狂犬と消失少年   作:火の車

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家族

陽介「__よし。」

 

 チュチュが寝静まった後、

 

 俺はキッチンである作業をしていた

 

 そして、それが終わり、少し息をついた

 

陽介(なんとか、間に合った。)

 

 なんで、こんなことをしてるかというと

 

 明日、いや、今日はチュチュの誕生日だからだ

 

 RASの皆と打ち合わせをして、

 

 今日までゆっくり準備を進めて来た

 

 そして、大体、準備は整った

 

陽介「さてと、俺も寝るか。」

 

 俺はキッチンにおいてあるそれを片付け

 

 自室に戻り、眠りについた

__________________

 

 朝になり

 

 俺はいつも通り朝ごはんを準備し

 

 3人で食卓を囲んでいる

 

陽介「__なぁ、チュチュ。」

チュチュ「どうしたの?」

陽介「今日は何か用事あるか?」

チュチュ「そうね、今日は特にないわ。」

陽介「そうか。」

 

 という事は家にいるのか

 

 さて、これはどうするか

 

 俺がそう思ってると、

 

 パレオがアイコンタクトをしてきた

 

パレオ「チュチュ様、今日はライブハウスへの訪問がありますよ?」

チュチュ「そんなのあったかしら?」

パレオ「ありましたよー!」

 

 チュチュは少し考え

 

 少しするとハッとした顔をした

 

チュチュ「......あったわ。」

陽介「じゃあ、俺は留守番だな。」

チュチュ「えぇ。ゆっくりしてなさい。」

パレオ「ごゆっくりー!」

陽介「あぁ、分かった。」

 

 それから、朝ごはんを済ませ

 

 チュチュとパレオは家を出た

 

 俺は家に一人残った

 

陽介「さてと、初めて行くか。」

 

 俺はそう呟き

 

 誕生日会の準備を始めた

__________________

 

 暫く準備を進めると

 

 佐藤と和奏と六花が来た

 

 3人は部屋の装飾ともう一つの用意を始めた

 

陽介(__作っていくかー。)

 

 俺は料理を作って行った

 

 とりあえず、チュチュが気に入ったものを片っ端から

 

ますき「相変わらず、手際良いなー。」

陽介「これくらい普通だろ?」

ますき「普通じゃねぇよ。」

レイ「ほんとにかなり手際良いよね。」

六花「年季が入ってるように感じます!」

陽介「ふーむ。」

 

 そんなにいいんだろうか

 

 まぁ、結構慣れてきたし

 

 程々には良いんだろうな

 

ますき「てか、お前は何にしたんだ?」

陽介「ん?」

ますき「プレゼントだよ。」

陽介「あー、気になる?」

六花「私も気になります!」

レイ「私も気になるな。」

陽介「そうだなぁ。」

 

 まぁ、減るもんでもないし

 

 見せてもいいかな

 

陽介「俺は作ったよ、プレゼント。」

六花「作った?」

陽介「これ。」

ますき、六花、レイ「えぇ!?」

 

 俺がプレゼントを見せると

 

 3人は驚きの声を上げた

 

レイ「こ、これ作ったの!?」

陽介「あぁ。結構かかったよ。」

六花「け、結構って、どの位ですか?」

陽介「うーん、テスト期間、チュチュがいない時間と寝てる時間使って大体、3徹くらいかな?」

ますき「す、すげぇな。」

陽介「材料集めも結構かかったよ。いやー、楽しかった。」

 

 最近は色々することが多かったし

 

 材料集めだけでも3日かかったよ

 

ますき「まさか、ここまでやるとはなぁ......」

陽介「まぁ、俺にできるのはこのくらいだし。」

六花「いや、すごいですよ!こんなの普通、作れないです!」

レイ「プロと遜色ないんじゃないかな?」

陽介「いや、それはないだろ。」

 

 それから、俺達は準備を進めていった

 

 そして、時間が過ぎていった

__________________

 

 しばらく、時間が経ち

 

 パレオから連絡が来た

 

 もうすぐ、帰ってくるみたいだ

 

陽介「__3人とも、準備してくれ。」

ますき「おう、分かった。」

レイ「了解」

六花「はい!」

 

 俺たちはドアの前に集まった

 

 そして、チュチュが来るのを待った

 

パレオ「チュチュ様!早く!」

チュチュ「ちょっと、パレオ!」

 

 そんな声と共に

 

 チュチュとパレオが部屋に入ってきた

 

 それと同時に俺たちはクラッカーを鳴らした

 

RAS4人+陽介「チュチュ(様)誕生日おめでとう!」

チュチュ「え?」

 

 チュチュは鳩が豆鉄砲くらったみたいな顔をしてる

 

 そんな様子を見て、みんな笑顔になってる

 

チュチュ「い、いつの間に準備してたの?」

陽介「俺の誕生日の2日後から。バレないように。」

パレオ「ようさんの隠密さには頭が下がりました!」

チュチュ「ま、全く気づかなかったわ。」

パレオ「それでは、チュチュ様!」

チュチュ「What!?」

 

