毎度ながら読者の皆さんに感謝です。
これからもこの作品をよろしくお願いします!
「くそッ……!真菰ちゃん………ッ!胡蝶さん……ッ」
『花柱』胡蝶カナエと真菰が上弦の鬼と交戦中との報せを受け、紫電は闇夜を斬り裂く稲妻の如き速度で森を疾走していた。
共に任務をこなしていたしのぶすら置いて、ただ只管に滑空する鴉を追いかけて駆ける、駆ける、駆ける。
十二鬼月────その上弦の鬼。
鬼殺隊が百年以上もその頸を斬ることができなかった埒外の化物達。歴代の『柱』を葬り去ってきたのは上弦の鬼だ。
一度たりとも欠けたことの無い上弦の月に対抗するには、柱の実力を持つ剣士が三人は必要だと言われている。
もし紫電が間に合えば、『鳴柱』、『花柱』、そして鬼殺隊屈指の水の呼吸の使い手の真菰、三人で相手をすることができ、勝利への道を切り拓くことができるかもしれない。
故に紫電は全身全霊を持って疾走する。
鴉の報せによると、真菰達が戦闘を行っている場所に一番近い柱が紫電。次いで『水柱』冨岡義勇。紫電は夜明けまでには間に合うだろうが、義勇は限り限り、希望的観測でも間に合わないだろう。
カナエを、真菰を、二人を救えるのは紫電しかいない。
二人を救うのは、自分でなければいけない。
(奪わせない。絶対に俺が守る────!)
いつも一番近くで支えてくれた真菰。
内心、実の姉のように慕っていたカナエ。
今の紫電が在るのは、二人のおかげだ。
その大切な人達の命が、奪われようとしている。
いつだってそうだ。大切なものは鬼に奪われ、蹂躙され、幸せは指の間からすり抜けていってしまう。
今は亡き両親、姉のように────。
(
失う痛みを知っているからこそ、もう二度とあんな思いをするのは御免だ。
さらに速度を上げて、紫電は夜の闇の中を力の限り駆け抜ける。
きっと助ける。そう、強く心に誓いながら────────。
###
『血鬼術・散り蓮華』
童磨が金色の鉄扇を振るうと、数多なる氷の花弁が吹雪となって真菰とカナエへと吹き荒ぶ。通り一帯を覆うほどの氷の刃は、触れたものを凍てつかせ、バラバラに斬り裂いていく。逃げ道は無い。ならば真正面から受けて立つのみ。
花の呼吸 弐ノ型『御影梅』
水の呼吸 陸ノ型『捻れ渦』
カナエは自身を覆うようにして斬撃を放ち、真菰は自身を中心に斬撃の渦を発生させ、殺到する氷の刃を捌ききる。
「やるね!」
口角を釣り上げた童磨は再び鉄扇を薙いだ。
『血鬼術・蓮葉氷』
生み出された氷造の蓮は底なしの冷気を放っており、蓮が触れた地面や壁は瞬時に凍てつきバラバラに崩れて原型を保つことができなくる。
先程の技もそうだが、この童磨という鬼は冷気と氷を扱う血鬼術。触れてしまえば最後、全身が凍り付き生命の危機に晒されるであろう。加えてあの冷気、一度息を吸えば肺が壊死しかねない。つまり、剣士が鬼と渡り合うための呼吸が封じられるということだ。
童磨の生み出した氷の近くで呼吸をしてはいけない。カナエも真菰も直感でそう悟った。そしてその直感は後に実を結ぶ。
水の呼吸 参ノ型『流流舞い』
通常、水の呼吸は変幻自在の剣技と歩法でどんな相手でも満遍なく戦える呼吸だが、真菰は非力さ故に唯一の武器である機動力に全てを注ぎ、水の呼吸の長所を捨ててまで疾さに拘った。結果、歴代の水の呼吸使いの中でも最速の剣士と成ったのだ。
水の呼吸において最も個性の出やすい参ノ型。真菰のそれはもはや水の呼吸の域を逸脱した速度で放たれる。
高速で踊り狂う水刃の乱舞が迫り来る蓮を打ち砕き、片っ端から粉砕していく。氷が破壊され霧散するその刹那、月明かりの銀光を反射して輝く氷の粒の中をカナエが疾走する。
