気が付けば、そこにいる。
金色の花の絨毯の上に。けれどその花に塵が曇りを着けている。それが嫌で、何かに突き動かされるように私は目を閉じて祈る。
そうするとチリッと指先が痛んで、その後に目を開くと目の前に『それ』はいる。
Monsterと"上"では呼ばれていた存在。けれど私には目の前の存在が
それから私は話を聞いた。
なんでも、ニンゲンに目の前のMonster達は殺されてしまったようだ。その話を聞いて私は祈りを捧げ続けることを心に決めた。
なぜかはわからないが、私はMonster達をよみがえらせることができるらしい。だから、私は助けてあげたい。
それから、この世界を歩き回って、塵の山で私は祈りを捧げ続けた。
なんでこんなことをするのかがわからない。彼らはこんなにも心優しいのに。どうして殺すなんてことができるのだろう。
私には到底、理解も及ばないような行動だ。
しばらくして、雪の降る町で私はとあるMonsterを救った。けれど彼の兄だけがこの街に居なかったみたいだ。
彼はせわしなく自分の兄を探すためにあたりを走り回っていた。私も一緒になって探した。けれどこの雪の町には塵なんて一粒も残されていなかった。
私は彼と一緒に先を進みながら彼の兄を探した。
塵を見つけて、祈って…けれど彼の兄ではなくて。魚のような彼の憧れらしいMonsterに攻撃されそうになった時は庇ってくれた。
機械仕掛けのエンターテイナーは私を化け物と呼んだ。彼は否定してくれた。恐竜のようなMonsterは私を見ると隠れてしまった。彼は私を慰めてくれた。
私は彼の為により一層彼の兄を探すことに尽力した。そして、『審判の間』と呼ばれるところに彼の兄はいた。
辺りにはもともと美しかったであろう回廊が無残な姿を晒していた。彼の兄は私を見ると諦めたように笑った。彼も私もそろって首をかしげる。なんで彼は当たり前のことを諦めているのだろう?
彼らをそこに残して、私は最後の部屋に向かう。あるのは一際大きな塵の山と、小さな塵の山。
そこで私は最後の祈りを捧げる。
気づいていた。最初はほんの少しだけだった痛みが、段々と大きくなっていることに。中でも一部のMonsterに祈った時は他よりも大きな痛みがやってきていた。
最初は左手が動かなくなった。次は右足。その次は目。そして右手。それからついさっきで左足。
それで今回で最後。残っているのはこの胸の心臓。祈ってから失うまでには少し時間があるからどうにかここまでは来られた。
心優しい彼のことだ。きっと、ここに残る死体を見て傷ついてしまうのだろう。最後に、それだけが気がかりだった。
けれど、もう心に決めたことだから。だから私は最後の祈りを捧げる。
アレの始まりはいつだったか。8人目がなんの気まぐれかオイラだけを見逃して、他の皆を殺した。オイラは弟のいないこの世界でただ空を見ていた。あのニンゲン……いや、悪魔は気が付けばいなくなっていて、そのことに気が付いてからしばらく経ったときの事だったと思う。
9人目が落ちて来たんだ。そのニンゲンはたまたま近くにいたオイラの話を聞いて心を痛めて…そして、塵の前で祈り始めたんだ。
最初はそんなことしたところでって思ったさ。けれど次の瞬間にオイラは目を見開くことになる。スケルトンだから目なんてないんだけどな。
……本当なら笑うところなんだが…今のオマエさんにゃ無理な話か。
話を戻すぜ?
そのニンゲンからソウルが出てきて、ほんの少しの欠片が離れて塵に落ちて…気が付いたらそこには生前の姿をしたMonster達がいたんだ。
死んだはずの存在がその命を吹き返した。それを見たときにオイラはもしかしたらPap…あー、弟だって生き返らせることができるって喜んだんだ。
それからオイラはそのニンゲンと地下世界を歩いて、Monster達を生き返らせていった。けど、気づくべきだったんだろうな。
ソウルを使うってのがどういうことなのかを。
そのニンゲンは最後に王とクソ花を生き返らせて、ソウルをすべて失った。オイラはその現場に立ち会っていたんだぜ?
そして……次の瞬間に王とクソ花は死んだ。他の誰でもない、生き返らせてもらったソイツに殺されたのさ。
ソウルレスって知ってるか? ソウルが無くなると何かしら失っちまうらしいんだが…そうなったやつのことを言うんだと。まぁ、ソウルを使い果たしたニンゲンは死なずにソウルレスになった。要はそういうことだ。
オイラはこの審判の間で戦った。それはもう勇敢にな。怠け骨なオイラが身を粉にして頑張ったんだぜ? 骨だけだから身なんてないけどな。
……はぁ……。わかった、ジョークは止めだ。
なぁ、アンタ………もう辞めにしないか?
アンタが心優しい奴だってオイラは知ってる。鮮やかな緑のソウルをオイラは見たんだ。
けど、いや…だからこそ、か。
それで今そんな状態になってる。
助けた存在を手にかけるなんざしたかねぇだろ。だからもう辞めにしてくれ。
……ああ、わかってるよ。今のオマエさんには届かねぇことくらい。けどよ、一時的とはいえ弟を救ってくれた奴なんだ。できれば、殺したくない…。
なんて、前のオイラはこんなことを言って殺されたんだろ? だから今回のオイラは油断なんてしない。
さぁ、最悪の一時を共に過ごそうぜ? このくそったれた
私は、気が付けばそこにいる。
そして、祈りを捧げる。一番の
『どういうことなの?』ってお思いの読者のみなさまのためにぃ~(ねっとり)
このような解説をご用意しました。
主人公
緑のソウルを持ったニンゲン。聖者。ただしL.O.V.E.はどんどんと高くなっていく。
【挿絵表示】
Papyrus
どれだけ殺された記憶があろうと救ってくれるニンゲンを信じ続ける本物の聖者。
一応経緯としては
1.地下世界に降り立った主人公はSansの説明を受けてモンスターたちにソウルを分け与え、そして生き返らせる(ナンテイイヒトナンダー
2.しかしその力は自分のソウルを代償としたもので、全てのモンスターを救った時にはなんとソウルレスになってしまった!!(ナ、ナンダッテー!?
3.そしてソウルレスとなったニンゲンは『優しさ』を失って、空っぽのソウルを埋めるために道すがらにあるソウルをかたっぱしから回収していく(アッ...
4.そしてはっきりと回復するころには………
以下ループ
ソウルレス状態の主人公
『優しさ』を失った緑のニンゲン。空っぽのソウルを埋めるためにソウルを持つものからソウルを奪う。
【挿絵表示】