ジャミトフに転生してしまったので、予定を変えてみる【完】 作:ノイラーテム
●それは冒険心か耄碌か
晩年というものは誰にでもあるモノで、ジャミトフ・ハイマン最後の数年はワイアットとやりあっていた。
議題によって攻守が逆転することもあるが、宇宙開拓や地球保全という意味では一致していた。ようするに開発速度や強引さの差でしかない。
『代表無くして課税なし! かつてボストン茶事件が起きた経緯と、その後に歴史は言うまでもないだろう』
力強い声で宇宙市民の選挙権を訴えるグリーン・ワイアット。
原作を知る者からすれば奇妙だが、時代の潮流が宇宙開拓に向かっていると知れば、持論を変更することに躊躇いなどなかった。
『代表権と課税ウンヌンとおっしゃるが。今では宇宙開拓の資金を出しているのは地球連邦政府で、恩恵を受け取るのはコロニー群。この歪さが全ての問題でしょう』
かねてからの問題を使って切り込むワイアットに対しジャミトフはしれっと流した。
そもそも宇宙市民に地球連邦政府への議決権がないというが、コロニー自治政府側は地球に従う謂れはないのだ。あくまで大枠としての誘導しかできない。
かつてはそれを強大な武力と、地道な内政介入で実効性を持たせていただけのこと。
原作における逆襲のシャアで叛乱を見つけ出せなかったように、コロニーそのものが自治を理由に介入を阻めば、地球からはコロニーへの関与はできないのである。力関係に変動があれば、搾取……いや無視されるのは実に地球の方なのだ。
『今は人や資金の流れが激し過ぎます。もう数年すれば全体が落ち着くでしょう。その時点で、改めて太陽系連合として見直すべ……』
新たな枠組みとして地球連邦政府を含めた、太陽系連合を作ろう。
そこで参政権や議決権を見直そうと口にしたジャミトフだが、最後まで言い切ることができなかった。
倒れ伏す彼に駆け寄る者、テロかと思って悲鳴を上げる者、思わぬアクシデントに呆然とする者や逆にチャンスが巡って来たと興奮する者で溢れたという。
「ここまでだな。利権の類は後進に譲っていくとして……」
目を覚ましたジャミトフは診断結果を見て面白くもなさそうに呟いた。
そして軍事面での道を任せたジャマイカン・ダニンカン准将に幾つかのコード・キーの優先権を渡す。そして次に目を向けたのは他でもない息子である。
「リチャード。お前は軍人にも政治家にも向かんな。今度は体面だとか家の為だとか無理をする必要もあるまい、好きに生きろ。ワシも残りの余生を好きにする」
「父上……」
今更何を言うのだとか、急に悟ったのかとか?
そういう疑問を口にする者はいない。むしろ一同が心を一致させた疑問は……。
今まで好き勝手に生きていなかったのか? というもっとも至極な疑念である。
「まだもう暫くは時間があると思うが……ワシの死後、三年はアレの存在を隠せ」
「時代の急変と固定化、その双方に対処するためですな?」
人は晩年になると急に焦り、あるいはできなかった事へ無理な取り組みを行う物である。
ジャミトフとして転生したこの男もその例に漏れなかったが、事業そのものは当然とも言えるモノだった。ゆえにその後に気が付くことなく実行されてしまうことになる。
(最大限の努力をしてなお、誰かが後ろ指をさす。だが原作に比べれば人死にや戦いは減った)
人から見れば好き勝手に生きて来たジャミトフだが……。
その多くは妥協と反省、そして復習と予習による地味なものでしかない。だからこそ成功してきたのだが、同時にそれは男の中に深いオリと澱みを残した。原作におけるクラックス・ドゥガチが持つ地球への怒りと同じように。
(原作にはなかった宇宙開拓時代。ここまで来れば何が起きてもVガンダムの時代までは問題あるまい。ならば……)
ドゥガチは一気に資金や資源を吐き出した。
そう誘導したからだが、その金は木星圏のみならず火星圏の開拓につながった。もはや彼が地球に向けて戦争を起こしたとしても、火星までで止まることになる。
Vガンダムの時代には地球は辺境というほどではないが、物好きが住む世界だった。
