今日は終業式の日だ
なんか、一瞬で時間が過ぎた気がする
でも振り返ってみたら色々あったな
陽介(もう、すっかり寒くなったな。)
ここに来たときはまだ春
それからもう約8か月経ったのか
時間の流れって言うのは早いな
モカ「黄昏てますな~。」
陽介「おはよう、青葉。」
窓の外を眺めてると
5人が教室に入ってきた
つぐみ「おはよう!出水君!」
蘭「何考えてたの?」
陽介「うーん、時間が経つのは早いなーって。」
ひまり「考えてる事が年取ってるねー。」
巴「はは、そうかもな。」
今となっては俺もいい友達が出来た
一緒にいて楽しいし、みんないい人だし
ほんとにこの5人には救われてると思う
佐藤の言った事がまさしく現実になったな
モカ「おー、また黄昏た顔してるー。」
陽介「そうか?」
モカ「うんー。何と言うか、儚い......って感じー?」
陽介「はは、なんだそれ。」
つぐみ「でも、今日はなんだか雰囲気が柔らかいね!」
陽介「んー、まぁ、それはあるかもな。」
自分で自分の変化って分かりづらいけど
なんだか、最近、心が穏やかになってる気がする
よく分からないけど
ひまり「そう言えば、皆は冬休みに予定ある?」
蘭「あたしは年末年始は親せきの集まりかな。」
モカ「モカちゃんは暇ー。」
巴「アタシもかな?」
つぐみ「私も時間あるよ!」
陽介「俺は、まぁ、その時によるかな。」
ひまり「いずみんはかなり忙しいもんねー。」
年末年始って何してるんだろ
年末は大掃除して
年始はRASの皆で新年会して
バイトして課題して、くらいだな
巴「冬休み終わったらすぐに修学旅行もあるし、楽しみだな!」
陽介「あぁ。」
ひまり「ほんとにねー!」
日菜「__陽介くーん!!」
陽介「!?」
俺が5人と話してると
突然、教室に氷川さんが走り込んできた
そして、俺に抱き着いてきた
陽介「な、なんですか?」
日菜「3学期になったら陽介君に会いずらくなるから来たんだよー!」
陽介「あ、はい。」
なんでこんなに落ち着いてるんだろうか
いや、普通に異常な状況なんだけど
モカ「......何してるんですかー?日菜先輩?」
つぐみ「そうですよ。何してるんですか?」
蘭、ひまり、巴(こ、怖い。)
青葉と羽沢から黒いオーラが見える気がする
てか、2人とも声変わってないか?
日菜「2人ともどうしたの?」
モカ「なんで、ようくんに抱き着いてるんですかー?」
つぐみ「出水君、嫌がってますよ?」
陽介(いや、別にそんな事はないけど。)
と思っても
2人の雰囲気的に言えない
てか、なんでこんなに怒ってるんだ?
モカ「早く離れてくれませんかー?」
日菜「もう少しー。」
陽介「まぁ、俺は別にいいですよ。周りに迷惑をかけないなら。」
モカ、つぐみ「!」
ひまり(い、いずみん......)
蘭(この状況であの発言......)
巴(さ、流石、陽介。)
それから時間は過ぎていき
氷川さんが俺から離れた後、
終業式のため、講堂に移動していった
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終業式は滞りなく終わった
氷川さんも珍しく真面目だった
横にいる羽沢が驚いた顔をしてたのは印象的だった
そして、俺達は教室に戻ってきた
モカ「__いやー、驚いたねー。」
陽介「そ、そうだな。」
今日の氷川さんの様子には
全生徒が驚きを隠せていない
一体、何があったんだろう
蘭(絶対、陽介だ。)
ひまり(いずみんだね。)
巴(流石だぜ、陽介。)
陽介「まぁ、真面目なのは良い事だし、なんでもいっか。」
つぐみ「そうだね。」
モカ「まー、そうだねー。」
それから、ホームルームが始まり
冬休みの過ごし方、課題の配布などがあり
すぐに解散になった
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帰り、俺は買い物があるのを思い出し
5人と別れ、近くのスーパーに来た
陽介(年越しと言えばそばだよなー。あとは、普通の食事用の食材。調味料は不足してない。あ、ジャーキー買っとかないと。)
俺は籠に食材を詰めていった
ある程度、買わないといけないものを詰め
そして、残りに買わないといけないものを考えた
陽介(うーん。)
リサ「__あ、出水君じゃん☆!」
陽介「あ、今井さん。」
少しその場に立ち止まってると
今井さんが買い物籠を持って歩いてきた
リサ「出水君も買い物?」
陽介「はい。家事は俺に任されてるので。」
リサ「偉いねー、男の子なのに。」
陽介「いえいえ、普通ですよ。」
ここで今井さんと会うのは初めてだな
結構通ってると思うんだけど
陽介「今井さんはここには結構来てるんですか?」
リサ「うん!お母さんに頼まれたりで結構来るかな?」
陽介「なるほど。」
じゃあ、被ることは少ないのか?
