それはその通りなのです。ですが神の視点とはめちゃくちゃ難しいんですよねぇ…。好きなキャラに肩入れしがちなので。それにこの話を書いたきっかけを忘れない自分の為に書いた物なので。
「血鬼術。
身体が1丈(約3倍)に膨れ上がる。縦にも横にも巨大に広がり、筋骨隆々の身体をかたちづくる。
「さ、はじめるかの。蛇と恋の柱達。絶望の結末に向かって」
丸太よりも太くなった腕を構え、低くなった声で俺はそう言葉を紡いだ。
…そうカッコよくタンカをきっても全裸でサイドチェストしている姿は、客観的に見たら変態であった。
「服を、着ろー!!!」
さっきまでは若干可愛げがあった。約3尺3寸(1m)の子供だ。子供のやる事だと流せた。だが、今はムリだ。
1丈(約3m)の大巨人の全裸だぞ?そんなモン普通にダメに決まってる。
だが目の前の鬼にはそうではないようで。
「なにおうっ!!この姿こそ産まれたままの姿!!服などという
…何を言ってるんだ?コイツは?
「そもそも、服というのはワシにとっては文字通り足手まといにしかならん。体型が短い間でコロコロ変わるワシにとってはな。だから」
全裸なのじゃ。
…確かにさっきも3倍くらいに体型が膨れ上がったが…。
…それだけで全裸の方が効率がいいってなるのか…?コイツには羞恥心という物がないのか…?
「血鬼術。
…瞬時に詰め寄られた。ぎりぎりで拳を避けて、距離を取る。
「恐怖じゃろう!!瞬いたら全裸の巨漢がすぐ側にいるというのは!!」
…確かに恐い!恐すぎる!!
…だがこの恐さを甘露寺に味あわせてはダメだな。仕方ない。
「俺が相手だ!!甘露寺!下がってろ!!」
俺は柄にもなく吠えた。
俺は俺の持つ手札を確認する。さっきまでのおフザケとはまるで違う真剣な表情で。ゼンラーペンデュラムをしながら。
俺の
…むしろ1番妖めいているのが巨躯体と言っても過言ではない。
ではなぜ俺が千年も生き延びてきたのか。
簡単である。
基本技能の徹底強化。それが俺の血鬼術の正体である。その内、すでに1つ切った。あと1つを切る事を決める。
「血鬼術。爆雷。爆剛」
爆雷は速さを
目の前の蛇柱が慌てて避けた。カンだな。いいカンしてやがる。…結果、無限城が拳の
―直線状が跡形もなくなった。
…そう。力をほんのちょっぴり強化する血鬼術だ(ほんのちょっぴりの割合は以下略)。…コレでもかなり抑えた方なんだけどな…。最近、力を使ってないから加減が下手になってやがるな。…もしくは無限城が脆いか。
…なぜか、急に背筋に寒気が走った。
「まぁ良いのじゃ」
そう呟く。血鬼術の効果はまだ続いている。
ここから一気にたたみかけるとするか。
俺は拳を構え、不敵に笑った。絶望の時間だ。そう思った。
だから気づかなかった。蛇柱がまだ諦めていない目をしている事に。
俺は勢いよく。情け容赦なく拳を蛇柱に叩きつけた。
紅蓮の鮮血が舞った。
この次の話からオリジナルの技が出てきます。オリ技とオリ呼吸のタグをつけるべきなのか悩み中。なんか改良というか、こんな呼吸だったらこんな技あったら面白いよねぇ…って考えるのが好きなんですよね。
…1番最初に書いたのもそんなのだし。「代名詞の章」だけでも読んでみてくださると(アニメであったのはそこだけなので…)作者は泣いて喜びます…。
私の前作を読んだという人
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はい
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いいえ