狂犬と消失少年   作:火の車

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飯盒資産と部屋

 眠ってるうちに、目的地に着いた

 

 変な体制で寝てたからか、体中が痛い

 

陽介「__あー、体痛い。」

モカ「だらしないですなー。」

陽介「なんで、同じような体制で寝てた青葉は大丈夫なんだ。」

モカ「ふっふっふー、モカちゃんは天才ですからねー。」

陽介「天才ってすごい。」

 

 単純に感心した

 

 なんだろう、日ごろの運動量の差か?

 

つぐみ「......」

蘭「つぐみ?どうしたの?」

つぐみ「な、なんでもないよ!」

巴「気分悪そうだったぞー?バス酔いかー?」

ひまり「すごい山道だったもんねー。」

つぐみ「寝てたから大丈夫だよ?」

陽介「__おーい、移動するってよ。行こうぜ。」

蘭「うん、わかった。」

 

 俺たちは教師の先導のもと、ある場所に移動した。

__________________

 

 俺たちが来たのは、飯盒炊爨をする場所だ

 

 どこかで見たことあるような、屋根があって、火を起こす場所があったり、水道があったりする場所だ

 

陽介「由緒正しき飯盒炊爨をする場所って感じだな。」

巴「いやー!燃えてくるな!」

ひまり「巴ー、あわてて失敗しないでよねー?」

モカ「大丈夫だよー」

蘭「え?」

モカ「何を隠そう、あたし達にはようくんがいるのだよー」

ひまり「あ、そっか!いずみんっていっつも料理してるんだよね!」

陽介「まぁ、そうだな。」

モカ「つまり、そういうことなのだよー。」

 

 青葉は凄いドヤ顔でそう言った

 

 カレーくらいなら簡単だし、さっさと終わらせるか

 

ひまり「じゃあ!頑張ろうね!えい、えい、おー!!」

蘭、モカ、巴、陽介「......」

ひまり「なんでー!いずみんまでー!」

陽介「いや、なんか乗ったらいけない気がして。」

モカ「だいせいかーい。」

蘭「悪くないね。」

巴「やるじゃねぇか!」

陽介「あぁ、ありがとう?まぁ、始めようぜ。」

蘭「分かった。」

つぐみ「......」

モカ「つぐー?」

つぐみ「あ、ごめん!すぐ行く!」

 

 そうして、飯盒炊爨が始まった

 

 役割は、俺、上原、羽沢で野菜を切る、米を洗う

 

 美竹、青葉、宇田川で火おこしだ

 

陽介(この包丁、結構切れるな。)

 

 家で使ってるやつの方が切れるが、学校行事で使うには切れすぎる

 

 これ、班によっては結構な怪我するぞ

 

ひまり「わぁ!いずみん上手ー!」

陽介「普通だよ。あと、それを言うなら上原も上手いじゃないか。」

ひまり「そうかなー?」

陽介「あぁ。安心してみてられる。」

つぐみ「......」

陽介「羽沢の方はどうだ__って、羽沢!?」

 

 俺は羽沢の方に駆け寄った

 

陽介「危ない!」

つぐみ「え?」

 

 俺は羽沢から包丁を取った

 

 あのままじゃ指を切るところだった

 

ひまり「ど、どうしたの!?」

陽介「羽沢が指を切りそうだったから、包丁を取ったんだ。」

つぐみ「ご、ごめん......」

陽介「謝ることはないよ。ミスなんていくらでもある。」

ひまり「どうしたの、つぐ?さっきからボーっとしてるし?」

つぐみ「い、いや、その......」

陽介「?」

 

 羽沢が俺の方を見た

 

 どうしたんだろう?

 

陽介「まぁ、切るのはほとんど終わったし、米洗いに行こう。」

ひまり「うん!そうだね!」

つぐみ「う、うん......って、い、出水君!?」

陽介「ん?」

つぐみ「ゆ、指!」

陽介「?」

 

 俺は自分の指を見てみると、刃にあたっていたのか、血が流れていた

 

陽介「あぁ、血が出てるな。」

ひまり「あぁ、血が出てるな、じゃないよ!?大丈夫!?」

陽介「このくらい、水で流すなりしとけばいいよ。さっさと米洗いに行こうぜ。」

つぐみ「だ、ダメだよ!手当てしないと......」

ひまり「結構、ぱっくりと......」

陽介「でも、時間のロスになるし。」

 

 俺はそう言って、ボールに入れた米を水道に持っていた

 

陽介「さて、手を洗うか。」

 

 俺は血を洗い流すために手を洗った

 

 別に痛いとか、そう言うのは感じない

 

陽介「......よし、止まったな。」

 

 でも、止まったって言っても、衛生的に良くないな

 

陽介「二人とも、悪いけど米洗ってくれないか?流石にこれじゃ汚くて駄目だ。」

ひまり「う、うん、それはいいんだけど。だ、大丈夫なの?」

陽介「大丈夫大丈夫。余裕。」

ひまり「そ、そう。」

つぐみ「ご、ごめん、出水君......」

陽介「別にいいよ。俺が勝手にやったことだから。」

 

