狂犬と消失少年   作:火の車

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ハプニング

 今日は休みだ

 

 学校は勿論、夏休みだし

 

 バイトも2日間、休みだ

 

 とは言っても、俺にはやることがある

 

陽介「__ふんふーん。」

 

 掃除、洗濯など、これをしてれば一日なんてすぐに終わる

 

 やるべきことはいくらでもある

 

陽介「チュチュー、この服洗濯しても大丈夫かー?」

チュチュ「えぇ、オッケーよ。」

陽介「オッケー、と。」

 

 俺は籠にチュチュの服を入れた

 

 そして、洗濯機にそれを持っていこうとした

 

チュチュ「__って、何やってんの!?」

陽介「え?洗濯?」

チュチュ「そうじゃないわよ!」

陽介「?」

 

 チュチュの言いたいことが分からない

 

 何をそんなに大声を出してるんだろう

 

 俺は首を傾げた

 

チュチュ「今日は休みでしょ!?なんで、休んでないの!?」

陽介「え?やるべき事があるから?」

チュチュ「そうじゃないわよ!」

陽介「えぇ?」

パレオ「チュチュ様はようさんにちゃんと休んでほしいのですよ!」

陽介「学校もバイトもないけど?」

パレオ「そ、そうじゃなくてですね___」

 

 ピンポーン

 

 俺達が話してるとインターフォンが鳴った

 

パレオ「ただいまー!」

 

 パレオはそう言って客を迎えに行った

 

 そして、チュチュは椅子に座った

 

チュチュ「全く、あなたは__」

陽介「あ、あはは。」

 

 パレオが部屋から出ると

 

 チュチュの説教が再開した

 

チュチュ「まず、休むと言う意味から教えてあげるわ。」

ますき「よぉ、来たぞー。」

陽介「あれ?佐藤?」

日菜「あたしもいるよー!ほんとはつぐちゃんも呼んだんだけどね!」

友希那「私もいるわ。」

六花「わ、私も......」

 

 すごい数のお客さんだ

 

 今日は何かあったのか?

 

ますき「って、なにやってんだ?」

陽介「えーっと、説教されてる。」

チュチュ「陽介が休まないのよ!」

 

 チュチュは佐藤にそう言った

 

 すると佐藤はなるほどなという感じの顔をした

 

パレオ「皆さんはどう言うご用で?」

ますき「あたしとロックはこいつを遊びに誘いに来たんだ。」

六花「はい!」

友希那「私は陽介の様子を見に来たわ。」

日菜「あたしは遊びに来たー!」

チュチュ「そう。なら、ちょうどいいわ。そこの社畜をさっさと連れ出して。」

陽介「社畜!?」

友希那「分かったわ。」

日菜「陽介君、借りていくねー!」

陽介「え、ちょっと__」

六花「早く着替えてきてください。」

陽介「え?はい。」

 

 俺は皆にそう言われ

 

 部屋に戻り、服を着替えに行った

__________________

 

 服を着替えて、家を出た

 

 はたから見れば

 

 女子の中に男子が一人混じってるから

 

 すっごい見られる

 

ますき「__どこ行くー?」

日菜「そうだねー、どこかあるー?」

六花「あんまり、このメンバーで集まりませんもんね。」

友希那「そうね。」

 

 4人は考えながら、俺の前を歩いてる

 

 これから、どこに行くんだろうか

 

ますき「あっ、じゃあ、あそこいこうぜ!」

六花「あそこ?」

陽介「?」

ますき「ショッピングモールだ!」

 

 佐藤がそう言うと

 

 他の3人も賛同し

 

 ショッピングモールに行くことになった

__________________

 

 ショッピングモールに着いた

 

 夏休みなだけあって、結構、学生と思われる人たちもいる

 

日菜「__わー!結構いるねー!」

ますき「夏休みだからな。」

陽介「来たわ良いんだけど、何するんだ?」

 

 ショッピングモールと一口に言っても色々ある

 

 この4人はどこに行くんだろう

 

友希那「どこに行くの?」

ますき「そうだなぁ......」

日菜「あたし、服見に行きたい!」

ますき「お、いいな!」

六花「そうですね!」

陽介「服?」

 

 氷川さんの声から

 

 何かわからないうちに

 

 俺たちは服屋に移動した

__________________

 

 服屋に来た

 

 女性用の服ばっかりおいてる

 

 俺、完全に場違いだな

 

陽介(俺、ここにいていいのか?)

