とある世界で嫌われてる大魔法使いに転生したからあっちの親の願い叶えるわ 作:黒野真琴
翌日、アスタリアは朝早くにみんなを村の広場に集めた。
そこでキュルーラにあの服を洗濯されて派手な紫のドレスを着せられたアスタリアがルールを定めた。
「今日はここのみんなに守って欲しいルールを発表する。四つあるからちゃんと聞いて欲しい」
アスタリアが口を開くまでは少しうるさかったのが静かに聞き始めた。
そのアスタリアは眉間にしわを寄せて真剣な顔をしている。
「まず、1つ目は味方同士で殺し合わないこと!喧嘩は許す!」
そう言われて一部の獣人と吸血鬼が顔を見合わせてからうつむいた。
「2つ目は敵と戦うときに1人で挑もうとしないこと!雑魚以外の時は最低でも2人で挑むように!」
これは元々そんなに強くないみんなには納得がいった。
「3つ目は私に何かあっても緊急事態ならおいて逃げること!大抵の場合は私だけでもどうにかなると思うから、安心して逃げて欲しい!その命が惜しくないなら来てもいいけど、私はみんなが生きてること願ってるからね!」
それには納得がいってないやつもいるけど、どうにかその部分を我慢した。
最後の一つになった途端、アスタリアは悪人のような笑みを浮かべて言った。
この一言がのちにどんな影響を出すかを理解して。
「4つ目は、人間で味方と言うやつ以外は容赦なく殺せ!私達大魔法使いは人間なのに捨てられた!捨てた奴らはみんなの敵でもあるから殺して構わない!」
《魔女の威厳》まで使って強調するので、みんなはそれを本気に受け取ってほとんどの人間を敵とみなした。
特に獣人は忠誠で殺す気になっている。
吸血鬼は新鮮な人間の血を採っていいという許可と主人の敵は殺すものと理解した。
「言っておくけど、この少人数で人間の国を滅ぼそうとは思わないでね。でも、いつかは全ての土地を魔法界にするから、そのための準備はゆっくりと進めるように」
最後に目的も伝えてこの集会は解散になった。
その後は主人と2人のリーダーの指示で開拓と狩りと家事にみんなを向かわせた。
アスタリアの第一目標に広大なウィリア魔法界に小国を作ることがある。
そのための第一歩を歩んでいるのだ。
アスタリアの村が発展を始めたことにようやく気づいた他の大魔法使いが集まった。
それについて会議をするらしい。
しかも、自らそこの主人を名乗る男の主催で。
「ようこそ!私の北のメルタナの屋敷へ!」
アスタリアのように魔物とつるむ大魔法使いは彼女以外に2人しかいない。
この北の海に面した土地に小さな街を作った〈鷹のキルスタン〉もその1人だ。
「あなたがアレを気にするなんて珍しい。アルメリアの関係者だから気にしてるんだね」
彼女は〈蜂のビーシス〉アルメリアがいた南東の家を今ではもらって静かに暮らしている。
「アホなのです!あいつはもうこの世にいないのに未練たらたらなんてダサいのです!」
この子供は〈鮫のカタルシア〉北西の国境近くに小屋を建てて侵入者を排除することを自主的にしている。
かなり危険な存在で一度噛みついたら逃がさない。
「ダサくはないだろ。今も昔のことを忘れないなんてあいつは嬉しいだろうし」
この男は〈獅子のグルーガー〉戦闘特化だが今は自分より強いのがいないから中央で全体を見回して時を待っている。
「そうだね。キルちゃんは純情だからしょうがないね」
この人は〈蝶のニーチェ〉西のカンザイの街を支配している。土地を持つ珍しい2人の1人。
「まぁ、何でもいいや。とりあえず試して安全か危険を決めればいいし」
やる気がなくてぐでっとしてる彼は〈猫のケルタ〉意外と裏で暗躍してることがある。
「みんな色々と言いたいんでしょうけど、それは始まってからにしましょう」
一言でみんなを黙らせるこの人は〈龍のジュラル〉大魔法使いが隔離される原因を作った国を一つ簡単に消した怪物。
一通り勝手に話したのでキルスタンが開催宣言をした。
「それでは久ぶりの大魔法会議を開始します」
これでアスタリアへの個別の対応が決まる。
下手したら彼らが全員敵になるってこともあり得る。
そんな会議が行われたことを知らないアスタリアは普通に村の成長を進めていた。
今回は魔物へのルール決めと全大魔法使いの使いの登場がメインでした。
大魔法使いの細かい設定などはまた後ほど。
すみません。タイトル変更しました。