狂犬と消失少年   作:火の車

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RASでは六花が一番好きです。
ますきも好きです


テスト期間

 転入して5日目、俺は程々に羽丘に慣れた

 

 女子だけだが、話せるやつもいるし、授業もついて行けてる

 

担任「__それじゃあ、テストに向けて勉強しておくように!」

 

 授業が終わって、ホームルームで担任はそう言い放った

 

 周りからは色々な声が聞こえる

 

陽介「テストかー」

モカ「おー、もうそんな時期ですかー」

つぐみ「頑張ろうね!」

蘭「つぐみは前向きだね。......まぁ。」

陽介「ん?」

 

 美竹はある方向を見た

 

 俺もそっちの方向を見ると......

 

巴、ひまり「」

陽介「あっ(察し)」

モカ「いつも通りだねー」

つぐみ「だ、大丈夫?2人とも?」

ひまり「だ、だだ、大丈夫だよ~」

巴「そ、そうだぞ!」

 

 もうだめだって事が丸分かりな二人が嫌な汗を流していた

 

蘭「まぁ、この二人はモカが見るし、ある程度は大丈夫。」

モカ「もう少しー、モカちゃんの苦労を分かってほしいなー」

つぐみ「大丈夫だよ!まだ一週間あるし!死ぬ気で頑張ろ!」

巴「死ぬ気で......」

ひまり「頑張る......」

 

 二人の目から光が無くなったような気がした

 

 いや、気がしたじゃなくて無くなってるな

 

陽介「まぁ、頑張れ。」

巴「でも、陽介も大丈夫なのか?」

ひまり「転入してきて、まだ5日だよね?」

陽介「俺はまぁ、大丈夫だよ。」

つぐみ「本当に大丈夫?困ったことがあったら言ってね!」

陽介「ありがと。」

 

 俺は勉強は好きでもないけど、嫌いでもない

 

 前の学校でも程々の順位だったし、困ったことはないな

 

陽介「じゃあ、俺は帰るよ。」

つぐみ「うん!またね!」

モカ「お元気でー。」

蘭「長期の別れなの?まぁ、バイバイ、陽介。」

巴「じゃあな!」

ひまり「またねー!」

 

 俺は手を振りながら教室を出た

__________________

 

 俺は学校を出て真っ直ぐギャラクシーに向かった

 

陽介「__こんにちはー。」

美子「あ!陽介君。」

陽介「すぐに準備します。」

 

 俺はそう言って、更衣室に入った

__________________

 

 俺は制服に着替えて、業務を開始した

 

陽介(そう言えば、六花が来てないな。)

 

 いつもなら、俺より早く来てるんだがどうしたんだろう

 

陽介「店長、六花は来てないんですか?」

美子「六花ちゃんはね、ちょっとの間お休みだよ。」

陽介「休み?」

美子「そうそう。テストとライブがあるってー。」

陽介「あー、そう言う事ですか。」

美子「陽介君は大丈夫なの?確か、六花ちゃんと同じ学校じゃなかったっけ?」

陽介「俺は大丈夫ですよ。バイトにはずっと入ります。」

美子「そう?」

陽介「はい。」

 

 俺はそれだけ言って、次の業務に行った

 

 機材チェックだ

 

陽介(項目にあるとこ、六花に言われたところ。)

 

 そのほかの部分もきっちりチェックした

 

 色んな可能性を探る、これが大切だ

 

陽介「うん。本日も異常なし。」

 

 一通り確認を終えて、俺は一息ついた

 

 その時、扉が開いた

 

陽介「いらっしゃいませ。」

明日香「あの、六花いますかって、出水先輩?」

陽介「明日香?どうしたんだ?」

明日香「六花がプリント忘れてて、テストにも出る範囲なのでないと困ると思って。」

陽介「届けに来たと。でも、六花はしばらく休みなんだよ。」

 

 俺がそう言うと同時に俺の携帯が動いた

 

 なんだろう?

