緋弾のアリア~裏の明智~   作:魂魄木綿季

1 / 15
『プロローグ』

〜とあるマンション・一室〜

 

 

 

コンコンッ

零也(れいや)さん、朝です。起きてください』

気持ちよく眠っていた俺の耳にある少女の声が入る

 

 

コンコンッ

『おはようございます、起きて、ますか?』

 

 

「......あぁ。起きてるよ。」

 

 

『そうですか。朝食の準備が出来てるので来てくださいね』

ドアの向こうにいる少女はそれだけ言って離れていく

 

「...くぁぁ」ガチャッ

欠伸を1つしてから俺は寝室の扉を開く

 

 

 

「おはようございます。飲み物は何にしますか?」

灰色のエプロンをした少女【糸見沙耶香(いとみ さやか)】が俺に気付き、振り返る

 

 

「んっ、コーヒー頼むわ。ブラックでな」

 

 

「分かりました。少しだけ...待ってください」

そう言って少女が再度キッチンへ向かう

 

「・・・」

 

 

「どうぞ。」

朝食のパンとコーヒー。さらに自分の分の朝食とホットミルクを

持って少女が俺の向かい側に座る

 

 

「んじゃま」

 

 

「「いただきます。」」

朝食は目玉焼きに刻んだキャベツ、

それとご飯にわかめのお味噌汁と俺はコーヒーで

彼女はホットミルクだ

 

 

「......」

 

 

「......」ジー

俺が目玉焼きを口に含むと沙耶香が俺を見つめる

 

 

「......美味いよ。ありがとう」

これは俺の料理への感想待ちで毎朝繰り返されている

 

 

「そ、そうですか。よ、良かった//」

 

 

「そんなに毎朝俺に聞かなくたって大丈夫だぞ?

沙耶香の料理は日々着実に上手くなってるからな。」

 

 

「そ、そんなことは......私なんてまだまだ見習いで...」

 

 

「...まったく。いいんだよ。俺が気に入ってるんだからな」

手を伸ばして頭を優しく撫でてやる

 

 

「そ、そう、ですか。ありがとうございます//」

 

 

「おう。」

 

 

「と、ところで零也さん。今日はどうするのですか?」

 

 

「ん?そうだなぁ沙耶香はどうするんだ?」

 

 

「私は始業式には出るつもりでした。」

 

 

「そうか。なら俺も出るだけ出とくかなぁ

去年は結構出席ヤバかったし。」

 

 

「そうですね、零也さんも出ておいた方がいいですよ?」

ちょっとからかう様に沙耶香が微笑む。

 

 

「去年は沙耶香に助けられたよ。必要な単位を計算しておいてくれたから

結構気楽に過ごせたわ。ありがとうな」

 

 

「い、いえ、そんな...」

 

 

「そうは言ってもなぁ...今晩あたり寿司でも食いに行くか?

俺の進級出来たお礼に奢るぞ?」

 

 

「いえ大丈夫です。私は零也さんに日々お世話になってるから

お返しをしているだけ。だから気にしないでください」

 

 

「そう断ってくれるなって。俺が沙耶香にお礼をしたいから

行こうって行ってるんだ。沙耶香は気にしなくていいんだぞ?」

 

 

「で、ですが......」

 

 

「それでも断るならしょうがないけどよ...」

 

 

「う、う〜!わ、分かりました。ごちそうになります//」

俺の言葉に遂に折れ、沙耶香は了承した。

 

 

「そうか。それじゃあ本島の方に行こうか。予約しておくよ。」

 

 

「は、はい!」パァァァ

沙耶香はあまり感情がないとよく周りに言われるが

そうじゃない。嬉しいことがあれば微笑むし照れて顔を赤くしたりもする

ただ単に表情の幅が他の人に比べて狭いだけだ。

 

 

「それじゃあ俺は着替えてくるよ。ご馳走様。」

 

 

「はいッ。〜♪〜♪」

俺の食べ終えた皿と自分の皿を持って沙耶香はキッチンへ向かう。

その足取りは心做しか弾んでいる




タグにもありますがこちらで出ている
【糸見沙耶香】は【刀使ノ巫女】の糸見沙耶香がモデル
になっています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。