「俺の本気を見せてやる」
目の前の蛇柱はそう言った。
「そもそも、蛇の呼吸だけ浮いていると思った事はないか?」
蛇柱はそう言う。確かにそう思った事がある。
「他の呼吸はみな命がない。基本の5つの呼吸に加えて派生の霞や恋まで
命あるものは有限で、命なき自然や現象や感情は無限だから。
と言葉が続く。
「では有限の物を無限にするにはどうしたら良いと思う?答えはとても簡単だ。
「良く似た幻の生き物の呼吸」
を使えば良い」
な…まさか…!
「
日輪刀を振るわれた。
俺の龍の呼吸は種類はあまりない。だが1つ1つが絶大な威力を誇る。その代わり、身体への負担は半端ではないが。その内の1つ。龍鱗は相手を
「龍の呼吸・弐ノ型。八方睨み」
まるで天龍寺の天井に描かれている龍が如く。全ての攻撃をまるで上から睨みつけているかのように、
…あぁ。全てわかるよ。相手が何をしようとしているのか、その結果どうなるかまで。…大半が変なポーズなのはそういう戦略だろうか?
そっちがその気ならこっちは遠慮なく攻め込むだけ。
さぁ。
さっさと決めて無惨の手助けにいかないとな。
龍の呼吸になった瞬間、明らかに強さが増した。こちらの攻撃を全て読まれているかのような…。
いや。事実そうなのだろう。
猗窩座(上弦の参)の羅針の様な呼吸なのだろう。俺も他の上弦の闘い方がだいたいわかってきた。
ならば問題ない。
そういう呼吸ならば問題ない。全て受けきって、受けきった上でひねり潰すのみ。
攻撃を読まれる?そんなモン読まれた以上の回復力で押し流せばいい。幸い治癒力と身体の頑丈さはこちらが上。よく似た呼吸を使われた事があるが、力と速度を上げて相手の目で追いきれない程、速く動きぶっ殺した。どこまでいっても単純な力とスピード。その単純過ぎる力は裏切らない。
さぁ、どこまでも泥臭い根比べとまいろうか。
「龍の呼吸・参ノ型。
竜巻がまるで上から下に巻き墜ちる様な錯覚を起こさせるほどの技。頭がバキバキに砕けかける。…だが治る方が速い。ポージング中は最強なのだ!!(気分的に)
お返しに俺も拳をつきだすが、
「蛇の呼吸・陸ノ型。
また蛇がとぐろを巻く姿を幻視する。
直後、巻き上がって帰ってくる
…さすがに自分の力を自分で喰らうと痛い。
っていうか、やっぱ蛇の呼吸も使えるんだな。
俺は頸を斬られながらそう思った。それでもポージングは忘れない。
やっぱり頸を斬っても死なないか。
俺はかなりヘトヘトだった。
あたりまえだ。
慣れない龍の呼吸を何度も何度も繰り返して使えば、そうなるのは自明の理。こちらはただ甘露寺を護る為だけに剣を振るっているのだから。
だが、そろそろ限界だな。
しっかし、コイツはマジもんのバケモノだ。鬼とはいえ、息一つ乱していない。変なポーズをとってばかりで余裕の表情だ。
…こちらは体力も底をついてきて、肩で息をしているというのに。
…次の一撃が最後になるだろうな。正直、この技だけは使いたくはなかったのだが。
「龍の呼吸。
この技は前にいる全ての命を奪い、1人となってしまう呼吸だ。故に孤龍。
さぁ猛烈に息を吸え。限界の限界。その上まで。
その呼吸が筋肉に。1つ1つの筋肉に伝えるんだ。余す事なく。
その力を集めて爆発させろッ!!!
「ハァッ!!!!!」
俺は気合の声をあげて目の前の鬼(ポージング中)に斬りかかった。
カッコよかったですかね…?
私も意味わかんなくなってきました。書いてる途中から。アレ?蟲は?花は?獣は?ってツッコミはナシで。蛇は水からの派生らしいですね!水からは花と蟲が派生したとの事。…水の呼吸の派生が好きなのかもしれないですね。私は。
こっからどーしよ…展開考える間に別の作品投稿しておきますね。
私の前作を読んだという人
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