 

『今日はバンドの練習が遅くなるから、夕飯はいつもよりゆっくりでいいわ。』

 

 という内容がチュチュから送られてきた

 

陽介「おぉ、タイムリー。」

明日香「え?」

陽介「六花のプリント、俺が渡しておくよ。ちょうどチュチュの所にいるみたいだし。」

明日香「あ、そうですか。ありがとうございます。」

 

 明日香はそう言ってプリントを渡してきた。

 

陽介「これで全部だな?」

明日香「はい。お願いします。」

陽介「了解。」

明日香「それでは、さようなら。」

陽介「おう。」

 

 明日香は店を出て行った

 

 俺は一度、プリントを置きに行ってから、すぐに業務を再開した

__________________

 

 それからしばらくして、店長からあがっていいと言わた

 

 俺は服を着替えて、店を出た

 

 今日は買い物もないし、俺は家に直帰した。

 

陽介「__ただいまー。」

 

 帰ってくると、奥から演奏の音が聞こえた

 

 多分、皆まだいるな

 

 俺はそう思って奥にあるスタジオの方に行った

__________________

 

チュチュ「__今日はこんなものね。」

 

 部屋に入ると、チュチュがそう言った

 

 ちょうど終わった所らしい

 

ますき「あー、疲れた。」

レイ「お疲れ、皆。」

六花「お疲れ様です!」

パレオ「お疲れ様でしたー!」

 

 みんなは疲れながらも、充実した表情を浮かべながら出て来た

 

陽介「チュチュ。」

チュチュ「陽介?帰ってたのね?」

陽介「さっきな。すぐに夕飯の用意するよ。」

チュチュ「お願いするわ。」

ますき「よぉ、出水。」

陽介「お疲れ、佐藤。」

 

 チュチュと話してると、他の皆も近づいてきた

 

ますき「新しい学校はどうだ?楽しいか?」

陽介「楽しいよ。良い人もいるし。」

ますき「そうか。よかった。」

陽介「佐藤こそ、大丈夫なのか?」

ますき「あぁ?なんのことだ?」

陽介「いや、俺の事庇ったって聞いてたから、標的になってたりしないかと思って。」

ますき「あぁ、そういう事か。」

 

 佐藤はそう言うと、悪そうな笑みを浮かべた

 

レイ「ますき、その笑い方やめなよ......」

ますき「わりぃわりぃ。でもよ、おかしくてさ。」

陽介「おかしい?」

ますき「あぁ。こいつが私の心配してるのがおかしくてな。」

 

 佐藤は笑いながらそう言ってる、どういう事だ?

 

ますき「あんなやつら、全員突き出してやったよ!余裕だったぜ!」

パレオ「わぁ!流石まっすーさんです!」

ますき「だろぉ?」

陽介「はは、俺の心配なんていらなかったな。」

 

 佐藤、すごいな

 

 何と言うか、強い

 

陽介「あ、そうだ。六花。」

六花「はい?」

陽介「今日、ギャラクシーに明日香が来てたぞ。」

六花「明日香ちゃんが?」

陽介「これを渡しにだって。」

 

 俺はカバンからプリントを出して六花に渡した

 

六花「あ、これ!ありがとうございます!」

陽介「いいよ。偶然が重なっただけだから。」

六花「あと、しばらくバイトに行けそうになくて......」

陽介「大丈夫。俺が毎日入るから。」

六花「えぇ!?」

 

 俺がそう言うと、六花は驚いた声を上げた

 

 慌てた態度がなんだろう、小動物みたいだ

 

六花「だ、大丈夫なんですか!?テストもあるのに!」

陽介「大丈夫だよ。勉強は多少余裕があるし。」

レイ「へぇ、出水君って勉強得意なんだ。」

陽介「まぁ、元から嫌いじゃないし、やれば何でも案外楽しいぞ?」

レイ「まぁ、そうかもね。」

ますき「六花は大丈夫なのか?勉強、ギリギリなんじゃねぇのか?」

六花「はい......」

陽介「そうなのか?」

 

 そんな風には見えないけど、まぁ、実際そうなんだろうな

 