自然はあちこちで蘇っているし、……流石に砂漠ではそうでもなかったのだろうが、原作と違って緑化に手を付けているので問題ないだろう。
「袱台をひっくり返しても問題あるまい」
「ちゃぶ……だい? 何でしょう、それは」
転生者でありながら彼は何もできなかった。
無双できなかった。知識チートは派閥的に利用し難かった。権力を握ってからも政敵との交渉ばかりで、大きな変化などもたらせなかった。
その中で枠外で取り込んできたギニアスやグレミーなどの活躍で、ようやく原作と違う流れに誘導できた。
だが、それも彼らの栄光であって、ジャミトフ・ハイマン個人の栄光でも失敗でもないのだ。妥協と誘導を行うという事はそういうことであろう。
●死せるジャミトフ、ドゥガチをして奔らせる
そして一人の老人が世界から失われた。
それは外宇宙開拓の終わりを意味するのか? 否、始まりなのだ。
一人の死は人間一人の終わりに過ぎない、その夢と遺志は未来に受け継がれる。
ジャミトフの死は、そのことを我々に教えてくれた。
髪も眉もない男の弔辞が墓に手向けられ、臨終に際しての言葉は『私はジャミトフ・ハイマンなんだぞ!』であったと伝えられている。
「最後まで冗談のような男であったな。だが……お前を殺すのはオレだった」
ユリシーズ2を利用した木星急行便。
それを利用して訪れた男は、ギレン・ザビにしか見えない僧侶の姿を見て一瞬背筋を凍らせた。故人立っての願いであり、普段は
「木星を何処よりも発展させ、身の程を弁えさせ、悔しがらせて憤死させねばならなかった!」
「ジャミトフ閣下には息子が降りましたが、弔問にも訪れておりませぬ。ご家族が円満であれば、閣下もさぞ悔しがりましょう」
リチャード・ハイマンはさっさと野に降り、ジャミトフの死後にも訪れることは無かった。
なお、宇宙世紀最後の宰相が持つ財産はいかほどか……と世間は興味を示した。
だがハイマン家の財産はないどころか、ジャミトフの名声を利用しての借金ばかり。話に聞けば許可の下りない各種プロジェクトを動かすのに、個人的に資金を提供した結果だという。
これほどまでに世界を動かすことを愛し、家族を省みない男。
ジャミトフの評判は微妙な物になり、弔問に戻らなかったリチャードへはむしろ同情の声があがったという。……もちろん、隠し財産としてジャミトフ資金を疑う者は山ほどいた。
J(ジュピター)、M(マーズ)、T(テラ)……Fで始まる場所にそれは眠るという。
「ふん。言われるまでもない! 奴の借金はオレが買い取ろう。木星を発展させるプロジェクトがあるのならば、なおのことな!」
「左様ですな。ユリシーズ2も、最初は奥様の為に買い取ろうとしたとか」
意外なことにドゥガチは愛妻家でもあった。
元もと原作でもその素養はあったが、地球と頻繁に行き来ができること、木星圏の発展が家庭環境に影響を与えたのだろう。
もっとも判り難い感情表現のせいで、後に長男のキゾ中将と至高と究極対決を行うことになるが今は割愛しよう。
『では面白い話があるのだが、乗る気は無いかね?』
「ジャミトフ!? 死は偽装だったのか!」
「いえ……ただのホログラフですよ。生前に数名の関係者に向けて遺されておいででした」
既に何度目かのやり取りなのだろう、ギレン似の僧侶はつまらなさそうに答えた。
そして
『私は常々、この世界をひっくり返したいと思っていた。私がやりたい事はできないとぬかし、つまらぬことばかりやれと押し付けてくる!』
「くくく。そんなものだろう。この世の中の愚かな連中はな。そういう生き物でしかない」
決して外には出さなかった感情の奔流を見て、ドゥガチは苦笑した。
彼自身がそうであり、世界が変わらなければ、生涯木星で幽閉されるように暮らしていたとしか思えなかったのだ。できることならばドゥガチ自身が世界を破壊してやりたかった。
『私はつまらないこの世界を根底からひっくり返す計画を考えている。乗らないか?』
「ここまで貴様が育てた世界をか? ……冗談が過ぎるぞ。だが、オレの好きにしていいならば悪くはない」
「怒りを力に変えられるのは世界を動かす者の特権ですよ」
