狂犬と消失少年   作:火の車

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旅立ち

 冬休みが明けた

 

 俺はいつも通り学校に来て、

 

 自分の席に座った

 

モカ「__おはよー、よう君ー。」

陽介「あ、おはよう。青葉。」

つぐみ「今日も早いね!」

陽介「生活リズムを崩さないようにしてるからな。」

 

 青葉と羽沢は教室に入って来るなり、

 

 俺の前に来た

 

蘭「は、早いって、2人とも......」

ひまり「もう!置いて行かないでよ!」

巴「あはは、まぁ、許してやれって!」

陽介「おはよう、3人とも。」

 

 遅れて、美竹、上原、宇田川が入ってきた

 

 これで、いつもの5人が揃った

 

 やっぱり、この雰囲気は落ち着くな

 

モカ「いやー、三学期ですなー。」

つぐみ「そうだね。もう少しで3年生だよ!」

巴「か、考えたくないな......」

陽介「あはは。」

 

 そうか、もう、3年になるのか

 

 ここに来たのが今年だからか、

 

 あんまり時間の感覚がなかった

 

ひまり「そ、そんな事より、修学旅行だよ!」

モカ「いやー、楽しみだねー。」

陽介「そうだね。」

巴「いやー!胸が躍るなぁ!」

 

 修学旅行か

 

 今までに経験がないし、楽しみだ

 

 RASの皆にお土産買っていかないと

 

モカ「言っても、明日出発だねー。」

蘭「そうだね。準備出来てる?」

巴「当り前だ!」

ひまり「ばっちり!」

陽介「俺も出来てるよ。」

蘭「なら、大丈夫だね。」

 

 それから、俺達はしばらく談笑し

 

 しばらくして、体育館に移動した

__________________

 

 始業式は相変わらず盛り上がった

 

 日菜さんは場を盛り上げる天才なんだろう

 

 相変わらずすごい人だな

 

 とか、そんな事を考えつつ、

 

 俺は家に帰ってきた

 

陽介「__ただいまー。」

チュチュ「おかえりなさい、陽介。」

陽介「あれ?パレオはまだ学校か?」

チュチュ「えぇ。」

陽介「なら、パレオは作り置きになるか。」

 

 俺はそう言いながら鞄を置き、

 

 エプロンを身に着けた

 

チュチュ「陽介は明日からschool tripだったわね。」

陽介「あぁ。3泊4日だよ。」

チュチュ「ok.楽しんできなさいよ。」

陽介「分かってるよ。お土産もしっかり買ってくる。」

チュチュ「あまり気にしなくてもいいわよ?」

陽介「折角だから、買ってくるよ。」

 

 俺がそう言うと、

 

 チュチュは少し笑いながらソファに座った

 

 それを見て、昼食の準備を始めた

__________________

 

 昼食を済ませてから、

 

 チュチュとしばらく話をしてると

 

 RASの皆が練習に来た

 

六花「出水さん!」

陽介「いらっしゃい、六花。」

ますき「よう。」

レイ「何かお話し中だった?」

パレオ「もしかして、何か深いお話でも?」

陽介「いや、ただの雑談だよ。」

 

 俺はそう言ってソファから立ち上がり

 

 キッチンの方に体を向けた

 

陽介「外は寒かっただろうし、ホットミルクでも淹れるよ。」

ますき「あ、私はコーヒーがいい。」

陽介「了解。少し待っててくれ。」

 

 俺はそう言ってキッチンに行き、

 

 ホットミルクとコーヒーを入れた

 

 そして、その日は皆の練習を見守った

__________________

 

 一晩明けて

 

 俺はいつもよりも早く学校に来た

 

 学校前にはバスが止められてて、

 

 これから修学旅行なんだって思った

 

日菜「__陽介くーん!」

友希那「陽介。」

陽介「あれ、日菜さんに湊さん?」

 

 集合場所に向かってる途中、

 

 日菜さんと湊さんが走ってきた

 

 他の人は来てない時間なのに

 

