とある世界で嫌われてる大魔法使いに転生したからあっちの親の願い叶えるわ 作:黒野真琴
しばらく個室の結界で休んでいると、両方がほぼ同時に森の中にそれぞれのトップを連れてきた。
それとちゃんと話すために結界に招き入れた。
ちゃんと多くしてから。
「初めまして。信じてもらえないでしょうが、私が母の後を継いだ8人目の大魔法使いのアスタリアです」
アスタリアが結界の床から立ち上がって丁寧に頭を下げると、双方のボスが慌てて言った。
「いやいや!あなた様の凄さはにじみ出る魔力でわかります!」
「ですから、どうか我々に頭を下げずに座っていてください!我々はあなた様を尊重して立ってますから!」
そう言われだが、そう言うわけにもいかないと思ってアスタリアは立ったまま返した。
「私を認めてくれるような方々が立っているのに、主人になろうとしてる私が座るわけにはいかない!」
アスタリアがそう言うと、狼の獣人の長老と吸血鬼の館の主は感心して拍手した。
それにつられて例の4人も拍手した。
「立派です!我々でよければ力になります!」
「双方、私達の一存ではなく全体から言葉としてそう言わしてもらいます!」
そう言うと、拍手をやめてひざまずいた。
この状態はアスタリアに忠誠を誓うということだから、今この2人の団体が味方になることを決めたということだ。
そのトップ2人に対してアスタリアはマキナから聞いた契約の儀式を始めた。
まず、2人に自分に忠誠を誓い従うかと尋ねる。
それに「誓います」と答えたら、2人に自分の血を与える。
それで両方に魔女の目で魂に紋章が入ったのが見えたら契約成立になる。
紋章が見えたので契約成立。
狼の獣人と吸血鬼の合計100体が味方になった。
「案外楽に行ったわね。まぁ、そっちにも事情があるんでしょうけどね」
アスタリアがそう言うと2人のトップが顔を見合わせてから言った。
「すみません。アスタリア様には言いにくかったのですが、我々は共存していて、一緒に暮らす中で問題が発生してしまったのです」
「ウィリア魔法界の大魔法使い達が動き出したことで、双方の下の者達がパニックになってしまったので、アスタリア様なら安心できると思って」
「我々獣人と吸血鬼達はこの子達に聞いてあなた様に助けを求めることにしたのです」
長老とお嬢様は包み隠さず言ってくれた。
それを聞いてアスタリアは笑いが止まらなくなった。
それが落ち着いた頃に軽く《魔女の威厳》を出して言ってやった。
「私に任せなさい!新参者でもれっきとした大魔法使いに違いはない!そんな私が守ってやる!」
実際、大魔法使い達が直々来なければ守れる自信はある。
だから、この人達には大船に乗ったつもりになってもらう。
獣人族の村長ウルガと吸血鬼のお嬢様のキュルーラに案内されてお屋敷のある村に着いた。
その光景は貧民と貴族が一緒にいるようで不思議だった。
よく考えたら日のあるうちに吸血鬼が出歩いてるのもおかしかった。
おそらく、日をあたらなくする魔法か、日の下でも平気にする魔法を使ったのだろう。
「アスタリア様、ご覧ください!」
ウルガに言われて指差す方を見ると、そこにはすでにアスタリアの蛇の紋章が掲げられていた。
吸血鬼の館にもベランダからぶら下げられていた。
「布なんてそんなにあるの?しかも血で白い布に蛇を描くなんて、ちょっと素敵で不気味だよ」
心配や批判をしてるように見せてアスタリアは泣いていた。
なんでかは分からないけれど、この状況に感動してしまったのだ。
「我々はあなた様に死ぬまで仕えます。我々吸血鬼も彼ら獣人も歓迎します」
キュルーラにさらにそんなことを言われて涙が止まらなくなった。
多分、この世界に来たときに誰もいなかったから心細かったのだろう。
マキナのおかげで少しは気が紛れたけれど、こんなに早くたくさんの味方ができて嬉しくてたまらないのだ。
ひとしきり感動したらアスタリアは館に歩いて行き、扉を開けて中の吸血鬼にも声が聞こえるようにしてから、今度は外の方を向いて大きな声を出した。
「私はこれからみんなのトップになるアスタリアだ!人間からも魔物からも、もちろん大魔法使いからも私が守ってやる!」
そう言うと歓声が上がってみんなの不安が少し飛んでいった。
それを見て少しだけ誇らしい気持ちになった。
今回はアスタリアの配下誕生と未熟な住処を手にいることがメインです。
配下の2人のトップは名前も出してますが、今後活躍の機会があるからです。