いつの間にかハイスクールD×Dの木場君?   作:ユキアン

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第21話

レイナーレさんをミスカトニック大学に預けてから数日が経ちました。アザゼルさんの『断罪の剣(ジャッジメント)』への加入は少しもめましたが、なんとか認められる事になり、改めてJを渡してパスを繋ぎました。

 

次に白音さんとギャスパーのリアス・グレモリーへのパスが切れた事に関しては直接確かめたいと言うことなので修行も兼ねて全員で冥界入りする事になった。

 

冥界に行くのにあたり、正規の方法で一度は訪れていないと警備の悪魔がやってくるので僕達は手ぶらで駅にやってきている。そのままエレベーターまで向かい、悪魔勢とグループを組んであるはずの無い地下へと降りて行く。

 

降りた先で後続を待ってから皆でホームに向かう。

 

「そう言えば祐斗さん、今まではグレモリー家の列車で冥界に行ってましたけど、今回からはどうするんですか?」

 

白音さんがここに来てようやくその疑問を尋ねてくれました。

 

「もちろん列車を新しく用意してあるんですけどね、用意してくれた人がちょっとアレな人なんで仕様書とかまだ見てないんですよ。というか、怖くて見れません」

 

「「「「「ちょっ!?」」」」」

 

「あっ、名前だけは聞いてるから。『暁のスーパーウェスト無敵ロボ28號ターボXニトロ改~注意一秒怪我なんて生温い事は言わないので奈落へGO~』だって」

 

皆の脚が止まり静寂が場を支配した。そして一番最初に動き出したのはミッテルトさんだった。

 

「色々と突っ込みたい所はあるけど、ウチはまだ死にたくないっす!!」

 

「ははは、逃がしませんよ。大丈夫、死んでもちゃんと蘇生させてあげますから」

 

逃げ出そうとするミッテルトさんの首を掴んで引きずって行きます。

 

「まあ確かに突っ込みどころは満載だったな。何だよ『暁のスーパーウェスト無敵ロボ28號ターボXニトロ改~注意一秒怪我なんて生温い事は言わないので奈落へGO~』って、1號から27號はどうしたんだよ」

 

「あの人が作る物は大抵が28號ですから気にしないで下さい。最初は移動式のライブステージだったんですけど、邪魔者を排除する装置を積んで行くうちにこんな感じのロボットになってしまいましてね」

 

蒼穹のスーパーウェスト無敵ロボ28號DESTINY~その力を見せつけろガグ!~の写真をアザゼルさんに見せる。

 

「こいつはまたイカしてるメカだな。実に良いセンスだ。特にこのドリルが」

 

「まあ分からないでも無いんですが、ちょっとね、アレな人なんで名前のセンスなんかは気にしないで下さい。とりあえず、こっちのファイルが『暁のスーパーウェスト無敵ロボ28號ターボXニトロ改~注意一秒怪我なんて生温い事は言わないので奈落へGO~』の仕様書なんですが、一人だと怖いんでちょっと一緒に見てもらえません?」

 

「良いぜ、見せてみろよ」

 

ミッテルトさんを白音さんに預けてアザゼルさんと一緒に仕様書を確認する。

 

「ええ~っと、なんだこれ?大半の物の意味が分からん」

 

「デモンベインやハンティングホラーに使われてる魔術機構で大半が構成されてますね。動力は、核融合炉ですね」

 

「ほう、武装も満載だな。うん、まさかこのデザインは!?」

 

『暁のスーパーウェスト無敵ロボ28號ターボXニトロ改~注意一秒怪我なんて生温い事は言わないので奈落へGO~』のデザイン画を見たアザゼルさんがダッシュでホームに向かって駆け出して行く。

 

「ふむ、何かがアザゼルさんの箏線に触れたみたいですね。ああ、仕様書を見る限り大抵の障害の方が奈落へ送り込まれる仕様でしたから安心して下さい。というか、正面からこれを破壊出来そうなのが一握りしか居なさそうなので。デモンベインと同じヒヒイロカネをふんだんに使ってますから、砕ける物なら砕いてみて下さいよ」

 

「ほう、そこまで言うのなら試してみようか」

 

「乗る前に壊さないで下さい。やるなら冥界に着いてからです」

 

ゼノヴィアさんが破壊の名剣を取り出そうとするので言葉で止めておきます。しばらく歩いて到着したホームに停められている『暁のスーパーウェスト無敵ロボ28號ターボXニトロ改~注意一秒怪我なんて生温い事は言わないので奈落へGO~』は意外とまともな見た目をしていた。

 

見た目は少し古いSL列車なのだが、全体的に落ち着いた雰囲気を醸し出している。ただ、何処かで見た事がある気がする。少し気になり、機関車のナンバーを調べる。そこに書かれていたナンバーを見てモデルが何なのかが分かる。

 

「C62 48、そしてデフレクターには999。銀河超特急999号か。本当に良いセンスをしているね」

 

「うわぁ、懐かしいねぇ」

 

