でもまぁいいや。次に行けば。
あぁ久しぶりだ。実に昔過ぎて懐かしいという感覚にすら至るな。本気になる瞬間は!
「そう簡単に死んでくれるでないぞ!本当に久方ぶりじゃ!実に四百年振りの本気じゃからな!!」
俺は嗤う。本気を出せる
拳に凶悪なまでの
顔に純度100%の
このゾクゾクする、肌が粟立つ感覚。血が湧き、肉が踊る身体。実に久しぶりの強者との邂逅。手の震えが止まらねえ。楽しみで、愉しみで。
こんな感覚は縁壱と一人で会って以来じゃないか?アイツは強かった。
…肌が粟立つを通り越して寒気が来たからな、アイツは。闘いながらも死をすぐ身近に感じたあの感覚。もしかしたら生と死なんてそんなに違わないのかもしれないな。
縁壱は
呼吸を極めた?常に透明な世界?闘いが始まったら常時赫刀?そんな生易しいモンじゃねぇよ、アレは。呪いとか妄執の類だっつうの。
死ぬ間際ギリギリまで強いとかバケモンここに極まれりだろ。
そんな人類初まって以来の天才を、相手にする方が間違ってる。
…そこは無惨も一緒だったらしいが。無惨にも
ハハハ!!(乾いた笑い)
そこまでしてもかなりの数を斬られてギリギリで生き残ったとか。
…アイツ本当に人間か?
…恐ろしいアイツの話は、まぁいいや。俺の
俺の血鬼術は全部で五つ。五枚しかない。前にも言ったが。
だが単純に強い。俺の血鬼術は単体で使っても恐ろしく強いが、本当に真価を発揮するのはやはり複数を
…やはりハメ技には恐ろしく弱いが。
さぁ。ここからが俺の本当の闘いだ。本気の、全力の、全開の闘いである。
「上弦最弱の鬼の血鬼術、たっぷりと堪能するが良い!!」
俺の血鬼術の本気の組み合わせ、いくつまで耐えられるかな?
「さぁ、
俺は歓喜の表情と鬼の象徴である犬歯を剥き出しにした。
「さてと、
文字通り片方が、下手したら両方が「死に会う」まで闘う闘い。お互いがギリギリになるまで闘う闘い。命尽きるまで、精一杯輝く闘い。
「勝つ事に全力を注ぐ事こそ素晴らしい。わしは卑怯だとか卑劣だとかそういう事は一切言わん。美しく勝つ事は、なんも意味無い事だと思う。
俺は吠えた。
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俺がその言葉を聞き取った瞬間、
次の瞬間、俺は殴り飛ばされていた。
は!?
紋一の…雷の呼吸だっけか?それを使う時と似た様な疾さがありやがる。
…いや。ヘタしたらもっと疾いかもしんねぇ。
更にこの怪物は、紋一にはないモノを持ってやがる。
…ばかみてぇに力がめちゃくちゃ強え。
鬼だからってのを抜いてもまだ、バケモノじみて強え。
人間離れした力と圧倒的なまでの速度。それがこの怪物を怪物たらしめている
なんとか受け身をとったが、今ので骨が何本か逝ったぞ。
ちくしょう!追撃に備えねぇと!!!
だが目の前の鬼は辺りをキョロキョロしていた。それで。
「あぁ、ようやくか。見つけたぞ」
は?
コイツ何を行ってやがる?
突然、目の前の悪鬼が脚を大きく上げ、勢いよく振りおろしやがった。
それは伊之助は知らなかったが、相撲の四股であった。
まるで雷が数十本纏めて降り落ちた様な爆音と共に、地面が海の様な波打ちを引き起こす。思わず巨躯の鬼以外のこの場所にいる全員が、その場で膝をついた。俺を含めて。
…まさか、今の地震をこの鬼はバカ
驚愕から冷めぬままの状態の俺だが、この鬼は俺の事を無視して
ただそれだけ。それだけなのに莫大な風が巻き起こり、暴虐な嵐を産み出す。爆発的な風が辺り一体を蹂躙した。
紋一と権八郎が今、まさに吹き飛ばされた様な姿で突然現れていやがった。二人の子分の額には変な目の紋様が描かれた紙が貼られていて、それが真ん中からちぎれていた。
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「善逸と炭治郎か。
俺の言葉に二人は仰天していた。自分の名前を知っている事や自分の境遇を知っている事に驚きを隠せないのだろう。
俺は内心笑う。
「鬼だから、なんも情報を集めないと思っていたのかね?それは、まるでまるで、」
多少ハイカラな物に例えてみる。若造はこんなのが好きだろう。
俺は真剣な表情を作り、パンッと手を叩いた。
…つもりだったが爆音じみた音になってしまい、思わず顔をしかめてしまう。
自分事ながらもつい、その事に思わず笑ってしまいながら、鐵拳を構えた。すると、向こうも音どころじゃあないと悟ったのか、刀を持ち上げ、ギザギザの刃をこちらに向ける。キチンと研げているとは言えないであろう刀も、ペラペラな刀も、この場所にある刀は全てこちらに向いたのをしかと確かめた。
全ての刀には殺意と覚悟が映っているのを確認した後、俺の口元はなぜか緩いカーブを描いた。
俺は別に戦闘狂ではないのだが、闘いに命を賭ける事は嫌いではない。
命という実に得難いモノを賭けて、全てを賭して戦う。
その事は決して無駄ではない。
「さてと、死会おうかの。ギリギリの闘い。限界を越えたお主達の可能性の素晴らしさを魅せておくれ」
勝てる保証などどこにもない。
次回かな…ちょっと前に決めたヤツやります。
読んでくださり、ありがとうございます。
この小説、もっと文字数を増やしてほしいかそのままか(減らすのはムリです。割りと限界なので)。
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増やしてほしい(倍程度)
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そのままキープ