もう一気に書きます
刀を振り下ろたその時
「長政様、、、長政様!」
戸を開けた市が一度こちらの様子見てから慌てて俺に体当たりをしてきた。
意外に市はフィジカル強いのね
「長政様は、何をしていたの?」
こちらをとても心配そうに上目遣いで尋ねてくる
やめてくれ、その上目遣いは俺に効く
「何をって、これからの浅井の方針を考えていただけさ」
「嘘」
別に嘘でもないけど
てか今、某日暮の嘘だっ!がフラッシュバックしたんだが、まさか市はサイコパスさんなのか?それはそれでありだな
「なんで脇差持ってるの?」
それを言われて自分の握っているものを見る
え?本当だ、しかも抜身だし
もしかして今、自殺しようとしてた?え、普通に怖い
普通に市が来なかったら自殺してたわ。いやー、よく駅で自殺する人がいて迷惑だし遺族の人に金もかかるし、もっと他の自殺してくれとか思ってたけど、意外に意識してやるんじゃなくて、なんか無意識にふっと体が勝手に動くんだな、珍しい体験した
「いや、なんでもない、もう大丈夫だ。考えすぎるのはよくないな」
心配をかけまいと誤魔化し、それを見た市は優しい瞳で見つめてくる
「長政様はどうしたいの?」
それは、、
すると市が擦り寄り手を肩に回しながら俺の胸に顔を埋めた
「長政様、、市はもう織田の人間じゃない、、何があっても市は浅井の人間」
「市、、、」
抱きついている腕が力強くなっている。普段自分の意見を言わない市が勇気を振り絞って俺に伝えてくれたのだろう
それも実家を裏切ることを
彼女の勇気に力をもらった
なら俺も勇気を出して自分の道を決めるか
「分かっている、ほらもう暗いから寝なさい」
そしたら市の抱き締める力がより一層強くなった。これ結構ヤバイ、息できない
「長政様がさっきみたいなことしないように今日は一緒に寝るわ」
あ、(察し)
まあ、いいか
ーーーーーーー
次の日、家臣たちに集まってもらった
「皆んな集まってもらってありがとう。今回集まってもらったのは織田信長の朝倉攻めに対して浅井がどうするかについてだ」
「今の浅井の立ち位置は、昔からの仲の朝倉、そしてその朝倉に矛を向ける織田信長という状態だ。織田の兵は3万に対し朝倉は1万1千、明らかに朝倉が不利であり、ほぼ勝ち目がないだろう」
家臣の皆は知っているとは思うが、一応現状を伝えた
「それでは、浅井は織田に味方するということですか」
家臣が俺に確認する
まあ、今の話し方からしたらそう思うよな
腹を括ろう
「いや、我ら浅井は朝倉に味方するつもりだ」
「なっ!」
皆が騒つく
「殿!正気ですか!朝倉と浅井の兵力を合わせても織田にはとどきません。それだけでなく、周りの大名が奴に恐れて協力関係にあり戦が長引けばより多くの兵を率いて攻めてくることなります!」
予想通りの反応だ
「そんなことはわかってる。だけど、俺は朝倉を守りたいんだよ、周りの者は俺の事を愚か者だと言うだろうが、それでも俺は朝倉を守りたい」
「だけど、俺一人では朝倉を救えない。皆んながいないと駄目なんだ、無理にとは言わない、だけど力を貸して欲しい」
「頼む」
頭を下げ、お願いする
俺にはこんなお願いしか出来ない、特に家臣にとって大きな利益になるわけでもないのに不利な戦いをして最終的には死ぬかもしれない、結局はそんなお願いだ
「殿、頭をお上げください」
恐る恐る頭を上げ、みなを見る
「殿、私たちはその貴方の心に惹かれ家臣になったのです。例えどんなことでも貴方のために戦いましょう」
「左様、殿のためなら火の中にでも飛び込みましょう」
「それに、最近の織田の行動は目に余る。周りを弾圧し将軍家に敵対するなど、同盟を結んでいる我ら浅井にも汚名を被せられかねぬ」
みんな、、、
「ありがとう」