零也に沙耶香、それに誰なんでしょうね?(すっとぼけ)
それと今回の13話を投稿すると同時に
番外編①のタイトルを変更しました。
旧 “番外編①”
新 “番外編① 『赤と金の少女』”
って感じです。
〜翌日 とあるショッピングモール〜
「・・・はぁ〜〜〜〜」
俺、明智零也は大きなため息を吐いた。その理由は単純で
昨晩俺を襲った少女を“一時的”に俺の部屋で生活させる事になったからだ
『ご、ごめんなさい零也さん』
俺が座ったベンチで耳に当てた携帯の電話口から
ため息に対して疲れた声で【
「いや、簪のせいじゃないから気にするな。......はぁ〜」
と言いつつも俺の口からは今日何度目かも分からないため息が出る
「・・・」
昨晩、俺を襲った少女の写真を電話先の少女、簪に戸籍登録情報等を
調べてもらったのだがまさかの日本国内にはデータが存在せず
また、あの少女の現れ方も特殊であり、簪がここ数日間の
街灯カメラのデータを確認した結果、“何も無い空間から突然現れた”
としか思えない状態との事だった。
「他国のアーカイブにもデータがなかったんだよな?」
『うん。もしかしたらと思って死人のデータバンクも調べたけど
該当する子はもちろん、似ている子も一切いなかった。』
「全てが“不明”って事か...」
意識を電話口から目の前の店へと視線を向ける。
そこは女性洋服店で中では沙耶香と件の少女が服を選んでいる
『うん。更識で調べられなかったから
多分、他でも一切情報は出てこないと思う。』
少し虚しそうに簪が答える。
恐らく俺の信頼に答えられなかったことによるものだろう
「気にしなくていいんだぞ?」
俺は別に彼女を信用していない訳では無い。
むしろ100%の信頼をおいている。彼女が所属する更識家は
他国で言う所のCIAなどとタメを張れるほどの情報網を
持っており、その情報のおかげで明智は存在しているのだから。
『お姉ちゃんも少し調べてくれてるからまた連絡するね。』
「...そうか。っと戻ってきたな。また何か分かったら教えてくれ」
了解。という簪の声を聞いてから通話を終わらせてポケットへ入れる
「お待たせしました零也さん。」
沙耶香が手元から俺のブラックカードを手渡す
「ありがとねお兄ちゃん♪」
隣の少女は紙袋を持ちながらニコニコと笑う
なんらかの思い入れがあるらしくこの少女は俺の事をずっと
“お兄ちゃん”と呼んでいる。一応妹がいる身なのだが
呼び方1つで印象が違うから呼び方とは不思議なものだ。
「......守りたい。この笑顔」
自然と口から言葉が出ていた
「・・・どうしたの?」
少女が無邪気に首を傾げる
「いや、なんでもない。次はどうする?」
「衣服は買えましたし残りは日用品と下着、それと寝具関係ですかね」
俺の問いに沙耶香がメモ帳を見ながら答える
「そうだな。だけど先に飯にするか?時間もいい時間だし。」
俺は腕に巻いた時計を見ると時間は11:22を指していた
「そうですね。何か食べたいものはありますか?・・・甘い物以外で。」
俺の言葉を聞き沙耶香が少女へと聞く。
“甘い物以外”と言ったのは今朝沙耶香が朝食を用意した際に
『甘い物が食べたい』
と言い出し、沙耶香を無言で怒らせたのが原因だ
「むぅ。」
「そうむくれるなよ。」
ため息に続いて苦笑いまで出た俺は仕方なく、
2人をフードコートへ案内したのだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
〜夜 零也のマンション〜
「戸籍の偽造登録、ですか?」
「あぁ。アイツのデータをこっちで作って明智の人間として使う。」
沙耶香からの問に俺は風呂場へ指を向けながら答える
「でもいいんですか?零也さん、彼女は一応襲撃者ですよ?
