで行こう!)
考えがまとまった日菜はルガルガンに指示を出す。
「『がんせきふうじ』!」
「ピカチュウ!向かってくる岩石を台にして跳べ!」
「ウソッ!?」
ピカチュウは向かってくる岩石を次から次へと跳び移りルガルガンへと向かってくる。
これには日菜も予想しておらず思わず声を上げる。
「ピカチュウ、『アイアンテール』!」
「ルガルガン、『かわらわり』!」
『アイアンテール』はルガルガンの腹部に、『かわらわり』はピカチュウの顔にそれぞれヒットする。お互い技の威力で後方に吹っ飛ぶ。
二匹共立ち上がろうとするがダメージがでかかったからか二匹も立ち上がれずそのまま倒れる。
「りょ、両者戦闘不能!よってこのバトル、引き分け!」
麻弥の言葉がシーンと静かになったバトルフィールド周辺に響きわたる。数秒の静寂の後、歓声が沸き起こる。驚き、興奮、称賛、色んな歓声がサトシと日菜、ピカチュウとルガルガンを囲んでいた。
「なんて儚い…」
「これはジブン予想外でした…」
ある者は驚きを隠せず、
「日菜が勝てないなんてね」
「ただのまぐれでしょ」
ある者は運が良かっただけと言う。
「これはちょっと…」
「予想外でしたな〜」
「一体何者なんだろう?」
「取り敢えず、すごいトレーナーって認識でいいのか?」
(何?あいつ?)
嫉妬を宿す者もいた。
「ピカチュウ、お疲れ様。ゆっくり休んでくれ」
「ルガルガンもお疲れ様」
サトシと日菜はピカチュウとルガルガンの近くに寄っていく。日菜はピカチュウをモンスターボールに戻さないサトシに疑問を持った。
「なんでモンスターボールに入れないの?」
「俺のピカチュウモンスターボールの中が嫌いなんです」
「へぇ〜、そんなポケモン初めて見たかも」
日菜はピカチュウに物珍しそうな視線を向ける。そこに麻弥が近づいてくる。
「じゃあ、早くポケモンセンターに連れていった方がいいですね」
「この辺で一番近いポケモンセンターってどこですか?」
「駅の近くにありますね」
「ありがとうございます!」
サトシはお礼を言うとピカチュウを抱え、校門の方へ走り去っていく。
「何て言うか、元気な少年ですね」
「ねぇ、麻弥ちゃん」
「はい、なんですか?」
「あたしね、初めてポケモンバトルでるんって来たかもしんない」
「それは良かったじゃないですか」
「うん!次バトルするのが楽しみだな〜」
二人はゆっくり歩いていく。
「勝ちはしなかったが、それでも引き分けとはな。流石幾つもの地方を旅してきたトレーナーと言っておこうかな」
コムラは校舎から独り言をこぼす。
この少年、マサラタウンのサトシ。夢はポケモンマスターになること。相棒のピカチュウとともにバトル&ゲット。
でも、その夢は一旦お休み。彼はこれから『ガールズバンド』と呼ばれる少女達と関わっていく。それが一体どんな出来事を起こすのか。それは誰も知らない。
サトシとピカチュウの冒険はこれからも続く。
氷川日菜
氷→こおり 川→水 日→太陽、日中関係
ルガルガン(まひるのすがた)
ヌオー
ネイティオ
ユキメノコ
チェリム
ルナトーン
エーフィ
瀬田薫
紫 王子っぽい→性別で姿が違う、♂のみ進化 演劇→人を騙したりする
ケンホロウ♂
コジョンド
ゾロアーク
ウソッキー
ガーメイル
エルレイド
美竹蘭
華道→草、花 ロック→あく、黒いポケモン 赤メッシュ→ほのお、赤いポケモン
ハッサム
キレイハナ
ヘルガー
ガルーラ
ガブリアス
ルガルガン(たそがれのすがた)
戸山香澄→星、宇宙関係、赤いポケモン
市ヶ谷有咲→くさ、紫のポケモン
花園たえ→うさぎが元ネタのポケモン、青いポケモン
山吹沙綾→パンっぽいふわふわしている、黄色のポケモン
牛込りみ→牛が元ネタ、ピンク、チョコみたいに茶色のポケモン
青葉モカ→パンっぽくふわふわしている、白、大食いのポケモン
上原ひまり→ピンクのポケモン
羽沢つぐみ→茶色のポケモン
宇田川巴→赤い、うるさいポケモン
丸山彩→ピンクポケモン
白鷺千聖→化ける、金色、犬のポケモン
大和麻弥→電気、鋼のポケモン
若宮イヴ→白、こおり、花、剣のポケモン
弦巻こころ→黄色、宇宙、星、空ポケモン
奥沢美咲→熊関係のポケモン
松原花音→花、水色のポケモン
北沢はぐみ→家畜関係のポケモン
湊友希那→バラ、バイオレット、猫のポケモン
今井リサ→ポケセン、カーマインのポケモン
氷川紗夜→こおり、みず、夜、ターコイズブルーのポケモン
白金燐子→グレー、ゴーストのポケモン
宇田川あこ→マゼンタ、あくのポケモン
こんな感じのイメージです。