 

 そんな事を思いながら

 

 店内にある椅子に座っている

 

 物凄くいずらい

 

日菜「ねぇねぇ、陽介君!」

陽介「はい?」

日菜「これかこれ、どっちがいいかな?」

 

 氷川さんはそう言って

 

 服を2着見せて来た

 

 色は似てるけど、形は結構違う

 

陽介「うーん、右ですかね。」

日菜「右ね!」

 

 氷川さんはそう言って

 

 試着室に入って行った

 

ますき「へぇ、しっかり選ぶんだな。」

陽介「まぁ、聞かれたし。」

ますき「てか、なんで右選んだんだ?」

陽介「なんとなく、似合いそうだなーって。」

ますき「へぇ。」

 

 佐藤はそう言って、体の方向を変えた

 

 俺は佐藤の方を見た

 

陽介「佐藤?」

ますき「あたしも服、選んでくるわ。」

陽介「え?」

ますき「じゃあ、候補持って来るから、意見聞かせろよ。」

 

 佐藤はそう言って、服を選びに行った

 

 俺は首を傾げた

 

陽介「なんだったんだ?」

六花「出水さん?」

陽介「六花?」

 

 佐藤が服を選びに行くと

 

 六花が俺の所に来た

 

 六花も服を持ってる

 

六花「あの、どっちがいいですか?」

陽介「うーん......」

 

 なんだろう、さっきの氷川さんはすぐに分かったけど

 

 こっちは分かりずらい

 

 どっちも同じに見える

 

陽介「試着してみてくれないか?」

六花「え?」

陽介「かなり似てるから、着た姿見比べた方がいいと思って。」

六花「じゃあ、来てみます!」

 

 六花はそう言って、試着室に入った

 

日菜「ねー、どう?」

 

 それと同時に氷川さんが試着室から出て来た

 

 さっき選んだ服を着てる

 

陽介「可愛いですね。流石です。」

日菜「!///」

 

 水色を主体とした服

 

 腰辺りには似た色合いのベルトがある

 

日菜「え、あ、その......///」

陽介「?」

日菜(そ、そんな事言われると思わなかった///)

 

 氷川さんは俺の顔をまじまじと見てる

 

 俺は首を傾げた

 

日菜「えっと、これ買ってくる!///」

陽介「あ、はい?」

 

 氷川さんはそう言ってレジに走って行った

 

 すごい顔赤かったな

 

ますき「どうしたんだー?」

陽介「分からん。って、持ってきたのか?」

ますき「あぁ。どうだ?」

陽介「おぉ。」

 

 なんかすごいかっこいい服持ってきた

 

 これはどっちも似合う

 

陽介「そうだなぁ......あ、そっちの上と下合わせればよくないか?」

ますき「おぉ、いいな。じゃあ、これにする。」

陽介「あ、試着しないスタイルなんだな。」

ますき「あぁ、あたしはこれでいい。」

 

 佐藤は服を持ってレジに向かった

 

 少し、笑ってたような気がした

 

 何か面白かったのか

 

ますき(若干、引っかけだったけど、あいつ気付いたな。)

 

六花「__出水さん?」

陽介「ん?六花?」

 

 六花は試着室のカーテンを開けた

 

六花「ど、どうですか......?///」

陽介「おぉ。」

 

 一目見て分かった

 

 てか、直感した

 

陽介「これだ。」

六花「?」

陽介「六花によく似合う。可愛いぞ。」

六花「ふぇ?///」

 

 なんだろう、素直に可愛い

 

 でも、もう少し伸びしろを感じる

 

陽介「あ、そうだ。」

六花「!?///」

 

 俺は六花の眼鏡を取った

 

 やっぱり......

 

陽介「こっちの方がいいな。」

六花「そ、そうですか......///」

陽介「あ、ごめん。眼鏡とって。」

六花「だ、大丈夫ですよ!あ、着替えますね!」

陽介「あぁ。」

 

 六花はカーテンを閉めた

 

六花(出水さん、この服に合うって可愛いって......///)

__________________

 

 しばらく、この服屋にいるけど

 

 湊さんを見かけない

 

陽介(あれ?どこ行った?)

 

 俺は店内を探し回った

 

陽介「湊さーん、いますかー?」

友希那「__陽介、いるの?」

陽介「あ、そこにいたんですか。」

 

 湊さんは俺がいた場所から少し離れた試着室にいた

 

 声的に少し、困ってるみたいだ

 

陽介「どうしたんですか?」

友希那「服が、引っかかってしまったの。」

陽介「引っかかった?」

友希那「これなのだけれど......」

 

 そう言って、湊さんはカーテンを開けた

 

陽介「ちょ!湊さん!?」

 

 湊さんはなんと、下着が見えたままカーテンを開けて来た

 

陽介「何やってるんですか!?」

友希那「だから、服が引っ掛かって......」

陽介「そ、そうじゃなくて!__!」

 

 まずい、視線がこっちに集まってる

 

 やばい、どうしよ

 

陽介「失礼します!」

友希那「え__」

 

 俺は湊さん事、試着室に入った

__________________

 

 試着室の中は狭い

 

 俺と湊さんが入ったらスペースがぎりぎりだ

 

陽介(__あっ)

 

 完全にやらかした

 

 まずいだろ、これは流石に

 

 この空間に目の前には年上の女の人だぞ

 

 しかも、半裸

 

 もう一度言おう、半裸だ

 

友希那(密室、私は服をほとんど着れてない、目の前には陽介......)