そんな人物を明智で匿うだなんて......」
「大丈夫じゃないか?昨晩俺が襲撃された事は沙耶香を入れて3人しか
知らないし。今日1日見てた範囲では敵意も悪意も感じなかったからな」
「で、ですが......」
俺を見る沙耶香の目が不安で大きく揺れる
「大丈夫だよ。そう簡単には死なないからな。
まぁ、昨日は上手いこと隙をつかれたけど......次はない。
だから、大丈夫だ。命を狙われんのは慣れてる。」
手を伸ばし、沙耶香の頭を優しく撫でる
「んっ、零也さん。」
「それにもともと沙耶香にもアイツの監視は手伝ってもらう気だ。
俺が何かを見逃した時にはお前がそこを注意してくれ。」
「はい。お任せ下さい。絶対に、もう零也さんに怪我はさせません」
そこまで言うと沙耶香は体を倒し、俺の方へ頭を乗せる
「...どうした?今日は随分と甘えん坊だな。」
「たまにはこういう日だってありますよ...」
「まぁ、それもそうか。」
再度手を移動させ、沙耶香を撫でてやる。
「戸籍登録はアドシアードのタイミングに被せて済ませる。
アドシアードが終わった後に武偵校の1年生として編入させるつもりだ」
「そうですね。そのタイミングなら学校側も書類仕事が多いですし
少しくらいデータを改ざんしても問題ないかと思います。」
「そうだな。問題はアイツが学校に行きたがるか、だな。」
「そこは問題ないと思います。彼女も家に缶詰では暇でしょうから」
「まぁ、それもそうか。」
沙耶香と2人して笑い合う。何気ない日常の一幕だ
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「どうしてこうなった?」
今日一日で何度目かも分からないため息を吐く。
「可愛い〜♪」
俺の視線の先では赤毛の少女改め、【
金の髪を持つ“少女”を抱きしめている。
「ちょ、ちょっと、は、離してくださいぃぃ...////」
ハイテンションな芽亜、改めてメアに対して抱きしめられた少女は
恥ずかしいらしく顔が赤い。ちなみに普段こういう状況を収めてくれる
沙耶香は現在入浴中だ。
「まぁ、呼べば100%風呂からそのまま出てくるけどな。」
脳裏に風呂上がりの沙耶香が全裸のままの姿でここに来て
メアと少女を引き剥がすその光景が容易に浮かぶ。
と、いかんいかん。煩悩退散煩悩退散心頭滅却すれば火もまた涼し
「え、えっと、【明智零也】さん。ですよね。」
メアの拘束から逃れた少女が俺の元へトテトテと歩いてくる
「ん、あぁ。そうだ。君は?」
流石に見るから年が低そうな子供に“お前呼び”は
後々少女自身への教育的な影響が出るので控えめに対応をする。
「は、はい。フェイト、【フェイト・テスタロッサ】です。
じゅ、11才です。よ、よろしくお願いします。」
引っ込み思案な性格なのかそれとも人に慣れていないのか
彼女の言葉は少しづつ小さくなる。
「ん、それで?単刀直入、あぁハッキリ聞くけどなんで俺の家に?
というかさっきのはどういう意味?」
正確にはマンションだが。と付け加える。
この少女は先程、沙耶香が風呂に入ると同時にインターホンを鳴らし
俺達の部屋に来たのだ。しかも、
『か、かか、家族にしてもらいに来ました!』
ドアを開けた俺の顔を見ると同時に少女は勇気を振り絞ったのか
若干涙目になりながら俺へそう言い放ったのだ。
『・・・は?』
とりあえず外に立たせるのも悪いので招き入れた訳だが。
「フェイトって言うんだ!可愛いなぁ〜♪」
再度、メアが目の前の少女、フェイトに抱きつく
「ひゃぅあ!?は、離してくださいぃぃ////」
あぁ、これは人にというかスキンシップに慣れてないだけだな。
「...メア。俺は今この子とマジメな話をしてるんだ。
少しの間でいいから離れててくれないか?」
ため息混じりに言う
「むぅ。分かったよ〜」
不満そうな顔をしながらメアは寝室へと向かう。
欠伸をしながら入っていくのを見るに眠気もピークだったのだろう。
「......」
壁にかけてある時計を見る。時刻は20:40を回ったところ。
メアは随分と健康的な生活をしているようだな。
「あ、あの...」
メアと会話をした直後に時間を確認して視線を向けなかったせいか
少女、フェイトは不安そうな声を俺にかける
「あぁ。すまないな。話を聞きたいところだけど眠気は大丈夫か?」
「は、はい!まだ大丈夫、です。」
俺の問いに肩をビクッと動かしながらも答える。
「そうか。コーヒー淹れるけど飲む......わけないか。
ホットミルクにするか、少しだけ待っててくれ」
ソファーから立ち上がり、少女へと視線を向けてからキッチンへ向かう
「は、はい!」
反応の一つ一つがオーバーだな
今は無理だけど後々イジったら面白そうだ。
その後、少女と話し合った結果。
見事に少女、フェイトもメアと同じで明智で
引き取る事に決まったのだった。
ちなみにフェイトが俺の家に来た理由としては
フランスに戻った理子と出会い、理子に伝えられるまま
向かった先がこのマンションだったらしい。
とまぁ、そんな訳で1人どころか2人家族が増えました。
この2人は書き初めの本当に初めから出したい2人だったんです!
まぁ、零也には苦労をかけることになるかと思いますけど(笑)
ま、なんとかなるよね!
零也「ふざけんな!」
知ーらない(そっぽ向き)
番外編はあと1話書くか悩んでいる感じですね。
まぁネタが思いつかなければそのままデュランダル編に入ります。