どうなんだろう
リサ「出水君、結構買ってるね?いつもそんな感じ?」
陽介「まぁ、こんな感じです。2人とも育ちざかりなので、栄養を考えたら色々必要で。」
リサ「し、思考が親だね。」
陽介「今井さんもクッキーの材料が多いですね?よく作られるんですか?」
リサ「うん☆友希那が大好きでね!」
陽介「湊さんが。」
俺は少し驚いた
湊さん、クッキー好きだったのか
なんか渋めの物好きと思ってた
陽介「あ、そろそろ行きますね。」
リサ「うん!またね!って、あ、そうだ!」
陽介「?」
リサ「友希那、出水君が会いに来てくれなくて寂しがってたよ?」
陽介「え?」
リサ「またさ、会いに行ってあげてね!」
陽介「あ、はい。分かりました。」
リサ「じゃあ、またね☆」
俺はそうして、今井さんと分かれ
レジでお会計を済ませて、
俺はスーパーを出た
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スーパーを出て
俺は買い物袋を持ち
のんびりと道を歩いている
陽介(__いやー、寒いなー。)
袋を持つ手は結構かじかんでるし
周りを歩いてる人たちも少し前かがみで
六花「出水さーん!」
前からは後輩が走ってきて
って、六花?
陽介「どうしたんだ?」
六花「偶々見かけました!」
陽介「そうなのか。」
六花「はい!」
六花はすごい笑顔で俺に話しかけてきてる
なんか、こういう子って可愛らしいよな
ザ・後輩って感じで
六花「出水さんも今帰りですか?」
陽介「あぁ、そうだよ。」
六花「一緒に帰りましょう!」
陽介「あぁ、いいよ。」
そうして、俺と六花は一緒に帰ることになった
六花は弾むような軽い足取りで歩いてる
鼻歌も歌っててすごくうれしそうだ
陽介「何かいいことあったか?」
六花「はい!今がすごく楽しいです!」
陽介「今?」
ただ歩いてるだけだと思うけど
いや、それが楽しいなら良い事だろうけど
六花「出水さんも楽しそうですね!」
陽介「ん?」
六花「なんだか、この間からさらに優しそうになりました!」
陽介「んん?」
なんか、羽沢にも似たようなこと言われたな
そんなに変わったのか?
陽介「うーん、あんまりわからん。」
六花「私もなんとなくなんですけど、なんだか、そんな気がして。」
陽介「じゃあ、そういう事でいいかな。」
周りから見た評価の方があてになるし
灯台下暗しって言葉もあるし
陽介「まぁ、のんびり帰ろうか。」
六花「はい!」
それから俺と六花はのんびり
雑談をしながら歩いた
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しばらく歩いて
ちょうど、家の前まで来た
陽介「__じゃあ、今日はここまでだな。」
六花「......」
陽介「?」
突然、六花が喋らなくなった
ほんの数秒前まで楽しそうに話してたのに
どうしたんだ?
陽介「六花?」
六花「あの、出水さん?」
陽介「なんだ?」
六花「あの、明後日、予定はありますか?」
陽介「明後日?」
明後日?
明後日と言えば、12月24日
クリスマスの日だったか?
陽介「一応、バイトも休みだし、あるけど。どうした?」
六花「えっと、その......///」
陽介「?」
六花は手をモジモジとさせ
顔が少し赤いように見える
俺は首をかしげながら六花を見た
六花「その日、私と一緒に過ごしてくれないでしょうか......?///」
陽介「え?」
六花「あの、ダメだったら__」
陽介「いや、いいよ?」
六花「!///」
陽介「折角だし、2人でどこか行こうか。」
六花「はい!///」
こうして、今年のクリスマスは六花と過ごすと約束した
六花はそんな会話の後、
嬉しそうに駆け足で帰って行った