陽介「佐藤はいい人だと思うよ。俺のために色々してくれるし。」
ますき「あいつは命の恩人だ。そして、大きな責任がある。」
陽介「気にしなくてもいいよ。」
ますき「ばか、気になんだよ。」
陽介「ほんとに、義理堅いよな。」
ますき「ばか、普通だ。」
陽介「ま、本編始めるか。」
ますき「そうだな。」
本編開始
ますき「ここだ。」
陽介「ここは?」
俺が連れてこられたのはかなり大きな建物。
見た感じはかなり綺麗だ。
ますき「入るぞ。」
陽介「おう。」
俺と佐藤は建物に入った。
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エレベーターを上がって、来たのは屋上だ。
そこには大きいプールがあって、何の施設かよくわからない。
陽介「ここは何の施設なんだ?」
ますき「スタジオだ。私らのバンドが練習してるな。」
陽介「スタジオ?」
ますき「あぁ。」
陽介「じゃあ、なんでここに来たんだ?」
ますき「お前の絶好の引き取り手がいるんだよ。」
陽介「?」
俺は疑問に思いつつ、佐藤について行った。
少し歩くと、建物に着いた。
ますき「チュチュ、パレオ、いるか?」
陽介(チュチュ?パレオ?なんだそれ?)
チュチュ「__マスキング!」
パレオ「まっすーさん!」
陽介「!?」
佐藤が呼ぶと、奥からヘッドフォンをつけた女の子と髪がかなりカラフルな女の子が来た。
陽介「佐藤、この二人は?」
ますき「お前の引き取り手だ。」
陽介「何?」
見たところ、カラフルな子は分からないが、ヘッドフォンの子は子供だ。
とても人を引き取るようには見えない。
チュチュ「マスキング、そっちの人は誰?」
パレオ「まっすーさんの彼氏ですか?」
ますき「ちげぇよ。まぁ、こいつの話である事に変わりはないが。」
チュチュ「......何か訳がありそうね。その眼帯も。」
ますき「......あぁ。」
チュチュ「奥に来なさい。ゆっくり話しましょ。」
陽介(雰囲気が違う?見た目からは想像できないくらい雰囲気が大人だ。)
俺は奥の方に進む三人について行った。
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奥に来ると、本当にスタジオがあった。
まるでプロが使ってるみたいな雰囲気だ。
チュチュ「それで、話って何かしら?」
チュチュは体に合わない大きな椅子に座ってそう言った。
パレオは横に控えてる。
ますき「実は、こいつを引き取ってほしいんだ。」
チュチュ「what!?」
陽介(そりゃ驚くだろ。)
チュチュは一瞬取り乱したが、すぐに落ち着きを取り戻した。
チュチュ「なるほど、ここから何かあるわけね。」
ますき「あぁ。」
チュチュ「話してみなさい。」
ますき「こいつはこの前話した事故で私を助けてくれた奴だ。眼帯はその時につぶれた目を隠すためのだ。」
チュチュ、パレオ「!」
二人は目を丸くした。
まぁ、普通の反応だな。
ますき「そして、こいつは親に捨てられた。」
チュチュ「え!?」
パレオ「なんでですか?」
ますき「それは......」
佐藤は俺の方を見た。
きっと、俺に気を使ってるんだろう。
本当に優しいやつだな。
チュチュ「......まぁ、話ずらいなら話さなくてもいいわ。」
ますき「わりぃな。」
チュチュも察したようで、それ以上の言及はしなかった。
ますき「今のこいつは身寄りがねぇ。だから、せめて雨風を凌げる場所をやりてぇんだ。」
パレオ「それで、ここに来たと言うわけですね!」
ますき「あぁ、そういう事だ。」
チュチュ「そう。」
チュチュはそう言うと、立ち上がって俺の方に近づいてきた。
チュチュ「出水陽介だったわね?」
陽介「あぁ。」
チュチュ「いろいろ言いたいことはあるけれど、私たちのドラマーを助けてくれてありがとう。」
陽介「!」
パレオ「チュチュ様!」
チュチュは頭を下げた。
陽介「いや、そんなことしなくていい。俺がするべきと思ってしたから。」
チュチュ「でも、あなたは目を失ってるわ。」
パレオ「そうです!普通は目がなくなったらそんな穏やかでいられませんよ!」
陽介「そうなのか?」
チュチュ「マスキングのあなたの引き取りの話、受け入れるわ。」
陽介「!」
チュチュ「これは、マスキングの所属するバンドのプロデューサーとしてのけじめよ。」
パレオ「そうですね!チュチュ様!」
なんか、あっさり引き取ってくれるみたいだ。
チュチュ「......そう言えば。」
陽介「?」
チュチュ「陽介、あなた、料理は出来るかしら?」
パレオ「あ!」
陽介「料理?出来るが。」
チュチュ「Good!!!」
パレオ「素晴らしいです!ようさん!」
陽介「え?」
チュチュ「素晴らしい戦力だわ!」
ますき「どうしたんだ?」
チュチュ「何を隠そう、私とパレオは料理が出来ないわ!」
ますき「は?」
パレオ「助かりますー!インスタント生活から脱出です!」
陽介「お、おう、よかったな?」
何故か喜ばれてる。
一応、家事は全部できるが。
チュチュ「でかしたわ、マスキング!」
パレオ「ありがとうございます!まっすーさん!」
ますき「お、おぉ?」
陽介「......これでいいのか?」
ますき「いいんじゃねぇか?喜ばれてるし。」
佐藤は俺の目を見た。
ますき「お前は自分が生きる意味を見つけるんだぞ。分かったか。」
陽介「あぁ。分かってる。」
ますき「間違っても、勝手に死のうなんて考えるなよ。」
陽介「しないよ。」
俺はチュチュとパレオの方を見た。
陽介「あの二人に迷惑はかけられないから。」
ますき「......あっそ。(その顔が危ういってんだよ。たくっ)」
陽介「佐藤?」
ますき「なんでもねぇよ。(まぁ、これからあいつらとも会うし、何か変わるといいが。)」
陽介(しばらくは、持つか......?)
チュチュ「これからよろしく頼むわ!陽介!」
パレオ「よろしくお願いします!ようさん!」
陽介「あぁ、よろしく。チュチュ、パレオ。」
こうして、俺の引き取り手が見つかった。
これから先、どうなるんだろうか。
”RASのお二方”
レイ「私達って出番いつなんだろうね?」
六花「物語も始まったばかりですし、これからじゃないでしょうか?」
レイ「そうだね。じゃあ、どんな役回りだろうね?」
六花「分かりませんね?」
レイ「六花は間違いなく......ね?」
六花「え?なんですか......?」
レイ「......don't waste your breath.」
六花「え!?」
レイ「次回に続くよ。ご、ごめんね、六花!」
六花「えぇ!?」