ギレン似の男はかつて演説した時の様に囁いた。
けっして表に出る事はできなくなったが、彼は亡きジオン・ズム・ダイクンの理想の為に協力していた。その為には外宇宙開拓を目指すジャミトフと手を組むことは、都合が良かったの違いあるまい。
『詳細はそこに居る男に聞け。大文字のG、そう指定すれば比較的早く連絡が取れるはずだ』
「貴様もまたミッシング・ナンバーズか。良かろう、話を聞かせてもらうとしよう」
「では共に世界の改革を目指すとしましょうか。誰もがニュータイプとなり、誰もが夢を叶える可能性のある世界を目指して」
こうしてゴツイ男たちが手を組んだ。
世界を揺るがす黒幕三人による恐るべき同盟である。
●オービタル・リング
それからの三年間、議論はさほど進まなくなった。
利益を誘導し、攻守に論者を配分してきた男が死んだのだから仕方あるまい。こんな時に『あの男が生きていればなあ』と口にする者もいたとか。
『だから新しい太陽路は冬季に合わせるべきなのだ!』
『馬鹿をいうな。その冬季とは何処に合わせてのものだ?』
目下の所、最大の議題は太陽路を増やすかどうかだった。
航路を定めないと好き勝手に移動するのは危険だし、なによりエネルギー補充が簡単だ。しかし今の太陽路は火星・木星双方に最適解ではあったが、中途半端であり、火星派・木星派……さらには外宇宙開拓の原理主義派で明確な差があった。
『どちらもお静かに。太陽路の増設自体は悪くない案かもしれません。ですが、その防衛に少なくともルナ2の移動くらいは必須でしょう』
『良いじゃないか! いまさら地球圏防衛もないだろう! 月の首都圏化で十分だ!』
『なんだと? 首都圏化するならば火星だろう!』
この様に百家争鳴で結論が出ず、じゃあ両方と言い出せば予算が足りないのは明白である。
更に首都圏構想がぶつかり合っており、現在の中心である月のロンデニオンか、それとも未来を見据えて火星にしておくべきかの議論が混在していくのだ。
「ジャミトフ一人が死んだ影響がここまで出るとはな」
「仕方ありません。双方に明確な順番と、予算を裏で回していたのは他ならぬ彼ですから」
新たな大統領に選出されたローナン・マーセナスは、髪の毛を気にする日々が増えた。
実質的TOPの評議長として彼を支えるゴップも、そろそろ政界を引退する時分であり、本当に髪の毛が残ってくれるのか心配な日々である。
だが、そんな日々も終わりを告げた。
世界が再び、大きく動き出したのである!
「大変です! ソーラーシステム2が!」
「なんだと? 戦略兵器の開発は予算の都合で止まっていただろう」
「いや……。待ってください。本来の使い道ではなく、今の応用の方では?」
急報があったのは、火星圏を中心にソーラーシステム2が起動したとの事だ。
太陽路の予定地域にもそれらが急速展開されたとなれば、何を目指しているかは一目瞭然だ。事態が動き出したと言っても差し支えあるまい。
『総裁、火星のシロッコから入電です。間もなくグリプス2が起動すると』
『こちらもシンヴァツを立ち上げろ! 真太陽航路、オービタル・リングが目覚める時だ!』
コロニーレーザーにも似た太陽電池とマイクロウェーブ機構が稼働を始める。
火星と木星に量産化されたミラーが立ち並び、そこへ向けて地球圏から送られた太陽光線が集められていく。
結婚記念日をカモフラージュに使ったため……ドゥガチが最愛の妻に向けて送った、宇宙規模の結婚指輪だと話題になったシロモノである。
「馬鹿な。こんな巨大建築物が、それも複数。今まで発見されていなかっただと?」
「い、いえ。予定地域や計画そのものはありました。……しかし、まさかこんな規模で実現させるなど、予算的にも不可能です!」
それはありえない出来事だった。
確かにソーラーシステム2は、初代に比べて格段に安価だ。大型ミラーを折りたたんでいたのに対し、シート型で簡単に製造も設置もできる。
だがしかし、まさかこれほどの規模とは思いもしなかった。
そもそも、その予算も素材も、どこから用意したというのだろうか?