紫藤さんは幼い頃は日本に居たのでギリギリ知っていたみたいですね。アザゼルさんは機関車内のコンピュータを弄って色々と調べているみたいです。まあそれは置いておいて良いでしょう。その内飽きるでしょうから。

 

 

 

 

 

「生きてるって素晴らしいっす」

 

「大げさですね。高だが10G程でしょうに。普通の人間でも鍛えれば何とかなる程度で済むレベルですよ」

 

冥界に到着して999から降りたミッテルトさんが地面に倒れ込みそうになるのを、抱えて止めて背中に担ぎ上げます。

 

「だからって急発進、ターボ、急ブレーキしか無かったんすよ!?あんなのが事故ったら名前通り、注意一秒怪我なんて生温い事は言わないので奈落へGOだったっす!!」

 

「あの程度なら普通に耐えれますね。白音さん達も耐えれますよね?」

 

「打撲位にはなると思います。あと、ギャー君はギリギリアウト」

 

「変化すればなんとかなるはず」

 

「ゼノヴィアさん達は?」

 

「転生天使になって耐久力が上がっているはずだからな、普通に耐えられるだろうな。まあ骨の一本や二本は覚悟する必要があるだろうが」

 

「なら今回の修行で問題無くなりますね。それじゃあ入国審査を行いますので右手を出して下さい」

 

初めて冥界に正式に訪れた4人の右手を携帯式の機械を使って登録を行い、駅から歩いて屋敷に向かいます。

 

「うわぁ~、人間界のとまったく変わらないっすね」

 

屋敷を見たミッテルトさんが呟いた言葉に全員が首を縦に振ります。

 

「まあ中は繋げてありますから9割以上一緒ですからね」

 

「ああ、荷物は何も要らないと言っていたのはそういうことか。だが、どうやって場所を特定しているんだ?」

 

「屋敷の敷地内に入った時に特殊なマーキングを施しているんですよ。それによって冥界側の屋敷に入ったのか、人間界側の屋敷に入ったのかを判別しています。もちろん特定の手順を辿れば扉一つで行き来は可能です」

 

全員が屋敷に入った後に扉を一度閉めて、一定量以上の魔力をドアノブに通してから開くと人間界に繋がる。

 

「こんな感じです。今回はゼノヴィアさん達の登録を行う為に正規ルートで来ましたけど、今度からはこちらを使ってもらっても構いません。一定量以上の魔力をドアノブに通せばそれで繋がりますので」

 

「便利と言えば便利だが、安全面の方は大丈夫なのか?こうやって全員が片方に集っている時にもう片方の屋敷を占拠されて利用されると面倒な事になるぞ」

 

アザゼルさんがそう尋ねてきますが、問題なんてありません。

 

「簡単にあの屋敷が抜かれると思っているんですか?魔王様達の攻撃にも耐えれる様に作ってあるんですよ。もちろん呪いとかもふんだんに用意してありますからただでは済みませんよ」

 

「呪いか、どんな物かは聞かないでおこう」

 

「そうして下さい。さて、そろそろ本来の目的である特訓を始めますよ。まずは説明がありますので食堂まで移動して下さい」

 

食堂に移動してからホワイトボードを用意してペンを走らせる。

 

「さて、皆さんに説明するのは僕の無限の剣製の仕様についてです。先日お渡しした発注書だけでは伝わっていない部分の説明です」

 

「おい、オレは既に全部発注し終わってるんだぞ!?」

 

「ええ、そうですね。ちなみに全部作り終わっているので後で取りに来て下さいね。それにこの中で戦闘力は明らかに上位に入るんですから1年位我慢して下さい」

 

ホワイトボードに仕様を書き終えたのでペンを置いて説明に入る。

 

「分かりやすい様にそれらしい言葉で書いてあるけど僕が無限の剣製で剣を作る方法は2種類ある。一つは見た事のある剣を僕が再現出来る範囲で再現する方法、もう一つはこのホワイトボードの説明を読んで貰えれば分かる通り基本の剣をカスタマイズして作る方法です」

 

ホワイトボードの一番上には

 

鉄の剣 攻撃力50 剣の容量300

 

と書いてあります。

 

「これが基本のベースです。この内、剣の容量を消費して」

 

鉄の剣(炎の聖剣) 攻撃力50+(100×3) 剣の容量0 特性 切れ味UP(10×3)、耐久性UP(10)、炎熱(20)、対堕天使(200)、聖剣(20)、肉体強化(20)

 

「こんな風に強化していきます。()内の数値はコストですね。対堕天使のコストが凄い事になっていますが、効果的には攻撃力を5倍にして継続ダメージ付きだと考えてもらうのが一番ですね。聖剣と化してもいますから悪魔に対しても同様です」

 

「そうなると対堕天使の特性の効率が悪すぎるな」

 

「そこは僕の慣れ次第でコストが下がるのですが、対堕天使用を使う機会が殆どありませんでしたので。慣れれば10分の1位までは減らせるんですけどね。まあ今は置いておきましょう。次は剣そのものについてです」

 

一般的なサイズの片手で使うタイプの剣を一通り産み出して並べる。その隣には半分位のサイズの物を用意する。

 