日菜「見送りに来たよ!」

陽介「わざわざ、こんな朝早くに?」

友希那「もちろんよ。陽介の旅立ちの日よ。」

六花「__お、遅れてもうたぁ!」

陽介、友希那「!?」

日菜「あ、ロックちゃん!」

 

 2人と出くわしてすぐ、

 

 校門の方から六花が走ってきた

 

 かなり息切れしてて、

 

 かなり急いできたのがよく分かる

 

陽介「ろ、六花も来てくれたのか。」

六花「はい!勿論です!あと、これも渡しに!」

 

 六花はそう言うと、鞄からお守りを出し

 

 それを俺の手に握らせた

 

六花「交通安全と厄除けのお守りです!無事に帰ってきてくださいね!」

陽介「あはは、大丈夫だよ。安全は保障されてるし。」

六花「万が一です!」

陽介「そ、そっか。」

六花「お土産は出来れば、出水さん自身を......///」

陽介「あー!もう集合だー!行かないとなぁー!」

六花「あっ......」

 

 俺は流れから六花の言動を察し、

 

 逃げるようにクラスの方に走った

 

六花(逃げられちゃった......)

日菜(お~、攻めるね~。)

友希那(......負けないわよ。)

 

 後ろで繰り広げられている、

 

 静かな戦いに気付かずに

__________________

 

蘭「あ、来たよ。」

陽介「おはよう。」

 

 集合場所に来ると、

 

 もう、集合はほとんど完了してた

 

 もう、出発間近みたいだ

 

ひまり「日菜先輩たちと話し過ぎだよー!」

巴「湊さんと六花もいたな。」

陽介「わざわざ見送りに来てくれたみたいで、ありがたいです。」

モカ(......アピールしてるなー。)

つぐみ(私も、負けられない......!)

陽介「2人とも、どうかしたか?」

つぐみ「あ、なんでもないよ!」

モカ「そうそう、なんでもないー。」

陽介「そうか?」

教師「__そろそろ移動するぞー!」

 

 俺達は教師のその声の後、

 

 周りの生徒と一緒にバスに移動していった

__________________

 

 バスに移動してすぐ、俺は席に座った

 

 今回、バスの座席を決めるのにひと悶着あった

 

 まぁ、主に青葉と羽沢が珍しく揉めたからだけど

 

陽介(__大変だったなぁ......)

 

 日頃は言い合いなんてしない2人だし、

 

 止めるのに中々、骨が折れた

 

 それで、俺の隣になったのは......

 

蘭「ここだよ、陽介。」

陽介「あぁ、美竹。」

 

 美竹だ

 

 上手く間に入ってくれて、助かった

 

 俺は内心感謝しながら隣に座った

 

蘭「今更だけど、モカかつぐみの方が良かった?」

陽介「いや、正直、助かったと思ってる。あの時の2人をみると......」

蘭「......まぁ、そうだよね。」

 

 美竹は疲れたような声でそう言った

 

 流石に俺も苦笑いになる

 

蘭「まぁ、ゆっくり座ってよ。」

陽介「そうだな。美竹と話せることは結構あるし。」

蘭「?」

陽介「これ、持ってきたんだ。」

 

 俺はそう言いながら花の図鑑を出した

 

 そして、それを広げた

 

陽介「花の事、少し教えて欲しいんだ。」

蘭「へぇ、そんな趣味あったんだ?」

陽介「いや、花を模したケーキを作るのに意味とかよく知りたいなって。」

蘭「......陽介も陽介で相当だよね。」

陽介「?」

 

 美竹はため息をつきながらそう言ってきた

 

 どうしたんだろう?

 

蘭(何と言うか、料理に関しては拘ると言うか......変態と言うか。)

陽介「美竹?」

蘭「まぁ、いいよ。教えてあげる。(そろそろ......)

 

モカ、つぐみ「......」

 

蘭(......モカとつぐみが怖いし。)

陽介「じゃあ、お願いするよ。」

蘭「どこから教えればいい?」

陽介「最初から。」

蘭「最初から!?」

 

 それから、俺はバスの時間

 

 美竹に花の事について教えてもらった

 

 とてもためになる話が多くて、

 

 目的地までの時間を有意義に過ごせた

 

 

 

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