 俺は米を上原と羽沢に任せて、火おこしの方の様子を見に行くことにした

__________________

 

陽介「__調子はどうだ?」

 

 火おこしをしてる場所に来た

 

 でも、ちょっと困ってるっぽいな

 

蘭「あ、出水じゃん。もう終ったの?」

陽介「あぁ。後は二人が米を洗ってくれるらしい。それで、何か困ってるのか?」

巴「それがなぁ、なんか奥の方の日が弱いんだよなー。」

陽介「どれだ?」

 

 俺は火の中をよく見てみた

 

モカ「これは、まきと新聞に偏りがあるっぽいんだよねー。」

陽介「あぁ、そうだな。」

 

 よく見ると、奥の方のまきと新聞が少ないな

 

 確かにこれじゃ全体的に強くはならないな

 

巴「どうする?なんか長い薪とかで奥に押し込むか?」

陽介「それじゃあ、面倒だな。薪と新聞、貸してくれ。」

蘭「え?あ、うん。」

 

 俺は美竹から新聞と薪を受け取った

 

巴「どうするんだ?」

陽介「普通にこうするんだよ。」

蘭、巴、モカ「!?」

 

 俺は薪と新聞ごと手を突っ込んだ

 

 そして、奥の方に二つを置いて、手を出した

 

陽介「うん、燃え移ったな。オッケーオッケー。」

蘭「いや、いやいや、なにやってんの?」

陽介「?」

巴「手とか腕は、大丈夫なのか?」

陽介「なんもなってないぞ?ほら。」

 

 俺は手を見せた

 

 不完全燃焼の火だし、ちょっと触ったくらいなら火傷なんかしない

 

モカ「確かに、火傷はないねー。」

陽介「だろ?あ、真似はするなよ?」

蘭「いや、出来ないよ。」

 

 美竹は真顔でそう言った

 

 宇田川もすごい勢いで頷いてる

 

ひまり「__おまたせー!」

つぐみ「準備できたよ!」

陽介「お、ナイスタイミング。」

 

 ちょうど火がいい感じになったころ、二人が野菜と米を持ってきた

 

陽介「じゃあ、仕上げていくかー。」

 

 それから、俺はカレーの仕上げに入った

__________________

 

 カレーが完成し、俺達の班は昼ご飯の時間になった

 

 他の班はまだ全然、完成してない

 

陽介「__あれはトラブルでも起きてたのか?」

蘭「いや、うちが早すぎるだけだよ。」

 

 俺がそう言うと、美竹からそう言われた

 

 そんなに早いと思わなかったし、比較的にって事だろうな

 

ひまり「まぁ、食べようよ!いただきまーす!」

 

 上原に続いて、皆手を合わせてから食べ始めた

 

巴「おー!美味いな!」

ひまり「うん!なんだかいつもよりおいしく感じるよ!」

陽介(うん。しっかり火も通ってるし、カレー粉の溶け残りもない。)

 

 ただ、美味しいかと言われれば、味はほとんど感じない

 

 ドロドロした、ある程度、野菜と肉という事が分かる物体が入ったスープを米と分かるものと一緒に食べてると言う感覚だ

 

モカ「ようくんー?美味しいかねー?」

陽介「あ、あぁ、美味しいよ。」

モカ「そっかそっかー。」

 

 一瞬、心臓が大きく飛び跳ねた

 

 タイミング的に青葉に心を読まれてるように感じた

 

ひまり「この後って、何かあったっけ?」

蘭「この後は宿舎に行って、夜のレクリエーションの用意だから、担当じゃない人は休憩だよ。」

モカ「じゃー、モカちゃん達は休憩だねー。」

つぐみ「あ、私は部屋の事で先生に呼ばれてるから、行かないと。」

巴「そうなのか?じゃあ、4人になるのか。」

 

 羽沢は部屋のリーダー的な奴なのか

 

 大変そうだな

 

モカ「そー言えば、ようくんの部屋はどうなるのー?」

陽介「俺は教師に部屋を一個貰って、一人だよ。」

モカ「おー、ビップだねー。」

陽介「いや、そう言うのでもないよ。言ってしまえばあまりだからな。」

蘭「そう言われれば、そうだね。」

陽介「だから、そこまで良い物でもないよ、退屈になるだろうし。」

 

 そんなこんなで、俺達はカレーを食べ終わり

 

 他の班が終わるのを待った

 

 そして、他の班が食べ終わると、俺達は宿舎に向かった

__________________

 

 宿舎の部屋に来た

 

 当り前だが誰もいない、一人だ

 

陽介(__俺、若干、嘘ついたな。)

 

 俺が一人の部屋になった理由は、目を見られないためだ

 

 だから、俺は部屋の中にある風呂を使う

 

陽介「まぁ、いいだろ。あまりはついでの理由でもあったし。」

 

 俺は荷物を置いて、椅子に座った

 

 それから俺は、夜のレクリエーションの時間まで適当に時間を過ごした

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