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蛇柱に向かって勢いよく叩きつけられた拳。
鮮血が舞った。
…俺の拳から。
「…は?」
俺は意味がわからなかった。
蛇柱は当然の様にそこにいて。
「蛇の呼吸。陸ノ型。
そうボソリと呟いた。
蛇の呼吸・陸ノ型の蜷局巻は蛇の呼吸の中でも最も難しい技に入る。相手の攻撃の力をとぐろの様に
その一撃は。あっさり頸へと吸い込まれ。頸の中を通過した…!
俺は視線を切った。コレで一段落ついたな。
「危ないの!死ぬかと思ったんじゃよ!!」
そう元気な声が聞こえた。え?嘘だろ?
「…は?」
俺は思わず振り返るとさっきの鬼が元気いっぱいで生きてるではないか。腰を揺らしているのは謎だ。
「何故、生きてる…?」
その問いの答えはあたりまえの様に答えられた。
「ワシは頸を斬り飛ばさないと死なんよ」
いや。さっき斬ったはずだが…。
「わからんヤツじゃの。ワシは頸を斬り飛ばさないと死なぬ。つまり、頸と胴体がなき別れにならないと死なぬ」
…いや…さっきのは…?
「さっきは完全になき別れになる前に血鬼術で繋ぎ治したのじゃよ」
「そんなんありかよ!!」
キャラが崩壊するレベルだった。ナシだろ!!
「ワシの血鬼術の速度はお前の剣を振るう速度のおよそ10倍くらいかの」
さぁ。
「絶望の産声を聴かせておくれ?」
俺は蛇の呼吸が通じない事を感じとった。
あっぶなあ…!余裕綽々のフリをしながらも俺は心臓バクバクだった。俺の血鬼術。
ちなみにさっきの言葉には若干の嘘がある。
振り抜く速度の約30倍、俺の血鬼術が速い。斬った端から再生させる恐ろしい再生力。それも俺の強さの秘密だ。
つまり、俺との死合は恐ろしく泥死合となる。
泥死合に引きずり込んで、体力勝ちするのが俺の勝ち筋となるワケだ。人間にはどう足掻いても勝てない体力差。
頸を斬っても斬り飛ばさない限り死なない為に割りと平気で頚を斬らせる。腕?脚?そんなモン文字通り一瞬で治る。そして、もう。
「血鬼術。
これが俺の最後の血鬼術。金剛皇。俺の肌に黒さが増す。
この血鬼術は、ただただ硬くなるだけ。だが、その硬さは金剛石すらも上回るほど。
要するに俺の血鬼術は
「デカくて、速くて、力が強くて、硬くて、治りが速くなる」
だけのものだ。鬼としての基本技能をトコトン鍛え上げただけのもの。それ故に、単純に強い。十二鬼月の中でも力、速さ、防御、身体の大きさ、回復速度は誰にも負けない。
…その代わり、他に特殊能力は一切ないが。
「さぁ、絶望が産声をあげる時じゃの?」
俺は言った。
全裸で。
恐ろしく締まらねえな…。
「私も手伝う!!」
甘露寺がそう叫んだ。
確かに、1人でどうこうなる相手じゃない。
「頼んだ!!」
彼女が愛刀を抜き放つ。鞭の様に撓らせて彼女の剣が鬼に向かって空を走る。それは鬼の頸に吸い込まれるかの様に命中した。
…だが。
高い金属音がして弾かれた。
「…は?」
「…え?」
思わず声が被る。
目の前の鬼が忘れていたと言わんばかりに。
「あぁ。血鬼術
金剛石よりも硬いんじゃからな。
その言葉に甘露寺は動じなかった。何度も何度も頸に剣を叩きつける。
刃こぼれをしているが一切怯まない。その姿に俺は覚悟を決めた。
「カンカンうるさいな」
叩きつけられる剣に向かって俺はそう言った。どんだけ斬りつけられてもムダだというのに。純粋に硬さが上なのだから。でも音がうるさいな…。さっさとこの女、片付けるか。そう思い、俺が力を大きく溜めて拳を引き絞った、ちょうどその時。
背筋にゾッと寒気が走る。股間もヒュンッと縮む。
寒気がした方をみるとそこには蛇柱が。
「俺の本気を見せてやる」
蛇柱はそう言った。
書き始めた段階では蛇の呼吸、強化する気なかったんですよ。最初に思いついたのが花の呼吸。次が蟲ですね。
強化してほしい呼吸ありますか…?
強化してある作品紹介しますよ…?
ちなみに、次の話で、今まで少しおかしかったこの話、かなりおかしくなる予定です。
誰か、僕にKBTITクラスのネーミングセンスをください…。読んだ通り、私には全然ネーミングセンスがないので…。
コレ、3時間程度でパパッと書いた物です(書き始めてからは15時間くらい経ってますけど…)。どんな話書くかはざっくり決めてましたがプロットすらも決めてません。こんないきあたりばったりの話でも、書いてみたらとても面白いんですよ!(私が。)
全く文才のない私が書いても読んでくださる方大勢いらっしゃるので、書こうかなと思っているけど書いてない人。書いてみてください!!
きっと楽しいですよ!!
私の前作を読んだという人
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はい
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いいえ