陽介「でも、羽丘に入ってるわけだし、普通にすれば大丈夫なんじゃないのか?」

六花「入学するときは、本当に猛勉強して......」

陽介「あ、そう言うことか。」

レイ「でも、流石に赤点を取ったりするのはまずいよね。」

ますき「そうだなー」

六花「うぅ......そうですよね......」

陽介「俺が教えようか?」

レイ、ますき、六花「え?」

 

 俺がそう言うと、3人は驚いた声を上げた

 

六花「え?い、良いんですか?」

陽介「いいよ。このくらいの時間まで待てるなら練習の後でも教えるし、連絡してくれれば学校でも教える。」

ますき「おぉ、良いじゃねぇか。」

陽介「出来る限り、簡単に教えるよ。多分、羽丘のならある程度いけると思う。」

六花「そういう事なら、よろしくお願いします。」

陽介「おう、任せとけ。あ、みんな夕飯食っていくか?」

パレオ「いいですねー!」

 

 俺がそう言うと、パレオが最初に乗っかってきた

 

レイ「いいの?」

チュチュ「あら、いいじゃない。ちょうど演奏についての話がしたいと思ってたの。」

ますき「なら、私もいいぜ。」

六花「私も。」

陽介「じゃあ、決まりだな。待ってろ、すぐに準備するから。」

 

 俺はすぐに厨房に行って、夕飯の準備を始めた

__________________

 

 夕飯の用意は意外と早く終わった

 

陽介「__用意出来たぞー。」

パレオ「今日のメニューはなんですかー?」

陽介「今日はビーフシチューとかだぞ。」

 

 俺はそう答えながら、テーブルに料理を並べた

 

 並べ終わると、全員、椅子に座り、手を合わせて、夕飯を食べ始めた

 

パレオ「うーん!」

ますき「うめぇな、これ!」

レイ「うん、お店で出てる料理みたい。」

六花「すごいです!」

チュチュ「いつも通りよ。」

 

 皆、笑顔を浮かべながら食べてる

 

 やっぱり、嬉しいな

 

レイ「そう言えば、出水君は食べないの?」

陽介「俺は後で食べるよ。」

チュチュ「私達も家で陽介が何か食べてるのを見たことがないわ。」

パレオ「ようさんもご一緒すればいいんですけどね?」

陽介「またいつかな。」

 

 俺はそう言いながら、洗い物をしていた

 

 弁当箱とか、料理道具とかだ

 

 片付けまでが料理ってな

 

チュチュ「ねぇ、陽介?」

陽介「うん?なんだ?」

チュチュ「頼みがあるんだけど、いいかしら?」

陽介「いいよ。」

チュチュ「......早いわね。」

陽介「断る理由もないからな。」

 

 俺はそう言いながら、洗い物も片付いてたのでチュチュの方に行った

 

陽介「それで、頼みってなんだ?」

チュチュ「陽介にライブまでサポートを頼みたいの。」

陽介「例えば?」

チュチュ「演奏以外の、食事面、健康面のサポートね。」

 

 なるほど

 

 じゃあ、練習の合間の栄養補給とか、そう言うところか

 

 まぁ、それならできることもあるな

 

陽介「うん、任せとけ。色々考えとくよ。」

チュチュ「Thanks」

 

 そんな会話をしてるうちに皆は夕飯を食べ終わった

 

六花「ごちそうさまでした。」

ますき「ごちそうさまー。」

レイ「ごちそうさま。」

チュチュ「美味しかったわ。ごちそうさま。」

パレオ「ごちそうさまでしたー!」

陽介「お粗末様。食器は置いといていいぞ。」

 

 俺がそう言うと、各々、別々の行動をとり始めた

 

チュチュ「パレオ!」

パレオ「はい!チュチュ様!」

 

ますき「レイ、もう一回、確認しとこうぜ。」

レイ「うん。いいよ。」

 

 それぞれ、自分がすることをしてる

 

陽介「六花はまぁ、勉強するか。」

六花「はい!」

 

 それから、俺は六花に勉強を教えた

 

 なんだかんだ、全員が帰宅したのは、9時半を回ってからだった

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