 

 湊さんは何も喋らない

 

友希那「~!///」

陽介「み、湊さん?」

友希那「だ、大丈夫よ///と、取り合えず。後ろのチャックを下げてくれないかしら?///」

陽介「え?」

 

 俺は耳を疑った

 

 チャックを下げれば、服は脱げる

 

 この状況でだ

 

友希那「お、お願いするわ///」

陽介「!」

 

 湊さんは背中を俺に向けて来た

 

 今の湊さんの背中は完全に無防備

 

陽介「......か、かんでますね。下げますよ。」

 

 俺は激しく動揺しているが

 

 この状況なら湊さんに着替えてもらって

 

 一人ずつ試着室から出るのが得策だ

 

 俺は少しずつチャックを下げて行った

 

 それにつれて、湊さんの肌が晒されていく

 

 俺は目をそらした

 

陽介「さ、下げ終わりました。」

友希那「あ、ありがとう///」

陽介「は、早く着替えてください。」

友希那「えぇ///」

 

 湊さんは服を拾うためにしゃがんだ

 

 俺は全身全霊で目をつぶった

 

つぐみ『__あのー、大丈夫ですかー?』

陽介(え?)

友希那(は、羽沢さん!?)

 

 この声は間違えようがない、羽沢だ

 

 そう言えば、氷川さんが呼びたかったとか言ってたけど

 

 まさか、ここに来てたのか!

 

友希那「は、羽沢さん。私よ。」

つぐみ『友希那先輩!どうしたんですか?随分、長く試着室に入ってますけど?』

 

 湊さんが対応を始めた

 

 ここは、女性用の服が多く打ってる店

 

 湊さんが対応すれば、上手く避けられる

 

友希那「す、少し、チャックが引っ掛かって脱げないの。」

つぐみ『そうなんですか?お手伝いしましょうか?』

友希那「だ、大丈夫よ。」

陽介(よし、運びは完璧!後は羽沢が離れるのを待てば__)

つぐみ『じゃあ、私、使いたいので待ってますね!』

陽介、友希那「」

 

 詰んだ、完全に詰んだ

 

 もう、終わりだ

 

陽介(どうする!?いや、どうしようもないだろ、これ。)

 

 一周回って、頭が冷静になる

 

 冷静になった所でどうしようもないが

 

友希那(ど、どうすれば......)

 

 時間は無感情に過ぎていく

 

 外からは羽沢の気配を感じる

 

つぐみ『湊先輩?大丈夫ですか?』

友希那「だ、大丈夫よ。待たせてごめんなさい。』

つぐみ『やっぱり、まだ引っかかってるんですね?お手伝いします!』

友希那「え?ちょっと待って__って、きゃあ!」

陽介「!?」

 

 カーテンを掴もうとした湊さんは床に落ちてた服に足を取られ

 

 俺事、カーテンを押しのけて、試着室の外に倒れた

 

陽介「__いつつ......」

友希那「ご、ごめんなさい......」

つぐみ「え?出水君......?」

陽介、友希那「あっ」

 

 視線をあげると

 

 困惑しきった顔の羽沢が写った

 

つぐみ「え、な、なんで、友希那先輩と出水君が......?」

友希那「は、羽沢さん、これには訳があって......!」

つぐみ「2人って仲良かったし、やっぱり、そう言う関係だったんだ......」

陽介「え?ちょ、なにそれ!?って、羽沢!?」

 

 羽沢は突然、目に涙を浮かべた

 

つぐみ「ご、ごめんなさい!邪魔しちゃって......!」

陽介「ち、違う!何か分からないけど違うから!」

巴「__どうした!つぐ!」

ひまり「な、泣いてるの!?」

蘭「どこのどいつ?つぐみ泣かせたの」

モカ「モカちゃんもおこだよー......!」

 

 羽沢の泣き声に釣られて

 

 アウターグロウの5人が集まってきた

 

巴「って、陽介!?」

蘭「......何やってるんですか、湊さん?」

友希那「そ、それは......」

陽介「羽沢泣かせたの謝るから、話を聞いてくれ!」

 

 それから俺は皆に事情を説明し

 

 綺麗な土下座を披露した

 

 そして、明日、羽沢に時間を作ると言う約束をした

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