 パレオはチュチュを引っ張り

 

 椅子に座らせた

 

 その前には4人の楽器が置かれている

 

レイ「チュチュの誕生日を祝って。

Beautiful Birthday」

 

 和奏がそう言うと

 

 4人の演奏が始まった

 

 すごく、いい歌だ

 

 小さくも大きく輝く、

 

 チュチュと言う人間を表してるようで

 

 みんな、チュチュのことが好きなんだって伝わってくる

 

陽介(マジで、すごい。)

 

 これがRASに選ばれた4人の演奏

 

 少ない時間でここまでに仕上げるのか

 

 流石としか言いようがないな

 

 そう思ってるうちに演奏が終わった

 

ますき「__どうだ?チュチュ?」

チュチュ「Excellent......」

パレオ「やりました!」

六花「はい!」

レイ「お疲れ様、みんな。」

 

 チュチュもかなり喜んでる

 

 まぁ、驚いてる方が強そうだけど

 

 そう思ってると

 

 佐藤が俺の方を向いた

 

ますき「そう言えば、出水もプレゼントあるらしいぞ。」

陽介「!?」

チュチュ「present?」

ますき「あぁ。」

 

 佐藤は悪そうな顔をしてる

 

 この雰囲気で俺に振るか?

 

 チュチュも俺の方見てるし

 

陽介「あー、分かった。持ってくる。」

 

 俺はそう言って

 

 キッチンに行き

 

 プレゼントを取った

 

 そして、5人のところに戻った

 

チュチュ「そ、それ!」

陽介「えっと、ローズケーキってやつ。」

 

 そう、俺が作ったのはローズケーキ

 

 かなり精巧に作れたと思う

 

 チュチュは驚いた顔をしてる

 

パレオ「それにしても、色んな色がありますね?」

陽介「まぁ、意味があるから。」

 

 俺はいくつかにエリアを分けて

 

 花束をいくつか作った

 

陽介「赤の中に白のは温かい心って意味があって。赤と白にもそれぞれ、愛してますと深い尊敬って意味があって。ピンクには可愛い人。青は奇跡って意味がある。」

 

 俺はそう言いながら、

 

 チュチュの前に立った

 

 そして、口を開いた

 

陽介「チュチュ。」

チュチュ「陽介?」

陽介「俺の家族になってくれて、ありがとう。」

チュチュ「!!」

 

 俺がそう言うと

 

 チュチュは目を見開き

 

 そして、バッと顔を隠した

 

陽介「え!?チュチュ!?」

チュチュ「な、なんでもないわ。」

パレオ「チュチュ様〜、泣いておられますね?」

チュチュ「な、泣いてないわよ!」

ますき「良かったなー、チュチュー。」

 

 4人はチュチュを取り囲んでる

 

 チュチュは騒いでるけど

 

 手と手の間から泣いてるのが見えた

 

 喜んでる、のか?

 

レイ「でも、本当にすごいよね、これ。」

六花「そうですね!チュチュさんへの愛を感じます!」

チュチュ「すごい......」

 

 チュチュは涙がひいたのか

 

 手を顔から外し

 

 プレゼントを見てる

 

チュチュ「ありがとう、陽介!」

陽介「喜んでくれたなら、よかった。」

 

 俺はチュチュにそう言った

 

 チュチュは本当に嬉しそうにしてる

 

 そう言う様子は可愛らしい

 

ますき「よかったな、出水。」

陽介「佐藤?」

ますき「最高の家族に出会えて、よかったな。」

陽介「あぁ、そうだな。」

 

 俺はチュチュたちを眺めた

 

 そして、少し笑った

 

陽介「本当に最高の家族だよ。」

ますき「......そうか。」

陽介「佐藤は最高の相棒かな。」

ますき「ん?」

陽介「な?」

 

 俺はそう言って

 

 佐藤の方に拳を出した

 

 すると、佐藤はふと笑って

 

 拳を合わせてきた

 

陽介「やっぱり、佐藤は良い奴だな。」

ますき「どっちがだよ。お人好し。」

陽介「そう言うなって、相棒。」

ますき「相棒、悪くはねぇな。」

陽介「だろ?」

 

 俺はたまに思うことがある

 

 やっぱり、佐藤が大事だって

 

 佐藤がいなかったら何も始まってなかったって

 

 この目のことも全部、

 

 俺を救うためのものだったんじゃないかって

 

陽介「やっぱ俺、佐藤が大事だよ。」

ますき「!///」

陽介「それだけだよ。」

 

 俺はそれだけ言って

 

 みんなの方に歩いていった

 

 そして、パーティが始まり

 

 楽しい時間を過ごした

 

ますき「__たくっ、あの野郎......///」

 

 その間、佐藤の顔が赤かったけど

 

 まぁ、気のせいだと思う

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