漆番目の上弦   作:魔剣グラム

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今回で童磨戦決着となりますね。
…めちゃくちゃ短えな…。
しのぶさんみたいな形をした刀がなぜないのか。
簡単ですね。
たぶんめちゃくちゃ折れやすいんですよ。日本刀以上に。
ちなみにですが、お兄様(よりちゃんの)の使う剣は日本で言う七支刀によく似ていますね!
わかりやすく言うとカー○ィのメタナ○トの刀です。
これもコレでカッコいいので私は結構好きですね!


蟲と花の共闘

まずはカナヲが仕掛ける。私の疲れを見抜いているのか、そうじゃないのか。カナヲが鞘に収まったままの刀に手を掛ける。

 

「花の呼吸。桜花(おうか)・壱部咲き ゛(くる)(ざくら) ゛」

 

血桜が狂い咲く。そこだけまるで花弁(はなびら)が舞うが如く、血霞が飛散する。

壱部咲きは迅さの極み。刀を抜くが迅いが斬りかかり、頸を切り離す。

 

「凄い!速いね!!」

 

だが目の前の鬼にはそんなに意味がないのか、頸をわずかに掠めただけで終わる。そこで一撃で頸が斬れるとは思ってはいない。掠めただけで十分。

 

「花の呼吸。桜花(おうか)・参分咲き。゛山桜 ゛」

 

この技は山に桜がところどころに咲くが如く。

人の急所をピンポイントで5箇所。狙いながら最後には頸を斬る技だ。

人の急所は鬼の急所でもある。右手首、左肺、心臓、肝臓、そして頸を狙い撃つ。目の前の巨悪は頸が斬り離される幻を確かに感じとったらしい。

 

「血鬼術」

「花の呼吸。桜花・弐分咲き」

 

枯園垂(かれそのしづ)り」

「゛夜桜 ゛」

悪魔の少し本気になった氷の八連撃に対し、五連撃では圧倒的に数が足りない。呼吸の数を重ねる事としたらしい。

夜桜は一太刀が目くらましで、不可視(本命)の二太刀を見舞う。その剣技を重ねて使い、全ての攻撃をなんとか防ぐ。

 

「凄いね!2発はどうやって防いだのかな?わかんなかったよ!」

 

憎い仇は楽しそうだ。こっちは必死でどうにか互角を保っているというのに。

血鬼術で離れたカナヲが近くに来た。そのタイミングで私は口を開く。

 

「あいつをあそこに釘付けにする事ができる?」

私が聞くとカナヲは驚いた様だった。

「師範、…まさか?」

いいえ。死ぬつもりはないわ。そう言えたらどれだけ楽か。

私がニコリと微笑むと、悟ったようだった。

「花の呼吸。捌の型・囲薔薇(いばら)

これは「綺麗な花には棘がある」という言葉を再現する呼吸ね。

相手を中心に円を描く様に素早く高速で動き回りながら、鬼のあちこちを斬り刻む技。その円の半径を徐々に狭めていく。頸は斬らないけど、頸を斬るサポートをする技ね。

私も呼吸を使わないと。その分の体力も十分回復してきたし。私は刀を鞘に収めながらも、力強く鞘の右下の部分に刀を中てる。最後の毒の場所に。

(むし)の呼吸。蟷螂(とうろう)の舞 ゛狂信の末路 ゛」

巨悪の頸から血が吹き出した。血鬼術が来る前に真後ろから放った技。私に気づく前に。

頸を挟み込むかの様に2連撃するこの技は私には珍しい、斬り技(・・・)だ。カマキリの幻をみるほどの鋭く、疾い。刀の先を使って撫でるだけだけど。

でも頸を斬る事に意味がある。頸には太い動脈。人間で言う頸動脈がある。鬼も人の形をしている分、そして血が巡っている分、近い、太い血管がある。

頸を斬る事でちゃんと毒を撃ち込みたいの。最後の調合を変えた毒で。一番凶悪な毒で。

あんまり効かなくても。

だって、だって。ちゃんと斬れば、毒が撃ち込まれて、

刹那の時間は完全にこっちに意識が向くはず。そして、私を処理し(食べ)ようとする。そのスキに…

「血鬼術・結晶の…」

一瞬、ほんの刹那を切り分けた様な僅かな時間。言葉に詰まった様にみえた。身体の動きも鈍くなった気がする。私の毒の効き目のおかげかもしれない。ほんの一瞬、それが決定的な瞬間になった。最後の最後にできたスキ。私は次の瞬間食べられてしまうだろうなと思った。でもこの鬼に次の瞬間が来る事はない。

何故なら。

「花の呼吸。桜花・壱分咲き ゛狂い桜 ゛」

こちらを向いた巨悪に後ろから日輪刀が振りぬかれた。

 

…この瞬間にカナヲが頸を斬ってくれるもの。

 

憎き仇の頸が中空を舞った。

 

 

 

 

 

 

 

 

頸を斬られた!俺が!

皆を救済しなければならないこの俺が!

…いや。さっき猗窩座殿だって頸が急所じゃなくなりかけてたんだ。だったら俺も!

 

いや。ムリだな。もう身体が崩れた。顔ももう崩れる。

俺、そういや諦めがいいからな。元々全てを諦めていた様なヤツだ。無理な事はムリ。不可能は不可能だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「己と己の作った毒だけで貴方を殺せれば良かったんですけど」

姉さんは大悪魔(かたき)微笑み(憎しみ)の表情で告げている。いつものにこやかな笑顔で。

ぞくっとするほど穏やかな表情で。

「私と継子(いもうと)で姉の仇がとれただけで十分です」

語尾にハートマークがつきそうなほどご機嫌な声だった。

「師範…」

「違うでしょ?お姉ちゃん、でしょ?」

「お、お、おね、お姉ちゃん」

尻すぼみになる声。

やはり私はこの姉も大好きだ。

この鬼退治のために、大好きな姉が藤の毒を飲んでいると聞かされてから、私は花の呼吸の鍛錬を更に厳しく、更に過酷に取り組んだ。そのおかげで幾つも新しい技を編み出した。

その中の1つで無事仇がうてて良かった。

なぜか、涙が止まらなかった。

カナエ姉さんの事をなぜか思いだしてしまっていた。その時は汗しか出なかったのに、今日は、今日は目から熱いものが止まらなかった。

悲しみと安堵ってこういうものを言うのかな。

そう思いながら、私は静かに目を伏せた。

 

 

 




はい!というわけでほとんど不意打ちでしたね!
…これが女の闘い方ですね。しのぶさんこういう事好きそうと思って…!
というかコレ以外ぶっちゃけ勝ち筋ないと思うんですけど…。ナメプされている間にぶっ殺しちゃいましたね。
作者の書く能力が低いせいでは…低いせいでは…!

大正コソコソ噂話的な話をしましょう。
始めて切腹をした人って知ってますか?
確か私の記憶が正しければ犯罪者ですね。確か盗みの。
見つかって逃げてる途中で逃げきれないって判断して、腹を斬って、腸を引きずり出して。
それでも死なずに捕まって検非違使(けびいし)に引き渡されて翌日獄中で死んだとされています。
エグいですね。名前忘れたけどやった事のエグさは覚えてます。名前、なんちゃら座右衛門的な人だったんですよねぇ…。腹を斬るどころか腸を引きずり出すって。
昔は凄かったんだなぁ…って感じますね。その人が無知なだけだったのかもしれませんが。

私の前作を読んだという人

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