狂犬と消失少年   作:火の車

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ライブ当日

 RASのライブ当日、俺は早朝からキッチンに立ち、食べ物を用意した

 

 用意を終えた俺は、今日のライブ会場に来た

 

陽介(__確か、チュチュが言うには入っていいんだっけ。)

 

 俺は貰ってたカード?を首からかけ、中に入った。

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 建物の中に入った

 

 RASの楽屋は......

 

 そう思ってると、俺の携帯が鳴った

 

 パレオからだ

 

パレオ『楽屋は入って、突き当りを右ですよー!』

陽介「あぁ、わかった。」

 

 なんで俺が迷いかけてるって分かったんだろ?

 

 若干疑問は残ったが、俺は指示に従って楽屋の向かった。

__________________

 

陽介「入るぞー。」

チュチュ『オッケー。』

 

 俺が呼びかけると返事があったので、部屋に入った。

 

チュチュ「来たわね、陽介。」

陽介「おう。」

 

 出番まで後3時間くらい、良い時間だな

 

 俺は持ってきた荷物を広げた

 

パレオ「待ってましたー!」

ますき「腹減ってたんだよ!」

 

 パレオと佐藤が真っ先に文字通り食いついた

 

 そのあとをゆっくり、和奏、六花、チュチュが付いてる

 

六花「これは、おでんですか?」

陽介「あぁ。調べた感じ良いらしい。」

レイ「へぇ、知らなかった。」

ますき「うめぇ!」

パレオ「美味しいです!」

陽介「あんまり暴食するなよ。」

 

 俺はそう言いながら、飲み物を置いて行った

 

チュチュ「うん。デリシャス。」

陽介「ありがと。」

 

 チュチュも喜んでくれた

 

 いつもより笑顔だ

 

六花「落ち着く味やぁ~」

陽介「六花?」

六花「あ、あぁ!すみません!///」

レイ「いいじゃない、岐阜弁。」

陽介「あぁ。可愛いじゃないか。」

六花「はぅ......///」

 

 俺と和奏は笑いながら六花を見ていた

 

レイ「そう言えば、今日はライブ、見ていくの?」

陽介「折角だし、見て行こうかな。」

ますき「おぉ、見て行くのか!」

パレオ「気合が入りますねー!」

六花「は、はい!頑張りましょう!」

チュチュ(陽介の効果、すごいわね。)

 

 と言っても、出番までかなり時間あるな

 

ますき「出番までやる事ねぇし、喋ろうぜー。」

レイ「何について?」

ますき「そうだなぁ......」

 

 佐藤は少しうなった

 

 思いつかないんだろうな

 

ますき「あ、出水の好きな食べ物とか?」

レイ「あ、いいかも。私達、意外と出水君のこと知らないし。」

六花「そう言えばそうですね?」

陽介「好きな食べ物?」

パレオ「そう言えば、ようさんのそんな話は聞かないですね!」

チュチュ「そうね。」

陽介「好きな食べ物かー。」

 

 好きな食べ物......

 

陽介「っ......!」

 

 チラついてくる、あの顔が

 

 忘れられない、あの顔が

 

陽介「......暖かい食べ物、かな。」

レイ「暖かい食べ物?」

陽介「あぁ。これと言った特定の物はないな。」

ますき「味噌汁とかか?」

陽介「まぁ、そんな感じ。」

 

 そうなのかは分からないけど、そう答えた

 

 くぅ......

 

 話してる途中、そんな気の抜けた音が聞こえた

 

六花「っ!///」

 

 音の正体を探ろうとすると、お腹を押さえてる六花が見えた

 

陽介(あっ。)

ますき(六花......)

レイ(六花ちゃん......)

チュチュ「ロック、お腹がすいたの?」

六花「はう!///」

パレオ「可愛い音でしてねー。」

六花「......///」

 

 という、チュチュとパレオによる見事な追い打ちを受け、六花は顔を伏せた

 

 もう可哀そうとしか言えない

 

 そう思った俺は、カバンからあるものを出した

 

陽介「六花。」

六花「は、はい......」

陽介「これ。」

六花「これは......?」

 

 俺はあるものを机の上に置いた

 

陽介「塩むすびだ。一応、作ってきといた。」

六花「いただきます......///」

 

 六花は顔を真っ赤にしながら、おにぎりを食べた

 