「すごいねえ君たち。冷気を吸わないんだ」
その冷気を吸わなければ、肺が壊死することは無い。分かっていても、限り限りの戦闘の中でやってのけるのは容易では無い。しかしどうだ、目の前の可愛い女の子二人はそれを平然とやってのける。並大抵の隊士にできることでは無い。
満足気に頷き、
『血鬼術・蔓蓮華』
蓮から伸びた蔓が接近するカナエを妨害する。氷でありながら鞭のようにしなる蔓が行く手を阻み、カナエの足が止まる。やむを得ず襲い来る蔓の群れを斬撃で斬り伏せて真菰へと前進を繋ぐ。
カナエが蔓を全て撃ち落としたのを確認した真菰は、更に速度を上げてカナエの横を駆け抜ける。
「真菰ちゃんは疾いんだねえ。今まで見た剣士の中でも指三本には入るよ」
「減らず口を────ッ!」
新たに現れる氷の刃を斬り捌きながら駆ける。捌き損ねた氷刃が身体を掠め血霞が巻き上がるが、お構い無しに童磨までの間合いを縮めるべく疾走。カナエもそれに追従して童磨へと迫る。
水の呼吸 肆ノ型『打ち潮』
横方向への強撃の一閃を鉄扇で弾き返す。体勢が崩れた真菰へと追撃の一撃を叩き込もうと踏み込むも、真菰の頭上を飛び越え上空から刀を振るうカナエの姿を見遣り、標的を変更。
花の呼吸 伍ノ型『仇の芍薬』
『血鬼術・枯園垂り』
芍薬の花の如き斬撃が九度振るわれるも、その全てを冷気を纏った対の鉄扇の連撃で弾き返される。
その身を宙に晒したカナエに鉄扇が迫るも、寸でのところで真菰の日輪刀が合間に入り扇の軌道をずらした。
咄嗟に飛び退く二人に、童磨は朗らかな笑みを向けるのみ。
「いい連携だね。けど、俺の頸を斬ることはできそうにないなあ」
言うや、右手の扇をカナエへ、左手の扇を真菰へと向ける。
「カナエちゃんは強いけど、突出したものが無いから組みしやすい。真菰ちゃんは疾いけど、それだけだよね」
小馬鹿にするように笑う童磨に、しかし反論することができない。
今まで倒してきた鬼とは一線を駕す強さを誇る童磨。単純な戦闘能力が桁違いだし、何よりも呼吸を封じる氷と冷気の血鬼術。迂闊に近づけない上に、長時間刀の間合いに童磨を入れることが不可能。身体ごと凍りついてしまうからだ。
現に童磨の周辺の気温は一気に下がり、氷結地獄と言うに相応しい凍てつく空間。荒ぶ寒波が突き抜け、恐怖と寒気で身震いする。
改めて上弦の鬼との実力差を痛感し、己が血反吐を吐いて研鑽してきた剣技がその頸に届くことは無いと現実を突き付けられる。何とか戦いにはなっているものの、カナエと真菰は既に無数の傷を負っていて、極低温下での戦闘のため、体力の消耗も激しい。このまま戦闘を続ければ、先に力尽きるのはこちらだ。朝まで持たない。
「痛いだろう?寒いだろう?辛いだろう?安心して。今すぐにでも俺が救済してあげるから」
「お断りします」
「ちょっと黙ってて」
即座に拒否され涙目の童磨。感情の篭っていないその仕草に思う所は無い。
「うーん、もうちょっと遊んでたいけど、長引くと陽が昇ってしまうからなあ。心が痛むけど、どんどんいくからね」
不敵な笑みを浮かべた童磨が金色の鉄扇を勢い良く開き、より一層冷たい冷気を放つ。
『血鬼術・寒烈の白姫』
蓮の花より現れた二体の氷の巫女は冷気を纏っており、閉じた瞳で真菰とカナエを見遣ると、儚げに吐息を漏らした。吐き出した息は広範囲に及ぶ凍気となって二人に襲いかかる。
吹き荒ぶ猛吹雪、凍り付く大地、空気まで凍てつく絶対零度の絶望が、世界を無慈悲にも呑み込んだ────。
###
(呼吸が……!こいつ……強すぎる────ッ)
童磨に肉薄し、蒼の日輪刀を振るい続ける真菰は、憎たらしい笑みを浮かべる童磨を睥睨しながら内心で毒づく。