「先程の説明の中にあった攻撃力と剣の容量ですが、ここにあるもの全て同じ攻撃力と容量の物です。つまりは剣の種類や大きさは剣自体の強さとは関係ありません。もちろん使い手によって威力は変わってきますので。また、大きさと剣の容量のが関係ない事を限界まで活用したのが僕の強さの秘密です」

 

新たにナイフを一本産み出し、それを持って右の脇腹に突き刺す。驚いている皆さんを無視して、傷口に指を入れて奥の方にある小指の爪のサイズの肉体強化の魔剣を取り出す。

 

「っぅ、これが剣の容量を減らさずに作れる一番小さなサイズの物です。これは容量の全てを肉体強化に当てています。手に取って魔力を通せばそれが分かります」

 

魔剣の血を拭き取り、魔術の火で軽くあぶって消毒してから皆さんに確認してもらう。その間に軽く止血だけして傷口は開いたままにする。後で元に戻さないといけないので。

 

「こう言った魔剣や聖剣を体中に埋め込んで強化しているのが僕の強さの秘密です」

 

「なるほどな。強化の効率がかなり、というかオレが知る限りで赤龍帝の篭手の倍化の次に良いな。こう言った物を複数装備していれば確かにアレだけの強さを持っていてもおかしくはないな。それに簡単に強くも成れる」

 

「まあ欠点もありますよ。自分の限界以上に強化すると酷い目に会いますし、取り替える時は先程みたいに身体を切って埋め込んだり取り出したりする必要がありますから」

 

説明を続けながら返された魔剣を再び埋め込んでから治癒する。

 

「と言う訳で、基本的に僕に発注する刀剣類はこういう強化系の物を体内に埋め込むのを前提にした物が一番効率がいい方法です。今なら特別サービスで埋め込む作業も手伝いますよ」

 

「いやいやいや埋め込む以外の選択肢はどこにいったんっすか!?」

 

「埋め込まなくてもアクセサリーとして身につければ強化出来るんですけど、戦闘中に外れると致命傷になりますからね。埋め込むのが一番安全なんですよ。切り落とされたりしても肉体の一部と認識していれば強化が外れる事は無いですから。聖剣事件の際にバラバラにされても平気だったのもそのおかげですから」

 

治癒とか痛覚遮断の聖剣は両手両足の甲と喉の奥辺りに埋め込んで十字を作れる様にしてますから。半分以下の性能だと聖剣の十字架に身体を焼かれて死んでしまいますからね。今は問題無いですけど。

 

「ちゃんと麻酔をかけて痛くない様にしますから安心して下さい。これでもバラっ、こほん、解た、もとい、切開は得意ですから」

 

「何で言い直そうとして諦めてるんっすか!?」

 

「いえいえ、ちゃんと意味は変わっていますよ」

 

「けど言い直したって事はどれも得意なんすっよね?」

 

「もちろんです。これでも幼い頃より色々と経験してきていますからね。何事も経験を積めば得意になりますよ。一番多くバラっ、解た、捌いた数が多いのは堕天使ですね」

 

「捌いたって言った!!今、捌いたって」

 

「研究の為の尊い犠牲です。無論、そこらに居た堕天使ではなく指名手配されている堕天使ですから安心して下さい。さすがに擁護出来ない様な事をしていた様な奴らですから簡単に殺さずに捌かせてもらいましたよ」

 

あまり思い返す事すらしたくない位の悪逆を行っていた堕天使を捌いたことを思い出す。あれは教会から逃げ出して死霊秘法(ネクロノミコン)を見つける少し前の頃でしたね。

 

ギリギリ村と呼べる場所に立ち寄った際に出会った三体の堕天使、いえ、あれはただのゴミですね。村の住民は全員殺されていました。それも無惨にもバラバラに引き千切られたりして。

 

それ位なら別にここまでキレたりしませんよ。ただそいつらはただでさえバラバラになっている死体を弄び、魂すらも玩具にして遊んでいたのだ。力ある魔導書に触れる前だった事もあり、その行為は邪神に弄ばれる者達と感じた僕の怒りは無限の剣製を禁手化させ、その感情のままに力を振るった。

 

その結果に残ったのは虚しさと、ゴミの処分に時間をかけ過ぎてどうする事も出来なくなった村の人達の魂と、ゴミだけだった。

 

「過去話は面白くもないので止めにして、とりあえず20枚の内5枚は強化系を埋め込む方向にして下さいね。アザゼルさんは十分に強いので1年間は今のままで頑張って下さい。剣に付けれる特性はリストを用意してありますのでそれを見て考えて下さいね。今日はそれだけです」

 

収納の魔法陣からリストを取り出して配布します。

 

「僕はこの後、少し用事で出て来ます。昼食と夕食は下ごしらえを終えていますので後は簡単な調理で済みますので」

 

「用事ってなんだ?」

 

「アザゼルさんも一緒に来ますか?手伝ってくれるのなら注文書をもう一枚用意しますけど」

 

「用事の内容にもよるな」

 

「ただのゴミ掃除(ハンティング)ですよ」

 


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