先日、俺は17歳になった
みんなが誕生日を祝ってくれて
すごく、幸せな時間だった
陽介「__おはよう。」
つぐみ「あ、出水くん!おはよう!」
モカ「おはよー。」
蘭「はやっ。」
俺はいつも通り
学校に来て5人に挨拶した
やっぱり、この5人は落ち着く
陽介「って、あれ?宇田川に上原は?」
蘭「あれ。」
陽介「?」
俺は美竹が指さした方を見た
そこには、死にそうな顔の2人がいた
巴「テスト、今日がテスト.....」
ひまり「終わった......」
陽介「あっ(察し)」
もう察した
いつも通りってやつだこれは
巴「このままじゃ、あこと同じ学年になっちまう......」
ひまり「やばいやばいやばい。」
陽介「あ、あはは......」
蘭「ちゃんと勉強すればいいのに。」
巴「ふっ、いつも通り過ごしてたらテストから来てたんだ。」
宇田川はふっと笑ってそう言った
美竹と羽沢は困ったような顔をしてる
俺も苦笑いだ
巴「さて、陽介。」
陽介「あーはいはい。」
俺は鞄からノートを出した
そして、それを宇田川に渡した
巴「__ギリギリまで詰め込めー!」
ひまり「おー!」
2人はノートを凝視し始めた
目が血走ってる
これは相当やばいんだな
蘭「全く......」
モカ「まー、これもいつも通りー。」
つぐみ「そ、それでいいのかな?」
陽介「良くはないと思う。」
蘭「あ、そう言えば。」
陽介「?」
美竹は何かをつぶいやたかと思えば
鞄からあるものを出し
俺の方に差し出してきた
陽介「これは?」
蘭「誕生日、昨日でしょ?」
陽介「え?なんで知ってるんだ?」
蘭「生徒手帳に書いてたから。」
あ、見たんですね
まぁ、いいけど
蘭「まあ、押し花の栞だよ。」
陽介「ありがとう。ありがたく使うよ。」
モカ「じゃあ、モカちゃんはやまぶきベーカリーのポイントカードー。」
蘭「ちょ、モカ!」
つぐみ「モカちゃん!」
モカ「あっ......」
青葉がポイントカードを出すと
2人が叫んだ
どうしたんだ?
モカ「ご、ごめん、ようくんー......」
陽介「あー。」
これはあれか
俺の味覚が戻ってるの知らないんだ
陽介「あの、3人とも?」
蘭、つぐみ、モカ「?」
陽介「実は、俺の味覚、戻ったんだ。」
俺がそう言うと
3人は目を見開いたまま固まった
そして、数秒後
アフターグロウ「えぇぇぇ!?」
陽介「!?」
つぐみ「い、いつから?」
陽介「昨日かな?昼ごはん食べてる時に。」
巴「良かったなー!陽介ー!」
ひまり「きっと、いずみんに神様からのプレゼントだよ!」
陽介「そ、そんな大袈裟だな。」
まさか、こんなに喜ばれるとは
本当にいい人揃いだな
モカ「そうなれば、これはモカちゃんのフルコースを披露する時だねー。」
陽介「え?そんなのあるのか?」
蘭「やめといた方がいいよ。お腹壊すから。」
モカ「えー?」
つぐみ「出水君、うちにも来てみてね!」
陽介「俺も行きたいから行くよ。」
巴「それじゃあ、今日は陽介の祝いだー!」
蘭「あれ?巴、テストは?」
巴「大丈夫だ!いける!」
ひまり「私もー!」
モカ、蘭、つぐみ、陽介「あっ(察し)」
それから、時間が経ってテストが始まり
休み時間のたびに2人の目が死んでいったのは
まぁ、言うまでもないよな
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それから放課後
テスト1日目が終わった
巴、ひまり「......」
蘭「まぁ、そうだよね。」
モカ「予定調和だねー。」
つぐみ「だ、大丈夫?」
巴「冷静に考えればさ、あこと同じ学年って楽しいよな?」
陽介「なんかとんでもないこと言い出した。」
まだ諦めるのは早い
早い、のか?