距離に関係なく高威力の氷を発生させる血鬼術は呼吸を封じ、身体を凍てつかせる。近接戦闘に持ち込んでも、鉄扇を用いた戦闘術によって尽く斬撃を去なされてしまう。更に恐るべきは童磨が未だ本気を見せていないこと。カナエと真菰が交互に技を繰り出し、互いを守り合いながら辛うじて今の拮抗した状況を作ってはいるものの、既に限界を迎えた身体は悲鳴を上げ始め、自慢の機動力にも陰りが出てくる。童磨の匙加減で戦況は絶望的なものになるだろう。
真菰が崩れれば、順にカナエも崩れる。
気丈に振る舞い、真菰を鼓舞し続けるカナエも限界が近い。
敗北の二文字が、二人の脳裏に過ぎる。
「敵わぬ相手と知りながら、それでも尚定められた運命に抗う愚かさ……無駄なことをやり抜く愚かさこそが、人間の素晴らしさだよ!俺は感動した!」
迫る薄桃色と蒼色の日輪刀を回転しながら捌き、弾き飛ばすと、涙で濡れた顔を扇で隠しながら、葛藤するかのように拳を握りしめ、天へと向けて吠える。
「君たちは俺が救済するに相応しい人間だ!さあ、俺と共に永遠の極楽へと昇り続けよう!」
愚か、救済────。
賞賛の面を引っ提げた侮辱が、逆にカナエと真菰の心に炎を灯す。
こんな巫山戯た野郎に、負けてたまるかと。
「真菰ちゃん……、きっと次が最後になると思う」
「そうですね……。次で、終わらせましょう」
互いに満身創痍。傷だらけで、身体の至る所が凍りついている。それでも戦ってこれたのは、彼女達の意志の強さがあっての奇跡の御業。それも恐らく、次で限界を迎える。
絶望的な実力差を前に二人が折れないのは、僅かながらでも勝機を見出しているから。
童磨は未だに本気を出さない。カナエと真菰など、取るに足らない弱者だと思っているからだ。その油断と慢心を突かない手は無い。
「うん、朝も近いしそろそろ幕引きといこうか」
『血鬼術・霧氷・睡蓮菩薩』
先に動いたのは童磨。現れた氷の菩薩。驚くべきはその巨体と大質量。天を衝くのではないかと見紛う程の上背に全てを押し潰さんばかりの重厚感。放つ冷気はこれまで童磨が繰り出した血鬼術の中でも群を抜いている。
ここに来て新たに現れた大技に絶望浮かべる二人に容赦なく童磨が鉄扇を振るうと、菩薩がその腕を振り下ろす。咄嗟に飛び退く真菰とカナエ。辛うじて回避に成功するが、菩薩が叩いた地面が砕ける衝撃波で吹き飛ばされ、壁を突き抜け、地面を数回跳ねた所でようやく停止。
血の塊を吐き出した真菰は、果敢にも菩薩に立ち向かうカナエの背中を朧気な視界で捉える。
「真菰ちゃん……逃げなさいッ!」
「────ッ」
カナエはそれだけ言うと、肺に冷気が入り込むことなどお構い無しに呼吸を深め、菩薩の肩に座り不敵な笑みを浮かべる童磨へと向かって疾走する。
「カナエ……さん!」
カナエは己の命を捨て、真菰を逃す為の時間稼ぎに徹することを決めたのだ。けれど真菰の足は意思に反して動かない。常中が途切れ、途端に身体が冷え切った真菰は白い息を吐き出しながら、顔をくしゃくしゃにして大粒の涙を零す。
もう、無理だ。どうやって勝てと言うのだ。呼吸は封じられ、磨き上げ鍛え上げた剣技と機動力は一切通用しない。技も全て出し切り、もう為す術が無い。
カナエは死に、自分も死ぬ。
奪われてしまう。鬼によって、全てが。
「あはは、カナエちゃんは頑張るねえ」
菩薩の猛攻が掻い潜りながら、文字通り血を吐きながら日輪刀を振るうカナエ。跳躍し、童磨の頸目掛けて一直線に跳ぶ────が。
「無駄だよ。ほんとに人間って愚かだなあ」
斬撃を僅かな動きで躱した童磨は笑顔で鉄扇を振るい、カナエの左腕を斬り落とした。
(そ──んな………ッ!)
