とある世界で嫌われてる大魔法使いに転生したからあっちの親の願い叶えるわ 作:黒野真琴
旅立ったアスタリアは森を歩いていた。
そこでちょくちょく雑魚の魔物を見かけたが、近づくと力の差を感じ取ってすぐに逃げてしまった。
時には骨のある魔物が近寄ってきたが、ちょっと魔力を向けたやったら怯えて逃げてしまった。
「私ってそんなに強いの?」
『そこらへんの魔物なら誰も近づけないくらいには強いです。ですが、同じ大魔法使いや上級の魔物であれば目の前に立っても怯えることはないでしょう』
自分がどれほどの存在なのかを確認すると、自分の気配も魔力も出るのを最小限に抑えた。
すると、動物も魔物も逃げなくなった。
『アスタリア様、《魔力操作》および《魔女の威厳》を獲得しました』
いつ威厳を見せた!?
とアスタリアはものすごく驚いた。
そして、すぐに手に入れた魔法を調べるためにマキナに尋ねた。
「私の白紙の本に所持した魔法を自動で書けるように出来る?ついでにそれの説明を目に映せるようにして」
『かしこまりました。《自動書記》《投映魔法》を取得しました』
それを併用できるようにして、本の魔法名を指差したら両目に映るようになった。
《魔女の威厳》周りにも気を使って偉大な魔女らしく振る舞うことで取得できる。効果は、誰もが逆らえないくらいの威厳を気配と魔力によって見せる。それができるだけの調整を自動的にしてくれる。あとは言葉遣いに気をつければ完全に威厳が出る。
最後は本人の努力かよ!
と思ったけれど、人間相手とかに向けるなら使えそうだ。
魔法をそうやって確認してると、スライムと数十匹のコウモリと三体の狼の獣人に襲われた。
「ママ、まずはここから始めるよ」
そう言うと、《魔女の威厳》で牽制した。
そして、相手が怯えたところに《魔力操作》を相手向けて使用して地べたに這いつくばらせた。
その力が強すぎで獣人以外はすぐに消滅してしまった。
と思ったらコウモリは集まって1人の吸血鬼になった。
「ねぇ、なんで私を襲ったのかな?」
地べたから動けなくなった獣人3人と吸血鬼に対してアスタリアは上からオーラを向けて、相手が怯えるほどの怖い真顔をしながらそう尋ねると、二種族は簡単に答えてくれた。
「ただの人間と勘違いして襲ってしまっただけです。他意はありません」
「獣人の坊やと同じです。わたくしも勘違いして血を吸えると思っただけです」
獣人の子供の3人と吸血鬼の女性、アスタリアはそれを見てすぐにいいことを思いついた。
あのスライムのようなことを母親は望んでいる。
それはあの手紙から魔法で伝えられた。
「ならさ、私の配下になりなよ。この新しい8人目の大魔法使いの下にね」
上から目線で下を指差しながらそう言うと、4人は無理矢理その体を動かしてひざまずいた。
そして、頭を下げて同時に言った。
「あなた様ほどの方なら信用できます。どうか、我々でよければお使いください」
そう言ってくれたのでアスタリアは心底嬉しそうな顔をして魔法を解除した。
ちなみに、魔物を押さえつけた《魔力操作》は溢れ出た自分のを使っていた。
『ここでちょっと教えます。この世界で雑魚の魔物は大魔法使いの方がよければ契約して配下にできます。その際に配下には自分の紋章を与えます。アスタリア様なら蛇です』
なるほど、完全に魔法使いの所有物にできるわけだ。
『追加です。契約した場合は相手が配下の種族のトップであれば、その種族全体が配下となってその魂と団体の証に大魔法使いの紋章が使われます』
つまり、単体で契約することもできるけど、その種族あるいは団体のトップと契約すれば、その全体が許せば集団で味方にできると言うことだ。
「ねぇ、あなた達のお仲間に会える?」
不気味な笑みを悪役のように浮かべると、4人はビクッとしながらすぐに「上に相談してみます」と言ってすぐに居なくなった。
そこからはしばらく暇なので結界を作ってその中で休むことにした。
これはマキナに付属する力だから、これが居なくなったら使えなくなる。
今はまだ居てくれているので、有効活用させてもらう。
今回は大魔法使いの強さをある程度理解することと、魔法の取得と下に置く魔物の捕獲をしました。