天界で突如起きた、ケテルによるウェディングゲームこと『ケテルチャレンジ』。
1日目にザドキエルが、2日目にはウリエルが犠牲となり、石化させられてしまった。
そして3日目にラファエルが石化させられた事により、一緒に行動していたラミエルをケテルと疑ったミカエルは、カマエルが止めるのも聞かずラミエルを追いかけ回していた。
散々追い回した挙げ句の果てにミカエルは巨大な鐘を叩き落とし、その中へとラミエルを閉じ込めたまでは良かったのだが・・・
ラミエル「私は・・・ケテルなんかじゃ・・・ないいいいい!!!」
ラミエルの絶叫と共に、本から現れた妖精達が巨大鐘をあっという間に叩き壊した。
ボゴォォォォォン!!!
そして、ラミエルの瞳には、幼い見た目の彼女からは想像もつかない程に怒りの炎が浮かんでいた。
ラミエル「もう許さない・・・散々私を追いかけ回して・・・容赦しないんだからぁぁぁぁぁ!!!」
ラミエルは手当たり次第に、周囲のものを攻撃し始める。
そしてその攻撃の矛先は勿論、追いかけて来たミカエルと、彼女を追って来たカマエルにも向けられた。
ドドドドドドドドドド!!!
カマエル「ヤバい・・・ラミエルったら、本気でキレてるよ・・・」
カマエルは素早く動き回り、何とか攻撃をかわしている。
しかし、ラミエルを追う事にばかり気を取られていたミカエルは避けきれず、次々に被弾した。
ミカエル「キャアアアアアーッ!!」
連続した被弾により翼が消えたミカエルは、落下していく。
ドサァッ・・・
ミカエル「イタタタ・・・あ・・・」
ミカエルはハッと起き上がる。
そこには、怒りの炎を瞳に宿したラミエルと、追いついて来た他の天使達が佇んでいた・・・
ミカエル「クッ・・・離せぇ!!」
その後、ミカエルはメタトロンの能力により天使の能力を封じられた挙句、メタトロンとサンダルフォンによって縄で縛り上げられてしまった。
更には首輪の様な物までつけられ、その首輪には縄が繋がっている。
メタトロン「ミカエルの天使の能力は封じたなの・・・」
サンダルフォン「あまりに暴れるから、縛っちゃった♪」
ラミエル「あんだけ私を追い回して・・・覚悟は出来てるよね?」
メタトロン「普段なら考えられない執拗さ・・・ケテルと疑われても仕方ないなの。」
ミカエル「ガ、ガブ君助けて!!このままじゃ、ボク・・・」
ミカエルはガブリエルに助けを求めたが・・・
ガブリエル「ゴ、ゴメンナサイ、ミカさん・・・ボク、とばっちりを喰いたくないんです・・・」
ミカエル「そ、そんなぁ!!」
ラミエル「これから中央広場に連行する。しばらく黙っててもらうよ。」
ラミエルはそう言うと、ミカエルの口にガムテープを×印に貼りつけた。
そのまま、ズルズルとミカエルを連行していく。
ミカエル「ん〜、ん〜!!」
カマエル「あ〜あ、だからラミエルがキレたらヤバイって言ったのに・・・」
その後、連行されたミカエルをラミエルが剣で刺した結果、彼女の中に潜んでいたケテルが追い出され、結果としてルシファーが帰って来る前にケテルチャレンジは終了した。
後でケテルから聞いた話だが、ラミエルがあそこまで怒るとは想定外だったそうな・・・
終わり