「まさか、これも君の仕業なのか、ジャミトフ?」
「落ち着いてください大統領。混乱していては彼が用意した罠に陥るでしょう。おそらく……これもまた前段階に過ぎません」
懸案事項が連続して解決し、髪の失敗から胃腸の心配に変化したローナン。
それに対しゴップの方は、もう少し冷静だった。
そもそも……。これでは今の問題を片つけただけだ。
新しい太陽路の利権やら、その維持費、あるいは突如現れたコロニーレーザーもどきが安全なのかを確かめるのも重要だろう。……つまり、今の混乱はあえて用意されたものだと思う他はない。
『諸君、お変わりなければ幸いだ。今から私が遺している遺産とその配分権を発表する』
「げえ! 妖怪! 血迷ったか!」
「やはりジャミトフ!?」
電波ジャックによって世界全土に発表されたのは、どうみても悪の皇帝。
そしてその玉座にしか見えない、一つの巨大な建物だった。もしアレが攻撃衛星であれば、死の星を量産しかねないとでも思うほどの禍々しさである。
『これは問題案件のシュレッダーだと思って欲しい。中身はただの溶鉱炉と加工所なのだがね』
「そうか……。あの施設でミラーを量産……」
「だとすると相当なものですよ。もしや、直接放り込めるのでは?」
宇宙に資源衛星は沢山ある、なのに何故、地球に侵攻すると鉱山地帯を抑えるのか?
その事に疑問を抱いたことはないだろうか。その答えは、資源衛星に鉱脈など存在しないという事だ。
重力と造山活動により、地球には鉱脈というものが存在するが衛星にはない。
地球と違って満遍なく偏在しているので、手間がとても大きいのだ。
だからこそ、宇宙移民の鉱山労働者は大変なのだし、その需要が絶えない。
『このシュレッダーにデブリや衛星の欠片を放り込めば、今までよりも効率的に採集。そして簡単な加工であれば可能だと思ってもらいたい。そして遺産の配分とは、コレを利用するルールのことである』
続いて表示されたのは、この大型溶鉱炉を建設した時の予算などの資料だ。
地球圏の予算を横流しなどしておらず、独自採算、そしてドゥガチやマーサ……おそらくはメラニーやサイアム達も協力しているだろう事が伺える。
『出資者どもや、そのメンテナンス費用は忘れていい。残りの利益配分と運用権利だが……ルールに基づいて戦った勝利者に配分するとしよう!』
様々な利益配分や修繕、アップデート費用が掛かるのは当然だ。
だがしかし、そんな物に興味はないとジャミトフのホログラムは首を振った。
そしてこの巨大な、そして最新型の溶鉱炉。
それを積極的に利用できるのであれば、デブリを掃除する業者や鉱山労働者はかなり楽になる。それら企業だけではない、ソーラーシステム2を量産したあの生産量があれば、大規模実験がしたい研究者にも朗報だった。
『各分野における勝負の方法は後日、大会委員会に参照すると良い。だが、かつて時代を動かすロボットを冠して、私はこう呼ぼう』
幾つかのルールによって優勝すると、その利益や運用方法に口出せるようになる。
金だけを求めれば利幅は大きくなるし、利幅を狭めれば溶鉱炉や内部の工場の利用権、あるいは溶鉱炉の位置すら提案できるようになっていた。
もしこの溶鉱炉……。
ジャミトフのシュレッダーと呼ばれる施設を自分のコロニーの近くに置ければ、その利用権を手に入れられば、どれほどの利益と理想が叶えられるか判らなかった。
人々は電波ジャックに対する不満など忘れ、喉を鳴らしてその発表を待ち続ける。
『かつて世界を開拓するスーパーロボットをガンダムだとワイアット卿は言った。すなわち、ガンダム・ファイトによって君たちの望みを叶えると良い!』