いや、早いと言うことにしとこう
巴「__だか!」
陽介「!」
ひまり「いずみんのお祝い行くよー!」
モカ「めげないなー」
蘭「まぁ、誕生日もあるし。場所どうする?」
モカ「羽沢珈琲店ー」
つぐみ「うん!大丈夫!確認したらいいって!」
陽介「はや!?」
これから俺たちは
商店街にある羽沢珈琲店に向かった
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商店街には結構来てるけど
羽沢珈琲店に来るのは初めてだ
すごくいい雰囲気家のお店で
コーヒーのいい匂いがする
陽介「__おぉ。」
つぐみ「ご注文は何にしますか?」
モカ「ようくんにつぐをひとつー」
つぐみ「もモカちゃん!?///」
青葉はニヤニヤしながらそう言った
羽沢は顔を真っ赤にしてる
蘭「あたしたちはいつも通りだね。」
巴「陽介も食うぞー!」
陽介「じゃあ、コーヒーとこのケーキにしようかな。」
つぐみ「はい!かしこまりました!」
羽沢は慣れた手つきで注文を取り
厨房のほうに行った
モカ「さー、ようくんー?」
陽介「なんだ?」
モカ「つぐのエプロン姿の感想はー?」
陽介「え?」
ひまり「あ!気になるー!」
巴「そうだな!」
青葉、上原、宇田川の3人は
興味津々と言う感じでそう聞いてきた
美竹もすごい聞き耳立ててる
陽介「そうだなぁ......」
俺は少し考えた
羽沢のエプロン姿は
陽介「なんというか、新妻感?があったな。」
モカ「おー、つまりは嫁にしたいくらい可愛かったとー?」
陽介「え?まぁ、嫁にしたいかは別として可愛かった。」
モカ「だってさー、つぐー」
陽介「え?」
つぐみ「///」
後ろを向くと
注文した品を持った羽沢が
顔を真っ赤にして立っていた
ひまり「よかって!つぐ!」
巴「嫁にしたいだってさ!」
蘭「悪くないね。」
陽介「いや、嫁にしたいかはちょっと別なんだけど。」
モカ「でもー?」
陽介「え?」
青葉は謎のふりをしてきた
美竹の方をちらっと見た
あ、言えと?いつものやつを
陽介「悪くない、とは思ってる。」
つぐみ「ふぇ......?///」
あーもう言っちゃったよ
いや、嘘でもないけどさ
巴「これはこれは?」
ひまり「もしかして?」
つぐみ「そ、そんなのじゃないよ!......まだ。」
ひまり「いただきましたー!」
蘭「何やってんだか。」
モカ「さ〜?」
陽介「いや、ふっかけたの青葉だろ。」
モカ「細かいことは置いといてー。食べよー?」
つぐみ「そ、そうだね!」
陽介「いただきます。」
それから、俺たちはしばらく
羽沢珈琲店で食事をしながら談笑した
その間、俺と羽沢は
さっきの件で延々といじられ続けた
そして、2時間ほど経った
ひまり「あ、そういえば。」
巴「どうした?」
ひまり「さっき、携帯鳴ってたけど、誰?」
陽介「俺じゃないぞ。」
蘭「あたしも。」
モカ「もかちゃんも違うー。」
つぐみ「私も。」
巴「あたしも来てねぇなー」
ひまり「え?」
上原は慌てて携帯を見た
そして、首を傾げた
ひまり「なんか、リサ先輩から、そっちに行ったって。」
蘭「何それ?」
陽介「?」
俺たちは全員、首を傾げた
そっちに行った?
それ単体なら全く意味がわからない
そう思ってると、突然
店のドアが勢いよく開いた
アフターグロウ+陽介「!?」
日菜、友希那「陽介(君)!!」
入ってきたのは
氷川さんと湊さんだ
すごく慌ててる
陽介「ど、どうしました?」
友希那、日菜「はい、これ!」
陽介「?」
2人は同時に何かの袋を手渡してきた
氷川さんのはフルーツっぽい
俺はそれを受け取った
友希那「誕生日プレゼントよ!」
日菜「あたしも!」
陽介「え?知ってたんですか?」
友希那「さっき、リサから聞いたわ。」
日菜「それで、慌てて買ってきたんだよ。」
え、すごい申し訳ない
少なくとも2時間以内に買ってるし
友希那「私は包丁を買ったわ。」
陽介「包丁!?」
友希那「料理に使いなさい。」
本当だ中に箱入ってる
見た感じ、すごい綺麗な刃をしてる
日菜「あたしは見ての通りフルーツ詰め合わせ!チュチュちゃん達と食べてね!」
陽介「ありがとうございます。ありがたくいただきます。」
日菜「喜んでもらえてよかったよ!」
すごくたくさんフルーツが入ってる
メロンとかマンゴーとかはいってる
2人ともよろこぶだろうな
陽介「......」
そう言えば、
俺って昨日の今日でいいもの貰いすぎだよな
俺もきっちりお返ししないと
日菜「あ、陽介君、そんなに気にしなくてもいいよ!」
陽介(心読まれた!?)
日菜「もっと前もって知ってたら、もーっと、るん♪ってくるもの買えたから!」
陽介「いやいや、これ以上は凄すぎですよ。」
これ以上ってなんなんだろう
庶民感覚の俺には想像もつかない
友希那「陽介、お誕生日おめでとう。」
日菜「おめでとー!陽介君!」
ラン、巴、ひまり「あめでとう!」
つぐみ「お誕生日おめでとう!」
モカ「おたおめー」
陽介「ありがとう、みんな!」
こうして、俺は誕生日の翌日も
みんなに祝ってもらってとても嬉しかった
俺も絶対にみんなの誕生日に何かしよう
そう固く心に誓った