HAPPY BIRTHDAY ROMA   作:超ローマ人


原作:Fate/
タグ:Fate ネロ
藤丸はあるサーヴァントの誕生日を祝いたいのだが…

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12/15はネロクラウディウスの日


HAPPY BIRTHDAY ROMA

ネロ誕生日スペシャル

藤丸立香。彼は人類最後のマスターである。

彼は自らのサーヴァントの一人・ネロクラウディウスのために誕生祭りを挙げたいのだが、彼女には秘密にしなきゃいけないと必死になっている。そのため、材料を得るために色んな場所に行かなくてはならなず、こっそりレイシフトしてもらっている。

 

一方、カルデアでは

「おはようである、ダヴィンチ女史よ!マスターを知らぬか!?」

赤い舞踏家の格好をしたローマ皇帝が天才キャスターに話しかける。

「うーん。それならさっき食堂に。」

ネロは食堂に走る。

「アーチャー!マスターを見かけなかったか?」

ネロは食堂の主ことエミヤに話しかける。

「ふむ。それなら先ほど黒髭たちと戯れてたな。」

皆、皇帝の機嫌を伺いながらもどうにかして誤魔化していた。

 

藤丸は、新宿でプレゼントを買っていた

「ねぇ、黒トリア。ネロってこんなものを喜ぶのかい?」

彼は新宿を良く知っているサーヴァントと一緒にネロが好きな物を買っていた。

「やつはココナッツミルクを飲みたがってた。」

「あのさ、それ。夏の話だよね?」

「何を本気で捉えている?この私がやつの好みを知っているとでも?」

「適当に言ったのかよぉ!」

藤丸はツッコミを入れながらココナッツミルクをがぶ飲みする。

すると、荷物を持った高校生くらいの少女がやってきた。

「あぁ。ごめんねぇ。あとは私が持つよ。」

それは駅前の広場のベンチで待ち合わせをしていたサーヴァントのうちの一人。ジャンヌオルタだ。

「結構な人だかりね。全く。」

「念のため聞くけど、問題起こしてないよね?」

「あのね、私もそこまで甘い女でなくてよ?殺るなら徹底的にね…」

「よしてくれよぉ。…あと、気配遮断で近づかないでよね。」

音も立てずに、現れたのは新宿のアサシンこと燕青だ。

「おっと悪いな。てかマスター。今日は特別休暇なのに、気合い入ってるじゃねえか!」

「へぇ。よっぽど、あの女が好きなのね。」

「マスターの、劇場女好きには毎回驚く。」

藤丸は顔をりんごのように赤くした。興奮していた自分を、サーヴァントたちに見せ付けてしまったからだ。

だが直ぐに気を取り直して、サーヴァントに指示を行う。

「ネロの誕生日プレゼントを買うの、手伝ってくれてありがとう。では帰ろう。」

 

一方でネロは。

「うぅむ……、皆何かを隠しているような……。」

秘密を抱えていた皆は少し焦りが見えてきていた。

バレてしまうのも時間の問題…そう思っていたときに一人の青年がこっそり帰ってきた。

「ネロ…待たせたね。」

「マスター!」

ネロは子犬のように彼女のマスターに飛びかかった。

 

「連れて行きたい場所があるんだけど良いかな?」

彼は手を差し伸べるとネロはニッコリと笑いながら手を取った。

「うむ!楽しく美しい場所ならどこでも歓迎だ!!」

ネロと手を繋いだままゆっくりと食堂の方向に向かう藤丸。

そして、食堂の入り口を開けると暗闇のみがそこにある。

「むっ。アレは?」

ネロがボーっと光る灯火のところに歩み寄るといきなり電気がついた。

すると、音楽も同時に流れた。

「「ハッピーバースデー!ネロクラウディウス!!」」

「祝え!第五代ローマ帝国を統べた偉大なる皇帝・ネロクラウディウスの誕生日を!!」

白い服を着た花の魔術師も盛大に祝う。

「おめでとう!これからもよろしくね!」

カルデアの全員もそれぞれ違う形でネロの誕生日を祝った。

ネロは最初は唖然としたが、今は笑顔でそれに応えている。

そしてネロのためにエミヤたち料理班が作ったケーキを皆で食べた。

そこではかつての仲間、敵、どちらとも言えない複雑な関係なぞ気にせず皆が酒やら料理やらを取りながらワイワイ叫んでいた。

勿論、子供サーヴァントはジュース類だ。

「うむ!楽しい!楽しいぞ!マスター!」

「全くだよ。ひゃあ、ワインうまぃぃ!!」

子供サーヴァントたちが寝る時刻にこの祭りはカルデアで行われなかったが、ローマの城で二次会が行われた。そこでは夜が明けても飲むのを止めないちと迷惑だが誰もが笑っている素敵なパーティーが行われていた。

 



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