休日が終わり、夏休みも残り少なくなった
今日はギャラクシーでライブがある日
ここに来て初めてのライブのスタッフだ
今、結構、楽しみにしてる
陽介(__どんなバンドが来るんだろう?)
俺は最終調整を手伝いながらそんな事を考えていた
香澄「__おはようございまーす!」
陽介「!?」
六花「香澄先輩!」
陽介「六花?」
作業の途中、突然、猫耳を模したような髪型をした
いかにも活発そうな女子が入ってきた
六花があからさまに嬉しそうにしてる
陽介「Poppin'Partyか。」
香澄「はい!今日はよろしくお願いします!」
陽介「はい、よろしくお願いします。」
俺は軽く頭を下げながら、そう言った
それに続いて、4人の女子が入ってきた
たえ「おはようございますー。」
沙綾「今日はよろしくお願いします!」
りみ「お願いします!」
有咲「よろしくな、ロック。」
六花「はい!皆さん!」
六花は嬉しそうにしてる
大ファンだって言ってたし
そりゃ、テンション上がるよな
陽介「Poppin'Partyさん、楽屋はこちらになります。」
香澄「はい!」
沙綾「ご丁寧にありがとうございます!」
俺は5人を楽屋に案内した
そして、作業を再開した
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ライブの準備は順調に進み
滞りなくライブが開始された
Poppin'Partyの出番は最後らしい
陽介「__ロッカ、そわそわしてるな。」
六花「はい!だって、ポピパさんのライブですから!」
陽介「六花が嬉しそうで、俺も嬉しいよ。」
俺は軽く笑いながらそう言った
すると六花は照れくさそうに笑った
陽介「__おっ。」
しばらくライブを見てると
Poppin'Partyの出番前になった
六花「ポピパさん!」
香澄「やっほー!」
たえ「さっきぶりー。」
陽介「出番が迫っていますので、確認などをお願いします。」
沙綾「はい!」
りみ「皆、何か忘れてたりしない?」
有咲「うーん、私は大丈夫だな。」
香澄「あるよ!有咲!」
そう言うと、手を前に出した
円陣、と言うやつか
たえ「あ、忘れてた。」
沙綾「あははー、そうだねー。」
りみ「そうだね。」
有咲「ここでやんのか!?」
そう言いつつ、手を差し出した
この子、素直じゃないんだろうな
香澄「行くよ!」
そう言って、掛け声をかけ
円陣をした
こういうのを見てると、青春を感じるな
香澄「じゃあ、行ってきます!」
そう言って、Poppin'Partyの5人はステージに出て行った
六花「やっぱり、ポピパさん最高......!」
陽介「六花も見やすいところに移動すればいいじゃないか。」
六花「え?」
陽介「ここは俺が見とくから、行ってくればいいよ。」
六花「い、いいんですか。」
陽介「いいよ。行っておいで。」
俺がそう言うと
六花は客席の方に行った
陽介「本当、微笑ましいな。」
俺はそう呟いて
備え付けのパイプ椅子に座った
陽介「俺も六花が大好きなバンドを見てみるかね。」
俺は隙間から見える
5人の姿を眺めた
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六花「__最高やったー!」
Poppin'Partyの出番が終わると
六花は大急ぎでこっちに戻ってきた
かなり満足そうな表情をしてる
六花「ありがとうございます!出水さん!」
陽介「大丈夫、見てただけだから。」
香澄「__あー!楽しかったー!」
陽介、六花「!」
六花が戻ってきてすぐ
5人は充実感を感じる表情を浮かべながら出て来た
六花「お疲れ様でした!」
香澄「ロックー!」
六花「きゃ!」
有咲「おい!抱き着くなって、香澄!」
たえ「香澄ー、有咲が私に抱き着けだってー。」
香澄「え!?」
有咲「はぁ!?」
香澄「有咲ー!」
有咲「うわー!こっち来んなー!」
2人は楽しそうにじゃれあってる
良いよな、仲良さそうで
沙綾「すみません、騒がしくて。」
陽介「大丈夫ですよ。むしろ、良いじゃないですか、仲の良さが出てて。」
りみ「ありがとうございます!」
陽介「いえいえ。」
俺は軽く手を振りながらそう答えた
陽介(さて、俺は仕事に戻るか。六花はまだ話したいだろうし。)
俺はそう思い
その場を離れようとした
香澄「あの!」
陽介「はい?」
香澄「今日は、ありがとうございました!」
陽介「いえいえ。」
きっちり、お礼が言える子達なんだな
たえ「なんで、眼帯なんてつけてるの!?」
陽介「っ!」
有咲「そう言えば、そうだな?何か怪我とか?」
陽介「き、気にしなくていいですよ。こんなの。」
沙綾「大丈夫ですか?汗かいてるみたいですけど?」
陽介「だ、大丈夫。」
六花「出水さん、向こうに行きましょう。それでは皆さん、私達はお仕事に戻りますね!」
香澄「え?うん!またね!」
六花「はい!」
そうして、俺達は5人から離れた
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5人から離れると
俺は椅子に腰を下ろした
六花「だ、大丈夫ですか?」
陽介「焦ったけど、大丈夫。」
無理に詮索してくる雰囲気もなかったし
単純に不思議に思ったんだろう
普通の人間は眼帯をつけてないからな
陽介「もう少し、不思議に思われない工夫がいるかもな。」
六花「え?でも、どうするんですか?」
陽介「そうだな......サングラスでもかけるか。」
六花「学校で付けられませんよ?」
陽介「冗談だよ。」
正直、教師などに理解を得ることを考えれば
眼帯というのは最適解だ
陽介「いっそのこと、中二チックなデザインにして、周りに疑問に思われないようにするか。」
六花「!?」
俺がそう言うと
六花は俺の肩を掴んできた
陽介「ろ、六花?」
六花「それだけはやめてください。」
陽介「え?」
六花「そんな事したら、私泣きますよ。本気で泣きますよ?」
陽介「泣く!?え、なんで?」
六花があまりに剣幕にそう言うので
俺はたじろいでしまった
陽介「さ、流石に俺もそれは嫌だからしないよ。」
六花「ですよね。よかった......」
六花は安心したように胸をなでおろした
それにしても、すごい剣幕だったな
陽介「まぁ、当面はこのままだな。対策なんて出来ないし。」
六花「そうですね......」
六花は疲れたように肩を落としている
六花「私達もお仕事に行きましょう。そろそろ時間ですし。」
陽介「そうだな、行こっか。」
そうして、俺達はライブの後始末をしに行った
こうして、俺の1日が終わった
そして、残りの夏休みもバイトをしたりして過ごした