リストの中には料理大会やスポーツ大会など穏健な物もある。
だがモビルスーツによる一騎討ちや集団戦、あるいは辺境部における戦争行為すら双方の相談の末であれば構わないと平然と記載してあった。
これに合わせて融合炉を持たないマイクロ・ウェーブ受信型の15m以下、通常の18mサイズ、大型の重量級などの企画が発表されたという。
戦争を止めた男が戦争を許容する。
その矛盾に首を傾げる者は少なくなかったが、戦争もまた技術を進歩させ、不意討ちにたいする警戒心を持たせるに必要な物だ。
『エラン・ヴィタール。それこそが我らの哲学の図書館において、たった一つの共有財産である』
その言葉と共に、ジャミトフは悪の皇帝が如き装束に指先を掛ける。
取り払えば一瞬にして服装が変わるのだが、そこはホログラムなので違和感がない。
『全ては、我々の大いなる炎のために! ガンダム・ファイト……レディーGo!!』
四年に一度開催されるが、一年間を戦い抜く長期戦で各分野の優勝者が発表されるので、実質的には五年に一度。
だが止まっていた
その火種は大いなる炎と呼ばれるべき、志の炎である!
という訳で、これにて完結です。
最後までありがとうございました。
後はメカニカル・ガイドを付け加えるかどうかの差になります。
最初はジャミトフの若いころの話にしようとしたのですが……。
どう考えても転生者ハーレム物になるので止めておきました。
若い転生者が自分勝手に生きようとしたら女漁りになるし、連邦軍の内部事情とか宇宙移民はお寒いので、愛人願望者を見つけるのは簡単そうですので。
まあどこかのスーダラ司令官の真似をしたくなったのを、軌道修正したから仕方ないですね。
●真太陽航路、オービタル・リング
本来の意味は、複数の軌道エレベーターを繋いだものです。
宇宙で色々済ませたり、軌道エレベーター経由で移動できたりとか。
この世界では、火星圏・木星圏にまで続く、ソーラーシステム2の列になります。ドゥガチさんが奥さんとの結婚記念日にやったので、巨大な指輪とも称されたそうな。
●ジャミトフのシュレッダーと、ビルド・ダイバーで出てくるアレ的な
木星帝国でやっていた、大型機械・大炉心・大型スパンでの計画。
それらを参考にした、超大型溶鉱炉。もちろん太陽路で使用するのが最も効率が良く、衛星の欠片やデブリを放り込むだけで、各種インゴットだの簡単な工業製品ができあがる。
●モビルスーツの企画
グレミー・トトが慣性制御システムの開発に難航し、気晴らしで作り上げた小型マシーン。
それが今までの常識を覆した。何しろ太陽路での運用を前提として、融合炉無しで稼働する10m~15m大のマシンである。
推進剤などは依然として必要な物の、ザクと同じ戦闘力でよければ10m級、15mでいいならジムすら上回ると大変。
これを元に規格は三分割された。
小型マシーン部門、通常サイズ、そしてサイズ非限定の大型マシン部門である。
●ガンダム・ファイト
宇宙世紀にできるわけないだろう?
そんな常識を覆すべく、自分もパイロットや指揮官で無双したかったジャミトフが動いた。
「このジャミトフが好きなのは。誰もが不可能という事に平然とGoサインを出すことだ!」
死の間際とあってあらゆる自重を投げ捨て、戦争が起きるなら勝手に辺境でやってろ。
これからはガンダム・ファイトの時代だと最後まで好き勝手をやったという。
なお、本家のガンダム・ファイトと違って、料理大会やスポーツでの優勝者・チームにもお金や口出し権が手に入る。
初代の運用はマスター・イマガワというコードネームの人間が取り仕切ったそうな。
カラス先生か、在野に降ったリチャード・ハイマンだと思われる。