修学旅行3日目
もう、日数も半分を過ぎた
今日も5人と朝ごはんを食べてる
モカ「__はーい、ようくん~。」
つぐみ「これも食べて!」
陽介「ちょ、ちょっと待って。」
蘭「......相変わらずだね。」
俺は左右から料理を出されて
口を必死に動かしてる
美少女2人に食べさせてもらえるのは幸せなことなんだけど、口は1つしかないので食べるのが大変だ
ひまり「モテモテだねー!」
巴「こんな2人、初めて見たな!」
蘭「陽介が2人を変えちゃったね。」
陽介「それはいい事なのか......?」
モカ「いいんだよ~。」
つぐみ「うん!いいことだよ!」
2人は良い笑顔でそう言ってくる
それを見て他の3人は苦笑いを浮かべてる
多分、俺も同じような表情をしてると思う
蘭「今日も基本的に自由だけど、どうする?」
陽介「みんなで行ってもいいんじゃないか?」
人数は多い方が楽しいだろうし
幼馴染5人で思い出を作るのもいい事だし
蘭(そうしたいのは山々なんだけど......)
モカ(ようくんと行きたい......///)
つぐみ(2人で......!///)
蘭(モカとつぐみの2人で行きたいオーラが凄いんだよ。てか、なんで陽介は気づかないんだろ。)
陽介「?」
美竹は何か言いたげにこっちを見てる
なんで、こんなに見られてるんだろう?
俺がそんな事を考えると同時に、
上原が何かを思いついた様な声を出した
ひまり「折角だし、くじで決めようよ!」
陽介「クジ?」
ひまり「うん!アプリで偶々入れてあるんだ!」
巴「へぇ、そんなのあるのかー。」
ひまり「これこれ!」
上原は携帯をテーブルに置き
画面には箱に入ったクジが写ってる
こんなアプリもあるのか
と、俺は少しだけ感心した
モカ(確率は5分の1.......!)
つぐみ(引けない確率じゃない!)
蘭(もう欲望が透けて見える。)
巴「じゃあ、引くか。」
ひまり「じゃあ蘭からね!」
そうして俺達は順番にくじを引き
今日の自由時間のペアを決めた
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という事が朝にあって
少し時間が流れ自由時間になり、
俺はペアと一緒に喫茶店に入ってる
蘭(なんで、あたし......?)
陽介「どうかしたか?」
蘭「なんでもないよ。」
俺のペアは美竹だ
後は青葉と羽沢、上原と宇田川だ
いい感じにばらけたな
陽介「それにしても、ここのコーヒーも美味しいな。」
蘭「うん、いい味してるね。店の雰囲気もいいし。」
陽介「心が落ち着くよな。」
店内はコーヒーの匂いがしてて、
ちょうどいい音量で音楽が流れてる
客も時間的に多くないし
すごい落ち着く
蘭「て言うか、陽介はあたしと2人で良いの?モカとかつぐみじゃなくて。」
陽介「俺は誰とでも嬉しいよ。それに、相談相手なら美竹が一番いいし、ちょうどよかった。」
蘭「相談?」
美竹は首をかしげてる
まぁ、相談って急に言われたわけだしな
俺はそんな美竹を見ながら話を続けた
”蘭”
陽介「昨日、青葉に告白された。」
蘭「うん、知ってる。」
陽介「それで、俺は他の人にも告白されてて。」
蘭「選べないって事?」
陽介「いや、違う。」
あたしの言葉に陽介は首を横に振った
少しだけ驚いた
じゃあ、相談事って何なんだろ
陽介「俺は誰を好きになるんだろうって。。」
蘭「!」
陽介「みんな大切であることは間違いないんだけど、好きかどうかはまた話が違うと思ってな。」
蘭「なるほどね。」
陽介の気持ちは分かる
そう言う気持ちって分かりずらいし
自分じゃ整理が付けにくいし
蘭「じゃあ、現時点で好きな人はいないんだ。」
陽介「あぁ、いない。」
蘭(じゃあ、あの2人の可能性もゼロじゃないかな。)
陽介の今までの体験的に
近しい人物以外を好きになることはないだろうし
相手はほぼ絞られるかな
陽介「俺は、誰を好きになるんだろう。」
蘭「あたし的にはモカかつぐみだと嬉しいんだけど。」
陽介「ははっ、そうなっても楽しいだろうな。」
陽介は朗らかに笑ってる
こんな風に笑うようになったんだ
ほんと、初めて会った時とは別人みたい
陽介「じゃあ、そうなった時のために2人について教えてくれないか?」
蘭「うん、いいよ。何でも教えてあげる。」
陽介「よろしくお願いします。美竹先生。」
蘭「ごめん、それはやめて。」
あたしはそう拒否の言葉を口にし
それからあたしはモカとつぐみの事を陽介に教えた
2人の事について話すたびに陽介なら安心して任せられるって思った
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”モカとつぐみ”
観光客が多く集まるスポット
そこで、モカとつぐみはアイスを食べながら
少し落ち込んだ表情をしていた
モカ「クジって、なんで綺麗に外れるのかな。」
つぐみ「わ、分かんない。」
モカ「しかも、ペアが蘭なんてね~。」
モカはふとそんな事を言った
つぐみは不思議そうに首を傾げ
モカの方を見た
つぐみ「蘭ちゃん何かあるの?」
モカ「いや~、あの2人もかなり仲が良いから、もしかしたら......なんて~。」
つぐみ「それはないんじゃないかな?蘭ちゃんにそんな雰囲気なかったし。」
モカ「いや~、よう君の方なんだよ、問題は~。」
つぐみ「え?」
モカの言葉でつぐみはさらに分からなくなった
そんなつぐみを見て、モカは続けて話した
モカ「ようくん、特定の好きな人とかいないから、蘭に持っていかれちゃったりとか考えてね~。」
つぐみ「い、いや、でも。」
モカ「絶対にないって言える?」
つぐみ「......言えないかも。」
つぐみは小さな声でそう言った
モカは少しだけ溜息を付き
アイスを舐めた
モカ「まぁ、あたしはようくんが幸せならなんでもいいんだけどね~。」
つぐみ「それは、私も思うけど......」
つぐみは落ち込んだ声でそう言った
モカ「やっぱり、一緒にいたいよね。」
つぐみ「うん......」
モカは薄く笑いながらつぐみを見てる
そして、ゆっくりつぐみの頭に手をやった
つぐみ「モカちゃん?」
モカ「もしも、あたしがよう君に選ばれたら、恨んでもいいよ。」
つぐみ「え?」
モカ「絶対につぐの方がよう君を幸せにできるから。」
つぐみは驚いた表情を浮かべてる
モカはいつもと違った真剣な表情で
声もいつもより低くなっている
つぐみ「恨まないよ!」
モカ「!」
つぐみ「モカちゃんは友達だし、何より出水君が決める事だから!」
つぐみは訴えるような声でそう言った
その様子を見たモカはつぐみをジッと見て
ボソッと言葉を出した
モカ「......つぐはいい子だね~。」
モカはつぐみを撫で続けている
それはまるで、ペットを可愛がる手つきだ
つぐみ「も、モカちゃん、いつまで撫でてるの......?」
モカ「んー、尊みが治まるまで~?」
つぐみ「う、うん?」
それからしばらく、
モカはつぐみを撫で続け
それを偶々見つけた陽介と蘭が疑問符を浮かべたのはまた別のお話
終わったシリーズの番外編書きます。
どれがいいとかあれば教えてください。