ガンダムSEED Destiny 白き流星の双子   作:紅乃 晴@小説アカ

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機体解説 2

MVF-X02 ムラサメTYPE-R

ストライクワイバーン

 

実験試作機として開発されたムラサメTYPE-R型のひとつ。ムラサメの可変機構をオミットした機体であり、機体性能は複雑な変形機構を排除したことによって、戦闘機ならではの高い航空戦闘能力を獲得してる。

 

MSの要素を排除したことによって取り付けられた大型カナード。前進翼形態と後退翼形態をとる可変翼。水平尾翼形態と角度のついた垂直尾翼となる形態をとる全遊動式尾翼。徹底的に削り込まれた機体を構成するのは、スリーサーフェイ構造。

 

後退翼と水平尾翼で構成され高いスーパークルーズ能力を発揮する高速飛行形態。

 

前進翼と外半角のついた垂直尾翼で構成され高い格闘戦能力を得ることができる高機動形態。

 

主翼は後退角を持つ内翼と、前進角を持つ外翼で構成されている。

 

スーパークルーズ能力を発揮する際は、外翼を収納する際に開閉する機構になっている。

 

可変MSというコンセプトを捨て、いち戦闘機としての技術を惜しげもなく導入されたワイバーンは、かつてないほどの戦闘機としての完成度を誇っている。

 

ウエポンベイも申し分なく、大型兵装の複数搭載可能な兵装庫を中央部の左右エンジン間に1庫、短距離AAM用の小型兵装庫を中間下部に左右それぞれ1庫ずつ備える。

 

対空兵装はイーゲルシュテルン対空砲と、オーブ軍と地球軍、どちらの武装も装備が可能。さらにHEIAP弾などの特殊弾頭を射出できる長距離無反動砲が用意されている。

 

エンジンは高い排効率を追求したムラサメのエンジンと同規格のモノが2基搭載されている。まさにオーブの最新技術の粋を集めた戦闘機と言えた。

 

オーブが産んだ空の怪物として、〝ストライクワイバーン〟という異名が与えられている。ロールアウトした三機の内、一機は技術試験機としてモルゲンレーテ預かりとなり、二機はトランスヴォランサーズへ売却された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MVF-X01F ムラサメTYPE-R

エクスカリバー

 

ムラサメTYPE-Rの実験機のひとつ。戦闘機としてのポテンシャルを求めたストライクワイバーンとは異なり、可変式MSの利点を最大限に活かした機体となっている。

 

「ヒットアンドアウェイ」を主眼に開発された機体であり、対MSとの戦闘を前提として考案された本機は、コクピットモジュールからの見直しが行われた。

 

パイロットから多くの意見を取り、戦闘時に必要なアプリケーションだけ抽出を行った結果、戦闘時に不要なモジュールを排除したMS史上類を見ない視認性を獲得した半天周囲型モニターが開発された。

 

戦闘機のバブルキャノピーに似たモニターをはじめ、ムラサメベースの2次元推力変更ノズル、ボディ下側に備え付けられた垂直カナードなど、格闘戦時のパフォーマンスを高めるであろう要素がふんだんに盛り込まれている。

 

エンジンもムラサメ専用のものをベースに、技術局とモルゲンレーテ社が共同開発した「フォルゴーレ」と呼ばれる強力な2基が取り付けられている。

 

出力は高いが前進翼や機首に大きく開けられた大型インテークによる空力特性のため最高速度は伸びず、一般機であるムラサメと比較して少し低いところに留まってしまっている。

 

だが、その分の空戦格闘能力は獲得しており、MS変形可能速度も大幅に伸びているため、高高度戦闘時もスムーズにMS形態へと変形が可能となっている。

 

高高度戦闘能力などは非常に高く、総合的に見ても母艦から出撃する迎撃機としての特徴が色濃い。

 

操作性にシビアな部分はあるものの、 乗りこなす事ができれば粘り強い機動性を発揮し、ドッグファイトにおいて無類の戦闘能力を発揮することができる機体だ。

 

また可変機構が複雑だった従来のムラサメよりも機構が簡素化されている。

 

これは「MSを乗せて運用する」ことを前提として再設計されており、エクスカリバーは単独での戦闘能力と、高い空戦能力と同時に、飛行能力を持たない機体の〝ドダイ〟としても運用することが可能となっている。

 

機体名の由来は旧ヨーロッパに伝わる物語で王が持つと言われる聖剣がモデルとなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GAT-X105E エイドストライク

 

エイドストライクは前大戦時にキラ・ヤマトやムウ・ラ・フラガが搭乗していた機体を修繕した機体である。

 

ヤキンでの戦いで、地球軍の核に焼かれたストライクは、セーフティシャッターで守られたコクピットモジュール以外のほとんどが破損している状態であったため完全に修復することは叶わなかった。

 

よって、モルゲンレーテによって生き残ったコア部分を基にアストレイや他の余剰パーツを使って〝現地改修〟されたといっても差し支えのない機体と言える。

 

頭部と四肢はM1アストレイ、背部に備わっていたストライカーユニットが前大戦で破損したため、部品として保管されていたイージスの動力部をそっくり付けたものとなっている。

 

エンジンやスラスター、駆動系統、機体の出力を補うバッテリー系もパワーエクステンダーへも載せ替えられ、機体の制御系統も最新フォーマットとして更新されている。

 

脚部にハードポイントが備わっており、宙域用ユニットの「スペースパック」、空戦用ユニットの「ウイングパック」、地上戦闘用ユニットの「ランドユニット」の三種からの対応性を持った外装ユニットを装着することができる。

 

アズラエル財団にて再建造されたストライクEは、蓄積された実働データを基に、ストライクを強化発展した機体であり、ブラックスワン隊にて高い能力を発揮したスウェン用のカスタマイズ案を元に各所に強化改修が行われている。

 

頭部冷却システムの配置見直しや、肩部にはサブスラスターが増設、パワーエクステンダーを搭載。

 

同時に装甲もエイドストライクと同じくヴァリアブルフェイズシフト装甲へと換装されており、省エネルギー化措置も施され、稼働時間が図られている。

 

原型機で高められた四肢の分散処理システムも、エイドストライクの稼働データと、大戦によるデータがフィードバックされより洗練された。制御系にはAIを導入するとともにOS・インターフェイスシステムなども改良が施されている。

 

 

 

 

 

 

 

F-X02V スピアヘッドmarkⅡ

 

変態戦闘機。通称、ラリー・スペシャル。

 

テストパイロットが仕様を見た瞬間に辞退したキチガイ機能を有しており、従来のファストパックはもちろん装備可能であり、〝常人が乗ることを想定していない〟出力を叩き出すモンスターマシーンである。

 

ゼロスタートから10秒ほどで音速の壁を打ち抜くことが可能であり、攻撃戦闘機としてのポテンシャルを遺憾なく発揮する。

 

そして、バック飛行ができる(大真面目)。

 

ラリーいわく、「他に乗れる奴が出てきたら俺は現役を引退する」と言わしめるほどの機体である。クルーゼがテスト時に乗り込む事もあったが、マッスルスーツが異常数値を出した挙句、クルーゼは丸一日寝込むことになった。

 

 

 

 

 

 

 


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