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「ところで殿、織田と戦う事は良いのですが、どの様な策略で戦うのですか?」
隣にいた家臣が訪ねてくる
ふ、こんなこともあろうかと作戦はすでに考えてあるんだよ!
「織田が尾張から朝倉に攻め込む為には我ら近江を通り過ぎて行く筈だ、そこで織田が近江を通り過ぎてから我らが反逆を起こし朝倉と浅井で挟み討ちする」
尾張は今で言う愛知県であり、その愛知県から朝倉家の越前国という福井県に攻めるためには、我ら近江国の滋賀県を通らなければならない、そこを挟み撃ちにすると言う戦法である。
我ながら良い作戦を思いついたもんだ
「おお、さすがは殿素晴らしい策略にございます。それでは我らは急いで準備に取り掛かりますゆえ、御免」
皆の士気が高い、笑顔で準備に取り掛かる様子を見ているとまだやれると確信が持てる
そうだ、このことを長夜叉ちゃんに伝えておかないと
「忍びの者はいるか?」
「はっ!」
うちの忍びは優秀だけどどこにいるかわからないし、いきなり後ろに立たれるとビックリするからやめて欲しいな
「朝倉に今の話を伝えといてくれ、それとこれも渡しといてくれ」
そう言って俺は忍びに少し小さな箱を渡す
「頼んだぞ」
「御意」
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朝倉義景視点
はぁ、まさかあの織田が将軍家に敵対しようとは、確かに織田は今とてつもない力を持っていますが、幕府に敵対して生きていけると、思っているのでしょうか?
いや、今はそんなことを考えている場合ではない、これから我ら朝倉軍がどのようにしていくかを考えなくてはいけない
兵力では向こう側のが圧倒的有利、何をどうやろうが朝倉の滅亡は避けられないでしょう
まさかこんな事になるなんて思っても見ませんでした。あの時私が夜叉に将軍家につく話をした時のことを思い返すと彼はこの事が起きることを予想していたのでしょう
起きてしまったなら仕方がない、こうなったら徹底抗戦をして我らが滅び疲弊した織田の兵を将軍様に討ち取ってもらうしかありませんね
せめて、最後には彼と共にありたかったと思うのは女々しいですね
「失礼、浅井の忍びにございます」
何故浅井の忍びが?
「どうぞ」
戸を開けて入ってきた忍びは確かに何度か見たことのある浅井の忍びであった
「我らが殿、浅井長政様より伝言にございます」
そして、伝言を聞き
「なっ」
思わず絶句してしまった。
仕方のないことだろう。まさか彼が織田を裏切り我々のために戦ってくれると嬉しさのあまり涙が出てしまう
「そうですか、ええ、わかりました。我ら朝倉軍は浅井の策略に乗らせてもらいます」
「それとこちらのものもお渡しになるよう申しつかっております」
そして渡された木製の箱、そしてその箱を開けると中には鉄でできた銭の真ん中をくり抜いたような物が入っていた
「それは、殿が市様にもお渡ししていた指輪なるものだそうです。それを左手の薬指にはめるものだそうです」
言われた通りに左手の薬指にはめる。特に模様などは入っていないが何故かとても綺麗に見えた
この戦、私は彼のために全力を尽くそうと拳を強く握り締めながら決意した
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長政視点
ついに織田軍が動き出し我ら小谷城を通り過ぎたところ
そして城内では兵がずらりと並んでおり緊張している者や、それを元気付ける者など様々なものがいた
ここは士気を上げるために大将である自分が馬に跨がり声を上げる
「皆良くついてきてくれた、先ずは礼を言う」
見渡すと全員が俺を見ている
「我ら浅井は六角軍と戦った時も不利であったにもかかわらず見事に勝利を収めた!ならば今回も勝利を収める!あの第六天魔王、織田信長を浅井が討ち取るのだ!」
腕を大きく上げてから前に倒す、そしてできるだけの声を張る
「全軍進め!」
すると掛け声と共に全軍が一斉に門を開けて凄まじい勢いでかけて行く
ついに織田との戦いが始まった