吹き飛ぶ左腕が鮮血を撒き散らし、虚空に紅い破線を描く。
続けて叩き込まれる鉄扇の連続斬撃がカナエの胸を斬り裂き、腹を穿ち、首元に迫った斬撃は右手一本で握った日輪刀で受け止めるも、威力を殺し切れずに地面に叩きつけられる。
「カナエさんッッッッ!!!」
致命傷を負ったカナエを見て怒りで震える真菰。強引に呼吸を繰り返し、何とか立ち上がる。
「カナエちゃんはもう死ぬだろうねえ。中途半端に斬ったから苦しいでしょう?今、楽にしてあげるからね」
菩薩から飛び降りた童磨は、やはり無機質な笑みを浮かべながらゆっくりとカナエに歩み寄る。
その様子を、易々と見ていられる真菰では無い。
「巫山戯るな……ッ!上弦の弐!カナエさんを喰いたいなら……私を殺してからにしろ…………ッッ!」
「えー、まだ戦うつもりなんだ……えー………」
死に体のカナエと満身創痍の真菰を見比べ、暫し思考を巡らせる童磨。やがて真菰に向き直ると、屈託のない笑顔を向けた。
「真菰ちゃんがその気なら、付き合ってあげるよ。救済すべき人間のお痛に付き合ってあげるのも教祖たる俺の役目だからね」
どうせ死ぬなら、最後まで足掻け。後悔の無いように、己の持てる力の全てを出し切れ。
────後悔、か。
(……鱗滝さん)
まず浮かび上がるのは、父と慕う鱗滝。
(紫電………、最期に、会いたかったなあ)
次いで、想い人の桑島紫電。この気持ちは伝えることが終ぞ出来なかった。
呼吸を深める。真菰が生涯を賭けて放つ、最強の一撃────。
水の呼吸 拾ノ型改『
通常、『生生流転』は複数回斬撃を入れる連撃の技。回転を重ねる毎に威力は増し、より強力な技となる。際限なく威力は上がるものの、回転という過程を踏まねばただの斬撃。しかしながら、然るべき手順を踏めば水の呼吸最高威力の技だ。
ただ、真菰の拾ノ型は違う。
元より変幻自在の歩法は捨て、機動力に全て費やしてきた。
生生流転の回転は、真菰にとっては致命的な隙となる。
ならば、必要最低限の回転で最高威力に至ればいい。
そうして完成させたのが、内包する力の全てを爆発的な推進力として、『一度の回転で』高威力を叩き出す新たな技。
変幻自在の歩法を捨て、疾さだけを追い求めた真菰にのみ扱える神速の一閃。
しかし、身体への負担が大きく、一度の戦闘で一度しか使う事の出来ない大技。これを繰り出せば継戦能力は皆無となる。
(関係ない!これで頸を斬れなかったら、どの道勝てっこないんだから────!)
