夢を見た
時計は12時を指していて、太陽も高い位置にある
テーブルの上には、どこかで見たことのあるメニューが並んでる
(__これは。)
今日の、朝ごはんだ
俺は母さんの方を見た
「......?」
母さんは鏡の前で化粧をしている
いつも外に出る時よりもそれは濃い、気がする
「どっか出かけるの?」
俺はそう声をかけた
だが、母さんは俺の声に答えず、どこで買ったか分からないような高そうな鞄を持って家を出て行った
それを見届けると、俺はテーブルの上に置かれているご飯を食べ始めた
「......」
俺がそれを食べ始めた時
温度が、消えた
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陽介「___っ!」
俺はどこかのベッドの上で目を覚ました
ものすごい量の汗をかいてて気持ち悪い
陽介「ここは......」
佐藤「んあ、起きたか。」
陽介「佐藤......?」
横を見ると、佐藤が椅子に座っていた
そのままの体勢で寝てたのか、肩を回したりしてる
陽介「佐藤、ここは?」
ますき「病院だよ。お前が急に倒れたから、運ばれたんだ。」
陽介「そうか。」
ここは病院だったらしい
多分、あの5人の誰かが呼んでくれたんだろう
ますき「それで、何があった?こうなるって事はただ事じゃねぇだろ。」
陽介「......」
今思い出しても、吐き気がする
ここにいるって事は、あれは夢じゃないって事だ
陽介「......母さんに遭遇した。」
ますき「!?」
俺がそう言うと、佐藤が驚いた顔をした
陽介「横には、全く知らない男がいた、それで......」
ますき「もういい。言わなくてもいい。」
俺が話してると、佐藤は俺の肩に手を置いた
ますき「落ち着け。」
陽介「......佐藤。」
ますき「もしも落ち着けないなら、ほら。」
陽介「?」
佐藤はベッドの足元の方を指さした
陽介「!?」
六花「__すぅ......すぅ......」
ますき「ほら、落ち着く寝顔してるだろ?」
陽介「なんで、こんなところで寝てるんだ。」
ベッドの端に頭を置いて、穏やかな表情で寝てる六花がいた
なんでいるの?とか、もうそう言うのは突っ込まないでおこう
陽介「まぁ、確かに落ち着くな。」
ますき「だろ?私も六花の寝顔見てたら寝ちまったよ。」
陽介「はは、そういう事か。」
ますき「あとほら、飲んどけよ。」
陽介「ありがと。」
俺は佐藤から飲み物を貰った
俺はそれを口にした
陽介「......佐藤。」
ますき「なんだ?」
陽介「味、って言うか、口の中にほぼ何も感じないって言ったら、信じるか?」
ますき「あ?何言って......まさか。」
陽介「あぁ、何も感じない。記憶から、液体って事は分かる。」
ますき「......(こいつは。)」
陽介「まぁ、俺自身には何の問題はないけどな。」
ますき「なに?」
別に、元から味をあまり味を感じなくなってたし、栄養補給の意味が強かった
つまり、これからの問題は......
陽介「チュチュとパレオの弁当、味付けミスらないようにしないとな。」
ますき「たく、お前は......」
六花「んぅ......?」
陽介「あ、起きたか。六花。」
六花「あれ......出水さん......?」
六花は不思議そうに、目をこすっていた
六花「あ、病院で寝ちゃってた!?」
ますき「あぁ、そりゃもう、ぐっすりな。」
六花「うぅ、恥ずかしい......///」
陽介「可愛い寝顔だったぞ。」
六花「!?///」
陽介「ははは、真っ赤だな。」
俺は笑いながら、ベッドから立ち上がった
さっきまでの気分の悪さも無くなってて、気分が良くなった
陽介「ありがとな、二人とも。もう、大丈夫だ。」
ますき「あぁ、そりゃよかったな。」
陽介「それで、今は何時だ?」
六花「10時です。」
陽介「......え?」
六花「午前10時です。」
陽介「......」
ますき「......あっ(察し)」
まずい、これは非常にまずい
重大なミスを犯した
陽介「チュチュとパレオの朝ごはん、作ってねぇ!」
六花「えぇ!?」
ますき「やっぱりなー。」
陽介「二人は育ちざかりなのに......」
六花「だ、大丈夫ですよ!ますきさんが持って行ってくれましたから!」
陽介「え?まじ?ありがとう。」
ますき「おう。気にすんなって。」
ひとまず安心だ
それよりも、もう10時、昼ご飯の時間だ
陽介「よし、家に帰るか。」
ますき「あぁ、そう言うと思って手配してるよ。」
陽介「佐藤が有能過ぎる。」
ますき「礼は今日の昼めしで良いぜ。六花もな。」
六花「え?」
陽介「よし、任せとけ!」
俺はそう言って、二人が病室から出て行った後に服を着替えた
そして、なんだかんだあって、病院を出た
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外に出ると、急に太陽の下にさらされた肌がチリチリした
段々と夏に近づいてるのを感じた
俺たちは途中、スーパーに寄ってから家に帰ってきた
陽介「__ただいまー。」
ますき「おーっす。」
六花「こんにちはー。」
チュチュ『陽介!?』
声をかけると、奥の方からドタドタと音が聞こえた
その後、勢いよく扉が開き、チュチュとパレオが出て来た
チュチュ「だ、大丈夫なの!?」
パレオ「おかえりなさいませー!」
陽介「お、おう、大丈夫。あと、ただいま。」
すごく心配してくれてたみたいで、ものすごい声だった
チュチュ「そ、そう。」
パレオ「それにしても、びっくりしましたよ!朝起きたら、連絡が入ってて!」
陽介「そうなのか?」
チュチュ「そうよ!それで今から病院に向かおうとしてたの!」
陽介「あ、そうなのか。」
なんて、良い子達なんだ
俺は深く感動した
陽介「よし、お昼ご飯にしようか!」
チュチュ「もうちょっと自分の事に興味を持ちなさいよ!」
陽介「まぁまぁ。」
俺はそう言いながらキッチンの方に行った
そして、昼ご飯の用意を始めた
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陽介「__お待たせー。」
ますき「おっ、来たな。」
俺は昼ご飯をテーブルに並べた
陽介「今日のお昼ご飯は親子丼だぞー。」
六花「わっ、おいしそう!」
パレオ「早く食べましょー!」
チュチュ「そうね。」
ますき「あぁ。」
4人は手を合わせてから、昼ご飯を食べ始めた
チュチュ「美味しいわ。」
陽介「そうかそうか。」
ますき「よく作れるな。」
パレオ「ようさんは料理上手ですから!」
陽介「俺よりできる奴はいくらでもいるよ。」
俺はそう言いながら、料理で使った器具を洗ってた
ますき(それにしても、あいつやべぇな。味覚もないまま、ここまで出来るんだな。)
六花「美味しい......♪」
陽介「気に入ってくれたみたいだな。」
六花「!///」
陽介「ははっ、顔真っ赤だ。」
俺は粗方、洗い物が終わったのでテーブルの方に行った
陽介「そう言えば、六花は今回のテストは大丈夫か?」
六花「あっ......」
陽介「ダメそうだな。」
六花「はい......」
陽介「折角だし、今回も見ようか?」
六花「お、お願いします......」
六花は控えめにそう言った
陽介「おう、任せとけ。」
六花「はい!」
チュチュ「頑張る事ね。」
パレオ「頑張ってくださいねー!」
ますき「滑るんじゃねぇぞ。」
こうして、俺は日常に戻ってきた