六花「美味しい......」

陽介「それは普通の塩むすびだよ。」

レイ「いいよね。」

ますき「あぁ。日本って感じがする。」

陽介「そんなもんか?」

 

 おにぎりを頬張る六花を横目に、俺達は色々な話を見て過ごした

 

 そして、出番直前になった

 

陽介「__じゃあ、俺は見やすいところに行くよ。」

チュチュ「そう。じゃあ、また後で。」

パレオ「終わったら来てくださいねー!」

六花「が、がが、頑張ります。」

ますき「力抜けよ、ロック。」

レイ「行こっか。」

 

 そうして、俺は見やすい客席の方に向かった

__________________

 

 客席に来る頃には、もう皆は演奏を始めようとしてた

 

陽介(__あ、これ練習で聞いたことある。)

 

 この会場にこんな感覚で聞いてる人物っているのだろうか

 

 でも、ライブでの演奏は練習の時より何倍も勢いがある

 

陽介「......!」

 

 心が躍る、楽しい

 

 そう思える

 

 いつもとは違う皆の姿、レベルの高い演奏、これほど見て聞いて楽しいものはない

 

陽介(皆、本当にすごいな。)

 

 楽しい時間って、本当に速く過ぎて、すぐに終わった

 

 多分、俺は今の時間を世界一短く感じた自信がある

 

 それくらい、入り込めた

 

陽介(さて、皆のところ行くか。)

友希那「__あれ?陽介?」

陽介「湊さん?」

リサ「あたしもいるよー☆」

陽介「今井さんも。」

 

 俺が皆の所に行こうとすると、二人が現れた

 

 見に来てたのか

 

陽介「来てたんですね。」

友希那「プロデューサーに呼ばれたのよ。」

リサ「そうそう!」

陽介「チュチュが?」

 

 まぁ、ロゼリアに見せつけてやるって言ってたし、そういう事だったのか

 

友希那「あなたは、最近どうかしら?」

リサ「羽丘には慣れた?」

陽介「はい。良い人が多くて、楽しいですよ。」

友希那「そう。よかったわ。」

 

 湊さんは安心したような態度をとった

 

 今井さんも笑顔を浮かべてる

 

友希那「何かあったら言いなさい。力になるわ。」

リサ「うん!」

陽介「ありがとうございます。」

友希那「それじゃあ、私達は帰るわ。」

リサ「またねー☆」

陽介「はい。さようなら。」

 

 二人は出口の方に歩いて行った

 

陽介(俺も行こうか。)

 

 俺も皆の所に向かった。

__________________

 

 楽屋に着くと、皆は各々休んでいた

 

 激しい音楽が多いし、やっぱり疲れるんだな

 

陽介「お疲れ、皆。」

ますき「おー、出水かー」

レイ「お疲れー」

六花「お疲れ、さまです......」

パレオ「どうもー。」

チュチュ「......」

 

 皆、かなりやられてるな

 

 チュチュに関してはうつぶせで倒れてるし

 

陽介「大丈夫かー?」

チュチュ「......大丈夫。」

陽介「りんご食べるかー?」

チュチュ「......食べる。」

陽介「了解。」

 

 俺はりんごのはちみつ漬けをだした

 

 やっぱり、用意しててよかった

 

 俺はチュチュにりんごを食べさせた

 

チュチュ「美味しい。」

陽介「そうかそうか。」

ますき「出水ー、私にもくれー。」

レイ「私もー。」

パレオ「パレオもー。」

六花「私、も......」

陽介「あー、はいはい。」

 

 俺は皆にりんごを食べさせて回った

 

 本当に疲労困憊って感じだな

 

ますき「__よし、復活した。」

レイ「甘いけどさっぱりしてて、元気になるね。」

六花「あれ?私は今まで何を?」

ますき「お前、出水に食べさせてもらってたんだぜ?」

六花「えぇ!?///」

ますき「ちょうど、あんな感じだ。」

 

パレオ「ようさーん、もう1口ー。」

陽介「はいはい。」

 

六花「......///」

レイ「わっ、真っ赤。」

ますき「おもしれぇな。」

陽介「六花どうしたんだ?」

ますき「そっとしといてやれ。」

レイ「そうだね。」

陽介「そうなのか?」

 

 まぁ、二人がそう言うならそうなんだろうな

 

 俺は言われるまま、六花をそっとしておいた

 

六花(うぅ、私ってばなんて......///)

 

 こうして、RASのライブの日が終わった

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