天翔ける龍の如き斬撃を纏い、童磨までの距離を瞬時に消し飛ばしながら翔ける、翔ける、翔ける────。
闇夜を斬り裂きながら、水龍が一条の光となって翔ける。
それを真正面から迎え撃つ氷の菩薩の強烈な拳の一撃。
荒ぶる龍と菩薩の拳が衝突───────
────真菰の日輪刀は、根元からへし折れた。
「あはは、今のは惜しいね!疾くて綺麗で力強い、良い一撃だったよ」
童磨の後ろで砕け散る菩薩。拳から入った罅がその巨体へと広がり、爆散する。しかし、それだけ。
真菰の最強の一撃は、無情にも童磨の生み出した菩薩によってねじ伏せられたのだ。
「それじゃあお望み通り、真菰ちゃんから救済してあげるね」
「────!いや────ッ!」
童磨が鉄扇を振り上げる。
朧気な視界に映る、狂気のように美しい金色の鉄扇が、今まさに真菰の命を刈り取ろうと迫る。
死ぬ。真菰は今日ここで死ぬ。
そう思うと、涙が止まらなかった。
「泣かないでよ。もうすぐ君は救済され、俺と一緒に永遠を生きられるんだから」
まだ、やりたいことが沢山あった。言いたいことだって、沢山あった。
こんな時に脳裏を過ぎるのは、幸せだった日々の記憶たち。
『真菰ちゃん』
そういえば、最終選別の時もこうやって、命の危機に晒されたっけ。
あの時は紫電が助けてくれた。あの日からきっと自分は、紫電のことが好きになってしまったんだ。
ねえ、紫電。馬鹿らしいとは思うけど、またああやって、私とカナエさんを助けに来てくれるかな。
「────紫、電」
振り下ろされる鉄扇を眺めながら、来るべき死を迎え入れようと目を閉じ────紫の雷撃が、童磨と真菰の間に迸った。
「えぇ!?」
童磨の驚いた声と天に轟く雷鳴によって、真菰はゆっくりと目を開ける。
距離を取った童磨から真菰を庇うように立つのは、無造作に跳ねた黒髪に、漆黒の羽織に黄色の三角模様を散りばめた一人の剣士。その刀の刀身は紫。罅割れたかのような稲妻模様が無数に刻まれている。根元には『悪鬼滅殺』の文字。
「────紫電」
「ごめん。遅くなった」
『鳴柱』桑島紫電。
力が抜け、倒れ込む真菰を抱きとめると、ゆっくりと地面に座らせ、羽織を肩に掛けてやる。
「あっ……。取られちゃった」
奥の方で倒れ込むカナエは遅れてやってきたしのぶが抱き抱えて跳躍。紫電の背後へと移動する。
「し……の、ぶ………」
「姉さん!姉さんしっかりして!!!」
酷い有様のカナエを見て涙を流すしのぶ。
きっともう、カナエは──────。
「胡蝶しのぶ。
「うーん、『柱』かあ。うんうん、カナエちゃんと真菰ちゃんよりは強そうだね」
品定めするかのような不躾な視線に嫌悪感を抱きながら、紫電は日輪刀の切っ先を童磨へと向けた。
「君も救済してあげるからね」
「黙れよ。救済が必要なのはお前のイカれた脳みその中身だろ」
対峙する紫電と童磨の間を、一陣の風が吹き抜ける。
『血鬼術・散り蓮華』
雷の呼吸 肆ノ型『遠雷』
二人が日輪刀と鉄扇を振るったのは、全くの同時だった。
紫色の雷撃と絶対零度の氷の礫がぶつかり合い────。
上弦の弐との戦いは佳境を迎える。
紫電とカナエの絡みは今後どこかで書けたらいいなぁと思います。
追記
こんな絶体絶命の状況ですが、真菰ちゃんが紫電の羽織を着てることに一人で悶えています。
彼シャツならぬ彼羽織ですぅ!