〜とあるマンション・一室〜
コンコンッ
『
気持ちよく眠っていた俺の耳にある少女の声が入る
コンコンッ
『おはようございます、起きて、ますか?』
「......あぁ。起きてるよ。」
『そうですか。朝食の準備が出来てるので来てくださいね』
ドアの向こうにいる少女はそれだけ言って離れていく
「...くぁぁ」ガチャッ
欠伸を1つしてから俺は寝室の扉を開く
「おはようございます。飲み物は何にしますか?」
灰色のエプロンをした少女【
「んっ、コーヒー頼むわ。ブラックでな」
「分かりました。少しだけ...待ってください」
そう言って少女が再度キッチンへ向かう
「・・・」
「どうぞ。」
朝食のパンとコーヒー。さらに自分の分の朝食とホットミルクを
持って少女が俺の向かい側に座る
「んじゃま」
「「いただきます。」」
朝食は目玉焼きに刻んだキャベツ、
それとご飯にわかめのお味噌汁と俺はコーヒーで
彼女はホットミルクだ
「......」
「......」ジー
俺が目玉焼きを口に含むと沙耶香が俺を見つめる
「......美味いよ。ありがとう」
これは俺の料理への感想待ちで毎朝繰り返されている
「そ、そうですか。よ、良かった//」
「そんなに毎朝俺に聞かなくたって大丈夫だぞ?
沙耶香の料理は日々着実に上手くなってるからな。」
「そ、そんなことは......私なんてまだまだ見習いで...」
「...まったく。いいんだよ。俺が気に入ってるんだからな」
手を伸ばして頭を優しく撫でてやる
「そ、そう、ですか。ありがとうございます//」
「おう。」
「と、ところで零也さん。今日はどうするのですか?」
「ん?そうだなぁ沙耶香はどうするんだ?」
「私は始業式には出るつもりでした。」
「そうか。なら俺も出るだけ出とくかなぁ
去年は結構出席ヤバかったし。」
「そうですね、零也さんも出ておいた方がいいですよ?」
ちょっとからかう様に沙耶香が微笑む。
「去年は沙耶香に助けられたよ。必要な単位を計算しておいてくれたから
結構気楽に過ごせたわ。ありがとうな」
「い、いえ、そんな...」
「そうは言ってもなぁ...今晩あたり寿司でも食いに行くか?
俺の進級出来たお礼に奢るぞ?」
「いえ大丈夫です。私は零也さんに日々お世話になってるから
お返しをしているだけ。だから気にしないでください」
「そう断ってくれるなって。俺が沙耶香にお礼をしたいから
行こうって行ってるんだ。沙耶香は気にしなくていいんだぞ?」
「で、ですが......」
「それでも断るならしょうがないけどよ...」
「う、う〜!わ、分かりました。ごちそうになります//」
俺の言葉に遂に折れ、沙耶香は了承した。
「そうか。それじゃあ本島の方に行こうか。予約しておくよ。」
「は、はい!」パァァァ
沙耶香はあまり感情がないとよく周りに言われるが
そうじゃない。嬉しいことがあれば微笑むし照れて顔を赤くしたりもする
ただ単に表情の幅が他の人に比べて狭いだけだ。
「それじゃあ俺は着替えてくるよ。ご馳走様。」
「はいッ。〜♪〜♪」
俺の食べ終えた皿と自分の皿を持って沙耶香はキッチンへ向かう。
その足取りは心做しか弾んでいる
タグにもありますがこちらで出ている
【糸見沙耶香】は【刀使ノ巫女】の糸見沙耶香がモデル
になっています。